高嶋将之、山口啓太2022年4月12日 15時56分 昨年7月投開票の東京都議会議員選挙でうその情報を選挙用ポスターなどに記載したとして、警視庁が、目黒区選挙区から立候補し落選した元都議の鈴木隆道氏(71)=自民党公認=を公職選挙法違反(虚偽事項公表)容疑で東京地検に書類送検していたことが、関係者への取材でわかった。送検は5日付。 関係者によると、鈴木氏は同選挙区でほかにも自民党公認の候補者が1人いるにもかかわらず、区内に掲示した選挙用ポスターや選挙公報に「自民党目黒唯一の候補者!」との虚偽の記載をした疑いがある。 鈴木氏は朝日新聞の取材に、「自民党目黒総支部と一緒に考えたポスター。目黒総支部が都連に対して公認申請を出した唯一の候補者が私だった。問題ないと思っていた」と話した。もう一人の自民公認候補は総支部の申請がなかったが、都連が公認したという。 都議選で鈴木氏は1万3509票を集めたが落選。もう一人の自民公認候補も落選した。(高嶋将之、山口啓太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
直せぬままの時計、残された夫の10年 7人死亡の京都祇園暴走事故
有料会員記事 屋代良樹、富永鈴香、小松万希子2022年4月12日 12時30分 京都市東山区の祇園で2012年4月、軽乗用車が暴走し、通行人の男女7人が死亡、12人が重軽傷を負った事故は、12日で発生から10年がたった。車の暴走事故は今も各地で後を絶たない。現場近くの寺では法要があり、関係者が「事故を風化させない」と誓った。 事故があったのは午後1時すぎ。桜が満開だった京都は、大勢の観光客でにぎわっていた。 軽乗用車は突然、猛スピードで走り始め、大和大路通を北上し、赤信号だった四条通の交差点に進入した。横断歩道をわたっていた歩行者を次々にはね、約360メートルを暴走した末、電柱にぶつかって停止した。 亡くなったのは40歳から77歳の男性2人、女性5人。車を運転していた男性(当時30)も死亡した。京都府警の捜査で、事故は男性のてんかんの発作が原因とされた。 事故後、現場近くの檀王(だんのう)法林寺(左京区)には、犠牲者を弔う3体の地蔵が置かれた。10年の節目にあわせ、地蔵の後ろに「慈悲」の文字が入ったステンレス板が新たに立てられた。 午前11時、住職の信ケ原雅文(しがはらがぶん)さん(67)が地蔵の前で読経。住民や府警の東山署長らが参列した。信ケ原さんは「慈悲」の言葉に「犠牲者に慈しみの気持ちをもち、少しでも遺族の悲しみを癒やす」という意味を込めたという。 大阪府豊中市の岸本貞巳(さだみ)さん(79)は、妻の真砂子さん(当時68)を失った。 毎日、台所の壁掛け時計が「… この記事は有料会員記事です。残り1098文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銀座の中銀カプセルタワービルが解体 故黒川紀章さん設計の名建築
空に向かって四角いブロックを積み重ねたような外観で、半世紀にわたり人々を魅了してきた東京・銀座の「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」。老朽化などを理由に解体が決まり、12日朝から工事が始まった。建築家の故黒川紀章さん設計の名建築に、国内外から惜しむ声はやまず、第二の人生は引く手あまたのようだ。 「ハッピーバースデー カプセル!」 今月5日夜、1972年4月5日竣工(しゅんこう)のカプセルタワービルの誕生50年を祝うため、元住民6人が近くのマンションの一室に集まった。窓の外には直径130センチの丸い窓が特徴的な居室が見える。ビルのイラストが描かれたケーキにろうそくをたて、シャンパンで乾杯した。 誕生会に参加したDJの声(こえ)さん(42)は、2019年から部屋を借りていた。「解体はさみしい。でもカプセルでの暮らしは楽しかった」と話す。 約10平方メートルの部屋に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横断歩道、道交法でも「歩行者優先」です 止まらぬ車に啓発活動
歩行者がいたら一時停止を――。兵庫県警丹波署は11日、丹波市内の信号機がない横断歩道を「おもいやり横断歩道」に指定し、「歩行者優先」を啓発する活動をした。 指定されたのは、市立東小学校から西へ約200メートルのところにある県道と市道が交差するT字路。三つの横断歩道があり、信号機はない。この日、同署員らはひっきりなしに通る車を整理しながら、登校する児童の横断を助けた。「おもいやり横断歩道」と記された黄色いステッカーを道路照明柱に貼り、遠くからもわかりやすくした。同署によると、この交差点では2004年以降10件の事故が起き、昨年には信号機の設置を求める要望があったという。 道路交通法では、車やバイクの運転者に対し、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたら一時停止し、道を譲るよう定める。ただ、県警の昨年の調査によると、信号機がない横断歩道に歩行者がいた場合に車が止まる割合は県全体で46・9%。同署管内は36・1%にとどまった。同署交通課の担当者は「横断歩道を注意しながら走行する意識が運転者全体に広がってほしい」と話した。(岡田健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
県警巡査部長、スマホ16台を転売目的で購入か 詐欺容疑で書類送検
堅島敢太郎2022年4月12日 8時38分 転売目的でスマートフォン16台を購入したとして、香川県警は11日、県警本部に勤務する50代の男性巡査部長を詐欺の疑いで高松地検に書類送検し、発表した。県警は同日、停職6カ月の懲戒処分とし、巡査部長は同日付で依願退職した。 監察課によると、巡査部長は2019年5~7月ごろ、高松市内の携帯電話販売店で、自身が使用しないのにスマホ16台を計約225万円で購入した疑いがある。自身名義で回線契約し、買い取り業者に計数万円で転売していた。この業者は、特殊詐欺に使用される携帯電話を販売している疑いがあるという。県警は、今回のスマホはいずれも犯罪には使われていないとしている。 巡査部長はパチンコなどで多額の借金があり、「目先の借金返済のことしか考えられなかった。恥じる行為をした。辞職をもって責任を取る」と話しているという。(堅島敢太郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
母と息子がW入学「ほっとした」 ウクライナの3組が大阪で新生活
ロシアの軍事侵攻が続くウクライナから日本に避難した女性3人が11日、清風情報工科学院(大阪市阿倍野区)に入学した。同校が中心となって結成した「ウクライナ学生支援会」から学費や滞在費を援助され、日本で暮らしていく。 入学したオルハ・サンさん(36)はロシア侵攻前、日本に住む夫と離れて息子のディミトロくん(11)と首都キーウで暮らしていた。キーウの国立言語大で博士号を取得しようと学んでいた。 だが侵攻が始まると、「ロシア軍に攻撃された爆発音も、それを知らせる警報もひどかった」。避難を決めたが、高齢の両親は「外国で生きてゆくには年をとりすぎた」といって、キーウに残った。 オルハさんは夫を頼り、ディミトロくんと3月6日に日本に避難した。 ディミトロくんは日本では小学6年生にあたる。大阪市内の小学校が入学式を迎えた8日から通い始めた。 話せるのは英語とウクライナ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「リンちゃんが安心して眠れない」 女児殺害事件、最高裁で審理続く
高橋淳2022年4月12日 9時14分 千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が殺害され、遺体で見つかってからこの春で5年。父親のレェ・アイン・ハオさん(39)が11日、取材に応じ、「最高裁で被告に厳しい判決がでないと公平ではない。リンちゃんが安心して眠れない」といまも癒えない悲しみを語った。 この日朝、焼香に訪れた本郷谷健次市長とともに自宅の祭壇に手を合わせた。ハオさんによると、日本とベトナムの架け橋になることが生前のリンさんの夢だったという。 リンさんは登校中に行方不明になり、2日後の2017年3月26日に遺体が発見された。3週間後、小学校の保護者会長だった渋谷恭正被告(50)が逮捕され、殺人や強制わいせつ致死の罪で起訴された。 東京高裁は昨年3月、無期懲役とした一審・千葉地裁の判決を支持。無罪を主張する被告側は上告し、最高裁で審理が続く。(高橋淳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
La culture russe se joue des frontières avec le Japon
Emission de télévision présentant l’ItaCafe, un « maid café », à Tokyo, en 2016. CAPTURE D’ÉCRAN LETTRE DE TOKYO Difficile d’imaginer un événement autour de l’ex-URSS au moment où l’armée russe écrase l’Ukraine sous ses bombes. Iskra (« l’étincelle »), pseudonyme d’une Japonaise désireuse de taire son véritable nom, a pourtant maintenu son stand […]
殺人罪などで起訴の19歳、大半が実名報道 対応分かれたネット配信
甲府市内の夫婦が殺害され住宅が全焼した事件で、甲府地検は19歳の被告を起訴時に実名で発表した。実名報道を可能とする改正少年法が4月に施行されてから、実際に名前が発表された初めてのケース。全国紙はいずれも朝刊で実名を掲載しつつ、インターネット上の記事の配信方法については対応が分かれた。 甲府地検は8日、昨年10月に甲府市で50代の夫婦を殺害し、住宅に火をつけて全焼させたとして、殺人と現住建造物等放火の罪で19歳の被告を起訴し、被告の名前を含めて発表した。 これまでは、犯罪をめぐる20歳未満の少年の実名や顔写真の報道が少年法で禁じられ、警察や検察も匿名で発表してきた。しかし、民法で成年年齢が20歳から18歳に引き下げられ、少年法も改正。4月からは18、19歳について「特定少年」と規定し、実名報道が可能とされた。 甲府地検の発表を受け、朝日新聞を含む翌9日の全国5紙はすべて、朝刊の記事で被告の実名を掲載。その理由も記事に添えた。 読売新聞と日経新聞は「事件… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高3の春、マウンドから野手に指示した佐々木朗希 自分で考えて…
2019年5月、岩手県釜石市。 高校野球の春季大会地区予選準決勝のマウンドに、まだ高校3年生で少し幼さの残る佐々木朗希投手が先発として立っていた。 変化球を多用し、3回を無失点で抑える安定感をみせていた。 だが、朝日新聞盛岡総局の高校野球担当者として現場にいた私(27)は、投球そのものより、彼の立ち居振る舞いに関心が向いていた。 佐々木投手はマウンドから野… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル