東京都立川市では7日に、ドキュメンタリー映画「失われた春 シイタケの教え」の上映会がある。東京電力福島第一原子力発電所の事故で苦しむシイタケ農家の暮らしを追った作品で、環境をテーマにした「第9回グリーンイメージ国際環境映像祭」で大賞に次ぐ審査員特別賞を受賞した。 舞台は福島県の阿武隈山地の里山。2011年の事故後、原木シイタケの生産者はどんな思いで事故と向き合ったのか。写真家の田嶋雅己監督(68)が撮り重ね、19年に完成させた。 コナラやクヌギなどの雑木林が豊かな阿武隈山地は長い間、薪や炭を作る里山として人の手が入り、維持されてきた。薪や炭が使われなくなると、人々はシイタケの原木生産に転換し、国内有数の供給地となった。ただ原発事故後、露地栽培の原木シイタケは放射性物質の数値が安全基準を下回らず、出荷制限や自粛が今も続く。 田嶋さんは事故翌年に茨城県鉾田市のシイタケ農家を取材した。そこで原発に近い阿武隈山地が良質な原木供給地だと知った。「シイタケに原発問題を語ってもらおう」と考え、13年に八王子市から福島県郡山市に移住して撮影を開始。1年ほどの予定は延び、5年間住み続けて撮影した。 上映会は立川市女性総合センター・アイムで7日午後1時50分から。上映協力券は千円で事前予約が必要。問い合わせは実行委員会・細田さん(090・6504・3287、katarai8@yahoo.co.jp)へ。 生産をやめる人、原木を洗浄… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サメの餌食になった気分? 福岡の水族館がスリル満点の入浴剤開発
福岡市のマリンワールド海の中道がプロデュースした入浴剤「サメボム」が話題だ。「自宅でも水族館のドキドキを感じてほしい」と開発された。 お風呂に入れるとみるみるお湯が真っ赤になり、本物のサメの歯まで入っている。でも香りはローズを基調にした癒やし系だという。 応援購入サイト「Makuake」で5月16日まで購入できる。「ゆったりと疲れを癒やすバスタイムに、あえてスリルをお届けします」と担当者。(小川詩織) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
祇園祭の鷹山、200年ぶり復帰へ着々と 本番さながら試し曳き
北村有樹子2022年5月4日 19時00分 今年7月の京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行に約200年ぶりに本格復帰する「鷹山(たかやま)」の保存会が4日、曳山(ひきやま)を製作してきた京都府京丹波町で試し曳きをした。 鷹山は応仁の乱(1467~77)の以前から山鉾巡行に参加していた記録が残るが、江戸時代の1826年に暴風雨で壊れ、翌年から巡行に出ない「休み山」になっていた。復帰に向け、懸装品(けそうひん)を飾り付けて動かしたのは初めて。「エンヤラヤー」のかけ声で綱を曳き、竹を車輪下に敷いて方向転換する「辻回し」も練習した。 山鉾巡行はコロナ禍で2年連続で中止され、実施は3年ぶり。鷹山保存会の山田純司理事長(67)は「本番をしっかりイメージした練習ができた。巡行では特に疫病退散をしっかり祈りたい」と話した。(北村有樹子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床観光船事故、荒天が阻む捜索 水中カメラ捜索も波高く一時中止に
2022年5月4日 19時29分 北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁などは4日、行方が分かっていない12人の捜索を続けている。ただ、現場海域の波が高く、水深約120メートルの海底に沈んでいる船の水中カメラによる捜索を試みたが、いったん中止された。 第1管区海上保安本部(小樽市)によると、行方不明者の捜索は海保と海上自衛隊、北海道警が続けている。4日朝の現場の波高は2メートルでやや高いという。 海自が午前11時までに、洋上から水中カメラによるカズワンの沈没地点周辺や船内の捜索を試みたが、中止した。水中カメラを保有する海保と道警とともに、同日午後に捜索できるか調整している。 水中カメラによる捜索は、4月29日に海底で船体が発見されて以降続いているが、視界の悪さや速い潮流が支障となり、行方不明者につながる大きな手がかりは見つかっていない。ただ、今月3日に道警のカメラが初めて船内への進入に成功した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床・観光船事故、運航会社の社長を事情聴取 第1管区海上保安本部
2022年5月4日 19時55分 北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(北海道小樽市)が運航会社「知床遊覧船」(北海道斜里町)の桂田精一社長(58)から任意で事情聴取したことが4日、分かった。海上保安庁は桂田社長と、事故当時に乗船していて行方が分かっていない豊田徳幸船長(54)の2人に対する業務上過失致死容疑で関係先を家宅捜索しており、安全管理体制に不備がなかったかなどについて調べを進めている。 事故は4月23日午後に発生。これまでに14人の死亡が確認され、12人の行方が分かっていない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山梨・道志 新たな人骨?と衣類を発見、母「放心状態で涙止まらず」
2022年5月4日 20時02分 山梨県警は4日、子ども用の運動靴などが見つかった同県道志村の山中で、人の骨のようなものと黒っぽいハイネックの長袖シャツを新たに発見したと発表した。付近では2019年に千葉県成田市の小学生、小倉美咲さん(9)が行方不明となっており、県警が遺留品などの捜索を進めている。 県警によると、人の骨のようなものとシャツは、靴などが見つかった山道脇の近くで発見された。今後、人骨と確定すれば、DNA型鑑定で身元の確認を進める。美咲さんの不明時の服装について、情報提供を求めるチラシは「黒のハイネックの長袖」としている。シャツは美咲さんの母親に確認を求めるという。 人の頭の骨の一部が見つかった先月下旬以降、県警は周辺を捜索。これまでに子ども用の運動靴と片方の靴下が見つかっている。頭の骨のDNA型鑑定をしたが、個人の特定はできなかった。県警は別の鑑定方法として、ミトコンドリアDNA型鑑定を試みることにしている。母方との血縁関係は調べられるが、個人の特定はできないとされる。 新たな発見を受け、美咲さんの母親・とも子さんは4日、「警察から先程連絡があり、正直言葉になりません。しばらく放心状態で涙が止まりませんでしたが、わたしは絶対にあきらめません。この2年7カ月ずっと美咲が無事に戻ってくることを神様に願い続けてきました。必ず神様が美咲を守ってくれて、わたしの元に無事に返してくれると信じています」とコメントを出した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床沖で沈没した観光船の内部写真を公表 水中カメラが3日に撮影
2022年5月4日 20時33分 北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、第1管区海上保安本部は4日、沈んでいる観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の内部写真を初めて公表した。北海道警の水中カメラが3日に撮影した。 カズワンをめぐっては、4月29日に水深約120メートルの海底で見つかって以降、海保、道警、海上自衛隊が水中カメラによる行方不明者の捜索を続けている。1管は4日、道警が初めて撮影に成功した船室内の写真10枚を公表した。ただ、行方不明者に結びつく有力な手がかりは得られていないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
みどりの日にイチョウを見学する会 伐採始まった千代田区の街路樹で
東京都の千代田区道「神田警察通り」の整備に伴う街路樹伐採問題で、伐採に反対する「神田警察通りの街路樹を守る会」は4日、「みどりの日 イチョウを見よう! in神田警察通り」として、伐採工事が始まっている街路樹の見学会を開いた。約70人(主催者発表)が参加した。 伐採の対象は整備区間約1・4キロのうち2期工事分(約250メートル)のイチョウで、30本伐採、2本を移植し、代わりにヨウコウザクラ39本を植える計画。4月25日から伐採する予定だったが、住民が座り込むなどの抗議が続き、27日に2本伐採した後は進んでいない。 見学会では、街路樹を残して… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
明らかになった観光船の内部に「これが全てですか」 扉には救命胴衣
平岡春人、磯部征紀、小川崇2022年5月4日 21時35分 水深約120メートルに沈む観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の内部が4日、初めて明らかになった。同日夕に行方不明者の家族らにも示された。「まだ可能性はあるのでしょうか」「これが全てですか」。そんな声が上がったという。 公開された写真は10枚。第1管区海上保安本部によると、洋上から投入した北海道警の水中カメラが3日午後5時17分に船内に入った。船体は右に約30度傾いており、カメラは開いていた船体左側のスライド扉から入った。客室や操舵(そうだ)室の一部を動画撮影し、切り出したという。 扉付近にオレンジ色の救命胴衣があった。救命胴衣は少なくとも二つ見られたという。クッションが外れて背もたれだけになった3人がけ座席や、天井の内張りがはがれて電線が垂れ下がった様子も分かった。ただ、行方不明者の姿は見られなかった。 捜索には今後、洋上から遠隔操縦できる無人潜水機を投入する予定。搭載した民間船が現地に向かっており、関係者によると、7日ごろに網走港(北海道)に入る見通し。(平岡春人、磯部征紀、小川崇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
逮捕15回、元非行少年が挑む立ち直り支援 本当に更生に必要なのは
少年院や刑務所を出ても行き場のない人を一時的に引き受ける自立準備ホームの全国組織、一般社団法人「日本自立準備ホーム協議会」が設立された。立ち上げに尽力して代表理事に就いたのは、逮捕歴15回の元非行少年、高坂朝人さん(38)。目指している「加害も被害も減らすための再犯防止」には、何が必要なのか。 支援する若者と公園でキャッチボールをする高坂朝人さん。非行少年たちの本音と希望を大切にして、立ち直りを支援する。「彼らが信頼できる、犯罪性のない人が必要です」。更生がそう簡単ではないことも身をもって知っている=2022年3月13日、愛知県、大久保真紀撮影 ――どうして非行少年や出所者の立ち直りにかかわるようになったのですか。 「僕は広島市の出身ですが、13歳で非行に走り、14歳で暴走族に入りました。窃盗や集団暴走、金庫破りなどをして少年院に2回入りました。それでも、まじめになろうとは思えず、21歳からは暴力団の準構成員をしていました。逮捕歴は計15回にのぼります」 「24歳のとき、彼女(今の妻)が妊娠し、このままの生活を続けていたら子どもは不幸になると思ったんです。それで、つてのない名古屋に彼女と逃げました。10日ほど車中生活をした後、車を売ってアパートを借りました。いくつか詐欺まがいの仕事をした後、生活のために特別養護老人ホームで介護の仕事に就きました」 「当時は、世の中はお金が全てだと思っていて、人を踏み台にして自分が成り上がることばかりを考えていました。特養で働こうと思ったのも、高齢者が増える社会だから、ビジネスでもうけるならこれからは高齢者介護だと思っていました」 そんな高坂さんが再非行防止に取り組み始めたきっかけや、現場の実情や苦労、全国組織を作った理由とは。ロングインタビューの終盤では、自身の経験も踏まえ、本当に更生に必要なものは何かについて語っています。 「でも、そこで価値観が変わ… この記事は有料会員記事です。残り6177文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル