丹後の海に眠る遺物を見つけたい――。京都府北部、日本海に突き出た丹後半島に住む1人の高校生の抱いた夢が、水中考古学の専門家らを巻き込んだプロジェクトに発展している。4月いっぱいまでで挑戦しているクラウドファンディングで、資金調達ができれば今夏、本格的な水中の考古学調査が始まる。 1年前の6月、京都府京丹後市の羽間綾音さん(17)は、高校の図書室で一冊の本に出会った。考古学者の小江慶雄(おえよしお)さんが40年前に発表した「水中考古学入門」。地元の海と歴史が好きな羽間さんは、初めて見る「水中考古学」の文字にひきつけられた。 ワクワクしながら読み進めると、世界には水没した都市遺跡だけでなく、何千何万もの船が沈んでおり、古代の文化財とともに水底に眠っているとあった。丹後の海は古代から大陸との交易が盛んだったと聞いたことを思い出した羽間さんは、沈没船が眠っているかもしれないと直感した。すぐに郷土資料館で資料を読みあさったが、詳しい人に話を聞きたいと思うようになった。 友人から高校生の挑戦を支援… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人気者も「訳あり」も、なぜかタカも 鳥羽水族館、裏から見る面白さ
【動画】鳥羽水族館で暮らす「意外な」生き物たち=臼井昭仁撮影、鳥羽水族館提供 飼育している生き物の種類数が約1200と、日本一を誇る鳥羽水族館(三重県鳥羽市)。アシカやジュゴンなど、館を代表する人気者がいる一方で、公式サイトでも宣伝されない「訳あり者」もいる。華やかな「表舞台」の裏側をのぞいてみると、生き物たちの別の姿も見えてきた。 「密輸された…」とは紹介しませんが スナドリネコの赤ちゃんなどがいる展示ゾーン「奇跡の森」。そのバックヤードでは、密輸入され、税関に「押収」された生き物たちが暮らしている。国からの寄託で、公益社団法人「日本動物園水族館協会」を通じて同館が引き取ったものだ。 東南アジアにいるモエギハコガメ、ヒガシアオジタトカゲ、キタインドハコスッポンなど、現在は12種。落とし物で所有者が見つからず、警察から引き取ったコガネオオトカゲもいる。 計3羽がいるインドコキンメフクロウとインドオオコノハズクは、週末に客の見送りで登場させることもあるが、ほかは温度管理のできる展示場がないなどの理由で、ほとんど公開されることがなく「日陰の身」だ。トッケイヤモリのようにペットショップでも見かけるものもいるが、飼育を続けているのは「種の保全」のためだという。 今、ベトナムなどに生息するスペングラーヤマガメから生まれた5匹の子どもに毎日、コオロギとペレットを与えて育てている。飼育研究部長で学芸員の三谷伸也さんは、「俗な言い方をすれば、水族館は『見せてなんぼ』だけど、『生かしてなんぼ、増やしてなんぼ』という面もある。地味な取り組みだが将来の野生種の状況を考え、増殖できる技術は確保しなければいけない」と力を込める。 「密輸」だろうがなんだろうが、大事な生き物であることにかわりはなく、広報担当者は「展示場が空けば、これらも公開することはあります。もちろん密輸された……なんて紹介はしませんが」と話す。 なぜ水族館に?驚きの「仲間」たち 「水族館に?」と驚くような「仲間」もいる。 ある日の週末の正午ごろ、屋… この記事は有料会員記事です。残り1242文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
組員でない男に暴対法を異例適用 みかじめ料要求容疑で逮捕
暴力団組員の依頼を受けて繰り返しみかじめ料を要求したとして、警視庁は、東京都練馬区旭町3丁目の無職赤津慎一容疑者(50)を暴力団対策法違反(再発防止命令違反)容疑で逮捕し、22日発表した。組員による反社会的な行為を取り締まる暴対法を、組員以外に適用して立件するのは異例という。 暴力団対策課によると、赤津容疑者は1月28日、指定暴力団住吉会系組員の川又孝之容疑者(42)=同容疑の共犯として逮捕=の依頼で、練馬区内の焼きそば店に対し「毎月のやつ持ってきました。いつものお願いします」と話し、1・5リットルのコーラ6本を計1万円で購入するよう要求した疑いがある。店側から受け取った現金は、川又容疑者に全額渡していたという。 「密接交際者」の扱い 同課は、この店に約8年前から両容疑者がみかじめ料を要求していたとみている。 赤津容疑者は、板橋区内のエステ店2店に同様にみかじめ料を要求したとして、昨年10月に高島平署から中止命令を受けた。同12月には、こうした行為を繰り返すおそれがあるとして、都公安委員会から再発防止命令を受けていた。今回は、この再発防止命令に違反して再びみかじめ料を要求したため、逮捕に至ったという。 同課によると、赤津容疑者は組員としての登録はなく、川又容疑者が所属する組の「密接交際者」という扱いだった。 潜在化対策、今後も「有効手段」 暴対法は、指定した暴力団の… この記事は有料会員記事です。残り346文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
四天王寺の聖徳太子1400年遠忌法要が締めくくり
岡田匠2022年4月22日 21時30分 聖徳太子(574~622)が開いた四天王寺(大阪市天王寺区)で22日、太子の1400年遠忌法要を締めくくる結願(けちがん)法要があった。境内の六時堂の前に設けた舞台で、お経に節をつけた声明(しょうみょう)や舞楽を奉納して太子の遺徳をしのんだ。 正午、僧侶ら約80人の行列が唐門(からもん)を出発。太子像と釈迦の遺骨とされる仏舎利をのせた2基の輿(こし)が境内を進み、六時堂に納められた。その後、加藤公俊(こうしゅん)管長が太子をたたえる諷誦文(ふじゅもん)を唱え、舞楽の奉納などが夜まで続いた。 四天王寺では太子の没後1400年の「御聖忌(ごせいき)慶讃(けいさん)大法会」として、昨年10月から法隆寺や比叡山延暦寺など20を超す大寺院による法要が続けられてきた。この日、四天王寺が毎年4月22日に営んでいる太子の命日法要「聖霊会(しょうりょうえ)」を大規模に行い、100年に1度の大法会を終えた。(岡田匠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
出自でゴルフクラブ入会拒否 役員は言った「ぐっと抑えてください」
男性の携帯電話がなったのは2月20日の午後だった。三重県内のゴルフ場でのラウンドを終えた後、一緒にプレーした友人2人と話すため、喫茶店に向かおうとしていた。 女性の声が聞こえてきた。「残念ながら、今回はご希望に沿えません」。9日前に入会を申し込んでいた岐阜県内のゴルフクラブの担当者からの断りの電話だった。 「いったいどうして」。問いただす男性に担当者が理由にあげたのは、男性の「出自」だった。 外国人対象の人数制限枠、日本国籍取得者にも適用 男性は現在40代。三重県桑名市在住で清掃関係の会社を営む。韓国にルーツを持つ父母のもと、在日3世として生まれたが、2018年に日本国籍を取得した。 男性が入会しようとしたのは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
税務大学校大阪研修所で47人が腹痛や嘔吐 4人重症
2022年4月23日 1時57分 22日午後8時35分ごろ、大阪府枚方市香里ケ丘10丁目の税務大学校大阪研修所から、「女性が2時間前に食事をし、腹痛や嘔吐(おうと)症状を訴えている」と119番通報があった。 枚方寝屋川消防組合によると、研修所では約150人が生活している。この女性を含め計47人が腹痛や嘔吐の症状を訴えており、内訳は重症4人、中等症9人、軽症34人だという。救急車と消防車を合わせて20台が出動して対応した。症状を訴えているのは18~21歳の男女で、選択制の食事で同じものを食べていた可能性があるという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハワイ旅行が人気回復の兆し、日航で前年の8.6倍 GW航空便予約
磯部征紀2022年4月22日 22時00分 全日本空輸と日本航空は22日、ゴールデンウィーク期間(4月29日~5月8日)の予約状況を発表した。国内線の予約者数は、全日空が前年比1・5倍の78万4千人、日本航空が2倍の80万1千人だった。コロナ禍前の2019年と比べると、6割~7割台半ばの水準だった。 国際線は全日空が前年比5・6倍の6万5千人、日本航空が4・2倍の6万9千人。19年の2~3割にとどまるが、水際対策の緩和などを受け、回復の兆しが出ている。日本航空のハワイ方面の予約は前年の8・6倍の約3300人で、予約率は77・2%と人気が高くなっている。(磯部征紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旦過市場の火災、焼け方激しい東側の飲食店を火元と特定 福岡県警
北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場で19日未明に起きた火災で、福岡県警と市消防局が実況見分をした結果、市場東側にある新旦過横丁内の飲食店周辺の焼け方が激しかったことが、捜査関係者への取材でわかった。県警はこの飲食店内が火元と特定して、調べを進めている。 県警などによると、火災では市場北側と東隣の新旦過横丁の40軒以上、約1600平方メートルが焼けたとみられる。発生から3日目の21日午後7時半に鎮火した。 捜査関係者によると、県警は火災の様子が映った映像から、狭い路地に飲食店が軒を連ねていた新旦過横丁の西側から激しい炎が上がっていたことを確認。さらに「一角にある飲食店から出火している」「焦げ臭いにおいが出ている」といった通報や目撃情報も複数寄せられていたという。 現場は木造店舗が密集する商… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
税務大学校大阪研修所で33人が腹痛や嘔吐 4人重症
2022年4月22日 23時41分 22日午後8時35分ごろ、大阪府枚方市香里ケ丘10丁目の税務大学校大阪研修所から、「女性が2時間前に食事をし、腹痛や嘔吐(おうと)症状を訴えている」と119番通報があった。 枚方寝屋川消防組合によると、この女性を含め計33人が腹痛や嘔吐の症状を訴えており、重症4人、中等症9人、軽症20人という。救急車と消防車を合わせて少なくとも20台が出動して対応している。症状を訴えているのは18~21歳程度の男女だという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゴーン元会長の身柄の行方は? フランスと日本が二重の国際手配
日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(68)に対し、フランスの検察当局が国際逮捕状を出した。米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が21日に報じた。東京地検からの情報提供を端緒にした仏自動車大手ルノーの資金流用疑惑とみられるが、逃亡先のレバノンが引き渡しに応じる見通しは立っていない。 WSJによると、逮捕状が出たのはゴーン元会長と、中東オマーンの販売代理店「SBA」のオーナーや元取締役ら4人の計5人。ゴーン元会長はルノー会長時代に数百万ユーロ(数億円)のルノー資金をSBAを通じて流用し、大型ヨットの購入など私的な用途に使った疑いがあるという。 ゴーン元会長はフランス、レバノン、ブラジルの3国籍を持つ。フランスはレバノンの旧宗主国だが、レバノンは国内法で自国民を他国に引き渡さないと定めており、逮捕が実現するかは不透明な状況だ。 日本で裁判が実現する見通しは 今回の捜査は、東京地検特捜部の情報がきっかけになったとみられる。 特捜部は2018~19年に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル