ビニールハウスに差す柔らかい朝日が、レタスの葉を照らす。宮城県名取市の桜井勉さん(63)は寝床の子どもを起こすように、畝(うね)を覆う保温シートを優しくはがして歩く。目尻のしわが、朝一番の緑を目にして深くなった。 2011年3月11日、真っ黒な津波が押し寄せ、街は灰色と化しました。目に映る色は同じでも、心に焼き付く色はそれぞれ違います。11年の想(おも)いを「色」に込めて伝えます。 仙台空港に隣接した北釜地区。太平洋を望む一帯は2011年3月11日、東日本大震災の津波に襲われた。桜井さんも畑やビニールハウス、自宅を流された。 親族宅に身を寄せて1カ月… この記事は有料会員記事です。残り358文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「サイバー攻撃リスク高まる」トヨタ工場停止受け警察庁など注意喚起
トヨタ自動車の取引先の部品メーカーがサイバー攻撃を受け、トヨタの国内の全工場の稼働が止まった問題を受け、経済産業省や警察庁など関係省庁は1日、国内の企業などにサイバーセキュリティー対策の強化を求める注意喚起を発表した。 サイバー攻撃を受けたのは、樹脂部品などを製造する小島プレス工業(愛知県豊田市)。同社によると、2月26日夜にサーバーのウイルス感染と脅迫メッセージが分かったという。サーバーなどのデータを暗号化し、復元と引き換えに身代金を要求するコンピューターウイルス「ランサムウェア」による被害とみられる。 注意喚起では「昨今の情勢をふまえるとサイバー攻撃のリスクは高まっている」と冒頭で指摘。ロシアのウクライナ侵攻に絡んだロシアによるサイバー攻撃を念頭においたほか、ランサムウェアによる被害が国内でも増えている状況をふまえたとみられる。 その上で、パスワードなど本… この記事は有料会員記事です。残り253文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
La guerre en Ukraine suscite l’inquiétude à Tokyo et Séoul
Manifestation de soutien à l’Ukraine, le 27 février 2022, à Séoul. JUNG YEON-JE / AFP Bien que lointaine géographiquement, la guerre en Ukraine pourrait aiguiser les tensions régionales en Asie du Nord-Est. Des contentieux territoriaux entre Tokyo et Moscou, l’activisme de la Corée du Nord, qui a tiré un nouveau […]
繁華街を8時間歩いた末… 80歳男、「出店荒らし」容疑で逮捕
高絢実2022年3月1日 11時00分 【動画】窃盗未遂などの疑いで男を逮捕した動画を公開=愛知県警提供 名古屋市中区の居酒屋から現金の入ったレジなどを盗んだとして、愛知県警は28日、住居不定、無職長田英男容疑者(80)を建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。 捜査3課によると、長田容疑者は1月21日午後11時半ごろから22日午前9時半ごろ、中区の居酒屋に侵入し、現金約6万9千円とレジスター1台などを盗んだ疑いがある。当時、店は営業時間外で、無施錠の出入り口から店内に入ったとみられている。 昨年11月ごろから、名古屋や岡崎、豊橋市内で飲食店を狙った出店荒らしの被害が約10件発生しており、県警が関連を調べている。 長田容疑者は2月2日に中区の喫茶店に侵入した建造物侵入などの疑いで現行犯逮捕された。県警は28日、逮捕時に捜査員が撮影した動画を公開した。長田容疑者は約8時間にわたって、名古屋駅や金山駅、中区の繁華街などを歩きながら、閉店した飲食店内をのぞき込むなどしていたという。(高絢実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歴史好きもコーフン? 「古墳パンケーキ」誕生 福岡・福津
棚橋咲月2022年3月1日 11時30分 福岡県福津市の新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群が世界遺産の構成資産に登録されて5年を迎えるのに合わせ、市文化センターのカフェが「古墳パンケーキ」をつくった。 直径10センチのパンケーキに抹茶の粉で前方後円墳を表現。てっぺんからクッキーの埴輪(はにわ)が顔を出す。墳丘を覆う石に見立て、かりんとうも並べた。生クリームに添えるミントは古墳のまわりに咲く草花をイメージした。 「歴史好きに楽しんでほしくてみんなで考えました」と店員も自信作にコーフン気味。「カメリアカフェ」で3月1日発売。税込み600円。(棚橋咲月) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
危険な盛り土、全国一律で規制へ 政府が改正法案閣議決定
山本孝興2022年3月1日 11時36分 静岡県熱海市で昨年7月に起きた土石流被害を受け、政府は1日、盛り土の安全対策を強化する「宅地造成等規制法」の改正案を閣議決定した。盛り土を知事の許可制とし、罰則を強化した。個人には最大で3年以下の懲役、または1千万円以下の罰金。法人には3億円以下の罰金を科す。 盛り土は一律に規制する法律がなく、同法の規制対象も一定規模の工事に限られていた。今回、同法を抜本改正し、森林や農地など土地の用途に関わらず、危険な盛り土に全国一律の基準で規制をかける。法律の名称も「宅地造成及び特定盛土等規制法」(通称・盛土規制法)に変更する。 改正案では、盛り土で人家などに被害が出る区域を知事らが「規制区域」に指定する仕組みを創設。同区域での盛り土を許可制にする。土地所有者らが安全な状態を維持する責務を明確化し、必要な場合は所有者や施工者、過去の所有者らに対して是正措置などを命令できるようにする。 斉藤鉄夫・国交相は1日の閣議後会見で「国民の生命、身体を守る観点から、危険な盛り土を全国一律の基準で包括的に規制する」と述べた。(山本孝興) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
CEO Derek Jeter parts ways with Marlins
Derek Jeter has sold his stake in the Miami Marlins and stepped down as the team’s chief executive officer, the Major League Baseball club announced on Monday. Jeter, who won five World Series titles during a celebrated Hall of Fame career as a player with the New York Yankees, obtained […]
「平和のために踊る」 露バレエ団、多国籍の仲間で掲げるメッセージ
ウクライナの首都キエフ(現地読みキーウ)でバレエを学び、ロシアのバレエ団に所属する宮崎市出身のバレリーナ近藤雅代さん(28)は、米国公演中に突然のロシアによるウクライナ侵攻を知った。同じ団の同僚にはロシア人もウクライナ人もいて、両国には友人もいる。「芸術に国境はない。私は平和のために踊る」と近藤さんは仲間とともに戦争反対を訴える。 近藤さんはロシアの首都モスクワ在住。宮崎で3歳からバレエを始め、高校卒業後にウクライナのバレエ学校に3年間留学した。卒業後はロシアで経験を積み、2018年からモスクワのバレエ団「Russian Ballet Theatre」に所属。世界各地の劇場での公演に参加してきた。宮崎の子供たちに本場のバレエに触れてほしいと、11月にはロシアから宮崎市に講師を招いて無料のレッスンも開いた。 バレエ団は2月初めに米国に渡り、東海岸のニューヨークから公演のツアーを開始。新型コロナで中断後、約2年ぶりの海外での公演再開だった。2カ月かけて西海岸のサンディエゴまでバスで移動しながら、「白鳥の湖」を48都市で52公演する予定だ。 約40人のバレエ団にはウクライナ人が7人いる。ツアー中も片時もスマホを手放さず、祖国の窮状を伝えるニュースを見続けている。実家から数百メートルで爆撃があった人もいた。ロシアの侵攻を知ってから、ウクライナ人の仲間たちは家族を思い、泣き続けているという。 近藤さんもウクライナの友人たちに連絡を取った。ある人は家族と離ればなれになり、行き先のあてがないまま出国した。大混雑する駅で寝泊まりする人も。とどまる決断をした人もいるが、市街地が戦闘状態となり、外出禁止になっているという。「状況は1時間で変わってしまう。かつて住み、見たことがある街が戦場になっているのが信じられない」 ■「私たちは一つの舞台に」… この記事は有料会員記事です。残り489文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
少数のアカウントが投稿を拡散 Dappiが生む「錯覚のループ」
「Dappi」を名乗るツイッターアカウントによる投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の参院議員2人がウェブコンサルティング会社に損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が28日、東京地裁であった。会社側は欠席したが、投稿したのは同社従業員だと認める書面を提出した。会社としては投稿と無関係だったと主張するとみられる。 Dappiは、一部を切り取った動画を元に野党や報道機関に対して誤った印象を与える投稿をするなどして、問題になっていた。 Dappiがこれまでつぶやいた投稿をできる限り集め、どのように拡散したかを分析したところ、極めて少数のアカウントが熱心に拡散している実態が見えてきた。 リツイートしていたのは…… 朝日新聞がSNS分析ツール「ブランドウォッチ(BW)」を使って、Dappi(@dappi2019)のアカウントが開設された2019年6月から最後の投稿がなされた昨年10月までのリプライを含む投稿4096件(2021年11月10日現在)を収集。その投稿をリツイートしたアカウント約37万7千個について分析した。 Dappiの投稿は、合計625万6千回、リツイートされていた。そのうち約半分が、リツイートした37万超のアカウントの約2・2%によって拡散されていた。 SNSの分析に詳しい東京大学大学院の鳥海不二夫教授(計算社会科学)によると、一般的に、全アカウントの15~20%がリツイートの約半数を担っていることが多く、「2・2%はかなり低い数字。極めて少数の人間が投稿を拡散していたことが分かる」という。 半数以上のアカウントが150回以上リツイートしており、最も回数が多いアカウントで、1万138回リツイートしていた。 偏った意見が「大多数」に見える空間に Dappiは、インターネット番組のDHCテレビ「虎ノ門ニュース」から切り出した動画を、一部を削除するなどして編集し、野党議員に関して事実と違う情報を流すなどしていた。 こうした情報が、少数の人たちによって拡散され、共有されていることに、どのような影響があるのか。 ネットの言論について実証研… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あんこがつなぐ再会 その時算太は カムカムエヴリバディ
おぬしはサンタクロースか、とつっこみたくなる。ふらりと家に現れてはすぐに姿を消す。「サンタ黒須(くろす)」は、見られてはいけないのだ。特に、あの人には――。 3月1日のカムカムエヴリバディは、算太(濱田岳)がひなた(川栄李奈)たちの商店街へ。食通のモモケン(尾上菊之助)をうならせる大月の回転焼きに興味を持ったのだった。 るいの姿に 算太とひなたは、互いに身内と知らないまま商店街を歩く。ついに大月家の前に着いた時、決定的な出来事が起こる。 「るい」 錠一郎(オダギリジョー)に呼ばれて返事をしたその人(深津絵里)を見て、算太は気づいてしまう。 「るい……」 妹安子(上白石萌音)の娘。自分が運命を狂わせてしまった人。 何も知らないひなたは言う。「お母ちゃん。このおっちゃんに回転焼き焼いたげて」 「どのおっちゃん?」(るい)。 ひなたが振り返ると、もう算太はどこにもいない。ひなたたちの前から姿を消したのだった。 算太がどこかへ行ってしまうのは初めてではない。 戦争が終わってもすぐには戻らず、ふらりと帰ってきては安子の貯金を持って行方をくらました。二度あることはサン度あるというべきか。またも算太らしい展開になってしまった。 るいを見た算太はどんなことを感じたのか。算太がひなたに語っていた、妹安子への思いとは。記事後半で。 岡山時代、算太は一時雉真(… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル