近畿日本鉄道は21日、京都、奈良、大阪を結ぶ新たな観光特急「あをによし」の報道関係者向け試乗会を開いた。29日から運行を始める。 「新スナックカー」の愛称で親しまれた12200系電車を全面リニューアルした。かつて、英国のエリザベス女王も乗車し、昨年に引退した編成を改造した。 車体は奈良で栄えた天平時代の高貴な色とされる紫色で、4両編成の定員を新スナックカー時代の約250人から84人に減らし、家具メーカーに特注したシートをゆったりと配置した。 限定スイーツやアルコール類などを提供するカウンターを設けたほか、沿線に関する書籍を並べた「ライブラリー」もある。 1日3往復のうち、2往復は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染防止のお願い、ずっと応じてきたが…「意味ある?」店主の違和感
新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が全国で解除されて21日で1カ月がたった。2年にわたって度重なる感染拡大の「波」に見舞われた現場では、通常業務の復活を模索する動きが出てきた。オミクロン株による感染者数の高止まりが続く中で、コロナ対応は岐路に立っている。(島崎周、松田果穂) 東京・神楽坂(新宿区)の一角にある和食料理店「神楽坂 つみき」。21日、東京都が飲食の認証店に依頼する人数制限を4人から8人に緩和することを決めたのを受け、料理長の鈴木智さん(47)は「お客さんの満足度が高くなると思う」。だが、「解除後も思うように客足は伸びていないし、コロナで生活習慣が変わってきている」と感じる。 解除前は1日10人前後だった客は徐々に増え、いまは1日で20~30人が来店。ただ、コロナ前に比べると半数ほどという。店は17年目。1カ月の店舗賃料約80万円がのしかかる。2年近く、赤字が続く。 解除後も都の協力依頼に応じ、同一グループの同一テーブルでは4人以内、滞在2時間以内としてきたが、今は協力金は出ない。「安心して来店できる店というPRはできたけど、協力金がないのは苦しい。店が続けられるかは常に切実な問題」と肩を落とす。 店は「のんびりやってく」 でも、気になるのは… 飲食店予約サービス「テーブ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
18歳で大人になるということ 広がる世界と新たな責任
有料会員記事 聞き手・田中聡子 聞き手・中島鉄郎2022年4月22日 5時00分 4月から成人年齢が18歳に引き下げられた。親の同意なしで契約を結べるなど、できることが増えた一方、新たな責任を負う面もある。「大人」になるって、どういうことだろう? 19歳の成人、早くきちゃったサンタのよう 井手上漠さん この春、19歳で成人しました。うれしいような、ちょっともったいないような――。もう制度的には成人なのに、「ハタチで成人」の印象が強く、まだ実感がありません。 私は、大人ぶった子どもでした。高2から始めたモデルの仕事では、周りは大人ばかり。「なめられたくない」「対等な関係でいたい」と気負っていました。そのため伝え方や話し方には、とても気を使ってきた。それに、たとえば学校では居眠りしても、怒られて許される。でも仕事では、怒ってくれる人はいなくて、結果だけが求められる厳しさがあります。 一足先に大人の世界に足を踏み入れていたので、同級生より少し大人な面はあり、友人と話が合わない時期もありました。早く大人になりたかったから、あの頃の自分だったら、成人になるのは、すごくうれしかったと思います。 井手上漠さんは、学校で校則を変えることに取り組んだ経験を元に、社会を良い方に変えていくことが大人になった自分の責任と語ります。記事後半では、小説家の花村萬月さんが「致命的な崩壊にも耐える覚悟がある人」こそ真の大人だと説きます。児童文化研究者の村瀬学さんは、法で自分を守れるようになるために「大人への助走」が必要だと訴えます。 ただ、そうやって大人の世界… この記事は有料会員記事です。残り3181文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
村外の仮設にも遊説 豪雨被災の熊本県球磨村で村議選 復興が争点に
2020年7月の記録的豪雨で大きな被害を受けた熊本県球磨村で、村議選が行われている。途上にある復旧・復興を最大の争点に、各候補者は水害の傷痕が残る村内だけでなく、村外の仮設住宅にも足を運んで支持を訴えている。 21日午後1時過ぎ。球磨村神瀬(こうのせ)の多武除(たぶのき)地区にある観音堂の前に、村選管職員を乗せたワゴン車が到着すると、机やパイプ椅子を並べて、手際よく期日前投票所を設置した。 目の前の沢には、豪雨で流されてきた岩が転がったまま。投票所として利用していた近くの公民館はあふれた沢の水でつかり、使えなくなった。 時折激しく雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、受付時間の午後2時になると有権者が訪れ、投票していった。近くに住む男性(73)は「天気ならもっとよかったが。近くまで来てくれて助かる」。 1958年に1万2954人だった人口が20年4月で3540人と約7割減った村では、投票管理者や立会人の確保が難しくなったため、投票所の再編が議論になっていた。 そこに豪雨が追い打ちをかけ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空襲警報に避難の満員電車は… ウクライナ女性が語る7日間の脱出行
戦禍の続くウクライナから東京都狛江市に避難してきた女性が21日、市役所での記者会見に出席した。決死の脱出行を振り返り、日本にたどりついてから多くの支援を受けたことへの感謝の思いを語った。 ドウバシュ・マリアさん(71)。ウクライナ中南部のザポリージャから逃れ、市内に住む娘リセンコ・ナタリアさん(42)のもとで避難生活を送っている。 ザポリージャは激戦地の南東部マリウポリに近い。多くの人が避難してきて、マリアさんの次男が働く小中学校はシェルターとなった。街では食料や医薬品が足りず、スーパーや薬局には空の棚が目立っていた。 長い長い旅の末、たどり着いたのは言葉も通じぬ異国の地。気落ちする母のため、娘はあることを思いつきます。 マリアさんは3月12日に自… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山中の巣穴、子グマ消える…母グマも戻った形跡なし 札幌の事故現場
札幌市西区山の手の三角山で3月末、男性2人がヒグマに襲われて負傷した事故をめぐり、市が20日に現場となった冬眠用の巣穴を調査したところ、事故発生時に取り残されていた子グマ2頭がいなくなっていた。子グマの死骸や他の動物に捕食されたり、逃走した母グマが戻ってきたりした痕跡は確認できなかったという。 市によると、市職員ら9人が20日、登山道から約200メートル離れた斜面にある巣穴の周辺や内部を調査した。ところが、巣穴の内部を目視で確認したところ、子グマの姿は見当たらなかったという。 市は事故の翌日、巣穴の入り口付近に動きに反応して静止画を撮影するセンサーカメラを2台設置。カメラが反応した6、7日時点では、子グマが巣穴の中にいるとみられていた。子グマが穴から出た場面や他の動物に連れ去られた姿なども、カメラの画像では確認されていない。 一方、11、12日に撮影し… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京大保管の遺骨、返還請求認めず 地裁「解決への環境整備を」と付言
京都帝国大(現京都大)の研究者が昭和初期、沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の「百按司墓(むむじゃなばか)」から集めた遺骨について、県出身者ら5人が「琉球の慣習に従って供養できず、憲法が保障する信教の自由などが侵害された」として京大に返還を求めた訴訟の判決が21日、京都地裁であった。増森珠美裁判長は、原告らには返還請求権がないとし、請求を棄却した。 増森裁判長は、原告らの心情にくむべき点はあるものの、遺骨には学術的、文化的に貴重な資料としての性質もあると指摘。「関係機関を交え、返還の是非や手順、時期、受け入れ機関などを協議し、解決に向けた環境整備が図られるべきだ」と付言した。 訴えたのは、県出身者3人と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「新しい地図」基金 ウクライナ避難民の来日渡航費を支援
タレントの稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの「新しい地図」と日本財団による基金「LOVE POCKET FUND(愛のポケット基金)」は21日、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナから日本に避難する人の渡航費を支援すると発表した。約100人分の渡航費として、約3千万円を基金から拠出する。 日本財団によるウクライナ避難民支援事業の一環。同財団は日本への避難希望者を1千人と想定し、渡航費や生活費、来日後の就労や学習を支援するNPO団体などへの助成に3年間で計50・8億円を支出する計画だ。基金はこのうち100人分の渡航費を拠出する。 具体的には、既に来日していたり、日本への航空券を手配したりしている人には、1人あたり30万円を上限に渡航費の実費を支援する。これから航空券を手配する人には、航空券のEチケットと、日本国内での移動費を支援する。必要に応じ、国内での飛行機や新幹線の手配もするという。 申請は来年3月31日まで受け付ける。問い合わせは日本財団のホームページのフォームへ。22日からは、ウクライナ語に対応できるメールアドレスと電話窓口も設置する。 ◇ 「新しい地図」の3人からのメッセージは次のとおり。 ◆稲垣吾郎さん 日々悲惨な状況を目にする中、まずは皆さんと一緒に今できることを始めていければと思います。 ◆草彅剛さん いつもLOVE POCKET FUNDに寄り添っていただきありがとうございます。 僕達と皆さんの温かい気持ちが少しでも現在辛(つら)い思いをしてる方々の力になれれば嬉(うれ)しいです。平和を、願っています。 ◆香取慎吾さん 悲しみに包まれてしまっている避難民の方々に、皆様からご支援いただいた愛を届けます。平和を願って。 「LOVE POCKET FUND」は2020年4月、生きにくさを抱える女性や子ども、高齢者らを支援する目的で設立された。寄付の方法は、同基金の公式ホームページからも確認できる。(長谷川陽子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北九州旦過市場の火災3日目にようやく鎮火 複数の店舗が営業再開
上月英興、安斎耕一2022年4月21日 21時07分 北九州市の旦過(たんが)市場で19日未明に起きた火災は、発生から3日目の21日午後7時半にようやく鎮火した。福岡県警と市消防局は今後、焼け残った防犯カメラの画像の分析も行って、出火元と出火原因の特定を進める方針だ。 この日、市場への立ち入り規制が一部で解除された。被災を免れた、市場にかかるアーケードの南側を中心に複数の店舗が営業を再開し、買い物客の姿も戻った。 実況見分は、午前9時半から県警と消防の計約40人態勢で実施。焼損した北東側約1600平方メートルのうち、市場東隣の飲食店が密集していた一画をロープで囲った。約8時間にわたって、がれきを取り除いて残留物を調べた。 消防局幹部によると、雨天だった21日は日没までの鎮火を目指した。市場では、被災を免れた区画にも店舗が密集しており「完全に再燃が起こらない状態にしなければいけない」と、鎮火の判断には慎重を期したという。 営業再開準備に追われていた総菜店主の男性は「(規制解除は)予想していたより早い。街の灯を消さぬよう、再開できる店が努力し、市場を盛り上げていきたい」と話した。(上月英興、安斎耕一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
待ちわびた市民「よそで買いたくない」 火災の旦過市場一部再開
火災発生から3日目。北九州市の旦過(たんが)市場では21日、立ち入り規制の解除範囲が広がり、被害を免れた複数の店舗が営業を再開した。さっそく訪れたのは、待ちわびた買い物客や、市場での食材調達にこだわってきた飲食店経営者たち。「北九州の台所」が再び開かれ始めたことを喜ぶ市民に、旦過市場への愛着がにじみ出ていた。 この日、市場南側の入り口をふさいでいた立ち入り規制線が取り除かれた。近くにある「フルーツショップ八木」では、昼前から店頭に品物を並べた。「久しぶりにお客さんの顔を見て安心した。『大丈夫だった?』『頑張ってね』と声をかけてもらい、ありがたい」。店主の八木和子さん(77)は笑顔だった。 「この街にとって大切な場所」 同店に来たのは、隣の街でバ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル