河井克行元法相と妻案里氏による大規模な選挙買収事件で東京地検は14日、現金を受け取ったとされる34人について、当初の不起訴処分を覆して一転起訴した。検察審査会(検審)の「起訴相当」議決を受けた判断だが、実際は当初から見越していた「既定路線」だった。検察側、議員側それぞれの思惑や打算が働いた内幕とは――。 検審の議決は今年1月に公表され、地検特捜部は再捜査に入った。複数の関係者によると、法務・検察当局は国民が投票する選挙を舞台にした事件という点を重視。「国民、有権者の代表でもある検審の起訴すべしという意見は重く、突っぱねる理屈はない」と判断し、起訴に転じたという。 一方で実際は、この結論は現金を受け取った側の100人を一律不起訴とした昨年7月時点から「既定路線」だったとみられる。 地検は100人を不起訴にし… この記事は有料会員記事です。残り896文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「この部分は何色?」 廊下で語り合い共有した難曲のイメージ
19日に山形市で開かれる「全日本アンサンブルコンテスト」(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)に、京都府精華町の精華西中学校(金管五重奏)が関西支部代表として出場する。京都の中学が全国大会に出るのは14年ぶり。快挙の裏には、日々の練習以外に、休み時間に重ねた演奏以外のある取り組みがあった。 大会当日の演奏はライブ配信でもお楽しみいただけます。申し込みは大会当日まで専用サイト(http://t.asahi.com/en2021 )で。 精華西中は、英国の作曲家アーノルドの「金管五重奏曲第1番」を演奏する。 世界的に有名なニューヨークの金管五重奏団のために書かれた曲で、5人の奏者全員が素早いパッセージとリズムを次々に入れ替わらせながら、技巧を最大限に発揮させて一つの音楽をつくることが求められる。ひと言でいえば、難曲だ。 全日本アンサンブルコンテストへの出場を決めた精華西中の生徒たち=2022年2月24日、京都府精華町、河原田慎一撮影 顧問の弓矢桃子教諭は「中学生にできるのかと思ったが、掛け合いでハーモニーをつくっていくこの曲の面白さが表現できている」と舌を巻く。 コロナで練習制限 平日は1時間 演奏する5人は、トランペットの古沢玲衣さん(14)が2年生で、残り4人は1年生。みんな同じ小学校の出身で、小学4年のころから学校の金管バンドで楽器に触れてきた仲だ。 ただ、この5人でアンサンブルに挑むのは、今大会が初めて。新型コロナウイルスの影響もあり、部活動は平日に1時間、週末は2、3時間に限られ、息の合った演奏にしていくのは簡単ではなかった。 そこで5人は、楽器の練習とは別に、あることにも取り組んだ。曲のイメージの共有だ。 「ここの部分は何色?」 「風が吹いているような感じで」 学校の休み時間に廊下に集まり、曲から感じ取っていることを伝え合う。同じ情景を思い浮かべながら演奏することで、表現したい音楽の方向性がまとまっていった。 「合奏でも意見を言い合うことで、5人の演奏がそろっていった」とトロンボーンの小倉完太さん(13)は言う。 全日本アンサンブルコンテストへの出場を決めた精華西中の生徒たち=2022年2月24日、京都府精華町、河原田慎一撮影 それだけではない。弓矢教諭は「歌うこと」も求めた。 正しい音程で「歌えないと楽器は吹けない」という。5人は自分のパートを楽器ではなく、自分の声で歌う練習も重ねて、演奏を磨いていった。 テューバの楠(くすのき)あおいさん(13)は「フレーズごとに各パートのソロが出てきて、5人が合わさって一つの曲になるところが面白い」と曲の魅力を語る。 めざすは京都勢16年ぶりの金賞 2月11日に開かれた関西支部大会では、中学の部で演奏順が1番最初だった。トランペットの柴田彩音さん(13)は、舞台袖で緊張していたが、無観客だった府大会と違い、関係者とはいえ客席に人がいるのを見て「お客さんがいたので、舞台に出ると楽しんで演奏できた」と振り返った。 目標は「ここまで来たら金賞」。受賞できれば、府勢では16年ぶりだ。 関西アンサンブルコンテストで演奏する精華西中=2022年2月11日、奈良県橿原市北八木町3丁目、上田真美撮影 関西大会から全国大会までは1カ月ほどしかないが、ホルンの冨田奏子さん(13)は「少ない時間を有効に使い、関西大会で出たミスを減らしてもっと良い演奏をしたい」と意気込んだ。古沢さんは「応援し支えてくれた人に、感謝の気持ちを届ける演奏がしたい」と話した。(河原田慎一) 大会当日はライブ配信も 第45回全日本アンサンブルコンテストの演奏を、インターネットを通じたライブ配信でお楽しみいただけます。申し込みは大会当日まで専用サイト(http://t.asahi.com/en2021)で。 ◇日程 3月19日、山形市・やまぎん県民ホール ◇配信部門 高校、大学の部(前半)=9時30分開演予定▽中学校、職場・一般の部(後半)=午後2時15分開演予定 ◇料金 前半、後半各1500円(申し込んだ部門のプログラムデータ付き) ◇問い合わせ 出場団体やタイムテーブルは全日本吹奏楽連盟ホームページ(http://www.ajba.or.jp/)、または、朝日新聞デジタルの吹奏楽ページ(https://www.asahi.com/edu/suisogaku/)。感染症対策のため表彰式は行わず、審査結果は吹奏楽連盟HP、朝日新聞デジタルで速報します。 (主催 全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪で新たに1467人の感染確認、前週より570人減 新型コロナ
大阪府は14日、新たに1467人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。前週の月曜日(7日)から570人減った。また、50~100歳代の男女9人の死亡も新たに確認された。府内の感染者は延べ73万1235人、死者は計4305人になった。 コロナ以外の疾病で重症病床を使う必要がある人を含めた府内の重症病床(627床)の使用率は36・0%。軽症中等症病床(3446床)の実質使用率は66・9%だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ロシア海軍艦艇6隻、北海道北側の宗谷海峡を通過 防衛省が確認
2022年3月14日 19時40分 防衛省は14日、ロシア海軍艦艇6隻が北海道北側の宗谷海峡を通過したと発表した。北海道周辺では2月にロシア艦艇24隻が確認されており、6隻は同一の可能性があるという。24隻のうち10隻は10、11両日、津軽海峡を通過している。 同省によると、14日午前0時ごろ、北海道の宗谷岬の南東約130キロで、駆逐艦1隻や潜水艦3隻を含む計6隻を確認。その後、宗谷海峡を西に進んだ。海上自衛隊の護衛艦が警戒監視に当たった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
河井事件、捜査終結 買収資金はどこから? 1.5億円の行方は?
2019年の参院選広島選挙区で河井克行元法相と妻案里氏=ともに有罪確定=から現金を受け取った100人のうち地元議員ら34人について、東京、広島両地検は14日、公職選挙法違反(被買収)の罪で起訴したと発表した。河井夫妻の巨額選挙買収事件の捜査は、これで終結となる。 地検は昨年7月、案里氏を当選させるため夫妻から現金を受け取ったとする100人全員を不起訴とした。だが、検察審査会は1月、議員辞職の有無や受領額などで線引きして35人を「起訴相当」などとする議決結果を公表。これを受けて再捜査を進めていた。 東京地検の森本宏・次席検事はこの日の臨時会見で、処分を一転させた理由を「国民から選出される検審の判断も理解できる。議決内容を踏まえて再検討し判断した」と説明しつつ、「(今後の)処分基準にはならない」と述べた。 34人のうち25人は略式起訴とした。当時の肩書は首長1人、広島県議9人、市議10人、元国会議員秘書1人、選挙スタッフ4人。受領額が10万~300万円だったことをふまえ、求刑する罰金額(50万円以下)に差をつけたという。 略式起訴は、書面審理で罰金などを求める手続き。簡裁の略式命令が確定すれば、公民権が原則5年間停止される。 ほかに容疑を否認するなどした計9人(県議2人、市町議7人)は正式起訴とした。今後、広島地裁で刑事裁判が公開で行われる。 残りの1人は体調面から再び不起訴とし、「不起訴不当」とされた46人も不起訴処分を維持した。 東京第六検察審査会は1月公表の議決で、検察の不起訴判断を「金の受領が重大な違法であることを見失わせる」と批判していた。 河井氏は100人に計約2871万円を配った加重買収などの罪で、案里氏も県議4人に計160万円を渡した買収罪で、いずれも有罪判決が確定している。 舞台となった参院選では、自民党本部から河井夫妻側に計1億5千万円が選挙資金として提供された。税金も含まれるこの巨額資金が、買収に使われたのではないか――。そんな疑念は依然として解明されないままだ。 河井夫妻が起訴された20年7月、当時の安倍晋三首相は「説明責任を果たさなければならない」と明言したものの、党本部は「買収資金の原資ではない」と否定だけして、詳しい説明はしていない。 克行氏は自身の裁判で「手持ち資金」を使ったとし、1億5千万円は「機関紙の配布や人件費などに使った」と語った。判決は、1億5千万円が買収に使われたかどうかは言及しなかった。 昨秋の総裁選前には「買収に使われていないことを書面をもって、しっかりと国民に説明する」と語っていた岸田文雄首相は、総裁選後の昨年10月、党本部で監査が終わっていることなどを理由に再調査に否定的な考えを表明している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
阿蘇山の警戒レベル2に引き下げ 気象台、約3週間ぶり
藤原慎一2022年3月14日 22時59分 福岡管区気象台は14日、熊本県・阿蘇山の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げた、と発表した。2月24日にレベル3に引き上げたが、その後は火山性微動の振幅が小さくなり、火山活動が低下していた。 一方で気象台は、火山ガスの放出量は昨年10月の噴火以前よりも多い状態が続いているとして、中岳第1火口から約1キロの範囲で噴火に伴う噴石や火砕流に警戒を呼びかけている。(藤原慎一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
朝日新聞デジタルの3特集、SND優秀賞 9年連続で入賞
MINAMATA ユージン・スミスの伝言 [PR] 世界の優れたデジタル報道デザインを表彰するニュースデザイン協会(SND、本部・米国)の「ベスト・オブ・ニュース・デザイン・デジタル」で、朝日新聞デジタルの特集「プレミアムA MINAMATA ユージン・スミスの伝言」(https://www.asahi.com/special/minamata-smith/)と、「海からみた被災地 東日本大震災10年」(https://www.asahi.com/shinsai_fukkou/undersea/)、「会いたい、会わせたい 東日本大震災10年」(https://www.asahi.com/shinsai_fukkou/missing/)の3作が、2021年の優秀賞を受賞した。朝日新聞社の入賞は9年連続。30カ国から1900を超す応募があった。 ◇ これまでの受賞作。 13年 「瀬戸内国際芸術祭 … Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「猫の手」も借りて世界遺産PR動画 福岡・大牟田が三池炭鉱で
外尾誠2022年3月14日 18時00分 福岡県大牟田市が地元の世界遺産のPR動画を作った。三池炭鉱関連の宮原坑と三池港、炭鉱専用鉄道敷跡を紹介する3本で、ユーチューブなどで公開中。 テーマは「避密&秘密の旅」。コロナ禍で実際に訪れてもらうのが難しい中、ドローンを駆使し、通常は立ち入り禁止の場所も撮影したお宝映像だ。 鉄道敷跡編には約19万人のフォロワーを誇る動物インフルエンサー「旅猫ニャン吉」も出演。「魅力を伝えるため、『猫の手』を借りました」と市担当者。(外尾誠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「当選のため現金供与」大学教授も告発状 自民党京都府連の政治資金
自民党京都府連が国政選挙前に候補者側から金を集め、地元議員側に配っていたとされる問題で、神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は14日、2019年の参院選京都選挙区に立候補した現・府連会長の西田昌司参院議員と、当時の府連会長の二之湯智・国家公安委員長について、公職選挙法違反(買収)容疑での告発状を京都地検に12日付で郵送した、と発表した。 この問題では、自由法曹団京都支部の弁護士らも2月に告発状を出している。西田氏はユーチューブの自身のチャンネルで「政治資金の流れは収支報告書に記載され、すべて適法」と説明。二之湯氏も衆院予算委員会で「(資金は)党勢拡大のために使い、何ら問題ない」としている。 政治資金収支報告書によると… この記事は有料会員記事です。残り189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Safety advocate continues to call for protective measures at baseball games
Jordan Skopp, founder of the Foul Ball Safety Now! campaign that is urging MLB to add more protective netting at its games, was troubled by what he heard coming out of the negotiations between MLB and the Major League Baseball Players Association during the league’s lockout. Or rather, by what […]