「社会の平和と幸福に貢献…」北海道大学で入学式 約2500人が大学生活スタート=HTB提供 3年目となる新型コロナウイルス下の入学シーズン。それでも、式に臨んだ児童や生徒は新しい生活に期待を膨らませた。 札幌コンベンションセンター(札幌市白石区)で開かれた北海道大学の入学式には、留学生を含む新入生2545人が出席。新入生代表として告示を述べた市川小夏さん(18)は「教養と知識を深め、社会の平和と幸福に貢献することができるよう、努力を重ねていくことを誓います」と宣誓した。 式に参加した新入生の思いは様々だ。 大阪府和泉市から来た安倍岳宏さん(18)は、裁判官になるために法学部に進学。ただ、学業以外でも期待は膨らむ。好きなミュージシャンに藤井風さんを挙げ、「アカペラがやりたいです」と話した。 文学部に入学した熊谷結祈さん(18)は、高校の授業をきっかけに哲学や倫理学を自主的に勉強しはじめたという。大学で学びたい分野を尋ねると、「フランクフルト学派」とやる気に満ちた表情で答えた。 式は新型コロナウイルス対策… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道で2370人感染 5日ぶり2千人超 道「感染増に転じた」
増加傾向続く…6日新型コロナ 北海道内で新たに2370人の感染確認1人死亡 約1カ月ぶり2300人台=HTB提供 北海道内では6日、新型コロナウイルスの感染者が新たに2370人確認された。前週の水曜日(3月30日)より391人増え、5日ぶりに2千人を上回った。死者は1人。新たなクラスター(感染者集団)は3件発生した。 道は6日の新型コロナ対策本部会議で、道内の感染状況について「新規感染者数は増加に転じている」と分析。新学期が始まる学校などでの対策徹底を改めて呼びかけた。 道によると、人口10万人あたりの1週間の新規感染者数は258・3人(6日現在)となり、9日連続で前週比増となった。30代以下が約7割を占め、特に20~30代の割合が徐々に増えているという。 減少傾向だった病床使用率も、この数日は増加している。5日現在の病床使用率は18・4%で前日比で2・1ポイント増えた。札幌市は21・3%と同比4・5ポイント増となった。同市の福祉施設で発生したクラスター(感染者集団)の影響で上昇したとみられ、道は「増加が一時的なものか見極める必要がある」としている。 道内の新規感染者数(6日) 【全体】2370(累計234418) 【主要4市】 札幌1210、旭川143、函館101、小樽32 【他地域(振興局別)】 空知118、石狩178、後志11、胆振159、日高13、渡島68、檜山1、上川57、宗谷14、オホーツク99、十勝76、釧路67、根室11、その他12(道外3) 【死者】1(累計1941) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
再開発続き「まるで東京」 札幌五輪招致で加速 まちの独自性は
「これで結構スピードを出して滑ったもんです」 札幌市時計台近くにある老舗「マリヤ手芸店」会長の松村耕一さん(71)は、店先のスキー板を手に懐かしそうにつぶやく。 50年前の1972年札幌冬季五輪のときは、東京の友人と市内やニセコのスキー場で滑ったり、五輪競技を見に行ったりした。まちは五輪で盛り上がり、日本人形を扱っていた手芸店には外国人客が訪れた。 51年生まれ。いまの店舗がある場所で育ち、まちの変化をつぶさに眺めてきた。幼い頃の店は木造2階建て。周りもそんな家で、子どもたちで三角ベースの草野球や陣取りごっこをした。時計台の辺りには紙芝居がよく来ていた。車はほとんど走っておらず、市電が市民の足だった。 60~70年代にかけ、札幌市は右肩上がりで人口が増加していく。60年の約52万人が70年には約101万人。10年で2倍に膨れあがった。札幌は五輪を経て72年4月、政令指定都市に移行する。 東京の大学へ行った松村さんが帰省するたび、まちは変わっていった。地下鉄工事が進み、車が増え、市電は縮小した。中心部はビルが増えた。手芸店の売り上げも伸び、従業員は一番多い時で30人働いていた。 最近は道庁前一角も再開発が… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日ハムOB理事長の小学校「田中学園」開校 166人が入学
「世界に挑戦する12歳」を…「田中学園」開校 札幌の市立小学校196校・北海道大学でも入学式=HTB提供 プロ野球日本ハムのOBで元大リーガーの田中賢介さん(40)が理事長を務める「田中学園立命館慶祥小学校」(札幌市豊平区西岡)でも6日、開校セレモニーと入学式が行われた。1~4年生までの児童計166人が入学し、真新しい制服で学校生活をスタートさせた。 同小は昨年6月に道から設置認可を受けた。約3年間の時間をかけて開校にこぎつけた田中理事長は「北海道に来て自分の人生が変わった。今度は自分が北海道の子供たちに貢献したいと思ってきた。ようやく開幕を迎えた思いです」と抱負を語った。 校舎は隣接する札幌大の研修… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アサリ「蓄養からの脱却」に現場からは不満も 熊本県が条例案を発表
外国産アサリが「熊本県産」として広く流通していた問題で、熊本県は6日、産地偽装をなくすための条例案の概要を発表した。蒲島郁夫知事は記者会見で「最大の目的は偽装アサリの排除と根絶」と強調。偽装の温床とされる「蓄養」からの脱却を漁協に促すが、現場からは不満の声も上がっている。 県は併せて2カ月間停止していた県産アサリの出荷について、12日から再開すると発表した。早ければ14日にも県内のスーパーなどに並ぶ予定。 条例案では、輸入アサリの蓄養をやめた海域を「資源特別回復区域」に指定。県が技術指導などの支援を行うことで、蓄養業者に漁場を貸していた漁協に対し、県産アサリを育成するビジネスモデルへの転換を促す。産地表示を適正化するため、漁協や販売・流通業者に取引記録の作成と3年間の保存を義務づける。違反すれば勧告した上で業者名の公表も行う。 「脱蓄養」をめざす条例案に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウクライナから避難の女性、県営住宅で受け入れへ 沖縄
ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、沖縄県は近く、国外退避を余儀なくされた女性(30)を、避難者向けに確保した県営住宅へ受け入れる。政府による避難民の受け入れとは別に、自治体などによる独自の支援が動き出している。 受け入れを支援している名護市のNPO法人によると、女性は沖縄科学技術大学院大学(恩納村)で技術員として働くおじを頼って避難を決めた。 ウクライナ北東部から自力で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「獺祭」の旭酒造、大リーグに進出 ヤンキースとスポンサー契約
川本裕司2022年4月6日 20時55分 純米大吟醸酒「獺祭(だっさい)」で知られる旭酒造(山口県岩国市)が6日、大リーグのニューヨーク・ヤンキースと公式スポンサー契約を結んだと発表した。契約期間は4月から2年間。ヤンキースタジアムの回転看板に獺祭の広告が今季からお目見えする。 獺祭は米国でも消費されており、旭酒造は米ニューヨーク州に酒蔵を建設している。今秋に完成の予定で、「Dassai(ダッサイ) Blue(ブルー)」を来春に発売する見込みだ。米国産の山田錦と水を使って造る酒に、「出藍(しゅつらん)の誉れ」の期待を込めた命名だ。 桜井一宏社長は「多様な文化を力に変えて発展しているニューヨークから、獺祭を世界中に伝えていきたい」とコメントした。(川本裕司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
馬毛島の基地整備、防衛省「騒音は指標下回る」 地元に提示
馬毛島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)と自衛隊基地整備計画をめぐり、防衛省は6日、航空機の騒音が種子島などの全ての予測地点で環境基準値を下回るなどとする環境影響評価(アセス)の準備書案の概要を西之表市に示した。 この日、市役所であった防衛省と市の3回目の協議で提示された。航空機の騒音について、国は昨年5月の自衛隊機によるデモフライトの測定結果などを基に予測。低周波音も含めて全ての予測地点で指標となる値を下回るとした。市側は実際の訓練と隔たりが大きいとし、想定する飛行ルートを外れた場合の影響なども求めているが、防衛省の担当者は取材に「できる限り地元の声に応えるように予測評価させていただいた」と述べるにとどめた。 このほか、港湾施設設置に伴… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「制服が届かない」入学式直前の悲鳴 店員も「なんでか分からない」
東京・多摩地区を中心に300校以上の制服を手がける衣料品販売「ムサシノ商店」(武蔵野市)で制服の納入が遅れ、「入学式に間に合わない」と苦情や相談が相次いでいる。同社はホームページで謝罪し、都や自治体が対応に追われている。 「制服は届いていないですか」。6日、同社の都内各店にはひっきりなしに客が訪れ、店員に確認する姿があった。 6日、吉祥寺店に来た小金井市の女性(49)は、翌日が息子の都立高校入学式。合格発表日に学校で採寸して申し込み、4月上旬に届くはずだった。4日前から同店に電話をかけ続け、ようやくつながると「品物は本社にある。折り返し電話する」と説明されたきり、音沙汰がない。「息子は中学校の制服を着ていけばいいのかなと言い始めている。こんなことになるなんて」 思わぬ事態に学校や自治体も対応を迫られています。記事後半では制服メーカー社員らに聞いた「業界の事情」も紹介します。 電話ではらちがあかずに同店… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
濃厚接触かも、だけど休めない それぞれの職場の事情としっぺ返し
新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した疑いがあっても、自宅待機や検査などの制限を守らずに、職場に出勤し続けた人たちがいる。同僚や客らに迷惑がかかるので休みにくかったという。感染症の専門家は、職場でのクラスター(感染者集団)発生やリバウンド(感染再拡大)の危険性を指摘する。(市原研吾、宮崎亮) 「リーダーがリスク自覚を」 リバウンドの懸念も 濃厚接触者は、待機期間が段階的に短縮され、第6波のオミクロン流行中は職場での特定が不要とされた。感染症内科医の岩田健太郎・神戸大教授は「欠勤者が相次ぐと経営や社会活動が回らないので、濃厚接触者への制限を徐々に緩めるのはやむを得ない面もあり、どこで線引きするかは難しい」と話す。 その上で、「科学的な根拠なしに勝手に待機期間をゆるゆるにすると、周囲の多くの人の健康に影響しかねない」と強調する。 職場での感染拡大の危険性に加え、「経営面でも強烈なしっぺ返しを食らうおそれがある」と話す。職場や取引先でクラスターが発生した場合の業績やイメージの悪化と、一時的に休んだマイナスでは比較にならないと指摘。そのリスクを上司や元請け業者らと話し合い、濃厚接触者となれば待機すると約束しておくことが必要だという。 特に自営業や中小企業で働く人たちが休めるように、「部下や下請けに『今回はおれの顔を立ててくれ』とその場しのぎで頼むことがないよう、まずリーダーがリスクを自覚して変わるべきだ」と指摘する。一方、働く側に対しては「同居の人以外とは食事を共にしないなど、同僚が感染しても濃厚接触者とならない自衛が大切」と求めた。 元請けの社長「症状ないなら……」 大阪府内の内装業の40代男性は第6波の1月、現場で一緒だった仕事仲間から「体の節々が痛い」と聞いた。この仲間は病院で検査し陽性と判明した。 休憩中に会話し、お茶を飲んでいる間はマスクを外していた。男性は無症状だったが、「濃厚接触者にあたるかもしれない」と不安になった。 職場では何も聞かれなかった… この記事は有料会員記事です。残り1500文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル