京都府宇治市の在日コリアンが多く住むウトロ地区に30日、「ウトロ平和祈念館」が開館した。戦時中に国策の飛行場建設で集められた朝鮮人労働者や子孫らが暮らしてきた。当時の宿舎は全て解体されたが、新たな出会いと交流の場として地区の歴史を伝え続ける。 祈念館は3階建て、延べ450平方メートル。敷地入り口には、1943年ごろに建てられた労働者の宿舎を移築した。宿舎は木造平屋でトイレ、井戸は屋外で共用していた。「飯場(はんば)」と呼ばれ、劣悪な環境の象徴とされた。宿舎の玄関には、昨年8月の放火事件で焼け残った流し台を置いた。 2階には、在日1世の金君子(キムグンジャ)さん(2014年死去)の居間を再現した。かまどや食卓、カレンダーなどの生活用品に加え、雨漏りで傷んだ屋根が落ちないように支えていた鉄柱も置いた。金さんは、韓国大統領府で支援を訴えるなど地区の生活改善に尽力した。田川明子館長(77)は「苦労を顔に出さない人。『ここに生きとくことが運動だ』と言っていた」と振り返る。 ウトロ地区には終戦時、朝鮮… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人当たりよく誠実…犠牲の市職員の恩師「単なる事故と思えず悔しい」
26人が乗った北海道斜里町の知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」と連絡が途絶えた事故から30日で1週間。亡くなった方を知るゆかりの人たちは、突然の悲報に無念さをにじませながら、人柄をしのんだ。 香川県丸亀市の河口洋介さん(40)は同県坂出市役所の職員だった。坂出市や同僚の男性によると、空き家対策や環境保全の業務に携わり、4月からは生活環境課。事故に遭った際は休暇中だったという。 同僚の男性は「人当たりがよ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
160年前のアーチ、豪快な放水に歓声 熊本・通潤橋
石造りのアーチ水路橋として知られる国の重要文化財・通潤橋(つうじゅんきょう)(熊本県山都町)では30日、豪快な放水を見ようと大勢の観光客でにぎわった。 青空の下、約160年前に造られた橋から勢いよく水が放たれると、見物客から歓声が上がり、写真や動画を撮る様子が見られた。ゴールデンウィーク期間中は、悪天候以外は8日まで毎日午後1時から15分間放水する予定。その後は農業用水として利用するため7月中旬まで休止する。 橋は2016年の熊本地震で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
船の通信、衛星電話→携帯に 大半圏外、当日118番も乗客携帯から
北海道・知床半島沖の観光船沈没事故をめぐり、船長が事故3日前の船舶検査で、通信手段を衛星電話から携帯電話に切り替えて申請していたことがわかった。事故当日の通報で、船長の携帯電話が使われていなかったことも判明。現場周辺は携帯電話がつながりにくいエリアで、当日の通報が遅れた可能性もあるとみて、海上保安庁が詳しい経緯を調べている。 国土交通省も、船の通信設備に問題がなかったかどうかを調査する方針。トラブルがあったときに確実に通報できるよう、船に備え付ける通信設備の条件や、船の検査のあり方について検討を進める。 観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が消息を絶ったのは、4月23日だった。 国土交通省によると、同省所… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「小学生の孫娘との新生活、始めたばかり」 観光船事故、犠牲の女性
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「1日でも早く私たちの元に」孫と息子失った男性、不明の義理の娘に
東京都葛飾区の加藤七菜子さん(3)の祖父、加藤和彦さんは30日、救出活動に関わった人たちに「感謝にたえない」と話した。七菜子さんと父親の直幹(なおき)さん(35)は沈没した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」に乗船し、死亡が確認されている。 七菜子さんは、両親と3人で乗船していた。和彦さんによると、直幹さんは和彦さんの息子で、母親はまだ見つかっていない。3人は1週間の予定で北海道を旅行中で、知床半島でのクルーズは息子夫婦の夢だった。カズワンに乗船した23日は旅行の最終日で、夕方の便で帰京する予定だったという。 30日に斜里町で報道陣の取… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「基地は拡大されている」 建議書は実現されたのか、沖縄で集会
沖縄の日本復帰から50年となる5月15日を前に、那覇市で30日、「復帰50年・基地のない平和で誇りある豊かな沖縄をめざす県民大会~屋良(やら)建議書は実現されたのか~」があった。大会はオンラインでも配信され、元琉球政府職員の平良亀之助さん(85)らが意見を交わした。 県政与党会派や労働組合などの実行委員会が主催した。 屋良建議書とは、復帰前年の1971年11月に当時の屋良朝苗(ちょうびょう)・琉球政府行政主席が日本政府や国会にあてた「復帰措置に関する建議書」のこと。「基地のない平和な島」などが盛り込まれ、平和憲法の下で日本国民として人権を回復するという願いが込められた。しかし、屋良主席が建議書を国会に持っていく前の同月17日、沖縄返還協定が衆院特別委員会で強行採決された。 復帰前、琉球政府の復帰対策室にいた平良さんは「琉球政府の要求、意見は無視された」。いま沖縄に在日米軍専用施設の約7割が集中していることに「沖縄の状況は変わっていないどころか、米軍基地は自衛隊基地とともに、拡大強化され、地元の要求とは相いれない方向に進んでいる」と憤った。 県女性団体連絡協議会の前会… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
乗り物好き、旅行先で小型機免許も 父「冷たい海、無念だったろう」
26人が乗った北海道斜里町の知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」と連絡が途絶えた事故から30日で1週間。亡くなった方を知るゆかりの人たちは、突然の悲報に無念さをにじませながら、人柄をしのんだ。 亡くなった橳島(ぬでしま)優さん(34)=千葉県松戸市=は乗り物が好きで、筑波大学で地盤工学を専攻し、鉄道の安全について研究し、卒業後は、鉄道貨物会社に就職した。卒業旅行で訪れたフィリピンで小型飛行機の免許を取得し、指導教員たちを驚かせたという。 橳島さんが中学時代を過ごした宮崎市で同級生だった男性は、「亡くなった実感がなく、ただただ驚いている」と絶句した。学生時代の橳島さんのあだ名は「ぬで」や「ゆうくん」。「何か嫌なことを言われても笑って返すような性格で、一切悪い印象を持つ人はいない」と振り返る。 約10年前の同窓会で会った… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新たに2人の身元判明 観光船事故から1週間、船内の確認作業続く
北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が消息を絶った事故は、30日で発生から1週間がたった。30日夕時点でなお12人の安否がわからないままで、海上保安庁は海流に流されている可能性があるとみて広範囲で捜索を続けているほか、海底で見つかった船体内部の確認作業に力を入れている。 今回の事故では、これまでに3歳の女児を含む14人が見つかり、いずれも死亡が確認されている。第1管区海上保安本部(小樽市)は30日、このうち東京都葛飾区の加藤直幹(なおき)さん(35)と東京都北区の竹川有哉さん(33)について身元が確認できたとして、発表した。 救助要請があった「カシュニ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行動制限なきGW 首都圏近くの潮干狩り場に人出じわり
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