札幌市西区山の手の三角山で3月末、男性2人がヒグマに襲われて負傷した事故をめぐり、市が20日に現場となった冬眠用の巣穴を調査したところ、事故発生時に取り残されていた子グマ2頭がいなくなっていた。子グマの死骸や他の動物に捕食されたり、逃走した母グマが戻ってきたりした痕跡は確認できなかったという。 市によると、市職員ら9人が20日、登山道から約200メートル離れた斜面にある巣穴の周辺や内部を調査した。ところが、巣穴の内部を目視で確認したところ、子グマの姿は見当たらなかったという。 市は事故の翌日、巣穴の入り口付近に動きに反応して静止画を撮影するセンサーカメラを2台設置。カメラが反応した6、7日時点では、子グマが巣穴の中にいるとみられていた。子グマが穴から出た場面や他の動物に連れ去られた姿なども、カメラの画像では確認されていない。 一方、11、12日に撮影し… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京大保管の遺骨、返還請求認めず 地裁「解決への環境整備を」と付言
京都帝国大(現京都大)の研究者が昭和初期、沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の「百按司墓(むむじゃなばか)」から集めた遺骨について、県出身者ら5人が「琉球の慣習に従って供養できず、憲法が保障する信教の自由などが侵害された」として京大に返還を求めた訴訟の判決が21日、京都地裁であった。増森珠美裁判長は、原告らには返還請求権がないとし、請求を棄却した。 増森裁判長は、原告らの心情にくむべき点はあるものの、遺骨には学術的、文化的に貴重な資料としての性質もあると指摘。「関係機関を交え、返還の是非や手順、時期、受け入れ機関などを協議し、解決に向けた環境整備が図られるべきだ」と付言した。 訴えたのは、県出身者3人と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「新しい地図」基金 ウクライナ避難民の来日渡航費を支援
タレントの稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの「新しい地図」と日本財団による基金「LOVE POCKET FUND(愛のポケット基金)」は21日、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナから日本に避難する人の渡航費を支援すると発表した。約100人分の渡航費として、約3千万円を基金から拠出する。 日本財団によるウクライナ避難民支援事業の一環。同財団は日本への避難希望者を1千人と想定し、渡航費や生活費、来日後の就労や学習を支援するNPO団体などへの助成に3年間で計50・8億円を支出する計画だ。基金はこのうち100人分の渡航費を拠出する。 具体的には、既に来日していたり、日本への航空券を手配したりしている人には、1人あたり30万円を上限に渡航費の実費を支援する。これから航空券を手配する人には、航空券のEチケットと、日本国内での移動費を支援する。必要に応じ、国内での飛行機や新幹線の手配もするという。 申請は来年3月31日まで受け付ける。問い合わせは日本財団のホームページのフォームへ。22日からは、ウクライナ語に対応できるメールアドレスと電話窓口も設置する。 ◇ 「新しい地図」の3人からのメッセージは次のとおり。 ◆稲垣吾郎さん 日々悲惨な状況を目にする中、まずは皆さんと一緒に今できることを始めていければと思います。 ◆草彅剛さん いつもLOVE POCKET FUNDに寄り添っていただきありがとうございます。 僕達と皆さんの温かい気持ちが少しでも現在辛(つら)い思いをしてる方々の力になれれば嬉(うれ)しいです。平和を、願っています。 ◆香取慎吾さん 悲しみに包まれてしまっている避難民の方々に、皆様からご支援いただいた愛を届けます。平和を願って。 「LOVE POCKET FUND」は2020年4月、生きにくさを抱える女性や子ども、高齢者らを支援する目的で設立された。寄付の方法は、同基金の公式ホームページからも確認できる。(長谷川陽子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北九州旦過市場の火災3日目にようやく鎮火 複数の店舗が営業再開
上月英興、安斎耕一2022年4月21日 21時07分 北九州市の旦過(たんが)市場で19日未明に起きた火災は、発生から3日目の21日午後7時半にようやく鎮火した。福岡県警と市消防局は今後、焼け残った防犯カメラの画像の分析も行って、出火元と出火原因の特定を進める方針だ。 この日、市場への立ち入り規制が一部で解除された。被災を免れた、市場にかかるアーケードの南側を中心に複数の店舗が営業を再開し、買い物客の姿も戻った。 実況見分は、午前9時半から県警と消防の計約40人態勢で実施。焼損した北東側約1600平方メートルのうち、市場東隣の飲食店が密集していた一画をロープで囲った。約8時間にわたって、がれきを取り除いて残留物を調べた。 消防局幹部によると、雨天だった21日は日没までの鎮火を目指した。市場では、被災を免れた区画にも店舗が密集しており「完全に再燃が起こらない状態にしなければいけない」と、鎮火の判断には慎重を期したという。 営業再開準備に追われていた総菜店主の男性は「(規制解除は)予想していたより早い。街の灯を消さぬよう、再開できる店が努力し、市場を盛り上げていきたい」と話した。(上月英興、安斎耕一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
待ちわびた市民「よそで買いたくない」 火災の旦過市場一部再開
火災発生から3日目。北九州市の旦過(たんが)市場では21日、立ち入り規制の解除範囲が広がり、被害を免れた複数の店舗が営業を再開した。さっそく訪れたのは、待ちわびた買い物客や、市場での食材調達にこだわってきた飲食店経営者たち。「北九州の台所」が再び開かれ始めたことを喜ぶ市民に、旦過市場への愛着がにじみ出ていた。 この日、市場南側の入り口をふさいでいた立ち入り規制線が取り除かれた。近くにある「フルーツショップ八木」では、昼前から店頭に品物を並べた。「久しぶりにお客さんの顔を見て安心した。『大丈夫だった?』『頑張ってね』と声をかけてもらい、ありがたい」。店主の八木和子さん(77)は笑顔だった。 「この街にとって大切な場所」 同店に来たのは、隣の街でバ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヒトラーとスターリンに挟まれたのは? 一コマ漫画に込めた思い
鵜飼真2022年4月21日 20時01分 反戦をテーマに、国内外の漫画家の一コマ漫画を展示する「平和への100の小さな扉」展が21日、京都市の京都国際マンガミュージアムで始まった。 ロシアのウクライナ侵攻に怒り、漫画家の篠原ユキオさんらが企画。ウクライナやトルコなどの43人が描いた100作品を5月16日まで無料で見られる。 展示場所はミュージアムの入場口の外に置かれたコインロッカーの100枚の扉。ロッカーも利用可能だ。「漫画を見て平和の扉も開けて」と篠原さん。(鵜飼真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市長選と市議選の投票用紙を逆に交付 佐賀・鹿島市選管がミス
24日に投開票を控えた佐賀県の鹿島市長選と市議補選の期日前投票で、市選挙管理委員会は20日夜、市長選と市議補選の投票用紙を逆に交付するミスがあったと発表した。投票用紙自動交付機に投票用紙をセットする際、間違えたとみられるという。 多くて4人が誤交付による投票を済ませたといい、投票は無効となる可能性が高いという。 市選管によると、同日午前8時半の投票開始直後、市役所1階の投票所で、選管職員が入場券と引き換えるクリーム色の市長選の投票用紙と、ピンク色の市議補選の投票用紙を誤って逆に交付しているのに気づいた。 この日は期日前投票の3日目。各日の投票が終わると、集計管理のために自動交付機をいったん空にしていたが、この日は両選挙で使う2台の自動交付機に投票用紙を逆にセットしたとみられるという。 公職選挙法は「投票は、各選… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夏日迎えたオホーツク地方 湿地に差し込む陽光、ミズバショウ照らす
神村正史2022年4月21日 16時30分 高気圧に覆われた21日、北海道上空には暖かい空気が流れ込んだ。道内各地で気温が上がり、オホーツク地方を中心に15地点で夏日を観測した。同地方の大空町女満別で最高気温が平年を15・5度上回る27・4度を観測するなど、複数地点で最も暑い時期を上回る気温となった。 この陽気で網走湖に隣接する湿地では、ミズバショウが一気に見ごろを迎えた。網走市呼人から大空町女満別にかけては、有数の群落地。木々の間から夏日の強い陽光が湿地に差し込み、純白と緑の世界を照らしていた。新型コロナウイルスの影響で訪れる人は少なく、観察に来た人も写真を撮るとすぐに立ち去る人が多かった。(神村正史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウクライナ支援に段ボール90箱 旧保育園で大使館職員らが仕分け
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
働くハードル下げ、柔軟に ひきこもりからの就労に必要なことは?
これまで、ひきこもりの人たちのそれぞれの事情が十分に分からないまま、就労一辺倒で進める支援は実を結ばなかった。 ただ、ひきこもり当事者や経験者の生の声を集めた「ひきこもり白書2021」(ひきこもりUX会議)では、現在就労していないひきこもり状態の人の6割は「働きたい」と答えていた。白書は「働きたくないのではなく、自分に合った働き方が見つけられないのではないか」と問題提起する。 東久留米市商工会(東京都)では、ひきこもり経験者の声を聞きながら、当事者が参加しやすい就労に挑戦している。 ひきこもり経験がある前田亮さん(38)に会うため、東久留米市の機械メーカー「ハイメックス」の工場を訪ねた。出迎えてくれた前田さんは週2回2時間ずつ、ここで機械部品の不要な突起物を取り除く「バリ取り」の仕事をしている。 前田さんは「焦らないで働ける環境が自分に合っている。勤務日が週2日というのも生活のリズムがついて充実している」と話し、表情は明るい。 30歳を過ぎたころ、2年間ひきこもった。中高時代は野球部で、仲間も多かった。だが、大学卒業後に就職した大手物流会社では納期に追い立てられた。その後転職した介護施設は夜勤と早朝勤務も多く、心が不調になり、自宅で療養することになった。 療養当初は服薬の影響で1日十数時間横になるしかない日も多かったという。筋肉がみるみる衰えたのもショックだった。 2年間の療養後に奮起して市の就労支援窓口を訪れ、ハローワークで紹介を受けた医療機関に障害者雇用で就職した。しかし、仕事内容は清掃から屋外での解体作業と多岐にわたった。 また、ブランクを経ての週4… この記事は有料会員記事です。残り652文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル