雨宮徹2022年2月6日 13時22分 同じ姿勢で座り続けることがしんどい。バリカンなどの音が怖い――。発達障害の子には、店で髪を切られるのが苦手な子がいる。1月、三宅亮輔さん(39)が岡山市北区下伊福本町でオープンさせた美容室「Tsumiki(ツミキ)本店」は、そんな子の不安を和らげることを目指した。 店名には「違った形の積み木が組み合わさるように、色々な個性の人が集まる場所」との思いが込められている。 バリカンやドライヤーは音の小さな物を使う。「予習」してもらうため、カットの流れを理解できる絵札をそろえ、大声OKの防音スペースや車いすの子向けのカットスペースも設けた。 本業は理美容の道具などを扱う卸売会社「トライエンゴ」(倉敷市)の社長。数年前、ハサミなどを怖がり泣き叫ぶ子を取引先の店で見た。感じたのは「行きづらい子にマッチした美容室を作った方がいい」。 ダウン症の子を育てるデザイナー夫妻のアドバイスを受け、出店計画を立てた。クラウドファンディングでは約80万円が集まった。カットを担うのは、賛同する美容師らだ。 橋渡し役になろうと考えたのは、病気がちな幼少期を送った自身の経験もあるという。「慣れるまでは遊ぶために来ても構わない。美容室というよりは一つの居場所と思って欲しい」 開店から1カ月近く。利用者からは感謝とともに「こんなに自由でいいんですか?」という驚きの声が寄せられているという。ビジネス面も含めてほかの場所への展開を目指している。どんな子でも利用できるが、完全予約制で土・日曜休み。駐車場あり。問い合わせは(086・728・5790)へ。(雨宮徹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道で大雪、札幌の降雪は過去最多に 新千歳への列車運休相次ぐ
榧場勇太2022年2月6日 14時50分 北海道内では6日、冬型の気圧配置が強まり寒気が流れ込んだ影響で、札幌市など石狩地方で大雪となった。札幌市では6日正午時点の24時間降雪量が59センチに達し、比較可能な1999年以降で最多を記録した。 札幌市内では朝から断続的に雪が降り続き、中心部では一時周囲が見えなくなるほどの状況になった。前日5日も午後から雪が降っており、一晩で足首がすっぽり埋もれるほどの積雪となった。 大雪の影響でJR北海道の札幌駅発などの列車は運休が続発。除雪作業のため途中駅で足止めされる列車も相次いだ。札幌駅と新千歳空港を結び、多くの利用者がある「快速エアポート」も多くの列車が夜まで運休となっている。 列車の運休が相次いだため、6日正午の札幌市中心部の新千歳空港行きのバス乗り場では、空港へ向かう人の長蛇の列ができていた。先頭に並んでいた愛知県へ帰るという女性(40)は「2時間半くらい待っている。余裕を持って出てきたが、午後の飛行機に間に合うか心配です」と話していた。 札幌市中心部では午後に入って降雪は収まり、晴れ間ものぞいてきたが、交通の混乱は続く可能性がある。(榧場勇太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
千島連盟の宮谷内亮一さん死去 北方領土返還運動のリーダー的存在
北方領土返還運動の原点の地、北海道根室市で返還運動のリーダー的存在だった宮谷内亮一(みやうち・りょういち)さんが5日午後5時4分、急性心不全のため、根室市内の病院で亡くなった。79歳だった。宮谷内さんは、北方四島の元島民らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)の根室支部長を長年務めてきた。 通夜は8日午後7時、葬儀は9日午前11時半から、根室市昭和町2丁目のねむろ市民斎場で行われる。喪主は妻、のり子さん。 宮谷内さんは、国後島北部の太平洋側にあるオダイバケに生まれた。終戦後の2歳の時、旧ソ連軍が島へ侵攻。1945年12月に家族9人で船で根室市に脱出した。 生活苦から一家は翌年、漁業開拓団に参加して奥尻島に移住。52年に根室市に戻り、宮谷内さんは61年に同市職員に。ソ連崩壊直前の90年から4年間にわたり総務課長を務め、ビザなし交流の開始など北方領土をめぐる状況が激変するなか、領土問題対策のとりまとめに当たった。 2003年に退職後は千島連… この記事は有料会員記事です。残り380文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鎌倉殿の13人、愛知・岐阜でも楽しめる「ゆかりの地と味」
鎌倉幕府の2代執権・北条義時を中心に、御家人たちの群像を描くNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。義時が生まれた静岡県や神奈川県が主な舞台となっているが、登場人物ゆかりの場所や関連の史跡は愛知県や岐阜県にも点在する。ドラマの放送に合わせ、今だから楽しめるものもある。 愛知県犬山市羽黒地区は、源頼朝の家臣団13人の一人、梶原景時やその一族のゆかりの地とされる。 頼朝死後に鎌倉を追われた景時は自害したが、孫の景親らは羽黒に落ち延びたとされ、一族が住んだ城の跡や菩提(ぼだい)寺の興禅寺がある。 景時は尾張に赴任していた際… この記事は有料会員記事です。残り1392文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鳥取・兵庫県境の氷ノ山で男性1人遭難か 下山予定時刻に戻らず
2022年2月6日 22時13分 6日午後4時50分ごろ、鳥取、兵庫県境にある氷ノ山(標高1510メートル)で登山届を出した男性が下山予定時刻になっても戻らないため、地元の氷ノ山遭難救助隊が鳥取県警に通報した。 県警によると、登山届は鳥取県若桜町側の登山口で出されていて、登山者は兵庫県の40代男性1人となっている。この男性のものとみられる車が登山口の近くに駐車してあったという。6日午前8時に入山し、正午に下山する予定だった。 携帯電話は通じない状態という。警察や消防などが7日早朝から救助活動を進める。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪・泉佐野で住宅火災、焼け跡に2人の遺体
2022年2月6日 22時28分 6日午後7時40分ごろ、大阪府泉佐野市元町の住宅で、「家が燃えており、住民が家の中にいるかもしれない」と近隣住民から119番通報があった。 泉州南広域消防本部によると、木造住宅の約105平方メートルが焼けた。焼け跡から、男女2人の遺体が見つかった。同消防本部によると、この家に住む住人2人と連絡が取れていないという。 現場は南海泉佐野駅から北へ約500メートルの住宅街。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鳥取・大山、男性1人が捜索隊と下山 残る1人は死亡を確認
2022年2月6日 11時01分(2022年2月6日 17時19分更新) 鳥取県の大山に5日に登山に訪れ、動けなくなった男性2人のうち1人が6日午前9時半すぎ、県警などの捜索隊に付き添われて下山した。指の凍傷の疑いがあり、病院に搬送された。県警によると、5日夜に「6合目の避難小屋にいる」と連絡してきた兵庫県明石市の男性(62)で、警察が小屋から動かないよう指示していたという。 また、この男性が「途中で別れた」と話していた神戸市の男性(50)は午前10時半ごろ、8合目と9合目の間付近で小型テントの中にいるのを県警などの捜索隊が発見したが、意識がない状態で、午後3時半過ぎに死亡が確認された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌大雪、7日のJR札幌発着の列車は異例の全面運休へ 降雪最多
北海道内では6日、冬型の気圧配置が強まり寒気が流れ込んだ影響で、札幌市など石狩地方で大雪となった。札幌市では6日午後2時までの24時間降雪量が60センチに達し、比較可能な1999年以降で最多を記録。これまでの最多は2016年12月10日の54センチ。午後1時には最深積雪133センチを記録した。札幌市で1メートルを超える積雪は8年ぶり。 断続的に降る雪のため、JR北海道の札幌発着の列車は除雪が間に合わず、運休や遅れが多発。6日は午後9時40分までに特急103本を含む計763本が運休。札幌と新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」は計136本が運休となった。 週明け7日も除雪が追いつかないため、JR北は札幌駅発着の列車を始発からすべて運休する。JRによると、各駅では深夜まで除雪に追われているという。これまでも雪による運休の例はあるというが、全面運休は極めて異例だ。 札幌から新千歳空港へ向かう列車はすべて運休になるほか、近郊から市中心部に向かう列車も動かないため、週明けの通勤・通学に影響が出る可能性がある。 終日運転を見合わせるのは、小樽―札幌―岩見沢間の函館線、札幌―新千歳空港・苫小牧間の千歳線、桑園―北海道医療大学間の学園都市線。 特急列車は、札幌駅発着のカムイ・ライラック、北斗、すずらん、おおぞらなどを終日運休するほか、札幌―網走間の特急オホーツクは札幌―旭川を部分運休とするなど、108本が運休になる。 留萌線の深川―留萌間は始発から午後1時20分まで、運転を見合わせる。 札幌市中心部の国道5号創成川通りでは、6日夜9時過ぎに国土交通省北海道開発局の大型機械が、隊列を成して除雪作業を行っていた。現場の担当者は「10年ぶりの大雪ではないか。今日は通常より1時間程度早く夜間の除雪を始めた」と話していた。 札幌管区気象台によると、7日の石狩地方の天気は晴れ時々曇り。気象台は石狩や空知、後志地方ではなだれに注意するよう呼びかけている。(戸田拓、松尾一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内で8万9145人、新たに感染確認 日曜では過去最多
新型コロナウイルスの国内感染者は6日午後7時半現在、新たに8万9145人が確認された。1日あたりの感染者数は前週の同じ曜日(1月30日)より1万人以上多く、日曜としては過去最多となった。死亡したのは68人、重症者は1134人だった。 茨城、福井の両県は1日あたりの感染者数が最多を更新した。全国最多の東京都は1万7526人の感染を確認。年齢別では30代が最多で3194人、20代は3055人、40代は3016人、10歳未満が2530人の順だった。病床使用率は55・3%となった。 大阪府は1万2555人を確認。1万人を超えるのは6日連続となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本海側を中心に大雪、7日にかけて続く恐れ 雪の事故に注意
2022年2月6日 17時27分 冬型の気圧配置が強まった6日、東日本や西日本の日本海側を中心に大雪となった。青森市の酸ケ湯では6日午後4時現在、積雪の深さが428センチを記録。札幌市では6日午後2時時点の24時間降雪量が60センチに達し、比較可能な1999年以降で最高となった。気象庁は積雪や路面凍結、雪崩に注意するよう呼びかけている。 6日午後4時現在の積雪状況は、山形県大蔵村で321センチ、長野県野沢温泉村で273センチ、滋賀県長浜市で146センチを記録。岐阜県関ケ原町では87センチと、統計が残る97年以降で最高となった。富山県や福井県でも100センチを超えた地域がある。富山県南砺市では6日朝、コンバインで除雪作業をしていた男性(83)が田んぼに転落して死亡した。 気象庁によると、7日午前6時までの24時間降雪量は多い所で、北陸地方で65センチ、関東甲信、東海、近畿の各地方で60センチと予想されている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル