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計7人を発見、4人は意識がない状態 知床沖の観光船不明の最新情報
【動画】観光遊覧船から「浸水した」と通報があった海域。海上保安庁の捜索が続いた=熊倉隆広撮影 北海道・知床半島西部沖を航行中の観光遊覧船から23日午後、「浸水している」との118番通報があった。これまでの経緯をまとめた。 (最新の情報が一番上に表示されます) ■■■4月24日の経緯■■■ 10:00 新たに3人を発見 第1管区海上保安本部は、捜索中のヘリコプターが、知床岬付近で新たに3人を発見したと発表した。 行方不明者の捜索活動をするために海上保安庁の巡視船からヘリコプターでつり上げられる救助隊員=2022年4月24日午前8時45分、北海道の知床半島沖、朝日新聞社機から、井手さゆり撮影 08:45 ヘリから救急車で搬送 航空自衛隊のヘリが北海道斜里町立の知床ウトロ学校(義務教育学校)のグラウンドに、砂ぼこりを巻き上げながら降り立った。グラウンドには救急車5台が待機。ヘリのプロペラの回転が止まると、救急隊員らがストレッチャーや青い目隠し柵を持って駆け寄り、ヘリで搬送された人を救急車1台に運び込んだ。救急車は間もなくサイレンを鳴らしながら出発。同様の作業が複数回繰り返されていた。 自衛隊のヘリで救助者が搬送された=2022年4月24日午前8時45分、北海道斜里町、日吉健吾撮影 07:05 「4人を発見」 海保発表 北海道・知床半島沖で、26人乗りの観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の行方が分からなくなっている事故で、海上保安庁は24日朝、知床岬先端で4人を発見したと発表した。4人は意識がない状態という。周辺海域では、第1管区海上保安本部(北海道小樽市)や地元漁協などが捜索を続けている。 行方不明者の捜索活動をする自衛隊のヘリコプター=2022年4月24日午前8時20分、北海道の知床半島沖、朝日新聞社機から、井手さゆり撮影 06:05 見送りの漁民、「低い水温では危険」 北海道斜里町のウトロ漁港の岸壁では午前6時5分ごろ、捜索のため知床半島沖合の現場に出動する漁船を年配の漁民3人が不安な表情で見送った。「いまの低い水温では、もし海に落ちれば低体温症ですぐに危険な状態になる」「素人が救命胴衣のひもを結んでも、海中ではすぐほどけてしまうだろう」などと心配そうに話していた。 06:00 漁船、観光船が捜索のため次々に出航 【動画】連絡が取れなくなった観光船の捜索に向かう漁船=日吉健吾撮影 観光船の行方が分からなくなってから一夜明けた24日、北海道斜里町のウトロ漁港には午前5時45分ごろ、漁業関係者や地元消防、観光業関係者とみられる人らが集合。漁協内での打ち合わせの後、午前6時前、漁船や小型観光船など約10隻に分乗し、続々と捜索へ出航した。上空では現場海域の方向へ飛ぶヘリコプターも見られた。 連絡が取れなくなった観光船の捜索に向かう漁船=2022年4月24日午前6時、北海道斜里町、日吉健吾撮影 01:20 首相、熊本から急きょ東京へ 岸田文雄首相が首相官邸で記者団の取材に応じ、「現在まで現場周辺海域で捜索救助活動を行っているが、乗員・乗客の発見には至っていない。引き続き人命救助を最優先に、関係機関が全力を挙げて捜索救助活動を行っていく」と語った。また、斉藤鉄夫国土交通相を24日朝に現地へ派遣することを明らかにした。 首相は23日夜、事故の報告を受けて訪問先の熊本県から急きょ東京へ戻り、首相官邸で事故の報告を受けた。 ■■■4月23日の経緯■■■ 22:05 海保「最後の通報は午後2時17分ごろ」 北海道・知床半島西部沖で23日、乗員・乗客26人を乗せて「浸水した」と通報があった観光船について、第1管区海上保安本部は取材に対し、船側との最後のやり取りは同日午後2時17分ごろだったことを明らかにした。浸水したとの連絡は同日午後1時13分ごろだった。 同保安本部によると、午後2時17分ごろの連絡は「子ども2人、大人22人」などの乗員に関する内容だった。その前の段階の連絡では「船首が浸水」「エンジンが使えない」「カシュニ滝のすぐそば」などの内容だったという。 また、同保安本部は捜索は夜通し継続すると説明している。 「知床遊覧船」の事務所は夜も会社関係者らが出入りしていた=2022年4月23日午後9時13分、北海道斜里町ウトロ 19:40 海保、自衛隊に災害派遣要請 第1管区海上保安本部は23日午後7時40分、航空自衛隊(第2航空団千歳救難隊)に災害派遣を要請し、受理された。 18:00 海保が現地対策本部を設置 第1管区海上保安本部は23日午後6時、網走海上保安署に現地対策本部を設置した。 17:30 「発見できていない」 海上保安庁によると、ヘリ1機が遭難場所に近いとみられる「カシュニの滝」周辺を捜索しているが、発見できていないという。海保によると、現地にはこのヘリを含めて、巡視船艇5隻、航空機2機を出動させている。ただ夜間になると、捜索が難しくなるという。 浸水したとみられる観光船を捜索する海上保安庁の巡視船。奥は知床半島=2022年4月23日午後6時6分、朝日新聞社機から、井手さゆり撮影 16:30 海保の回転翼機が現場付近に 第1管区海上保安本部の回転翼機は23日午後4時半、118番通報のあった観光遊覧船が航行していた現場付近に到着、捜索を始めた。 13:13 海保が対策本部を設置 […]
To get to the Cubs, Seiya Suzuki needed a new idol
MESA, Arizona – Ichiro Suzuki is a sinewy 5 feet 11 inches and 170 pounds, while Mike Trout is a stout 6-2, 235. They represent wildly different body types and playing styles, but their unique abilities converged in influencing the career path of Seiya Suzuki. After just two weeks with […]
「アジア・太平洋水サミット」 岸田首相が5年で5千億円支援表明
堀越理菜2022年4月23日 21時00分 アジア太平洋地域の首脳らが水に関する問題を議論する「第4回アジア・太平洋水サミット」(熊本市、アジア・太平洋水フォーラム主催)が23日、熊本市で開幕した。24日まで。 開会式で岸田文雄首相は「サミットでの議論、成果はアジア太平洋地域のみにとどまるものではなく、世界の水問題や防災、気候変動に関する今後の議論に対する大きな力と知恵を与えるものと確信している」と述べた。 首脳級会合では、質の高い社会への変革のための取り組み加速などを盛り込んだ「熊本宣言」がまとめられた。岸田首相は、「気候変動適応策・緩和策両面での取り組み」と「基礎的生活環境の改善などに向けた取り組み」をする「熊本水イニシアティブ」を宣言し、今後5年間で約5千億円の支援を表明した。 水サミットは24日も分科会やシンポジウムなどがあり、オンラインでの視聴も可能。(堀越理菜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
春は苦しい季節…娘たちに語れた胸の内 「意識一つで守られる命が」
大切な人が奪われたあの日から、10年が経った。京都府亀岡市で集団登校中の小学生らの列に車が突っ込み、10人が死傷した事故の遺族らは、それぞれに苦悩を抱えながら少しずつ前に進んできた。23日、遺族らは事故現場で法要を営んだ後、京都市内でシンポジウムに参加し、「ドライバーの意識一つで必ず守られる命がある」と悲惨な事故を繰り返さぬよう訴えた。 春の匂い、暖かい陽気が嫌になる。事故の記憶がよみがえる、つらく苦しい季節。「昨日のことのように思い出す。遺族には区切りはない」。小学2年生の次女、小谷(おだに)真緒さん(当時7)を亡くした高田絵里さん(40)はこう話す。けれど、真緒さんの姉妹の支えで、少しずつ前へ向こうと思えるようになった。 「ママ、よー頑張ったね」。事故から9年を前にした昨年の春。三女の優奈(ゆな)さん(15)が、こう言ってくれた。 優奈さんは「つらい思いをし… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「乗り回しやすいバイクを」 父の注文に4年かけて届いた特別な1台
「お父さん、来たよ」 松原道明さん(75)=福岡市西区=は、玄関から響く次女(46)の声にゆっくりと腰を上げた。 バイク店を営む次女夫妻が自分のためにバイクを届けてくれる日だった。昨年8月のことだ。 30代の頃、通勤でバイクに乗り始めた。長女、長男、次女が成長して免許を取ると、一緒にツーリングへ出掛けるのが何よりの楽しみになった。 数年前、愛用の大型バイクが少し重たく感じるようになった。乗り回しやすいバイクに買い替えたい。そんな相談を次女夫妻にしたところ、ようやく最近、見つかったという。 玄関を出て、目に入ったバイクに胸がどきんとした。 「よりにもよって、どうして」 見慣れた青い車体。間違いな… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
首相、予定を切り上げて熊本から帰京 北海道の観光船消息不明を受け
松山紫乃2022年4月23日 21時54分 北海道・知床半島西部沖を航行中の観光船が消息を絶ったことを受け、熊本市を訪問中の岸田文雄首相は23日夜、当初の日程を切り上げ、自衛隊機で東京へ戻ることを決めた。事故の報告を受けるとみられる。 記者団から事故の状況を問われた首相は「今、確認中だ」とだけ述べた。首相は同日、熊本市内で開かれた「第4回アジア・太平洋水サミット」に出席。現地で1泊した後、24日には2020年7月の記録的豪雨で被災した熊本県人吉市を視察する予定だった。(松山紫乃) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床住民「とにかく無事で」 現地「川のように流れ速くなることも」
「船が浸水している」――。北海道の世界自然遺産・知床半島を巡る乗客・乗員26人を乗せた観光船は23日午後、斜里町沖で救助を求めた後、連絡が取れなくなった。海上保安庁はヘリや巡視船で捜索を続けたが23日夜時点で、船はまだ見つかっていない。地元の住民たちは「とにかく無事で」と願った。 夜になっても詳しい情報が入らない中、知床半島の地元で漁業や観光業を営む関係者は情報収集に追われ、乗客の安否を案じた。斜里町の「知床遊覧船」の事務所には23日午後11時現在、人の姿が見られなかった。 斜里町にあるホテルの従業員は「宿泊客が乗船しているかもしれないので確認作業を進めているが、情報が集まらない」と不安そうに話した。別のホテルの営業支配人によると、宿泊客の多くが観光船を利用するという。「乗っているお客さんらが無事であってほしい」と心配する。 知床半島周辺では23日、波浪注意報や強風注意報が出ていた。斜里町のウトロ漁港の漁師瀬川康彦さん(64)は、午後から風が強くなり、現場周辺の海がしけることを予想し、漁師仲間と「昼が過ぎたらダメになるぞ」と声を掛け合って、正午ごろには港に帰ってきた。瀬川さんは「午後から波が荒れると見込まれる日に、岬まで行くのはあまりに無謀でちょっと考えられない。何とか助かってほしい」と話した。 ウトロ漁業協同組合には、海保から「知床遊覧船のエンジンが止まり、船に水が入ってきている」との情報が寄せられた。同漁協は海上での救助に向け、出発の準備を進めた。ただ、波が高く、二次被害の恐れがあるため、出航は見送り、待機していたという。 この日の海水温は3度程度とみられ、乗客の安否も懸念される。 知床半島東側の羅臼町にある「知床ダイビング企画」の関勝則社長(68)によると、沖合は23日、白波が立っていたため、ダイビング船は出ていなかったという。関さんは「海に落ちれば、低体温症になってしまう危険がある」と話した。 「流れが川のように速くなることも」 観光船が航行していた知床は… この記事は有料会員記事です。残り605文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
26人乗せた知床の観光船、夜通し捜索続く 船は過去2度の事故歴
【動画】観光遊覧船から「浸水した」と通報があった海域。海上保安庁の捜索が続いた=熊倉隆広撮影 23日午後1時13分ごろ、北海道斜里町の知床半島西部沖を航行中の観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が「浸水している」と、救助を要請する118番通報があった。第1管区海上保安本部(小樽市)によると、乗っていたのは子ども2人を含む乗客24人と乗員2人の計26人。海上保安庁の巡視船艇7隻や航空機5機などが現場に向かい、同日午後4時半から捜索を始めたが、24日午前0時現在、船体は確認できず、乗員・乗客は見つかっていないという。 船は斜里町の「知床遊覧船」が運航する小型観光船で定員は65人。斜里町ウトロ地区を出航し、世界遺産・知床半島の断崖の滝やヒグマ、オジロワシなどの野生動物を観察する計3時間のツアーの最中だった。 同本部によると、118番通報時は知床半島西部の「カシュニの滝」の沖合を航行していた。約5分後にカズワンの乗組員からあった118番通報では、「カシュニ滝のすぐそば」「船首が浸水している」「エンジンが使えない」などの報告があったという。その後、「船体が30度傾いた」という情報が同社に入ったという。 同本部は23日午後7時40分、航空自衛隊に災害派遣を要請。捜索は夜通し実施する。国土交通省は同日夜に対策本部会議を開催。斉藤鉄夫国交相は同省海事局に対し、今回の事業者に対する監査を早急に実施するよう指示した。24日朝に現地対策本部の要員を派遣するという。熊本市を訪問中だった岸田文雄首相は23日夜、当初の日程を切り上げ、自衛隊機で東京へ戻った。記者団から事故の状況を問われた首相は「今、確認中だ」と述べた。 札幌管区気象台によると、斜里町ウトロ地区の気温は23日午後1時時点で5・8度。気象台の予測では、同時点の周辺の海水温は2~3度とみられるという。北海道開発局によると、波の高さは1・9メートルだったが、午後1時半時点で約3メートルに上昇した。気象台は当時、強風・波浪注意報を出していた。 国交省によると、カズワンは昨年6月11日にも航行中に座礁。自力で港に戻るトラブルを起こしている。事故当時、乗客乗組員23人が乗船していたが、けがはなかったという。同年5月には浮遊物に衝突する事故を起こしている。 知床半島近海では2005年6月、別の会社の観光船が岩に乗り上げ、20人以上が重軽傷を負う事故があった。 知床は05年に世界自然遺産… この記事は有料会員記事です。残り64文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床沖、船影見えぬまま迎えた夜 乗員・乗客26人、懸命の捜索続く
大野正美、石垣明真2022年4月23日 23時26分 春の観光シーズンを迎えた知床半島から寄せられた突然の救助要請。23日午後1時過ぎ、「浸水している」との通報を残した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の行方は日が暮れた後も分からないまま。船影が見えず、乗員・乗客26人の安否が気遣われる中、海上保安庁などの懸命の捜索が続いた。 不明になっている観光船「カズワン」は「知床遊覧船」(北海道斜里町ウトロ東)が運航。同社ウェブサイトによると、同船を含む観光船2隻があり、ウトロ漁港を出港し知床半島西部を巡る観光ツアーを行っていた。 運航会社の事務所はウトロ漁港近く、観光ホテルや民宿などがある区域にある。夜も海上保安庁の巡視船やヘリの捜索が続く中、事務所には明かりがともり、従業員とみられる人が何度も出入りしていた。 観光船のコースは知床半島西部を巡る3種類があり、最も長い知床岬まで行って折り返すコースが約3時間。午前10時と午後2時の出航で、「知床半島ウトロ側をくまなくお見せするコース」と紹介されていた。今回船から午後1時過ぎに「浸水している」と救助要請があった「カシュニの滝」もそのコース沿いにあった。 地元の観光業者らは安否を気遣った。 「ホテル知床」(斜里町ウトロ香川)の柳沢亨営業支配人(50)は「乗っているお客さんらが無事であって欲しい」と心配する。 ホテルは現在、冬季休業中だが、営業中は宿泊客の多くが、知床半島の自然を満喫するために観光船を利用しているという。現場海域とみられる「カシュニの滝」について、「川の水が海に流れ出る様子がきれいな人気の景勝地で、知床岬の先端まで行く際に紹介されるスポットだ」と話す。(大野正美、石垣明真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル