伊藤良渓2022年5月21日 19時05分 神奈川県警は21日、自称アルバイト、清水徳正容疑者(70)=南足柄市岩原=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)、道路交通法違反(ひき逃げ、事故不申告)の疑いで逮捕し、発表した。清水容疑者は普通貨物自動車を運転して事故を2回起こした疑いがあり、1回目については「逃走したのは間違いない」と容疑を認め、2回目については容疑を一部否認しているという。 平塚署によると、清水容疑者は昨年7月5日午前6時10分ごろ、平塚市内の国道で、赤信号で停止中の会社役員男性(47)の中型トラックに追突し、首や腰に軽いけがを負わせたが救護せず、そのまま立ち去った疑いがある。また昨年9月27日午前7時20分ごろには、小田原市内の県道で、停止していた無職女性(72)の乗用車に追突したが、通報せずそのまま立ち去った当て逃げ事故を起こした疑いがある。女性と、同乗していた孫の10代女性にけがはなかった。(伊藤良渓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海底に沈んだカズワン、早くて24日引き揚げに 国後島で免許証発見
北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で21日、海底に沈んでいる船体の引き揚げに向けた作業が始まった。この日に予定していた船体の準備作業は終えたものの、強風の影響で潜水士らはいったん現場海域を離れ、22日に予定していた船体のつり上げは1日遅らせることになった。 海上保安庁によると、民間の潜水士3人が21日朝から約4時間半、「飽和潜水」で水深約120メートルの海底まで潜って作業。備品が流出しないよう船のドアやハッチを閉じたほか、アンテナを外すなど、引き揚げに向けた準備を進めた。 同日午後には天候悪化が予想されたため、作業台船「海進」は潜水士らを乗せて網走港に向かった。22日は作業を見送ったうえで、23日にも現場で活動を再開し、船体を水深10~20メートルまでつり上げ、網走沖まで引航する予定という。カズワンの台船への引き揚げは早くても24日になる見通し。 また海保は21日、北方領土… この記事は有料会員記事です。残り208文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大広間に100人が駆けつけた博多の「おかあちゃん」100歳の祝い
4月の土曜日。ホテルの大広間におかあちゃんが車椅子で入場すると、中にいた100人が大きな拍手で迎えた。「みんなマスクしてある」。おかあちゃんのつぶやきに、会場はどっと沸いた。この日は、おかあちゃんの100歳のお祝いだ。 おかあちゃんは、福岡市博多区の小料理屋「三吉(さんきち)」の落石ヨシヱさん(100)。関東大震災の前年、1922(大正11)年3月、福岡県宇美町で生まれた。呉服屋に嫁いだが経営難で、店を改造して46歳で小料理屋を始めた。店名は義父の名前だ。 夕方、開店すると、入り口近くのカウンター席にちょこんと座り、着物姿で客を出迎える。板前は45年前に長崎・雲仙からスカウトした遠縁の八木久光さん(70)。「なん飲むね」「あんたくさ、どうしたね」と客に博多弁で声をかける。 1人で来た客にはなじみの客を紹介してつなげ、転勤してきたばかりの人には、博多名物・ごまさばをお裾分け。客の箸の持ち方が悪ければ、すかさず、「そげんしてごはん食べてたら恥かくよ」と注意する。ビールが好物だが、だらしない飲み方は嫌った。 毎年7月の伝統行事「博多祇… この記事は有料会員記事です。残り922文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バンドで見た世界、ソロで強まった思い 藤巻亮太さんの原動力
「3月9日」「粉雪」など、数々のヒット曲で知られる歌手の藤巻亮太さん(42)。バンド「レミオロメン」を経て、ソロ活動10周年を迎えました。 この10年、ラジオ番組のパーソナリティーに挑戦したり、地元・山梨県で野外フェス「Mt.FUJIMAKI」を主催したりと、精力的な活動を続けてきた藤巻さん。挑戦の原動力は何なのか。フェスに込める思いや、地元への愛着などについて聞きました。 ――ソロ活動を始めて10年が経ちました。どんな思いで音楽に向き合った10年間でしたか。 僕の音楽に期待してくれる人に応えたいという気持ちが一番ですね。自分の曲を必要としてくれる人や聴きたいと思ってくださる人に対して、一生懸命に歌いたい。 その思いは、一貫して変わらず持っています。音楽を続ける原動力は、結局それに尽きるかなと思います。 「感覚、ガラッと変わった」 ――バンドとソロの違いはどんな点で感じますか。 バンドって、一つの「社会」… この記事は有料会員記事です。残り1911文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タケノコ採りの名所、今年も遭難事故2件 看板設置して注意呼びかけ
張春穎2022年5月21日 13時27分 毎年のようにタケノコ採りの遭難事故が発生する場所が、北海道登別市内にある。市や道警室蘭署は注意を呼びかけている。 室蘭署によると、場所は登別渓谷駐車公園の付近。今年も注意看板を設置したが、シーズンを迎えた5月に2件連続して発生した。10日に60代男性が、18日には80代と70代の夫婦が遭難した。いずれも市消防本部の隊員が救助して、けがはなかった。 市によると、一帯は細くてやわらかいタケノコが採れる「名所」。下を向いて夢中になって山に入ることが遭難につながっている。 室蘭署は、行き先や帰宅時間を家族に伝えておく▽単独行動は避ける▽携帯電話や笛を持参する▽目立つ服装を着る▽落ち着いて行動し、通報後はむやみに動かない――の5点を呼びかけている。(張春穎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヒグマは立ち上がり、車にかぶりついた 人恐れない知床のクマたち
【動画】車のドアミラーにかぶりつくヒグマ=神村正史、戸田拓撮影 北海道の世界自然遺産・知床で記者が車を運転していたところ、停車中のレンタカーに近づく3頭のヒグマを目にした。うち1頭がレンタカーに前脚をかけて立ち上がり、運転席側のドアミラーにかぶりついた。車内にはのけぞる人影。知床ではヒグマの人慣れが進み、人との距離をとらないヒグマが増え続けている。 知床の自然を取材し続けてきた記者が目撃したヒグマをめぐる光景。その意味を探っていくと、ヒグマと知床の人々が積み重ねてきた歴史が見えてきました。記事途中からは、知床の自然に詳しい専門家の分析を詳しく載せています。 目撃したのは、5月16日午後3時50分ごろ。知床半島南東側の羅臼町から北西側の斜里町へ移動するため、知床横断道路(国道334号)を走っていた時だった。斜里町側の下り坂で遭遇した。 知床に遅い春が訪れた時期。若い緑の木々が並ぶカーブを抜けると、目の前にレンタカーがハザードランプを点灯させ、中央線よりに止まっていた。記者がやむを得ず車を停車させると、レンタカーの先10メートルほどの路肩に、3頭のヒグマがゆっくりとこちらに向かって歩いてくるのが見えた。 3頭は車や人を恐れる様子はまったくなく、レンタカーの前を横切るように車道に出てきた。そして対向車線側へ移動。そのまま道路を横断して反対側の森の中に入るのかな、と思って様子を見ていたところ、ヒグマはレンタカーの方へ方向転換。運転席側に近づき、ドア付近に鼻をつけるようなしぐさを見せた。 茂みに消えたはずが…… やがて3頭のうち2頭は、レ… この記事は有料会員記事です。残り2131文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「あらゆる命が尊い」ロシア人僧侶、大阪から世界平和を祈る日々
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続くなか、宗派を超えた大阪の若手僧侶らが27日、世界平和を祈って大阪・ミナミを練り歩く。先頭に立つのは、ヴォルコゴノフ慈真(じしん)さん(32)。真言宗御室(おむろ)派如願寺(にょがんじ、大阪市平野区)のロシア人僧侶だ。宗教者として命の尊さを訴える。 平和の行脚は、主に40歳以下の大阪市の僧侶らでつくる市仏教青年会が企画した。市仏教会や大阪府仏教会、府仏教青年会に声をかけ、数十人の僧侶が参加する予定だ。 4月下旬、市仏教青年会の会長で帰命寺(きみょうじ、同市大正区)の児玉智道(ともみち)副住職(41)がヴォルコゴノフさんに相談した。「ロシア人だからと批判されることもあるだろうし、ロシアにいる家族のことも心配だろうが、同じ僧侶として一緒に平和を願ってほしい」。児玉さんの依頼に、ヴォルコゴノフさんはうなずいた。 毎朝、如願寺の本堂で世界平… この記事は有料会員記事です。残り1286文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新茶が描く「アート」 緑と黒の初夏の景色、愛知・西尾で収穫ピーク
【動画】緑と黒のモザイク模様の茶畑=長島一浩、古澤孝樹撮影 全国有数の抹茶の産地、愛知県西尾市の茶畑で新茶の収穫がピークを迎えている。 20日にドローンで上空から茶畑を撮影すると、色鮮やかな緑色の新茶の芽と、黒い遮光シートの覆いが、モザイク模様をつくっていた。 抹茶の原料となる、てん茶の… この記事は有料会員記事です。残り128文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
一緒にコメを育て、オリジナルみりんをつくりませんか?農園がフェス
一緒に米を育て、オリジナルのみりんをつくりませんか? 名付けて「コメカラフェス」。農産物の収穫祭や農作業体験イベントに力を入れる農園が手がける新たな企画だ。 イチジクやトマトなどを育てる大阪府羽曳野市の藤井農園が企画した。6月18日に田植えをし、10月15日に稲刈りの予定。収穫した米を原料にしたみりん製造を業者に委託し、完成したみりんを来年4月ごろから支援者に発送する。 企画にかかる費用は、クラウドファンディング(CF)を活用する。CFで支援した人への返礼として、田植えや稲刈り体験を用意した。たとえば、みりん(300ミリリットル)3本と野菜、田植えイベント参加券がついて6千円など。田植え機や稲刈りのコンバイン運転券つきの返礼もある。 農園代表の藤井貫司さん(41)は「ちょっとしたアトラクション感覚でも楽しめる」と期待を込めた。 都市近郊で農業を営む藤井さんが農業体験に注目する理由とは? 藤井さんは大学卒業後、サラ… この記事は有料会員記事です。残り992文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州に恋したカナダ人女性、ユーチューブで恩返し 大切な言葉と共に
(わたしの折々のことば)ミカエラ・ブレスウェートさん 「もつ鍋店なのに昼はおいしいカレーが食べられるらしい」。早速、情報収集に行ったミカエラ・ブレスウェートさん 順調だった仕事が、新型コロナ禍で休止して丸2年。ミカエラ・ブレスウェートさん(34)が自身の現状を描写する言葉だ。 わたしの折々のことばは、大切なことばを三つ挙げてもらい、そのことばにまつわる物語を語ってもらう企画です。 It is what it is.(「仕方ない」という一般的な英語表現) 《一般的に「仕方ない」の意味だが、本人は「なるようになるさ」と前向きに和訳した。高校時代からの友人は、この言葉の選択の裏に彼女の変化と成長を感じるという。》 2020年は飛躍の年になるはずだった。東京五輪を夏に控え、海外から日本に押し寄せるであろう人たちに、日本の魅力を伝える観光動画を全日空(ANA)の機内で流す。 その制作を任されたブレスウェートさんは「非常に大きな仕事で、とても興奮していた」。 動画を通じて日本の魅力を英語で世界に届けるユーチューバーとして国内外で人気を集めてきた。当時の年収は700万円ほど。全日空の仕事は、積み上げたキャリアの集大成だった。 後半ではブレスウェートさんが九州を目指した動機、外国人として日本での生活に慣れようと苦労した日々を、それぞれの時期を代表する言葉とともに紹介します。 … この記事は有料会員記事です。残り4524文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル