暖かくなり、庭や野山が若葉色に染まるこの季節。野草や山菜採りにはもってこいだが、そこには「落とし穴」もある。 4月7日の昼すぎ、京都市内の民間の子育て施設で、4~6歳の園児12人が、次々に吐いたり熱を出したりした。 市の保健所によると、原因は給食で口にした「ニラのしょうゆ漬け」。「ニラ」とされていたものは、実はよく似ている有毒のスイセンだった。 職員が数年前に知人から「ニラだ」と言われて譲り受けたものを施設で栽培していた。給食に出されたのは、この日が初めてだったという。 ヤマイモ?実際は… 翌8日には、宮崎県延岡市で、ヤマイモに似た植物のすりおろしを食べた60代男性が、自宅で亡くなっているのが見つかった。 県衛生管理課によると、男性が口にしたのはヤマイモではなく、自宅の庭に植えていた観賞用の花、グロリオサの球根だったとみられる。男性の体内から、球根に含まれる毒性の化学物質「コルヒチン」が検出された。 「また、この時期に起きてしまいましたか」 どうすれば危険を避けられるのでしょう。有毒植物の見分け方の講座を配信している東京都薬用植物園の主任研究員、中村耕さんに聞きました。 そう話すのは、東京都薬用植… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
島根県で新たに219人の感染確認 過去最多を更新 新型コロナ
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「ワンオペ除雪」の切り札に 人手不足解消、経費削減狙い実証実験
雪国の道路の安全に欠かせない凍結防止剤の散布作業を自動化するシステムの実証実験が、官民が連携して全国の豪雪地帯で進められている。人工衛星を使って散布車の位置を把握し、地点ごとの実績に応じた量を自動で散布できるようにする。経験がものを言う職人的な作業は高齢化や人手不足に直面しているといい、早期の実現へ期待がかかる。 新システムの開発に取り組んでいるのは、除雪機械の運行管理システムで実績のあるソフトウェア会社「ワイズ」(長野市)と、散布車メーカー「範多機械」(大阪市)。新システムでは、作業する路線の散布量を過去の実績などから地点ごとに事前に設定し、散布車の車載コンピューターに情報を送信。散布車の走行位置を全球測位衛星システム(GNSS)で常に管理しながら、情報をもとに地点ごとの量を自動で調整して散布する仕組みだ。 現在は通常、運転手と運転助… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
加害生徒と「親しい」と認識、いじめと認めず 中2死亡で旭川市教委
北海道旭川市で2021年3月に凍死体で見つかった当時市立中学2年生の広瀬爽彩(さあや)さん(14)が、中1の時にいじめを受けていた問題で、市教委は21日の市議会で、学校や市教委が当時、いじめと認めなかった理由について、広瀬さんと加害生徒が「日頃から親しくしていたと考えていた」などと明らかにした。 市教委の第三者委員会が、15日に中間報告を公表したことを受け、経済文教委員会が開催された。 中間報告では、広瀬さんは中学入学後の19年4月から6月にかけ、性的な画像や動画をLINEで送ることを求められたり、おごらされたりなど、6項目のいじめを7人の上級生から受けていたと認定した。広瀬さんは同年6月に川に入り込む自殺未遂をし、その後、入院、転校した。 委員会での市教委の答弁によると、学校と市教委は加害生徒の聞き取りや警察からの情報などで、同年7月には6項目のうち、おごりを除いた5項目についてはおおむね把握。学校から市教委には「わいせつ事案」として報告があったという。 21日の委員会では、複数の… この記事は有料会員記事です。残り225文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「外に抜け出す場所ないと思った」園長が市に説明 広島の5歳児死亡
広島市西区の市立保育園で男児(5)が行方不明になり死亡した問題で、園長が市の聞き取りに対し、「園児が外に抜け出す可能性のある場所はないと思っていた」と説明していることがわかった。園庭の生け垣などには複数の隙間があったが、園の安全点検では不備として市に報告されていなかったという。 市は園庭の隙間などから男児が1人で敷地外に出た可能性があるとみている。 市によると、園の職員が2019年6月に生け垣に隙間があることに気づき、園児が外に出る危険性があることから内側にネットを張った。男児の死亡を受けて改めて確認したところ、園舎の隙間など3カ所も園児が通る可能性があると判断し、新たにネットを張ったという。 こうした隙間について、園長は「網目の細かいネットを生け垣の幹にくくりつけていたので不備はないと思った」「子どもが乗り越えるとは想定していなかった」などと市に説明したという。 市によると、保育園には三つの門があり、園の防犯カメラには男児が正門から出る様子は映っていなかった。残る二つの門は施錠されていたという。(福冨旅史) 保護者から不安の声も 保育園で説明会 市立保育園では20日夜に保… この記事は有料会員記事です。残り473文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3都結んでゆったり旅気分を 近鉄の観光特急「あをによし」デビュー
近畿日本鉄道は21日、京都、奈良、大阪を結ぶ新たな観光特急「あをによし」の報道関係者向け試乗会を開いた。29日から運行を始める。 「新スナックカー」の愛称で親しまれた12200系電車を全面リニューアルした。かつて、英国のエリザベス女王も乗車し、昨年に引退した編成を改造した。 車体は奈良で栄えた天平時代の高貴な色とされる紫色で、4両編成の定員を新スナックカー時代の約250人から84人に減らし、家具メーカーに特注したシートをゆったりと配置した。 限定スイーツやアルコール類などを提供するカウンターを設けたほか、沿線に関する書籍を並べた「ライブラリー」もある。 1日3往復のうち、2往復は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染防止のお願い、ずっと応じてきたが…「意味ある?」店主の違和感
新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が全国で解除されて21日で1カ月がたった。2年にわたって度重なる感染拡大の「波」に見舞われた現場では、通常業務の復活を模索する動きが出てきた。オミクロン株による感染者数の高止まりが続く中で、コロナ対応は岐路に立っている。(島崎周、松田果穂) 東京・神楽坂(新宿区)の一角にある和食料理店「神楽坂 つみき」。21日、東京都が飲食の認証店に依頼する人数制限を4人から8人に緩和することを決めたのを受け、料理長の鈴木智さん(47)は「お客さんの満足度が高くなると思う」。だが、「解除後も思うように客足は伸びていないし、コロナで生活習慣が変わってきている」と感じる。 解除前は1日10人前後だった客は徐々に増え、いまは1日で20~30人が来店。ただ、コロナ前に比べると半数ほどという。店は17年目。1カ月の店舗賃料約80万円がのしかかる。2年近く、赤字が続く。 解除後も都の協力依頼に応じ、同一グループの同一テーブルでは4人以内、滞在2時間以内としてきたが、今は協力金は出ない。「安心して来店できる店というPRはできたけど、協力金がないのは苦しい。店が続けられるかは常に切実な問題」と肩を落とす。 店は「のんびりやってく」 でも、気になるのは… 飲食店予約サービス「テーブ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
18歳で大人になるということ 広がる世界と新たな責任
有料会員記事 聞き手・田中聡子 聞き手・中島鉄郎2022年4月22日 5時00分 4月から成人年齢が18歳に引き下げられた。親の同意なしで契約を結べるなど、できることが増えた一方、新たな責任を負う面もある。「大人」になるって、どういうことだろう? 19歳の成人、早くきちゃったサンタのよう 井手上漠さん この春、19歳で成人しました。うれしいような、ちょっともったいないような――。もう制度的には成人なのに、「ハタチで成人」の印象が強く、まだ実感がありません。 私は、大人ぶった子どもでした。高2から始めたモデルの仕事では、周りは大人ばかり。「なめられたくない」「対等な関係でいたい」と気負っていました。そのため伝え方や話し方には、とても気を使ってきた。それに、たとえば学校では居眠りしても、怒られて許される。でも仕事では、怒ってくれる人はいなくて、結果だけが求められる厳しさがあります。 一足先に大人の世界に足を踏み入れていたので、同級生より少し大人な面はあり、友人と話が合わない時期もありました。早く大人になりたかったから、あの頃の自分だったら、成人になるのは、すごくうれしかったと思います。 井手上漠さんは、学校で校則を変えることに取り組んだ経験を元に、社会を良い方に変えていくことが大人になった自分の責任と語ります。記事後半では、小説家の花村萬月さんが「致命的な崩壊にも耐える覚悟がある人」こそ真の大人だと説きます。児童文化研究者の村瀬学さんは、法で自分を守れるようになるために「大人への助走」が必要だと訴えます。 ただ、そうやって大人の世界… この記事は有料会員記事です。残り3181文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
村外の仮設にも遊説 豪雨被災の熊本県球磨村で村議選 復興が争点に
2020年7月の記録的豪雨で大きな被害を受けた熊本県球磨村で、村議選が行われている。途上にある復旧・復興を最大の争点に、各候補者は水害の傷痕が残る村内だけでなく、村外の仮設住宅にも足を運んで支持を訴えている。 21日午後1時過ぎ。球磨村神瀬(こうのせ)の多武除(たぶのき)地区にある観音堂の前に、村選管職員を乗せたワゴン車が到着すると、机やパイプ椅子を並べて、手際よく期日前投票所を設置した。 目の前の沢には、豪雨で流されてきた岩が転がったまま。投票所として利用していた近くの公民館はあふれた沢の水でつかり、使えなくなった。 時折激しく雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、受付時間の午後2時になると有権者が訪れ、投票していった。近くに住む男性(73)は「天気ならもっとよかったが。近くまで来てくれて助かる」。 1958年に1万2954人だった人口が20年4月で3540人と約7割減った村では、投票管理者や立会人の確保が難しくなったため、投票所の再編が議論になっていた。 そこに豪雨が追い打ちをかけ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空襲警報に避難の満員電車は… ウクライナ女性が語る7日間の脱出行
戦禍の続くウクライナから東京都狛江市に避難してきた女性が21日、市役所での記者会見に出席した。決死の脱出行を振り返り、日本にたどりついてから多くの支援を受けたことへの感謝の思いを語った。 ドウバシュ・マリアさん(71)。ウクライナ中南部のザポリージャから逃れ、市内に住む娘リセンコ・ナタリアさん(42)のもとで避難生活を送っている。 ザポリージャは激戦地の南東部マリウポリに近い。多くの人が避難してきて、マリアさんの次男が働く小中学校はシェルターとなった。街では食料や医薬品が足りず、スーパーや薬局には空の棚が目立っていた。 長い長い旅の末、たどり着いたのは言葉も通じぬ異国の地。気落ちする母のため、娘はあることを思いつきます。 マリアさんは3月12日に自… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル