2022年2月1日 20時01分 福岡県宮若市の九州自動車道で2015年、男女2人が車にはねられるなどして亡くなった事故で、道路交通法(救護義務)違反の罪に問われた被告の男性(53)=熊本県八代市=に対し、福岡地裁小倉支部(井野憲司裁判長)は1月31日、無罪(求刑懲役10カ月)の判決を言い渡した。井野裁判長は、衝突時の状況などを検討した結果、「被告人の公判供述を覆す検察官の立証はない」とした。 判決によると、事故は15年1月1日未明に発生。男女2人乗りの軽乗用車が横転し、中央線付近に倒れていた女性(当時32)を男性(同31)が中腰になって救助中、後から来た被告男性の乗用車が女性をはね、男性に衝突して走り去った。 弁護側は現場は当時、暗く視界が悪く、被告男性は高速走行中に先行車に続き急ハンドルで横転車を避けた。中央線付近にはバンパーがあると思い、衝撃を感じても走行を続けた。停止後、車体の血液様の付着などに気付き、110番通報したと無罪を主張。検察側は、実況見分の際の男性の説明や「衝突直前にブレーキを踏んでいたはず」との専門家の証言などから、被告男性は衝突の直前には亡くなった男性を視認していた。(無罪を主張する)公判供述は信用できないと主張していた。 弁護人によると、被告男性は自動車運転処罰法違反(過失致死)については不起訴になったが、道交法違反では検察審査会の不起訴不当議決を経て起訴された。福岡地検小倉支部の柴田真支部長は「判決内容を精査し、上級庁とも協議のうえ適正に対応したい」とコメントした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「石原さん加わって周囲の目変わった」 維新関係者から惜しむ声
元東京都知事の石原慎太郎氏(89)の死去を受け、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は急きょ記者団の取材に応じ、「経験豊富で非常に懐が深く、尊敬できる政治家だった」と惜しんだ。 2012年に石原氏が率いる太陽の党が日本維新に合流した際、松井氏は幹事長だった。「自民でも民主でもない保守改革政党的なグループが必要だという思いだった」とし、「我々大阪のメンバーは、地方での政治経験しかない未熟な存在だったが(石原氏に)指導していただいた」と振り返った。「本当にタフな人だった。あの世からみんなを叱咤激励(しったげきれい)するだろう」 日本維新の吉村洋文副代表(大阪府知事)は「突然のことで驚いている。『お前、若いんだから頑張れよ』と言っていただいた」としのんだ。石原氏が都知事時代に打ち出した尖閣諸島の購入計画は日中関係の緊張を高めたが、「日本の国益にとって必要なことは、反対があっても前に進めるという強い信念をお持ちだった」と語った。 大阪維新の会の大阪市議は… この記事は有料会員記事です。残り91文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「安易にレベル下げるな」 大手予備校が国公立大の出願状況を分析
難関大の志願者は強気に出願し、医学部人気は低迷――。1月28日に発表された国公立大入試の2次試験の出願状況(中間集計)などを見て、大手予備校の担当者はそう分析する。1次試験の大学入学共通テストで思うように得点できなかった受験生が多いことや、新型コロナの急速な感染拡大も影響しているという。国公立大の出願は4日で締め切られ、25日から前期日程、3月8日から中期日程(公立大のみ)、同12日から後期日程が行われる。 文部科学省の1月28日午前10時現在のまとめでは、国立大の出願者は4万5997人と昨年同時期より4115人多い。一方、公立大は1万3322人と269人少なく、合計では昨年より3846人多い5万9319人となった。 河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員は「共通テスト直後は問題の難化で多くの受験生が落ち込み、国公立大への出願自体が減る恐れがあると考えていた。中間集計を見る限り、予想よりしっかりと出願していたのでほっとした」と話す。 注目するのは、難関国立大へ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府で過去最多1万1881人感染、18人死亡 新型コロナ
大阪府は1日、府内で新たに1万1881人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。1月29日の1万350人を上回り、過去最多を更新した。18人の死亡も確認した。 府内の感染者は延べ34万3304人、死者は計3138人となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】石原慎太郎氏死去、89歳 作家から国会議員、知事に
2022年2月1日 18時00分 元東京都知事で、運輸相や環境庁長官を歴任した石原慎太郎(いしはら・しんたろう)氏が死去した。89歳だった。 石原氏は一橋大在学中に発表した小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞。1968年、参院選全国区に自民党から立候補し、初当選した。99年には、東京都知事選に無所属で立候補して初当選。「東京から日本を変える」と訴え、独自の施策を展開した。 石原氏の足跡を、写真で振り返ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「残土券」4千万円分販売か 無許可で盛り土、条例違反容疑で逮捕
無許可で盛り土をしたとして、山梨県警は1日、山梨県北杜市の造成会社役員佐田和彦容疑者(75)を県条例違反(無許可埋め立て)容疑で逮捕し、発表した。 「盛り土はしたが、(規制対象の)3千平方メートルを超えているとは思わなかった」と容疑を否認しているという。 発表によると、佐田容疑者は、昨年7月15日~12月2日、北杜市須玉町に約5205平方メートルの土砂を盛り土して、無許可で埋め立てた疑いがある。県条例は、3千平方メートル以上の盛り土については県の許可が必要と定めている。 県警によると、佐田容疑者はトラック1台につき5千円~8千円の「残土券」を販売。今回の現場で780枚、約4千万円分を売り上げたとみて調べている。 今回の盛り土の高さは最大約… この記事は有料会員記事です。残り243文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青谷弥生人そっくりさん10人選出 音楽家・近田春夫さんには特別賞
東孝司2022年2月1日 14時34分 国史跡・青谷上寺地遺跡(鳥取市青谷町)の出土人骨をもとにした「青谷弥生人」のそっくりさんを公募していた鳥取県は31日、応募の写真をもとに入賞者10人を選び、発表した。この中から5月にグランプリを決める。弥生人の名前は遺跡にちなんで「青谷(あおや) 上寺朗(かみじろう)」と決まった。 そっくりさんには昨年11~12月に全国から215件の応募があった。県は1次の写真審査でそっくり度を測るAIアプリを使い、20人を選出。そこから「土偶女子」として知られるライターや地元のイラストレーター、コーヒー店主による投票で10人を選んだ。 その一人、大阪府の吉田昌弘さんは県庁であった発表会にオンラインで参加。「10人はみんな似ていて親戚みたい」と話した。 特別賞にはSNS上で似ていると評判になっていた音楽家の近田春夫さんらが選ばれた。名前の公募には626件が寄せられ、県内在住の木村恵さんのアイデアが最優秀に輝いた。 県は入賞者10人を「とっとり弥生の王国」の国民に認定し、5月に県内で開催予定の「青谷弥生人大集合ツアー」に招く。そのイベントの中でグランプリを決定する計画だ。 発表会のプレゼンターを務めた平井伸治知事は「青谷上寺地遺跡や妻木晩田(むきばんだ)遺跡のある『とっとり弥生の王国』に多くの方に興味をもっていただき、コロナ禍の後にはぜひ見に来ていただきたい」と語った。(東孝司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「一票の格差」訴訟、昨秋の衆院選は「違憲状態」 高松高裁判決
谷瞳児2022年2月1日 14時48分 「一票の格差」が最大2・08倍となった昨年10月の衆院選をめぐり、弁護士グループが「投票価値の平等を定めた憲法に反する」として選挙の無効(やり直し)を求めた訴訟の判決が1日、高松高裁であった。神山隆一裁判長は、四国の11小選挙区について「違憲状態」と指摘した上で、選挙無効の請求を棄却した。 弁護士グループが289小選挙区すべての選挙無効を求めて全国14高裁・支部に提訴した一連の訴訟で、判決は今回が初めて。3月9日までに判決は出そろい、最高裁が年内にも統一判断を示す見通しだ。 最高裁は、最大格差が2倍を超えた2009、12、14年の衆院選について、都道府県にまず1議席割り振る「1人別枠方式」の問題点などを挙げ「違憲状態」と判断。格差が1・98倍となった17年の衆院選については、都道府県の人口比をもとに定数を配分する「アダムズ方式」の導入を16年に決めた国会の姿勢などを評価して「合憲」とした。 ただ、今回の衆院選にアダムズ方式の導入は間に合わず、格差は2・08倍に広がった。 弁護士グループは、国会が議員定数の配分や選挙区割りの調整を怠ったと主張。一方、被告の選挙管理委員会側は、当初の見込みと異なる人口の増減によって格差は広がったが、アダムズ方式の導入で「早晩、確実に解消される」として請求の棄却を求めていた。(谷瞳児) 神山隆一裁判長(64)は1984年に大阪地裁の判事補となり、大阪高裁や京都地裁などに勤務。2017年9月に高松高裁部総括判事となった。19年10月には、「一票の格差」が3・00倍だった同年7月の参院選を「違憲状態」と判断した。21年9月には、東京電力福島第一原発事故の避難者が損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で国と東電の責任を認め、一審・松山地裁の賠償額を上積みした。(谷瞳児) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地元の「守り神」、住民ら力合わせ再建 焼けた炭使い大絵馬も復元中
400年以上の歴史がある北九州市の神社が、放火とみられる火事で焼けた。地元で親しまれた神社を元の姿に戻したいと氏子たちが再建に立ち上がり、昨夏始まった修復工事が1月末に完了。新年を引っ越し先で迎えるほかなかった「お神様」が戻る日を心待ちにしている。 北九州市小倉北区長浜町の貴布禰(きふね)神社。火事が起きたのは、2020年11月9日夕方だ。 氏子の山田統(つかさ)さん(76)は現場に駆けつけた。「地元の人が大事にしている神社が燃えていた」。なすすべもなく、消火活動を見守るしかなかった。「本殿はわりと無事だったが、拝殿などが被害に遭った。外から火が出たと聞いた」。祭壇やちょうちんなども焼け、中にあった物はほとんどが使えなくなったという。 「この地区の守り神様で、毎朝参拝する人もいる。その神社が焼けてしまった」。意気消沈した氏子たちだったが、すぐに復興を決めた。修復にかかる費用は2千万円。観光スポットでもない小さな神社に、自力再建は難しい。寄付を集めようと、委員会を立ち上げた。 火事から2カ月後の21年正… この記事は有料会員記事です。残り1085文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
汚染水の流出防ぐ「遮水壁」撤去始まる 産廃不法投棄の豊島で
91万トンもの産業廃棄物の不法投棄事件が起きた豊島(てしま)(香川県土庄町)で、汚染された地下水が海へ流れ出るのを防ぐために設置されていた「遮水壁」の撤去作業が1日朝、始まった。県と住民との間で成立した公害調停から20年以上が経ち、処理事業は大詰めを迎えている。 産廃の投棄現場北の海岸沿い約340メートルにわたって、遮水壁として使われている鋼矢板(こうやいた)約1千枚が打ち込まれている。 この日は朝から、大型クレーンの先に取り付けられた「バイブロハンマー」と呼ばれる重機を使い、地盤に振動を与えながら、洗濯ばさみのような形をした先端で鋼矢板を挟んで1枚ずつ引き抜く作業が行われた。 遮水壁の撤去方法について考… この記事は有料会員記事です。残り173文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル