島崎周2022年5月3日 16時41分 3日午後2時過ぎ、東京都江東区木場のマンション敷地内で「子どもが落ちてきた」と、通行人から110番通報があった。警視庁によると、10歳未満の女児がうつぶせで倒れており、病院に運ばれた。命に別条はないが、骨折しているとみられるという。同庁は、女児がマンション4階の自宅から誤って転落したとみている。 深川署によると、女児の両親は近くのスーパーに買い物に行っており、女児は10代の兄と自宅で留守番をしていた。兄は体調不良で寝ており、女児の様子に気がつかなかったという。ベランダには壁や手すりがあり、署が転落の経緯を調べている。(島崎周) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水温は20度超 「三度目の正直」で本州最速の海開き 和歌山・白浜
勝部真一2022年5月3日 17時00分 和歌山県白浜町の白良浜(しららはま)海水浴場で3日、海開きがあった。町によると、本州で最も早いという。この日は朝から晴天で、午前11時時点で気温17度、水温20度超となり、大型連休を利用して訪れた観光客らが初泳ぎを楽しんだ。 町営の白良浜海水浴場は2016年まで5月に海開きをしていたが、専門の監視員が確保できないなどの理由で17年から7月になった。20、21年は再び5月に予定したが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて7月に延期に。3年ぶりに行動制限のない今年、「三度目の正直」で本州最速が復活した。南紀白浜観光協会の藤田正夫会長は「白浜町にとって一番の起爆剤になる」と期待を寄せた。(勝部真一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不明女児の母「一目見て美咲のものと…」 山梨・道志で見つかった靴
池田拓哉2022年5月3日 18時35分 山梨県道志村の山中で見つかった子ども用の運動靴について、近くのキャンプ場で2019年に行方不明になった千葉県成田市の小倉美咲さん(9)の母親、とも子さん(39)が3日、現地で報道陣の取材に応じ「一目見て美咲が履いていたものとわかった」と話した。 靴は4月28、29日に左右片方ずつ見つかった。県警は、メーカーや色などから美咲さんの履いていた靴と類似していると説明していた。とも子さんは3日、県警関係者から29日に見つかった左足用の靴の写真を見せられ、確認。色などから美咲さんが履いていたものと話した。 29日には靴下の片方も付近で見つかっており、とも子さんは3日に靴下の写真も見せられ、ピンク色でウサギの模様がついていたといい、「形状からも美咲の靴下と思われる」と語った。 一方、靴などが見つかった付近で発見された人骨の一部からDNA型が検出されなかったことについて、とも子さんは「ホッとした思い。美咲が無事に戻ると信じている」と話した。 3日の捜索では、新たな遺留品などは見つからなかった。県警は4日も40人態勢で捜索を続ける方針。(池田拓哉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3年ぶりの流鏑馬 50センチ四方に命中 世界遺産の京都・下鴨神社
世界遺産の下鴨神社(京都市左京区)で3日、流鏑馬(やぶさめ)神事の騎射が3年ぶりに行われた。京都三大祭りの一つである葵祭(あおいまつり)の先駆けで、過去2年は新型コロナウイルスの影響で本殿での儀式だけが行われていた。 神事の中で行われる流鏑馬は日本の伝統的な騎射の技で、疾走する馬の上から的に矢を射る。2019年以来となった今回も古式にのっとり、公家や武家の姿をした射手(いて)が「イン、ヨー(陰陽)」の掛け声と共に、100メートル間隔の三つの的を狙った。矢が約50センチ四方の杉板に命中すると、観客からは歓声が上がった。 コロナの影響で、葵祭ではハ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救命ウェットスーツ、2分で着られるか 「水温0度」想定、改良重ね
4月のオホーツク海で観光船が沈没する事故があった。水温1度。そんな冷たい海でも、長時間浮かんでいられる「救命ウェットスーツ」があるという。 「イマーションスーツ」と呼ばれるもので、「水温0度の海でも6時間保温できる」という想定で設計されている。もともと北太平洋・ベーリング海の漁師のために作られ、南極観測船「しらせ」でも使われているそうだ。 スーツに革靴の記者が体験「足さえ通ればあっという間」 船舶向け装備品を製造する日… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
護憲派・改憲派それぞれ集会 憲法9条・緊急事態条項を焦点に議論
渡辺洋介、編集委員・北野隆一2022年5月3日 21時07分 憲法記念日の3日、護憲派と改憲派は各地で集会を開いた。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、憲法9条や緊急事態条項に焦点をあてた主張が展開された。 護憲派の「九条の会」などでつくるグループは東京都江東区の公園で「改憲発議許さない!守ろう平和といのちとくらし」と題して集会を開いた。主催者発表で約1万5千人が参加。新型コロナの影響で過去2年は人数を絞っていたため大規模な集会は3年ぶり。 集会では「(ウクライナ危機に)便乗した日本政府の一切の軍拡策動に反対し、憲法9条を掲げ世界の市民とともに平和をつくり出す闘いに全力を挙げてとりくむ」との宣言が読み上げられた。 登壇した上智大の中野晃一教授は「(戦争防止のために双方の国が)抑止一辺倒だと、互いに抑止と言いながら軍拡競争になる」と指摘。「9条を守り、先に攻めるつもりはないという『安心供与』をして初めて安全保障政策として成立する」と語り、憲法9条の堅持を訴えた。 一方、改憲派の「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などは東京都千代田区で「公開憲法フォーラム」を3年ぶりに聴衆を入れて開いた。ウクライナ危機やコロナ禍などに触れ、今夏の参院選で改憲の必要性を訴えるよう各政党に求める声明文を採択した。 日本会議や日本青年会議所が協賛し、主催者発表で約500人が参加。オンラインで国内20カ所でも中継した。 声明文は、ウクライナ侵攻について「『力による現状変更』を目指す国々を隣国に持つわが国には他人ごとではない」とし、「緊急事態や安全保障上の危機を想定しない現行憲法が危機を突破する際の壁」だと主張。国会や各政党に「憲法改正で国難に対処できるよう、改憲内容の早急な合意形成を」と訴えた。 また、航空自衛隊出身の織田(おりた)邦男・元空将は「制服を着ていた時は言えなかった」と断り、「自民党の(改憲の)提言も専守防衛が前提。憲法の精神から来るからだと。何でこれを変えないのか。そんなもので守れるんですか」と述べ、憲法9条に基づく専守防衛の方針を批判した。(渡辺洋介、編集委員・北野隆一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
SLやまぐち号、不具合で運休 4日からディーゼル機関車が牽引
3日午後2時25分ごろ、島根県津和野町のJR津和野駅に到着していた新山口駅行きのSLやまぐち号(客車5両編成)に不具合が見つかり、折り返し午後3時45分に津和野駅を発車する予定だった上りSLやまぐち号が運休した。乗客約220人は代行バスに乗り換えて移動した。4日から8日は蒸気機関車D51に代わりディーゼル機関車DD51が客車を牽引(けんいん)して、予定通りのダイヤで運行する。 JR西日本によると、津和野駅で車両点検中に、先頭のD51の後部で石炭や水を積む「炭水車」に不具合が見つかった。修理には時間がかかると判断し、連休中は牽引車を変えることにした。連休明け以降の運行については未定という。 SLやまぐち号は週末や夏休… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネット上の誹謗中傷とどう向き合う 阪神支局襲撃35年で5・3集会
2022年5月3日 21時23分 阪神支局襲撃事件を機に始まった「言論の自由を考える5・3集会」(朝日新聞労働組合主催)が3日、オンラインで開かれた。「『正しさ』が暴力になるとき ネット上の誹謗(ひぼう)中傷と向き合う」をテーマにパネリストらが語り合い、約200人が視聴した。 車いすを使うコラムニスト・伊是名夏子さんは、JRの駅で「乗車拒否されました」とブログに書いたところ、多くの誹謗中傷が寄せられた体験を報告。「もともと社会にあった差別の問題が浮き彫りになったと感じた」と語った。 経済学者の山口真一さんは「ネット上で誰もが自由に誹謗中傷できてしまう時代。相手の立場に立って物事を考える『当たり前の道徳心』が求められる」と指摘した。演出家・高山明さんの代役として参加したジャーナリストの津田大介さんは「ネット上のもめごとをマスメディアが報じ、炎上のガソリンをまく。共犯関係になってハラスメントを起こしているところもある」と語った。進行役は、朝日新聞デジタル機動報道部の藤えりか記者が務めた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
攻撃受けなくても「反撃」? 防衛用語、繰り返す「苦しい」言い換え
憲法に基づく専守防衛の原則に反する恐れもあるとの指摘があった「敵基地攻撃能力」を、自民党が「反撃能力」という言葉に置き換えて保有することを岸田文雄首相に提言した。攻撃を受けていない段階で「反撃する」と受け取れる内容だが、被害がないのに反撃するとはどういうことなのか。防衛用語をめぐる微妙な言い回しの背景とは。 「着手」とは 「反撃能力」は、自民党の安全保障調査会が4月27日に岸田首相に提出した提言に盛り込まれた。「弾道ミサイル攻撃を含むわが国への武力攻撃に対する反撃能力の保有」により、「攻撃を抑止し、対処する」ことを求めている。 敵のミサイル基地などへの攻撃は、これまでも「敵基地攻撃能力」として自民党内などで議論が続いてきた。 今回、新たに言葉を変えたことについて、安保調査会長を務める小野寺五典元防衛相は「わかりやすく表現できるとすればこの言葉ということで、最終的にさせていただいた」と説明した。 どういった場合に反撃するかについて、小野寺氏は「相手側の攻撃が、明確に意図があって、既に着手している状況であれば、判断を政府が行う」と話し、敵が攻撃に着手したと認定すれば攻撃が可能とした。 ただ、肝心の「着手」が何を指すかは明らかにされていない。防衛省関係者の間で想定されている事態は次のようなものだ。 一つは「弾道ミサイルが発射… この記事は有料会員記事です。残り3173文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救命胴衣、水温によって変わる生存率 「海域にあった装備でないと」
北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で死亡した人の中には、救命胴衣を着た状態で見つかった人が少なくなかった。なぜ「救命」につながらなかったのか。 「救命胴衣を着させろ」。4月23日の事故時、観光船と無線でやりとりした男性は切羽詰まったような船上の声を聞いた。これまでに死亡が確認されたのは乗客乗員26人のうち14人。海上保安庁によると、その中の9人は救命胴衣を着た状態で発見された。 小型船(総トン数20トン未満)は原則、船室以外では救命胴衣を着用させることが船長の義務。船舶職員及び小型船舶操縦者法の施行規則で決まっている。今回沈没した観光船は19トンで、この規則が当てはまる。 救命胴衣の効果はいかほどか。一般社団法人「水難学会」会長の斎藤秀俊・長岡技術科学大大学院教授は「海に落ちたとしても、水温17度程度で救命胴衣を着けていれば24時間は浮き続けられる可能性がある」と話す。国土交通省によると、救命胴衣を着ていると生存率は2倍以上になるという。 ただし、生存率は水温と大きく関わる。事故があった日の現場海域の最低水温は1度。「救命胴衣を着ていても、低体温症で15分も浮いていられないだろう」(斎藤教授) 「胴衣」以外の救命具も規則… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル