公正取引委員会が、大学生や中高生向けの出前授業に力を入れている。企業間の競争の大切さを教える「独禁法教室」を始めて今年で20年。教室で学んだ学生や生徒は16万人にのぼる。「独禁法のプロ」による授業は、教育現場での評判も上々だ。(米田優人) 「みなさん、スキー場って行きますか? スノボとかする?」 4月中旬、慶応大学の三田キャンパス(東京都港区)の教室。公正取引委員会の原田郁・上席審査専門官(45)が、法学部の学生ら約30人に語りかけた。 スキー場に食堂が1軒しかな… この記事は有料会員記事です。残り1277文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性を夜通し待ち伏せか 容疑の男、休業知らせるメモ書きの目的は?
岩田恵実2022年5月17日 17時00分 一方的に好意を寄せる女性にスタンガンを押しつけてわいせつな行為をしようとしたとして、警視庁は、東京都新宿区の会社員の男(40)を強制わいせつ未遂容疑で逮捕し、17日発表した。男は女性の勤務先を割り出して約11時間にわたって待ち伏せし、襲いかかったという。 男は4日午前10時ごろ、杉並区のビル一室にあるヨガスタジオ内で、ヨガインストラクターの20代女性にスタンガンを押しつけたうえ、わいせつな行為をしようとした疑いがある。容疑を認めているという。 男はインターネット上で偶然、女性の写真を見つけて好意を抱き、女性のSNSを調べてレッスンの予定を事前に把握。女性が勤務先のスタジオに来るのを、近くの階段の踊り場で前日午後11時ごろから約11時間にわたって待ち続けていたという。 男は目出し帽をかぶって女性に襲いかかったが、女性が「110番をする」と言って抵抗すると、その場から逃走。女性にけがはなかった。防犯カメラの映像などから男の関与が浮上したという。 男の所持品には「大変申し訳ございませんが、本日体調不良のためレッスンを急遽(きゅうきょ)お休みさせていただきます」と書いたメモが見つかった。署は、男がわいせつな行為をしている最中にスタジオの中に誰も入ってこないよう細工する目的だったとみて調べている。(岩田恵実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
巨大海藻、サンゴの大群集 生物育む河口が変わり、「海の花園」は?
不思議な海藻、マジリモクのことを、以前、ダイビングチーム「すなっくスナフキン」のメンバーに教えてもらった。 通常は成長しても1・5メートルほどのホンダワラの仲間。ところが大浦湾では、毎年4月半ばに7メートルを超すほど巨大化。夏前には消えてしまうのだという。 実物を見たかったが、生育地は沖縄県名護市辺野古の埋め立て予定地。近づけないので、せめてマジリモクのある美謝川(みじゃがわ)河口を見ようと、湾を見渡せる同市瀬嵩(せだけ)の森の高台に登った。 頂上にカメラを構えた先客がいた。同市在住の目取真俊(めどるましゅん)さん(61)だ! 政府が進める辺野古の基地建設に抗議を続ける芥川賞作家。工事状況を日々観察し、沖縄の自然や文化、政治とともにブログ「海鳴りの島から」で発信し続けている。 偶然の出会いに驚きながら美謝川河口の位置を尋ねると、「鉄塔の下に浜が見えるでしょ。その真ん中から左寄りが河口。新しい河口は右側のブルーシートのあたり」。昨年暮れから動き始めた美謝川の切り替え工事のことも教えてくれた。 河口先の海底は急に深く落ち込み、水深15~25メートル付近にマジリモクが揺れているはずだ。目取真さんによると、いまは辺野古ダムができ河口には砂がたまっているが、戦前は水量豊富で流域に水田や集落もあったはずだという。「何千年、何万年と栄養豊かな土壌が山から流れて来たから、海藻なんかも育つ」 世界遺産のパパハナウモクアケア(米ハワイ)には、7千種の生物がいる。大浦湾は防衛省の環境影響評価書で5334種。ハワイは151万平方キロと広大だが、大浦湾はわずか20平方キロ。多様性の高さが際立つ。 なぜ、狭い湾に多くの生きも… この記事は有料会員記事です。残り658文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Jays’ Yusei Kikuchi wins against his former Mariners teammates
Toronto – Japanese left-hander Yusei Kikuchi pitched six innings of one-hit ball as the Toronto Blue Jays beat the Seattle Mariners 6-2 on Monday. Playing against his former team, Kikuchi (2-1) walked three and struck out six of the 22 batters he faced at Rogers Center in his seventh start […]
国守る「必要悪」、押しつける人たち 福島と故郷の沖縄に重なる構図
沖縄の日本復帰から15日で50年が経った。沖縄県出身の医師島田和男さん(86)=福島市=は幼少期に沖縄戦を経験後、1955年に福島県立医大へ「留学」して以来、福島県内で暮らす。沖縄には米軍基地、福島には原発が置かれた日本の姿に、島田さんは「国を守る『必要悪』を地方に押しつけている。構造的には福島も沖縄も似ている」と語る。 島田さんは4人きょうだいの末っ子として那覇市に生まれた。45年4月1日、米軍が沖縄本島中部の西海岸に上陸。当時9歳だった島田さんは米軍の艦砲射撃などから逃れるため、家族と一緒に防空壕(ごう)を転々とした。そんななか北中城村にある親族の墓にたどり着き、身を寄せた。 「デテキナサイ」 避難して数日経ったある日、外から片言の日本語が聞こえてきた。米兵だ。「行くのは危ない」と止めたが、ハワイ帰りの親族の女性が交渉に向かった。 島田さんは当時、「アメリカ… この記事は有料会員記事です。残り1560文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新幹線の地震対策を検証へ 3月の地震で被害、耐震化の前倒し促す
2022年5月17日 13時44分 今年3月に最大震度6強を観測した福島県沖の地震被害を受け、国土交通省は17日、新幹線の地震対策を有識者に検証してもらうための委員会を設置すると発表した。新幹線の高架橋などの耐震基準や補強工事の計画が妥当かなどを議論する予定で、国交省はJR各社が進める耐震補強工事の前倒しを促す考えだ。 地震は3月16日夜に発生し、東北新幹線が白石蔵王駅の南西約2キロで、17両中16両脱線。那須塩原―盛岡間の電柱や高架橋に損傷が見つかるなど、被害は計約1千カ所に上り、全線再開まで1カ月近くかかった。 国交省は31日に第1回の検証委員会を開催。耐震化前の高架橋などに被害が出るなどして運休が長期にわたったことを重くみて、耐震補強の前倒しや優先順位の付け方などを議論していく。検証委で技術的な検討を行うほか、国交省は対策に必要な費用負担のあり方についても検討していく。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
約243万円をATMから引き出し 容疑の「回収役」を逮捕
2022年5月17日 14時03分 医療費の還付をかたって現金をだまし取ったなどとして、警視庁は、職業不詳の男(22)=横浜市緑区=を電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで逮捕し、17日発表した。認否を明らかにしていない。 蒲田署によると、男は昨年8月、東京都台東区の70代女性宅に区役所職員などをかたって電話。「医療費の還付があります」とうそをついて指定した口座に現金約293万円を振り込ませたうえ、その日のうちに埼玉県越谷市内の駅のATMで約243万円を引き出した詐欺グループの一員だった疑いがある。署は、男が口座から引き出した現金を受け取る回収役だったとみている。 女性は通帳を記帳した際に口座残高が減っていることに気づき、銀行を通じて警察に相談していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「子どもたちは先生の心境に気づいている」教職員スト、保護者の思い
学校の経営状況について説明を求め、教職員が11日にストライキした和歌山南陵高校(同県日高川町)。生徒の保護者が取材に応じ、子どもにとって同校はようやく見つけた「居場所」だと語った。その場所を守っていくために保護者としても、運営法人に対し、学校の現状とこれからについて早期の説明を求めている。 全校集会で「授業をできなくてごめん」 ――ストライキをどのように受けとめましたか。 それほどまでに先生は追いつめられていたのかって。ツイッターなどには「生徒のことよりも自分たちの都合を優先した」みたいな声がありますが、先生の生活に安心がなければ、子どもたちが安心できる学校をつくれないと思います。「聖職者なのに」をふりかざしてストの背景を無視することは子どもたちのためになるのでしょうか。 先生にとってストは学校の実情を知ってもらう最後の手段だったのだろうとも思います。世間の反感を買うことは分かっていただろうし、なにもしなければ現状を変えられないしと悩み、いまは分かってもらえなくても「いつの日か」にちいさな望みを託して踏みきったのでしょう。 子どもたちは、そうした先生たちの心境に気づいていると思います。私の子どもは「先生がかわいそう」と言っています。(料金の滞納で学校寮の)ガスをとめられたけど、「銭湯に行けてよかった」って言う子もいます。ストがあった11日に先生が全校集会で言った「授業をできなくてごめん」の言葉に、生活の苦しさを率直に打ちあけた言葉にうそがなかったからだと思います。 ――和歌山南陵はどういう学校ですか。 私の子どもにとってはようやく見つけた居場所です。ここは「強い子」ばかりの学校ではありません。私の子どもがそうなのですが、中学のときにしんどいことがあって各地から集まっているんですね。その子どもが「先生が大好き」と言うのは、先生の熱意のおかげやと思う。ここの先生は、子どもをテストの点数で見ていない。できなくても勉強をしようという意欲を見ている。南陵に通う前は学校の話題は私からの一方通行だったのに今は子どもとのキャッチボールになっています。親の私でも聞けていなかった子どもの声を先生が聞いているからなんでしょうね。 ――子どもの様子はどうですか。 私の子どもが特に心配しているのは秋の修学旅行がどうなるのかということみたいです。子どもにはほんまに楽しみなことですから。 親の立場で想像すると、修学旅行って学びの場そのものだと思います。話をしたことがない同級生とおしゃべりをして、それで友だちになって、先生に怒られるかもしれないけれど夜遅くまで起きて、電気がついたままだとねむれない子がいて、そのことに気づく同級生の優しさに気づいて、先生も子どもたちの素顔を見ることができて……。 この修学旅行への子どもの不安に学校法人の経営者は思いをはせてほしい。 「説明する」=「子どもの命を守る出発点」 ――運営法人に求めることはなんですか。 みんなを対象にした説明会を… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「飽和潜水」の拠点、作業台船「海進」が網走到着 19日にも潜水へ
2022年5月17日 10時25分 北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、「飽和潜水」と呼ばれる潜水の拠点となる民間の作業台船「海進」が17日、網走港に到着した。天候に問題がなければ19日にも、水深約120メートルの海底に沈んでいる船内の捜索を始める。 「海進」は10日に北九州市の門司港を出港。1週間かけて日本海を北上して網走港に入港した。潜水士は船上で、特殊なガスで満たされる加圧室に入り、海底と同じ水圧に体を慣らして飽和潜水の準備をする。 順調に進めば、18日夕方に網走港を出港し、現場海域へ向かう予定だ。19日朝から、行方不明者が取り残されていないか船内の捜索を始め、2日間で終了する見込み。その後、引き揚げに向けた準備を進める。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ふるさと納税のお礼に手作り感謝状 静岡・伊豆市の職員が企画
2021年度のふるさと納税の寄付額が目標の8億円を突破し過去最高となった静岡県伊豆市が、寄付してくれた人にお礼の気持ちを伝えるために、職員手作りの感謝状を贈ることにした。手作り感満載の、ぬくもりが感じられる感謝状でさらなる伊豆市ファンをつくり、ふるさと納税のリピーター獲得を狙っている。 感謝状は、企画財政課の大門千津さん(42)が「『伊豆市に来てほしい』という思いを込めた手作り感謝状を贈りたい」と発案した。昨年度に実施したアンケートで、「自治体からお礼の手紙がもらえるとうれしい」という声が寄せられたことがきっかけという。 伊豆市役所には、最初に提案した人が率先して実行するという「言い出しっぺの法則」が根付いている。感謝状の字体にこだわり、ほとんどを大門さんが手書きした。「感謝 伊豆市」の字は筆ペンで書き、修善寺温泉、天城湯ケ島温泉、土肥温泉といった市自慢の温泉街の説明や、わさび、しいたけといった特産品なども紹介し、パソコンでデザインした。 菊地豊市長も万年筆でお礼の言葉を書き、「地域振興や伊豆市の魅力を高める事業などに活用させていただく」と寄付金の使途を説明している。この文章に添えられた菊地市長の似顔絵も大門さんが描いた。感謝状は5千部印刷し、今年度の寄付者に受領証明書を送る際に同封して届ける。 市によると、寄付金額は右肩… この記事は有料会員記事です。残り296文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル