有料会員記事 浪間新太、新屋絵理、平岡春人、岩本修弥 米田優人2022年2月22日 21時33分 非人道的で差別的な旧優生保護法の下で不妊手術を受けた人の訴えに対し、法律上の解釈を画一的に当てはめるべきではない――。22日の大阪高裁判決は、そんな判断を示し、原告側の逆転勝訴を導いた。「著しく正義・公平の理念に反する」として除斥期間の適用を制限した判決に、当事者から喜びの声が上がった。 「向き合ってくれる裁判官がいた」 大阪高裁の判決を、原告で共に聴覚障害がある70代女性と80代男性の夫婦は、手話通訳を介して聞いた。 「長い闘いだった。本当にうれしい」。判決後に記者会見した夫婦は手話でこう話し、笑顔も見せた。ただ、女性は「痛みは今も癒えない。悲しみは続いている」とも訴えた。 女性は生まれつき耳が聞こえない。1970年に結婚し、4年後に帝王切開で出産した際、何も知らされないまま不妊手術を受けさせられていた。赤ちゃんもまもなく亡くなった。 一審の大阪地裁では「除斥期… この記事は有料会員記事です。残り1518文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ノーベル賞・本庶氏運転の車とバスが衝突、軽傷か 京都市の交差点
2022年2月22日 21時41分 22日午後1時45分ごろ、京都市中京区の府道交差点で、乗用車とバスが衝突した。捜査関係者によると、乗用車を運転していたのは、ノーベル医学生理学賞を2018年に受賞した本庶佑・京都大特別教授(80)で、病院に搬送されたが軽傷とみられるという。 バスは京都大学の送迎用で、学生ら十数人が乗車していた。乗客の20代女性も病院に搬送され、軽傷という。 現場は、京都市中心部を東西に走る御池通と、南北に走る堺町通の交差点。 事故直後に記者が現場に駆けつけると、黒っぽい乗用車のフロント部分がつぶれているのが見え、救急隊員十数人が救出活動に取りかかっていた。バスの中にも何人かの乗客が座っていた。 周辺はオフィス街。消防署の車両も複数駆けつけるなどしており、通行人が足を止めて心配そうに様子を見守っていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
月223時間の時間外労働 うつ病発症、通販会社に賠償命令
村上友里2022年2月22日 21時45分 東京都内のインターネット通販会社の物流センターで働いていた40代男性が長時間労働でうつ病になったとして、会社側に約6800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、東京地裁であった。小田正二裁判長は、月約223時間にわたる時間外労働とうつ病発症の因果関係を認め、会社側に計約2400万円の損害賠償を命じた。 判決によると、男性は商品の発送や管理の業務にあたり、2014年にうつ病と診断された。 判決はうつ病発症前の労働状況について、13年11月から業務が大幅に増え、同月の時間外労働が約147時間、翌12月が約223時間だったと認定した。 男性の代理人弁護士「企業の抑止力に」 そのうえで、12月はクリスマス商戦で商品の出荷量が増えることから、同社は男性の業務量の増加を予想できたと指摘。「男性の健康を損なわないような対策を怠った」として同社の安全配慮義務違反を認めた。 現在も睡眠障害に悩まされ治療を続けているという男性は判決後の会見で、「長時間労働に悩む人が泣き寝入りをしなくて済むような指針になってほしい」と語った。男性の代理人の梶山孝史弁護士は判決について、「企業が長時間労働を野放しにすれば、法的責任が問われることを示した。企業に対する抑止力になるだろう」と評価した。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
吹雪の新千歳空港は全便欠航 札幌からバスで6時間、戻るに戻れず
志田修二2022年2月22日 18時20分 新千歳空港は吹雪のため滑走路の除雪が間に合わず、22日に運航を予定していた228便全便が欠航した。日本航空、全日空、エア・ドゥの各社によると、23日も一部の便で欠航が決まっているという。 発達した低気圧の影響で北海道内は強い冬型の気圧配置となり、日本海側南部と太平洋側西部では活発な雪雲が流れ込み局地的に大雪となった。 気象台によると、午後3時現在で、恵庭市では積雪が最大で133センチ、千歳市では119センチとなり、それぞれの地点で統計開始以来、最も多くなった。札幌市内でも断続的に雪が降り続き、時折強い吹雪にも見舞われた。 新千歳空港を運営する北海道エアポートは22日未明から滑走路の除雪を開始し、日中も2本の滑走路を閉鎖して除雪を進めたが、激しい雪に追いつかず、同日午後に航空各社がすべての便の欠航を決めた。 大阪便で帰る予定だった岡山県の金田純治さん(57)は、札幌からバスで6時間かけて空港に到着。全便欠航に「できれば札幌に戻りたいのだが、ホテルがあるのかどうか。大学が北海道でそれ以来の北海道旅行が大変なことになった。でも、なかなかない経験ですね」と話した。 母親(68)と東京の武道館で行われるケミストリーのライブに行く計画をしていた札幌市の女性(45)は、21日の便が欠航になりこの日に振り替えた。だが2日連続での欠航に、「明日は夕方の便しか取れてないのでライブに間に合わない。最悪、空港に泊まって朝からキャンセル待ちに並ぼうかと思っています」。 東京から札幌市に出張で訪れた会社員男性(61)は、札幌からタクシーで3時間かけて空港に着いた。「明日、新型コロナワクチンの接種がありなんとか間に合うように帰りたいのだが」。札幌行きの臨時バスが運行するというアナウンスを聞いて、乗り場に向かった。(志田修二) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
次男の体温は想定よりも低下 「突然苦しみだした」との通報と矛盾点
神奈川県大和市の自宅で小学1年の次男を窒息死させたとして、母親の上田綾乃容疑者(42)が殺人容疑で逮捕された事件で、次男が心肺停止になった際、自宅にいたのは母子の2人だけだったことが捜査関係者への取材でわかった。搬送時の上田容疑者の説明と遺体の状況に矛盾点もあり、県警が経緯を調べている。 捜査関係者らによると、上田容疑者は次男の雄大さん(当時7)と、同居する男性と3人暮らし。事件当日の2019年8月6日午前8時過ぎに男性が外出した後、自宅にいたのは母子2人だけだった。 午後2時56分ごろ、「(雄大さんが)突然苦しみだした」との趣旨で上田容疑者が119番通報。午後3時2分ごろ救急隊が到着したが、心肺停止状態だった。人工呼吸などの措置がとられたが蘇生せず、約2時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。 上田容疑者は逮捕前、県警や… この記事は有料会員記事です。残り395文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ニンニンニンで忍者の日 伊賀の小学生、忍者意識したダンスに挑戦
2月22日は「ニンニンニン」の語呂合わせで「忍者の日」。忍者の里・三重県伊賀市の市立上野西小学校でワークショップがあり、4年生65人がダンスアーティストのケント・モリさんの指導で忍者をイメージしたダンスを踊った。 忍者の精神と文化を、ダンスと融合して発信する「Feel Like Ninja.」プロジェクトの一環で、伊賀市とも連携している。 ケントさんは愛知県出身。マドンナら多くの有名アーティストのダンサーを務め、近年、自治体と組んで日本の文化を発信する取り組みも手がけている。 この日は会場の体育館と別室のケントさんをリモートで結び、伊賀市の観光大使、いが☆グリオもゲスト参加した。 児童らが本格的に踊り始めた… この記事は有料会員記事です。残り184文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
目やにだらけの「よねさん」、すっかりきれいに 区が猫の保護後押し
22日は猫の日。飼い主のいない猫をにゃんとかしようと、東京都中央区は新年度、猫の保護シェルターを運営するボランティア活動の支援に力を入れる。家賃やワクチン代の補助など予算案に計約900万円を盛り込んだ。譲渡会で新たな飼い主につなぐ取り組みも後押しする考えだ。 中央区の出張所で20日にあった譲渡会。会議室に並んだ11のケージには、性別や年齢、「甘えん坊で遊び好き」などの特長が書かれたカードがついている。訪れた人は中をのぞきこみ、「かわいい」「おとなしいね」と話していた。 この日は16匹が参加。うち「よねさん」は推定10歳以上。昨年11月に保護した時はガリガリで、目やにだらけだった。手厚い看護で今はすっかりきれいに。60代男性が里親に名乗り出て、ボランティアスタッフは「うれしくて涙が出そう」と喜んでいた。 区内では現在、こうしたボラ… この記事は有料会員記事です。残り906文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北朝鮮を43回訪れた写真家 「NG場所」の撮影、許された理由は
隣国でありながら国交がなく「近くて遠い国」とも言われる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を43回訪れたフォトジャーナリスト、伊藤孝司さん(70)の写真展「平壌の人びと」が、大阪市生野区の旧辻本写真館で開かれている。広角レンズを使って至近距離から人びとの表情をとらえた写真など、ふだんあまり目にすることのない約100点が展示される。27日まで。 三重県在住の伊藤さんが初めて北朝鮮を訪問したのは1992年。その後は大水害や食糧難と重なり取材許可が下りなかったが、98年からコロナ禍前の2019年10月までほぼ毎年2、3回訪問してきた。この間、北朝鮮は社会主義を掲げつつも金一族の3代が権力を継ぎ、核兵器開発や日本人拉致事件の発覚などで国際的な孤立が深まった。 展示されるのは、首都平壌の地下鉄車内で娘をひざの上にのせてほほえむ母や、食堂に併設されたテイクアウトコーナーで調理するせわしげな店員、ビール祭りに集まった若者ら、「日常」にカメラを向けた写真だ。その多くは広角レンズを使い、被写体の1メートル以内に近づいて撮影した。「遠近感を強調することで、人物がおかれている状況を際立たせられる」という伊藤さんのこだわりの撮影方法だという。 「昔はお年寄りにレンズを向けてものすごく怒られたが、最近はスマホの普及で写真を撮られることが当たり前になったせいか、拒否反応はほとんどなくなった」と伊藤さんは語る。 肖像画の描き直し、港湾にひしめく木造船…「NG」の写真も 情報統制が厳しい北朝鮮では… この記事は有料会員記事です。残り653文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧優生保護法をめぐる訴訟 原告側が逆転勝訴 大阪高裁判決
米田優人2022年2月22日 15時56分 旧優生保護法(1948~96年、旧法)の下で不妊手術を強いられたとして、近畿地方に住む3人が、国に計5500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が22日、大阪高裁であった。太田晃詳(てるよし)裁判長は、請求を棄却した一審・大阪地裁判決を変更し、国に賠償を命じた。一連の訴訟で、初めて国の賠償責任を認めた。 旧法をめぐる同種訴訟で6件の地裁判決が出ているが、高裁判決は初めて。地裁判決は、いずれも手術から20年の除斥期間が過ぎ、損害賠償を求める権利が消えたとして原告側の請求を退けた。ただ、4件は旧法を憲法違反とみなし、神戸地裁判決は、国会の「立法不作為」も認めた。初の高裁判断が注目されていた。 一審判決などによると、大阪訴訟の原告は、知的障害がある70代女性と、聴覚障害がある70代女性と80代男性の夫婦。知的障害がある女性は日本脳炎の後遺症で障害が残り、1965年ごろ、理由を告げられずに不妊手術を受けた。聴覚障害がある女性は生まれつき耳が聞こえず、74年に同意なく不妊手術を受けた。 控訴審の主な争点は、除斥期間を適用するかや、適用する場合には、いつを起算点にするかだった。 原告側は、除斥期間の適用は「著しく正義、公平に反する」と主張。適用するとしても、手術の実態調査が必要だと国会で言及された2004年を起算点とすべきで、20年たっていないため、損害賠償を求める権利は消えていないとした。 これに対し、国側は、除斥期間の起算点は、不妊手術を受けた時点だと反論。原告らが手術を受けてから20年以上たっており、損害賠償を求める権利は消えているとし、原告側の控訴を棄却するよう求めていた。(米田優人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
No substantial progress seen in latest MLB labor talks
A five-hour negotiating session Monday between Major League Baseball and the Major League Baseball Players Association produced no tangible results toward resolving the ongoing lockout, according to multiple media reports. The sides met at Roger Dean Chevrolet Stadium in Jupiter, Florida, the spring training home of the Miami Marlins and […]