北海道内では10日、新型コロナウイルスの感染者が新たに4098人確認された。5日の4046人を超え、過去最多を更新した。死者は9人だった。1月27日から道に適用されている「まん延防止等重点措置」は2月20日までで、期間はあと10日。感染拡大は止まらず、期間延長の可能性も高まっている。 札幌市の新規感染者数は2204人で、5日ぶりに2千人を超えた。小樽市は80人で過去最多を更新した。 10日の対策本部会議で鈴木直道知事は「感染増加の速度の鈍化が見られるが、厳しい状況が続いている。20日まで基本的な感染防止行動を徹底し、3連休は混雑している場所への外出は控え、高齢者など重症化リスクの高い方と会う場合はさらに対策の徹底を」と呼びかけた。 また道は国の通知を受け、患者の診断を迅速にするため、症状があっても重症化リスクが低い人は、受診前に検査キットで自己診断できるようにする。14日から一部の医療機関でキットを受け取れるようにするという。 道内では重点措置の適用後も、新規感染者数が前週比でプラスが続く。10代以下や高齢者に感染が広がり、医療機関や福祉施設でのクラスター(感染者集団)の発生も相次ぐ。 病床使用率は9日現在で36・2%に上昇している。特に札幌市では9日現在の実質的な病床使用率が57・3%に達した。要介護の高齢者を受け入れられる病床に限れば、使用率は95・6%に達しているという。 札幌市では保健所業務も逼迫(ひっぱく)しているため、陽性者本人が健康状態などをアプリに入力し、軽症者は自宅療養できる仕組みを導入している。 20日が期限の重点措置を延長するかが今後の焦点となる。秋元克広市長は「社会経済活動が立ちゆかなくなる最悪の事態も起こりかねない」と指摘。鈴木知事は対策本部会議後の会見で、「医療への負荷が高まっているとの危機感を持っている。21日以降の対応については、来週の早い時期に判断したい」と述べた。(中野龍三、佐藤亜季) 発熱外来、「40人断る日も」 新規感染者の増加が止まらない中、発熱外来を担う医療機関には診察の依頼や問い合わせが相次ぐ。 「年明けから患者が急増し… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府でコロナ死者増加、東京の総数上回る 高齢者へ感染拡大
大阪府で新型コロナウイルス感染者の死亡が増えている。「第6波」の死者のうち80代以上が7割を占めており、府は高齢者への感染の広がりが影響していると分析する。府内の死者総数は9日発表で3278人となり、東京都(3269人)を再び上回った。 府内の死者は12月はゼロで、1月は25日を除いてゼロか1桁台が続いた。しかし、2月1~10日のうち8日間は13人以上となり、9日は31人にのぼった。30人を超えるのは「第4波」の昨年5月29日以来。10日までの1週間は132人で、前週の1・9倍に増えた。 府によると、「第6波」が始まったとする昨年12月17日~今年2月5日の死者133人のうち69・9%が80代以上で、60~70代も加えると96・2%を占める。 吉村洋文知事は10日、死者… この記事は有料会員記事です。残り207文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
布団でぐるぐる巻き、呼吸困難か 4カ月後に死亡 5歳女児虐待事件
岡山市の住宅で5歳の女児を鍋の中に長時間立たせたなどとして母親と内縁の夫が強要容疑で逮捕された事件で、女児は昨年9月に搬送される前、体を布団でぐるぐる巻きにされた状態だったことが捜査関係者への取材で分かった。岡山県警はこの状態で放置され、呼吸が困難になっていた可能性があるとみている。 女児は西田真愛(まお)ちゃん。昨年9月の搬送時に脳死状態と診断され、今年1月に低酸素脳症で死亡した。死亡時は6歳だった。 県警が9日に逮捕したのは、真愛ちゃんと同居する実母の西田彩容疑者(34)=岡山市北区花尻=と内装工の船橋誠二容疑者(38)=同市南区築港新町2丁目=。逮捕容疑は昨年9月10~23日に計5回、真愛ちゃんの顔を殴るなど暴行し、椅子の上に置いた鍋の中に約3~6時間ずつ立たせたというもの。裸の上半身に液体をかけ、扇風機の風を当て続けることもあった。船橋容疑者は容疑を認め、西田容疑者は「私がやったことではない」と否認しているという。 真愛ちゃんは逮捕容疑の虐待直後の同25日、西田容疑者の119番通報で搬送された。目立った外傷などはなかったという。捜査関係者によると、真愛ちゃんは搬送前、布団にぐるぐる巻きにされて意識不明の状態だった。県警はこの虐待にも両容疑者が関与した疑いがあるとみて、約4カ月後に死亡したこととの因果関係を慎重に調べる。 捜査関係者への取材で、西田… この記事は有料会員記事です。残り914文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自民党京都府連の現金配布認める 二之湯・府連元会長、買収は否定
2022年2月10日 22時37分 自民党京都府連が国政選挙前に候補者から集めた現金を地元議員に配っていたとする月刊誌「文芸春秋」の記事について、府連元会長の二之湯智・国家公安委員長(参院京都選挙区)は10日の衆院予算委員会で、「府連が国会議員から政治資金の寄付を受け、府議や京都市議に政治活動資金として配布しているという事実はその通り」と述べた。 ただ、政治資金収支報告書には記載しており、党勢拡大のためだとし、記事が指摘する「選挙買収」は否定した。立憲民主党の城井崇衆院議員の質問に答えた。文芸春秋は、地方議員に1人50万円ずつ配られたなどと報じた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
監査で部下に指示、保育園に便宜か 受託収賄容疑の京都市局長
民間保育園の監査をめぐる贈収賄事件で、受託収賄容疑で京都府警に逮捕された京都市子ども若者はぐくみ局長の久保敦容疑者(59)が、監査の過程で、贈賄側の保育園に有利になるよう部下に指示を出していたとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。保育園は時計の贈呈後に自己都合で約1年半第3土曜日を休園しており、京都府警は、監査で便宜を図ったとみて捜査している。 捜査2課によると、久保容疑者は2019年3月、上京区のホテルのレストランで、保育園の園長を務める社会福祉法人セヴァ福祉会(左京区)理事長の中西京子容疑者(85)=贈賄容疑で逮捕=から約45万円相当の腕時計をわいろとして受け取った疑いがある。久保容疑者は「園に関する便宜をお願いする目的で時計を渡されていることはわかっていた」と供述しているという。 市はぐくみ創造推進室によると、年に一度の定期監査は、係長ら4人ほどの職員で保育園を訪れ、職員配置や施設の安全管理などを確認。指摘項目をまとめて課長や部長が決裁するが、局長には行政処分する場合を除き、報告されない。 同園は時計贈呈前の16~18年に3年連続で、保育士不足や物品購入の手順に関して改善するよう指摘されていた。保育園は19年4月から約1年半第3土曜の保育を休止。府警は、19年以降の休園をめぐり、久保容疑者が指示を出し、中西容疑者の保育園に監査で有利になるよう取りはからったとみて調べている。 府警は9日、両容疑者を京都… この記事は有料会員記事です。残り394文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅で幼い姉妹3人が死亡 母親から事情聴取 愛知・一宮市
2022年2月11日 1時06分 10日午後9時10分ごろ、愛知県一宮市三ツ井1丁目の会社員高桑浩史さん(34)方で、「3人の子どもが亡くなっている」と119番通報があった。 消防から連絡を受けた警察官が駆けつけたところ、2階の部屋で長女姫茉梨(ひまり)ちゃん(5)、次女菜乃華(なのか)ちゃん(3)、三女咲桜(さくら)ちゃん(0)が並んで倒れており、その場で死亡が確認された。20代の妻が首と左手首に切り傷を負っており、救急搬送された。 県警一宮署によると、高桑さんが帰宅し、倒れている女児3人を見つけた。高桑さんは5人家族で、何者かが外部から侵入した形跡はないとみている。県警が妻から事情を聴いている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
布団でぐるぐる巻き、呼吸困難か 4カ月後に死亡 5歳女児虐待事件
岡山市の住宅で5歳の女児を鍋の中に長時間立たせたなどとして母親と内縁の夫が強要容疑で逮捕された事件で、女児は昨年9月に搬送される前、体を布団でぐるぐる巻きにされた状態だったことが捜査関係者への取材で分かった。岡山県警はこの状態で放置され、呼吸が困難になっていた可能性があるとみている。 女児は西田真愛(まお)ちゃん。昨年9月の搬送時に脳死状態と診断され、今年1月に低酸素脳症で死亡した。死亡時は6歳だった。 県警が9日に逮捕したのは、真愛ちゃんと同居する実母の西田彩容疑者(34)=岡山市北区花尻=と内装工の船橋誠二容疑者(38)=同市南区築港新町2丁目=。逮捕容疑は昨年9月10~23日に計5回、真愛ちゃんの顔を殴るなど暴行し、椅子の上に置いた鍋の中に約3~6時間ずつ立たせたというもの。裸の上半身に液体をかけ、扇風機の風を当て続けることもあった。船橋容疑者は容疑を認め、西田容疑者は「私がやったことではない」と否認しているという。 真愛ちゃんは逮捕容疑の虐待直後の同25日、西田容疑者の119番通報で搬送された。目立った外傷などはなかったという。捜査関係者によると、真愛ちゃんは搬送前、布団にぐるぐる巻きにされて意識不明の状態だった。県警はこの虐待にも両容疑者が関与した疑いがあるとみて、約4カ月後に死亡したこととの因果関係を慎重に調べる。 捜査関係者への取材で、西田… この記事は有料会員記事です。残り914文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
酷寒の北海道に広がる青空 十勝岳連峰がくっきり
井上潜2022年2月10日 21時30分 10日の北海道内は広い範囲で青空が広がり、富良野や美瑛、旭川市などでは純白の雪をかぶった十勝岳連峰の壮大な姿が楽しめた。 十勝岳(2077メートル)や美瑛岳(2052メートル)、富良野岳(1912メートル)など2千メートル前後の山々が連なる十勝岳連峰。冬は雪雲に隠れ、その姿が見られる日は多くはない。札幌が大雪に見舞われ、今も一部で交通機関が不通となっている道内だが、10日は多くの地域で日差しが注ぎ、十勝岳連峰も姿を現した。見る場所や時間によって表情が変わるのも、十勝岳連峰が人々を魅了する理由の一つだ。(井上潜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「早めに帰宅」「思っていたよりは」 大雪警戒、都心では帰路足早に
関東甲信の大雪によって交通機関にも影響が出た。 JR東日本によると、10日は「あずさ」「かいじ」など特急計67本が運休。久留里線は11日の始発から昼過ぎまで、千葉県君津市の上総亀山と久留里間で上下6本の運休を決めている。 羽田空港を発着する国内線の一部でも欠航が相次ぎ、全日空96便、日本航空は73便が欠航した。全日空は11日についても、朝に羽田空港を発着する2便の欠航を決めている。 首都高速道路は10日、雪による事故や立ち往生を防ぐための予防的な通行止めを実施。中央環状線や晴海線、台場線、横浜北線など6路線の一部などを通行止めにした。 JR東京駅では10日夕、足… この記事は有料会員記事です。残り296文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山梨、東京、長野、静岡に大雪警報 関東南部の平野部は8cmの予想
吉沢英将2022年2月10日 17時17分 南岸低気圧や寒気の影響で関東甲信は10日、山沿いを中心に大雪となった。気象庁は山梨県のほぼ全域や、東京、長野、静岡の3都県の一部に大雪警報を発表。11日明け方にかけ東京23区もふくめ大雪となるところがある見込みで、同庁は引き続き交通の乱れに警戒を呼びかけている。 同庁によると、南岸低気圧は発達しながら伊豆諸島付近を東へ進んでおり、寒気の影響もあって関東甲信の広い範囲で雪が降っている。雪は10日夜のはじめをピークに、11日の明け方まで続く見通し。 10日午後4時までの積雪の深さは、山梨県富士河口湖町29センチ▽長野県軽井沢町16センチ▽甲府市8センチ▽埼玉県秩父市4センチ――など。東京都心など平野部でも、雪やみぞれが降っている。 11日午後6時までの24時間の降雪量は、いずれも多いところで、関東北部20センチ▽甲信、箱根から多摩、秩父地方にかけて15センチ▽関東南部の平野部8センチ▽東京23区5センチと予想されている。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル