インドネシアなどからの技能実習生が増えている宮城県石巻市で、イスラム教徒(ムスリム)の祈りの場所となるモスクが、5月末にもオープンする。つくったのは、東日本大震災を機に移り住んだバングラデシュ出身の建設会社社長だ。 「石巻モスク」は、水産加工場などが並ぶ同市松原町の一角にできる。約60平方メートルのプレハブにドーム屋根を載せたもので、現在急ピッチで工事中だ。建物は聖地メッカの方角を向く。将来、本格的な4階建てビルを建てる計画もある。 3月には、運営する一般社団法人・石巻イスラム文化センターが設立された。 代表のソヨド・アブドゥル・ファッタさん(51)は1995年に来日し、神奈川県で建設会社を興した。震災後、建設ラッシュとなった被災地で、住宅工事の下請けに従事する。「家族が亡くなった場所を離れたくないと言って、がんばって自宅を再建する人に石巻で出会った。そんな人たちの手伝いをすることが、だんだん好きになりました」と言う。 拠点を石巻に移し、見えてきたこと 震災翌年の2012年、石巻… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
お供えの日本酒をアルコール消毒液に コロナ禍で奈良の6寺社
南都七大寺の一つ、大安寺をはじめとした奈良市の6寺社が、お供えの日本酒をアルコール消毒液に変えて高齢者施設などに寄付する活動を始めた。コロナ禍で行事が開けなくなり、信者らの気持ちのこもったお供えを無駄にせずに有効活用する。中心になっているのは30代の僧侶や神職だ。 大安寺は聖徳太子の創建とされる。7世紀には国家仏教の頂点に立つ寺として「大官大寺(だいかんだいじ)」と呼ばれ、九重塔や金堂など大伽藍(がらん)を誇った。奈良時代に光仁天皇が境内の竹で酒を飲み、長生きしたという伝承にちなみ、毎年1月と6月の行事で「笹酒(ささざけ)」をふるまう。笹酒は青竹に入れて温めた酒で、信者からのお供えや寺で用意したものを使う。 しかし、コロナ禍になり、2020年6月から4回続けて笹酒のふるまいは中止に。大安寺で保存する一升瓶は約150本に上った。今年2月ごろ、副住職の河野裕韶(ゆうしょう)さん(34)が「コロナ禍であまったからと悲観的にならず、新型コロナをやっつけるために有効活用できないか。SDGs(持続可能な開発目標)にもつながる」と考えた。 注目したのがアルコール消毒… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床・観光船写した水中カメラ、回収不能 動けなくなりケーブル切断
北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、沈んだ船の内部を撮影した水中カメラが船体内に取り残され、回収不能となっていることが5日、分かった。行方不明者12人の捜索に当たっている第1管区海上保安本部が明らかにした。 1管本部によると、水中カメラは洋上の母船から海中に投入され、接続されたケーブルを使って遠隔操作する。水深約120メートルの海底に沈んだ観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の船内の撮影は、北海道警のカメラが3日午後に初めて成功し、4日に写真10枚を公開していた。 その道警のカメラは3日の撮影後に船体内部の捜索を続けていたところ、何らかの原因で動けなくなった。何かに引っかかった可能性があるという。ケーブルは切断され、カメラは船室の出入り口付近に取り残されているとみられる。 水中カメラによる捜索は、4… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍氏元秘書「違法寄付」との指摘恐れる 特捜部への供述が明らかに
安倍晋三元首相の後援会が「桜を見る会」の前日に開いた夕食会の費用を安倍氏側が補塡(ほてん)した問題で、配川(はいかわ)博之・元公設第1秘書(62)らが、補塡は選挙区内での違法寄付にあたると問題視されることを懸念して意図的に収支報告書への記載を避けたと、東京地検特捜部の調べに供述していたことが、刑事確定記録で分かった。 朝日新聞は、配川元秘書が政治資金規正法違反(不記載)罪で罰金刑を受けた事件について、刑事確定訴訟記録法に基づいて記録の閲覧を請求し、地検が許可した複数の秘書、事務員の供述調書や捜査報告書を2日に閲覧した。略式起訴された配川元秘書の裁判手続きは非公開の書面審理だったため、今回の閲覧によって具体的な経緯や供述内容が明らかになった。 山口県下関市の地元事務所を統括していた配川元秘書と東京の秘書の供述調書によると、夕食会は、配川元秘書が2013年2月ごろに後援会幹部の要望を受けて提案した。主催は配川元秘書が代表を務めた政治団体「安倍晋三後援会」(同市)だったが、開催場所となる東京都内のホテルとの交渉は東京・永田町の議員会館事務所が担った。 地元秘書「何をやっているんだ東京は」 東京の秘書の調書によると、この秘書は参加者1人あたりの会費を5千円に設定したが、「当初から会費では賄いきれず、差額を後援会で負担する可能性が高い」と考えた。一方で「(差額負担は)公職選挙法上の寄付に当たるのではないかという問題意識があり、そのまま収支報告書に載せればマスコミにも取り上げられ、シビアな問題になる」と懸念した。 「適法な打開策」は見いだせず、「収支報告書の作成責任者の配川に任せるほかない」と「問題解決を先送り」し、配川元秘書に電話で相談したという。 配川元秘書の調書によると、配川元秘書は地元での宴会でも寄付の禁止規定に常に注意を払っていたという経験から、「何をやっているんだ東京は」「議員会館事務所が詰めの甘い対応をしたせいで、地元にしわ寄せが来た」と不満を持った。とはいえ会費の増額は難しいと考え、「到底、実際の収支は載せられない」と東京の秘書に同意したという。 背景に「キャバクラ」報道 東京の秘書は調書で、マスコ… この記事は有料会員記事です。残り1011文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
茨城・筑西、宇都宮、群馬・桐生で震度4 津波の心配はなし
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制限なしの大型連休、Uターンラッシュ 20キロ超の渋滞が複数発生
狩野浩平2022年5月5日 22時47分 【動画】3年ぶりに新型コロナ対応の行動制限がない大型連休は5日、終盤を迎え、高速道路や公共交通機関は行楽地やふるさとから戻る人たちのUターンラッシュで混雑した。 3年ぶりに新型コロナ対応の行動制限がない大型連休は5日、終盤を迎え、各地の高速道路や公共交通機関は行楽地やふるさとから戻る人たちのUターンラッシュで混雑した。 日本道路交通情報センターによると、同日午後6時現在、東名高速や中央道、関越道の上りで20キロ超の渋滞が複数発生した。 JR各社によると、東海道新幹線では午後3時半ごろ名古屋駅発の上りで自由席の乗車率が120%となったほか、東北、上越、北陸新幹線の上りも100%超となる便があった。(狩野浩平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床沖、海保が北方領土との中間ライン越え初捜索 ロシア当局と調整
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故をめぐり、第1管区海上保安本部(小樽市)は5日午後、行方が分かっていない12人について、北方領土の国後島と北海道との中間ラインを越えて捜索を開始した。1管本部によるこの事故の捜索活動で、中間ラインを越えたのは初めて。 知床半島先端の知床岬灯台から国後島までは最短距離で40キロ余りと近く、事故の行方不明者が北方領土周辺の海域に流れ着く可能性が指摘されている。このため1管本部はロシア当局に対し、北方領土周辺での捜索について連絡をしており、調整を続けていた。日ロ両国は海難救助に関する協定を結んでいる。 1管本部などは4月23日の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宗教・宗派超え、ウクライナの平和への祈り 愛知・津島のモスクで
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舞子トンネル27キロ京都東IC17キロ 高速道Uターンで混雑
2022年5月5日 20時47分 3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限がない状況で迎えたゴールデンウィーク終盤の5日、西日本の高速道路や公共交通機関は、休暇を行楽地やふるさとで過ごした人たちのUターンで一時混雑した。 日本道路交通情報センターによると、午後8時半時点で、神戸淡路鳴門道上り線は舞子トンネル(神戸市垂水区)付近で最長27キロ、名神高速下り線は京都東インターチェンジ(京都市)付近で最長17キロ、西名阪道上り線は香芝インターチェンジ(奈良県香芝市)付近で最長9キロ、中国道上り線は宝塚西トンネル(兵庫県宝塚市)付近で最長4キロの渋滞。コロナ禍前の同時期と比べて交通量は少なく、担当者は「今年は6日の平日を挟んで土日を迎えるため、帰宅のタイミングが分散されたのかも」と話した。 JR東海によると、東海道新幹線は「のぞみ」の一部で自由席の乗車率が100%を超えたほかは、目立った混雑はみられなかった。午後4時時点では、6~8日も上下線で空席がある状態だという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「もう酒だします」「未来のため休業」貼り紙から見えたコロナの2年
2年以上続くコロナ禍で、すっかり見慣れた飲食店の貼り紙。時には嘆き、時には客を気遣う1枚1枚からは、店主の切実な思いが伝わってくる。私たちが初めて経験した緊急事態宣言からこの春まで、飲食店を取り巻く状況を、貼り紙からたどった。 「苦渋の決断 今ではなく未来のために 休業します」 3回目の緊急事態宣言が出されていた2021年5月下旬、東京都港区の居酒屋「魚バカ一代」の入り口には、そんなメッセージが書かれた黒板があった。当時の店長でメッセージを書いた近藤健介さん(51)は「苦渋」の意味をこう説明する。 「周りには開けている店もあって、正しい決断が何か分からなかった。本音はうちもやりたいけど、『クラスターが起きたら……』と思うと怖くて」 黒板はお客さんにオススメやその日の特別なサービスを知らせるために使っていたものだった。 先が見えない苦しい日々に、逆の決断をした店もあった。 「もう… 酒 だします!」 3回目の緊急事態宣言は解除… この記事は有料会員記事です。残り2069文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル