福島県は1日、海外から先月帰国した県内在住の30代男性が、新型コロナの変異株・オミクロン株に感染したと発表した。県内でオミクロン株の感染が確認されたのは初めて。 県によると、男性は12月22日に渡航先から飛行機で帰国。同乗者にオミクロン株の陽性者がいたため、帰国後は県内の宿泊療養施設で経過観察していた。同29日に新型コロナの陽性が判明。入院後にゲノム解析を進め、1日にオミクロン株と判明した。 男性は無症状で、帰国後すぐに施設で療養を開始したため市中感染の可能性はなく、濃厚接触者もいないという。(飯島啓史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良・橿原で民家火災、2人の遺体見つかる 住人夫婦と連絡取れず
2022年1月1日 19時56分 1日午前10時40分ごろ、奈良県橿原市曽我町の岡本正彦さん(82)方の2階窓から炎と煙が出ていると、近隣住民から119番通報があった。県警橿原署によると、火は約4時間後に消し止められ、木造3階建ての住宅約140平方メートルを全焼、2階から2人の遺体が発見された。この家に住む岡本さん夫婦と連絡が取れなくなっており、橿原署は身元の確認を進めている。 近畿日本鉄道によると、この火災の影響により、近鉄大阪線の五位堂駅と大和八木駅の間で、同日午前11時20分ごろから約3時間にわたり運行を見合わせた。上下線62本が運休、最大192分の遅れが発生し、約2万人に影響があったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
千葉でオミクロン株に2人感染、渡航歴なし 県内初の市中感染の疑い
千葉県は1日、新型コロナの変異株・オミクロン株に県内在住の20代女性2人が感染したと発表した。いずれも感染経路が不明で、県は「市中感染の疑いがある」としている。県内で市中感染の疑いがあるオミクロン株の感染者が確認されるのは初めて。県内で確認されたオミクロン株の感染者は計5人となった。 県によると、2人に接点はなく、いずれも海外渡航歴はない。オミクロン株の感染者との接触も確認されていないという。ともに頭痛や発熱などの症状はあるが軽症で、県内の医療機関に入院しているという。うち1人はワクチンを2回接種済みで、もう1人は接種していなかった。 2人の濃厚接触者は家族や友人、職場の同僚など計10人で、うち2人は陰性が確認された。(藤谷和広) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ケアと狩りから考える「わからなさ」ゆえの信頼 伊藤亜紗×角幡唯介
対談 美学者 伊藤亜紗さん×作家・探検家 角幡唯介さん 美学者の伊藤亜紗さん(左)と作家・探検家の角幡唯介さん コロナ禍は、私たちが否応(いやおう)なく、コントロールできない相手と「共に在る」事実を突きつけた。ウイルスだけではない。人間を脅かす自然はもちろん、家族、自分の体さえ、ときに理解を超えた存在になる。わからないままそこに存在するものと、どう関係を結べるのか。共に在る意味とは? まずは、動物を狩りながら極寒の地を旅する探検家と、理屈だけでは説明がつかない人間の体を見つめてきた美学者の2人が、「狩りとケア」というかけ離れた現場から話し合った。 伊藤亜紗(いとう・あさ) 1979年生まれ。東京工業大教授、同大未来の人類研究センター長。専門は美学、現代アート。著書に「目の見えない人は世界をどう見ているのか」、「手の倫理」、「記憶する体」(サントリー学芸賞)や福岡伸一、藤原辰史2氏との鼎談(ていだん)「ポストコロナの生命哲学」など。 角幡唯介(かくはた・ゆうすけ) 1976年生まれ。新聞記者を経てフリーに。著書に「空白の五マイル」(大宅壮一ノンフィクション賞)、「極夜行」(大佛次郎賞)など、近作に「狩りの思考法」。2019年から、グリーンランド最北の村をベースに毎冬、犬ぞりで2カ月近くの旅に出る。 伊藤 グリーンランドの村から毎年、15頭の犬ぞりで北へ旅をされています。その顔ぶれには「この15頭でなければ」というこだわりはあるのですか。 角幡 長年かけて関係を築きあげ、意思疎通ができてきた犬たちですからね。訓練の途中では暴走して引きずられたり、重さ500キロもあるそりにひかれたりと、最初は散々な出来事ばかりで、犬が憎たらしくて。それが犬の動きが分かるようになり、ぼくの意図も伝わるようにもなって、関係性が深まりチームとして機能してくる。共に積み重ねた物語を、オミクロン株のせいで途切れさせたくないと思いました。 伊藤 犬との関係の濃さで少し似ていると思ったのは、私が知る盲導犬ユーザーの視覚障害者の方の話です。1年ほど前、13年連れ添った盲導犬をみとりました。彼女にとってハーネスは、盲導犬と一緒に目の前の環境を知覚するための繊細な神経繊維のようなものでした。盲導犬が右を向いたら、興味を持つ何かが存在するんだなとハーネスを通じて伝わる。だからペットと違い、盲導犬のハーネスはギュッと握りません。いつでも情報が受け取れるように、ゆるく、ぼーっとさせておくんです。 だから、犬がいなくなってしばらくたっても、手がぽかーんとして力が入らなかったそうです。白杖(はくじょう)を落としてしまったりする。不便だけど、でもそれは盲導犬と暮らした日々の証しなので、逆に手が使えるようになったら淋(さび)しい、と言っていました。 コロナというコントロールできない相手に直面した人間は、どのように向き合っていくのか。記事では、視覚障害者との対話や北極探検を通じた「見えないこと」をとっかかりに「未来は予期できない」という前提を受け入れるという選択肢が提示されます。後半では、介護、狩り、そしてウイルスの向き合い方にも触れています。 当たり前の日常が壊れ「どうしよう」 角幡 太陽が一日中昇らない… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今年こそ、いい一年に! 人気初詣スポットをヘリから見ると…
角野貴之2022年1月1日 17時00分 【動画】首都圏、初詣のにぎわい=熊倉隆広撮影 2022年元日の初詣は、新型コロナウイルス感染拡大前に比べると人出は少ないものの、「第3波」で感染者が急増していた昨年元日に比べると、少しだけ参拝者が戻ってきているようだ。午前11時半ごろから約1時間、首都圏の寺社を朝日新聞社ヘリコプターで巡った。 多くの人出があった浅草寺(東京都台東区)では、参道の仲見世を横断できないようにして、雷門から本殿へ、スムーズに人が流れるようにしている様子が見られた。寺によると、昨年の三が日には取りやめていた参拝者の本殿への入場を再開した。人出は、コロナ禍前ほどではないものの、昨年に比べると増えたという。 大みそかから元旦にかけての終夜参拝を再開した明治神宮(東京都渋谷区)も、昨年に比べて人出は増えたようだ。コロナ対策のため、参拝者が本殿前に集まりすぎないよう、順番待ちをする場所を目印で示し、奥へと誘導していた。 川崎大師(川崎市川崎区)の広報担当者は「昨年に比べれば多くの方にお参りいただけている。ただ一昨年から前に比べれば、まだまだ」と話す。コロナ対策として、お堂の換気をはじめ、消毒液やビニールカーテンを設置し、参拝を待っているという。 成田山新勝寺(千葉県成田市)は、寺とJR成田駅付近を結ぶ参道にも人の列がみられた。寺では、消毒液を設置するなど対策を施して、参拝者を迎えている。寺の広報担当者は「昨年よりは多いが、コロナ禍前とまではいかないと思う」と話していた。(角野貴之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
皇居で新年祝賀の儀、愛子さま初めて出席 女性皇族はティアラつけず
杉浦達朗2022年1月1日 12時53分 天皇、皇后両陛下は1日、皇居・宮殿で、皇族方や三権の長、各国大使らから祝いの言葉を受ける「新年祝賀の儀」に臨んだ。昨年12月に20歳の誕生日を迎えた両陛下の長女愛子さまは、成年皇族の一員として初めて出席した。 天皇陛下は、衆参両院議長の祝意に対し、「新しい年を共に祝うことを誠にうれしく思います。年頭にあたり、国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べた。 昨年に続き、新型コロナウイルス感染防止のため出席者全員がマスクを着用した。愛子さまをはじめ、女性皇族はロングドレス姿だったが、ティアラは着用しなかった。コロナ禍で苦労する国民の状況を鑑みた両陛下の考えといい、新年祝賀の儀でティアラを控えたのは2年連続となった。(杉浦達朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カウンターキッチンもある京町家 「まるで自分」一目で心動かされた
連載「住まいのかたち」⑧ 夜、寝室に身を横たえていると、向かいの家の屋外照明がともった。照らされた寝室の障子は、幾何学模様の陰影を室内に映し出す。ティモシー・メドロックさん(54)は、そんな瞬間にこの家の魅力を感じる。白と茶、光と影、今と昔。京町家はコントラストに満ちている。 京都御所から歩いて15分ほど。住宅街の路地を進むと、両脇にそれぞれ5軒続きの町家が現れる。そのうち一軒に妻麻弥(まや)さん(44)と小学6年生の息子(11)と暮らし、大学で西洋古典文学を教える。 70年以上前に建てられた町家群は、もともとの姿を生かしながら2014年にリノベーションされ、5軒のうち2軒はつなぎ合わせて一つになった。一家はその直後、ロフトを入れれば約130平方メートルになるこの町家に越してきた。 ◇ ロンドンに近い英国南東部の町で生まれ育った。幼いころ、家族5人が暮らしていたのは、れんが造りの2階建て。広いリビングとダイニングに加え、家族それぞれの寝室がある。 柔道や空手に慣れ親しみ、大学生の時にロンドンでみた歌舞伎役者の舞台に感銘を受けた。日本の舞台芸術に憧れ、27歳で来日。京都の英会話学校で働きながら狂言や日本舞踊を学んだ。 6年ほどは家を転々とした。風呂のないアパートでは、毎日近くの銭湯に通う生活。家はただ住むためだけのものだった。 印象的だったのは、デンマーク人の茶道の師範が住んでいた、銀閣寺近くの一軒家。8畳ほどの1室を間借りし、畳や茶室、日本庭園に興奮した。ただ家は古く、洗濯機や浴室もない。「住みにくそうだ」という思いが残った。 家の外にあったトイレは 43歳の時に遠距離恋愛を続… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅など5棟焼ける火災、3人と連絡取れず 石川・七尾
2022年1月1日 11時35分(2022年1月1日 14時30分更新) 1日午前6時40分ごろ、石川県七尾市中島町崎山の福井憲三さん方付近から出火し、福井さんの住宅や隣家、納屋など計5棟が焼けた。 県警七尾署などによると、福井さん方にいた3人と連絡が取れていないという。ほかに40代の女性と13歳の男性が救出されて病院に搬送された。2人は命に別条ないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マンション1部屋が全焼、2人の遺体 夫婦と連絡取れず 埼玉・川越
2022年1月1日 10時43分 1日午前3時50分ごろ、埼玉県川越市笠幡の5階建てマンションの1階部分から出火していると、同じマンションに住む女性から119番通報があった。火は約3時間後に消し止められたが、1階の1部屋が全焼し、焼け跡から性別、年齢不明の2人の遺体が見つかった。 川越署によると、全焼したのは荻原正さん(77)方で、荻原さんは妻(81)と娘(51)との3人暮らしだった。荻原さん夫婦と連絡が取れていないといい、署は身元の確認を進めている。娘は一酸化炭素中毒の症状で病院に運ばれた。 川越地区消防組合によると、この他に別の部屋に住む女性と、消火活動にあたった消防隊員も煙を吸うなどして病院に運ばれたが、いずれも命に別条はないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
変わりゆく沖縄の、変わらないこと 数字で振りかえる日本復帰50年
今年の5月15日、沖縄の日本復帰から50年になる。豊かさを示す指標はよくなる一方、本土との格差もある。基地の負担割合は増し、沖縄戦の爪痕も残る。沖縄は、そして日本は、何が変わり、何が変わっていないのか。数字をもとにこの半世紀を振り返る。 人口 日本の人口が減少に転じる中、沖縄県は右肩上がりが続く。復帰後1・5倍に増え、終戦直後の1946年(約51万人)と比べると3倍近くになった。女性1人が一生の間に産む子どもの数「合計特殊出生率」は1・86(2020年)と、全国平均(1・34)を大きく上回り1位。人口の8割は那覇市など沖縄本島の中南部に集中し、人口の偏りに伴う不均衡な経済発展や、都市部の交通渋滞が課題だ。 沖縄といえば、歌と踊り。こうした暮らしの特徴も、数字に表れています。記事後半でトリビアを紹介します。 収入 18年度の県内総生産(名目値)は4兆5056億円と復帰時の9・8倍。一方、収入は低水準が続き、国の各主要統計では全国平均の8割ほどにとどまる。米軍統治下で極端な輸入型経済がつくられ、製造業が育たなかったことも背景にある。子どもの貧困率は16年公表の県調査で29・9%と全国平均の2倍、大学等進学率は全国最下位の39・65%(19年)と、福祉や教育面での格差も大きい。 経済 かつて3K(基地、公共事業、観光)と言われた沖縄経済だが、現在は観光が主力産業に成長した。当初は戦没者慰霊から始まり、75~76年の沖縄海洋博や、航空各社のキャンペーンも背景に順調に拡大。観光客数は18年度に1千万人を突破した。県民総所得に占める観光収入は6・5%から14・6%に。しかし新型コロナで20年以降激減し、社会情勢に左右されやすい側面も浮き彫りになった。 沖縄本島のあちこちで、フェンスに囲われた米軍基地が広がり、沖縄本島の14・6%を占める。米軍統治下の沖縄には、全国的な反基地運動の高まりを受けて本土から米軍部隊が次々と移転した。米軍は民有地を強制的に取り上げて基地を造成。国土面積の0・6%の沖縄に国内の米軍専用施設の7割が集中し、約5万人の米軍関係者が駐留する。米兵による事件や米軍機の事故も後を絶たない。 戦争の傷あと 77年前の沖縄戦で使われた砲弾や爆弾は約20万トン。一部は不発弾として埋もれ、戦後2千件近い事故が起き、700人以上が亡くなった。復帰後は自衛隊が毎年500件超を処理しているが、県の推計では21年3月時点で約1906トンが残る。近年の処理ペースでは、すべての処理にあと100年近くかかる計算だ。 沖縄戦では日米などで20万人以上が亡くなり、まだ多くの遺骨が地中に眠る。県の推計では、激戦地だった本島南部を中心に21年3月末時点で2794体が未回収とみられている。 2022年の沖縄 沖縄では今年、大型選挙が相次ぐ。名護市長選が1月23日投開票。同市辺野古への米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設工事を進める自公政権が支援する現職と、反対する「オール沖縄」勢力が推す新顔との一騎打ちの見込み。5月15日に本土復帰50年を迎え、6月23日は沖縄戦で組織的な戦闘が終わったとされる「慰霊の日」。9月29日は知事と宜野湾市長の任期満了となる。 また今年はほぼ5年に1度開かれている「世界のウチナーンチュ大会」がある。沖縄からの移民やその子孫が集まり、親交を深める。前回は28カ国・地域から約7千人が参加した。 「雲一つない青空」、実ほとんどない 沖縄トリビア 総務省の社会生活基本調査(2016年)によると、CDやスマホで音楽鑑賞をした年間日数は「142.2日」で全国1位。ポップスはもちろん、民謡や踊りも沖縄では身近な存在だ。多くのアーティストを生み出しているのも、こうした土地柄ゆえ? 野球も大好きで、同じ調査で野球をする人の割合は「9.9%」でこちらも全国1位。高校野球は今や全国有数の強豪県となり、甲子園の時期には街角のテレビの前に人だかりができる。 「青い空」のイメージが強いけれど、18年の快晴日数は「5日間」しかなく、全国最下位だった。海洋性気候で湿度が高く、雨や台風も多い。雲一つない青空に出会えたらラッキー? 昼時になると、路上に弁当販売の露店が並ぶのは日常風景。総務省の家計調査では、18~20年平均の弁当購入額は年間「2万2406円」(那覇市)と全国1位だった。沖縄のお弁当は、ご飯もおかずもてんこ盛り。初めての人は、あまりのコスパにびっくりするかも。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル