日本最西端の沖縄・与那国島は、与那国語やヨナグニウマなど独自の文化や自然が根付いている。そんな島を舞台にした映画「ばちらぬん」が、沖縄の本土復帰50年にあわせ、全国で順次公開中だ。島で育ち、不登校を機に映画に出会った女性が主演・監督した。 「ばちらぬん」は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が消滅危機言語とした与那国語で「忘れない」の意味。昨年9月、多くの映画監督が輩出した「ぴあフィルムフェスティバル」の自主映画コンペティションでグランプリを獲得した。 与那国島はかつて台湾などアジアとの交易で栄えた。日本とも沖縄本島とも異なる独自の文化が根付く。1972年5月15日、米国からの施政権返還で日本に復帰した。その後、50年の時をへて、その文化や風習も移り変わった。 作品は、主演・監督の東盛あ… この記事は有料会員記事です。残り739文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4回目接種券発送、我が町どうなってる? 60歳未満は対応分かれる
新型コロナウイルスワクチンの4回目接種が月内にも始まるのを前に、自治体が接種券の発送を始めている。対象は60歳以上と基礎疾患のある18歳以上の人らに限定されるが、60歳未満の対象者への接種券の送り方は自治体によって異なり、注意が必要だ。 自治体は住民の基礎疾患の有無を把握するのが難しいため、60歳未満の対象者への接種券の発送は国が示す方法から選ぶ。基礎疾患があると事前に申請した住民に送るケースと、3回目から5カ月以上経った18歳以上の全住民に送るケースに大きく分かれる。 東京都国分寺市は、60歳以上は3回目接種から5カ月経過にあわせて自動的に発送するが、18~59歳については接種歴や、障害者や難病患者らの情報はあるものの、「今回の対象者全員を把握し切れていない」として「申請制」とした。申請は市のHPや郵送で受け付ける。都内では江東、港、大田、練馬区なども同様だ。大田区は、対象外の人が接種の予約をして混乱を招く可能性もあるとして申請制にした。接種には事前申請と予約が必須。担当者は「安心して打ってもらえるよう、リスク管理が重要」。練馬区も申請と予約が必要だという。 名古屋市は30日から4回目… この記事は有料会員記事です。残り997文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海底に沈んだカズワン、23日にも引き揚げへ 追加費用は1.4億円
北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で20日、海底での船内捜索が終了し、行方不明者につながる手がかりは見つからなかった。さらに詳しく船内を調べ、事故原因の究明も進めるため、国は船体の引き揚げを決めた。事故発生から1カ月にあたる23日の引き揚げを目指す。 海上保安庁が依頼した民間の潜水士3人は20日、「飽和潜水」で水深約120メートルの海底まで潜り、船内の客室や操舵(そうだ)室を捜索。リュックサックなど数点を回収したが、19日に続いて不明者は確認されなかった。 一方で、海底に沈んだ状態では機関室など狭い場所への進入が難しく、詳しい様子はわからなかったという。そのため国土交通省は、引き続き行方不明者の捜索にあたるほか、事故原因の究明や再発防止策の検討を進めるためにも、船体を引き揚げて調べる作業が欠かせないと判断。飽和潜水などで調査した結果、船体に大きな損傷はなく、引き揚げが可能な状態にあることもわかったという。 これまで、無人潜水機と飽和… この記事は有料会員記事です。残り1535文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
メーカーのSEだった私、50代で踏み出したセカンドキャリア
長年勤めた会社が早期退職の募集を始めた。退職金は上乗せ、転職サポートもあるけれど――。終身雇用が崩れるなか、セカンドキャリアへ踏み出すかどうか、迷いや不安を感じる人もいるのでは。大手企業の社員だった菱ケ江(ひしがえ)均さん(56)=福岡市=は3年前、ベンチャー企業に転職し、働きがいと収入を両立させたという。成功のポイントを聞いた。 菱ケ江さんは大手メーカーで約30年、システムエンジニア(SE)や内部監査、情報セキュリティーを担当した。部署の再編が進み、「働きがいを感じる仕事はできないかもしれない」と感じ、52歳で早期退職に応募した。 転職先は、2003年創業… この記事は有料会員記事です。残り817文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ゆりかご」預けられた男性の思い伝える KABでドキュメンタリー
堀越理菜2022年5月20日 20時39分 熊本市の慈恵病院が運営する「こうのとりのゆりかご」に幼いころ、預けられた宮津航一さんの思いを伝えるドキュメンタリー「告白、そして僕は~ゆりかごに預けられて~」を熊本朝日放送(KAB)が製作した。放送は22日午後4時半から。放送後にユーチューブでも配信予定。 預けられた当事者として思いを伝える使命を感じるという宮津さんの17~18歳の姿に密着。宮津家で愛情を注がれて過ごす様子などを映した。KABでは3月にも、宮津さんのドキュメンタリーを放送し、大きな反響があった。今回は、一歩を踏み出したその後の宮津さんの姿も伝えている。過去にゆりかごに子を預け入れた経験のある女性や病院関係者にも取材したという。 ディレクターとナレーションを務めた柴田理美アナウンサーは「どうすれば航一さんの思いが届くか考えてきた。見た方には、告白し、その先に向かう彼を応援する1人になってほしいし、ゆりかごがあったから今の自分がいるという人がいることを知ってほしい」と話した。 朝日新聞とKABは、ゆりかごや内密出産をテーマに記者らが語り合う「記者サロン」を開催し、6月9日午後7時に動画を配信する予定。(堀越理菜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市長リコール署名に故人7人の名前 徳島市選管、県警に告発
徳島市の内藤佐和子市長に対するリコール(解職請求)に向けて市民団体が提出した署名について、市選挙管理委員会が20日、「署名の一部に偽造の疑いがある」として、容疑者不詳のまま地方自治法違反(署名偽造)容疑で徳島県警に告発したことがわかった。県警は同日、告発を受理した。 市選管によると、署名の開始前に亡くなっていた男女7人の名前があったことから、偽造の疑いが高いと判断したという。担当者は「今後の捜査に協力していく」と話している。 署名は3月上旬、市民団体「… この記事は有料会員記事です。残り222文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「グリコ」看板下で会った未成年とホテル不正滞在した疑い 男を逮捕
大滝哲彰2022年5月20日 21時25分 2人分で申し込んだホテルの一室に未成年の男女4人と共に滞在したとして、大阪府警は大阪市東淀川区井高野1丁目の飲食店従業員、和田翔介容疑者(23)を詐欺の疑いで逮捕し、20日発表した。「一部、えっと思うところがあるけど、まあまあそうです」と供述。4人とは、大阪・ミナミにあるグリコの看板下の場所、通称「グリ下」で知り合ったという。 南署によると逮捕容疑は4月25日夜、大阪市中央区のビジネスホテルで、10代女性と2人で泊まるとしてチェックインしながら、実際には別の10代の男女3人を含めた計5人で滞在したというもの。4人はいずれもグリ下で知り合ったと話しているという。 署によると、グリ下に少年や少女が集まり、夜にビジネスホテルなどに集団で宿泊するケースが確認されていたため、付近の宿泊施設に管理強化などの協力を依頼していた。4月25日にホテルから「不正宿泊の疑いがある」と110番通報があり、発覚したという。 署は5月20日、和田容疑者が関係する大阪市中央区東心斎橋2丁目の飲食店を詐欺容疑で家宅捜索した。店の関与を調べるという。(大滝哲彰) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
誤入金後に1口座に3592万円出金 町「全額カジノは信じがたい」
山口県阿武町から誤って入金された4630万円のうち400万円を別の口座に振り替えたとして、山口県警が住民の無職田口翔容疑者(24)=同町福田下=を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した事件で、田口容疑者の口座から出金された金のうち約3592万円がカジノサイトの決済代行業者とみられる1口座に振り替えられていたことがわかった。同容疑者の代理人弁護士が明らかにした。 弁護士によると、田口容疑者の口座に誤入金された当日の4月8日から11日にかけて、取引後すぐに口座から引き落とされるデビットカード決済による出金が複数回あり、4月10日から18日にかけて決済代行業者に約130万~約800万円の出金がほぼ連日あった。 決済代行業者は3社で、いずれも海外のカジノサイトとの取引があるとみられるという。出金はそのうちの1社に、誤入金額の約8割にあたる計約3592万円が集中した。1日で700万~800万円が振り替えられた日もあった。 県警は20日、田口容疑者を同容疑で山口地検に送検し、自宅を捜索した。調べに対し、誤入金の金を「ネットカジノで使った」と供述しているといい、県警は複数の出金先について捜査している。 町も田口容疑者の口座から金… この記事は有料会員記事です。残り532文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大型観光船「おーろら」運航を再開 運航会社社長「観光の灯消さぬ」
【動画】大型観光船「おーろら」が運航再開=戸田拓、佐野楓、迫和義撮影 小型観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故を受け、知床半島をめぐる観光船の運航自粛が続いていた北海道斜里町で、大型観光船「おーろら」が20日、今季の運航を始めた。当面、事故現場に近い知床岬までの長いコースではなく、手前で引き返す短いコースの運航となる。小型観光船各社は引き続き運航を見合わせており、今季の運航が始まる日程は決まっていない。 おーろらは旅客定員390人の大型船で、拠点はカズワンと同じウトロ漁港。運航初日は午前と午後の2便に計66人が乗り、海から垂直に岸壁が切り立つ眺めや、沿岸を歩くヒグマなどに見入った。 4月23日のカズワンの事故… この記事は有料会員記事です。残り325文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡・筑後川で3年ぶりに鵜飼い始まる 豪雨被害とコロナから復活
筑後川の鵜飼(うか)いが20日、福岡県朝倉市の原鶴温泉で3年ぶりに始まった。2017年の九州北部豪雨から5年となり、「復興のシンボルに」と関係者が協力して復活させた。 たそがれ時の川面で6羽の鵜が魚を追う。ぴょこんと潜って捕まえた魚を鵜匠(うしょう)が吐かせると、屋形船の客から拍手が起きた。鵜の手縄を引くのは臼井信郎さん(37)、笹(ささ)舟を操るのは梶原日出夫さん(66)。代々鵜匠を継ぐ2家が初めて共同で舟を出した。梶原さんは「鵜が少し野生化して心配だったけど、頑張ってくれた。伝統を残していきたい」と話した。 鵜飼いは例年5月20日~9月末だが、17年は7月の豪雨で中断した。18、19年も大雨で土砂が川に入って途中から舟が出せなくなり、川底のコケも土砂に覆われて魚も減った。さらにコロナ禍で20、21年は中止。先が見えない中、鵜匠3家のうち1家が廃業し、2家も担い手不足に悩む。 豪雨から5年の今年、原鶴温… この記事は有料会員記事です。残り199文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル