日本三大祭りの一つで、3年ぶりに山鉾(やまほこ)巡行が行われる京都の祇園(ぎおん)祭で、前祭(さきまつり)(7月17日)の巡行の先頭を進む長刀(なぎなた)鉾に乗る「稚児(ちご)」と補佐役の「禿(かむろ)」が決まった。長刀鉾保存会(京都市下京区)が2日、発表した。 3年ぶりの稚児に選ばれたの… この記事は有料会員記事です。残り200文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
IOC関係者の北海道視察終了 2030年冬季五輪招致へ助言
2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致をめぐり、国際オリンピック委員会(IOC)の実務担当者らは2日、札幌市の会場予定地など北海道内の視察を終えた。5月31日からの3日間にわたる視察は非公開だった。 視察後、札幌市は「(IOC関係者は)会場の現況を確認し、技術的な部分について質疑を行った」(奥村彰大・スポーツ局招致推進部担当部長)と説明。視察は会場予定地の現状確認や招致活動の支援が目的で、「すぐに何か結論づけるものではない」(同)とし、開催地選定に影響するものではないと強調した。 IOC関係者が視察したのは、サッポロテイネスキー場や札幌国際スキー場、月寒体育館、ニセコエリア、帯広の森屋内スピードスケート場など競技会場と、開会式が行われる札幌ドーム、選手村の建設候補地など計16会場。そり会場に想定される長野市の「スパイラル」の視察はなかった。 視察では、会場となる施設に… この記事は有料会員記事です。残り218文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無届けの保育園で外国籍の1歳児死亡 大人たちは何かできなかったか
昨年6月、愛知県内のある保育施設で、1歳5カ月の男の子が命を落とした。 男児は、他の園児から渡されたパンを誤ってのみ込んだとみられ、せき込んだ後に倒れ、病院で約2時間後に死亡が確認された。 この保育施設は認可外。園長は日本語が母語ではなく、運営していること自体、行政に届けていなかった。過去にも事故が起きていたという。 事故を防ぐために、できることはなかったのか。検証報告書を元に、保育現場の人や専門家と考えた。 「愛知県内でも伝わっていない」 「この事故のこと自体、同じ県内の保育関係者にさえ、ほとんど伝わっていないのではないでしょうか」 全国保育団体連絡会副会長で、県内で四つの保育園を運営する社会福祉法人理事長の平松知子さんは、愛知県内で昨年度まで15年間、保育園長を務めてきたが、周囲に聞いても事故の情報はほとんど入ってこないという。 報告書によると、亡くなった子どもと保護者は外国籍だった。この保育施設の園長も日本語が母語ではなく、日本語での意思疎通は難しかった。 園児は外国人コミュニティーのSNSを通じて口コミで集まっており、利用する親子が途絶えたことはなかったという。事故当日は、園長の孫1人を含めた7人の子どもを預かっていた。 この園は、約10年前から昨年7月まで、園長1人が、自宅で早朝から夜まで運営。園長は、保育士資格を持っていなかった。 報告書では、園長が設置を届けておらず、市や県が実態を把握できていなかったことが強調されている。 昨年6月の事故発生翌日、所轄の警察署から照会があり、初めて県職員を派遣して調査をしたという。 存在を把握できていれば、園に設置の届け出をしてもらったうえで、国の基準通りの人数の保育士を置くことや、施設の安全性について、県が改善を促すことができたとみられる。 事故の検証報告書は、今回のように届け出をしていない施設が「一定数あるのではないか」と述べ、把握が課題だとしている。 記事後半では、大人たちが気づける可能性があった「四つのルート」を詳しく見ていきます。専門家にも聞きました。 「四つのルートで、気づける可能性があった」 平松さんは、「報告書を読む限り、9年間開園している間に、少なくとも四つのルートで、この保育施設で子どもが置かれている環境の問題点に気づける可能性があったのでは」と話す。 まず一つ目として平松さんが… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
観光船「事業者に都合悪い情報」を公表へ 沈没事故受け国交省が方針
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省は観光船の安全にかかわる情報を積極的に公開していく方針を固めた。カズワンのかつての事故歴が公表されず、観光船業界の情報公開が遅れている実態が事故を機に浮き彫りになった。再発防止につなげるため、大幅な改善に乗り出す構えだ。 検索結果0件、非公表の事故歴 「過去の事故の問題がきちんと情報開示されていたら、ここの会社は危ないと事前に判断する材料になる。船舶事故の情報開示のあり方が、ある意味で今回の事故につながった大きな原因ではないのか」。5月にあった参院国土交通委員会。無所属の増子輝彦議員は、カズワンの過去の事故と情報公開について質問したうえで、そう指摘した。 カズワンは昨年5~6月、浮遊物に接触したり、座礁したりする事故を起こし、けが人も出た。国交省は特別監査を実施し、文書での行政指導もしていた。しかし、こうした経緯は今回の事故が起こるまで、公表されていなかった。 事業者にとって不利益な情報を誰でも見られるようにしようと、国交省が開設している「ネガティブ情報等検索サイト」でも、運航会社の「知床遊覧船」で検索しても結果は「0件」。国への船舶事故の報告は年100件以上あり、旅客船・貨物船あわせて年十数社が行政指導を受けているにもかかわらず、サイトで処分が公開されている運航会社は4社だけだった。 理由は、小型観光船の事故や… この記事は有料会員記事です。残り1231文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横浜中華街の聘珍樓、運営会社が破産手続き開始 本店は5月に閉店
足立優心、西本ゆか2022年6月2日 19時58分 横浜中華街の「聘珍樓(へいちんろう)横濱本店」を経営していた聘珍樓(横浜市中区)が、横浜地裁から破産手続きの開始決定を受けたと、民間の調査会社が2日、発表した。決定は2日付。負債総額は3億円を超える見通しという。 帝国データバンクによると、聘珍樓は1884(明治17)年創業の旧聘珍樓が前身。横濱本店は、横浜中華街で現存する最古の中華料理店として知られ、2007年3月期は年間売上高約107億9900万円を計上していた。しかし、高コスト体質で収益が減り、リストラなどで立て直しを図ったが改善に至らず、全事業を別法人に譲渡したという。横濱本店は聘珍樓が継承していたが、新型コロナウイルスの影響などを受け、移転のため先月15日に閉店した。 本店以外の店舗は別法人によって運営されている。 聘珍樓は、横浜港開港に伴う外国人居留地開設から四半世紀後、中華街大通りに2階建ての中華料理店として看板を上げたとされる。1986年に現在の7階建てビルに改築し、中華街屈指の大型店となった。広東料理の名店として知られ、周富徳さんら多くの料理人の修業や活躍の場でもあった。 東京や大阪で他のレストランを運営する別法人の担当者によると、横濱本店の閉店はコロナ禍で予定を急きょ2年前倒したもので、横濱本店が移転再開した際の運営を別法人が担うか、今回破産開始した「聘珍樓」が担うかは、まだ決まっていなかったという。担当者は「(破産開始した「聘珍樓」は)中華街の横濱本店だけを運営することが業務で、他のレストランなどへの影響はない。横濱本店の移転先は引き続き探しており、移転再開の計画にも変わりはない」と話した。(足立優心、西本ゆか) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奨学金返済、過払い2千人に10億円返金へ 日本学生支援機構
奨学金の返済をめぐり、半額の支払い義務しかない保証人2人に全額を請求した日本学生支援機構に対して、過払い分と利息の計約200万円の支払いを命じた札幌高裁判決について、機構は2日、最高裁への上告を断念したと発表した。原告も上告しない方針で、判決は確定する。機構は、原告と同様に半額を超える返済をしてきた保証人約2千人に対して、過払い分として計約10億円を返金する方針も明らかにした。 機構によると、返金対象は、機構にデータが残る2017年4月以降に返済を終えた保証人や返済中の保証人ら。返済義務のある半額を超えて機構に払った分を返す。対象者には、今月中旬から7月上旬にかけて簡易書留で連絡する。17年3月以前に返済を終えた保証人についても、返済を証明する資料などがあれば、返金に応じる可能性がある。今後の保証人への請求も半額に改めるという。 この訴訟では機構による請求… この記事は有料会員記事です。残り376文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山口市職員32人、選挙で後援会入会の「圧力」「要求」感じたと回答
自民党の林芳正衆院議員(山口3区、外相)の後援会入会をめぐる公職選挙法違反事件を受け、山口市は全職員を対象にしたアンケートを実施し、2日に結果を公表した。どの選挙かを問わず、過去10年間で候補者の後援会入会に関して上司から「圧力」や「要求」を感じたとする職員が32人いた。市は、回答者全体に占める割合は2%だったとして、「組織的、常態的な選挙活動はなかった」としている。 アンケートは5月にネットを通じて無記名で実施し、1751人のうち9割の1576人が回答した。214人が候補者のリーフレットや後援会入会申込書を職場で上司から受け取ったと答え、上司の立場を利用して部下に入会の圧力をかけるなどしたと回答した職員も4人いた。また、職員労組から受け取ったと答えたのは439人だった。 公選法違反事件では、市の阿… この記事は有料会員記事です。残り990文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死体遺棄容疑の高校教諭、被害女性は元同僚か「熱心だったのになぜ」
北海道帯広市の雑木林に女性の遺体を埋めたとして、帯広農業高校教諭、片桐朱璃(しゅり)容疑者(35)=帯広市西15条南1丁目=が死体遺棄の疑いで道警に逮捕された。「熱心な先生だったのになぜ……」。片桐容疑者を知る関係者からは驚きの声が上がった。 道警によると、片桐容疑者は5月30日午後8時ごろ、帯広市南町南8線の雑木林に女性の遺体を遺棄した疑いがある。29日以降に女性に会っていたことを認め、「遺体は車で運んだ」と供述しているという。 道警は、片桐容疑者が女性の死亡の経緯を知っているとみて調べている。 捜査関係者によると、被害女性は、片桐容疑者が今年3月まで勤務していたオホーツク地方の高校で同僚だった教員とみられる。女性は29日午後、車で自宅を出たあと行方がわからなくなり、30日に女性の夫が道警に相談した。 片桐容疑者は31日の道警の任意の事情聴取に「何も知らない」と関与を否定したが、翌1日には一転して「女性の遺体を雑木林に穴を掘って埋めた」と供述を始めたという。 捜査員が片桐容疑者を立ち会わせて雑木林を調べたところ、2日午前2時過ぎ、土中から女性の遺体を発見した。女性は衣服を身につけていたという。(石垣明真) 容疑者と被害女性、共に今年4月に異動 片桐容疑者は今年4月から帯… この記事は有料会員記事です。残り498文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
反ワクチン「神真都Q」代表を再逮捕 子ども向け接種会場侵入容疑
2022年6月2日 22時05分 新型コロナウイルスのワクチン接種に抗議する目的で子ども向けの接種会場に無断で立ち入ったとして、警視庁は2日、反ワクチン団体「神真都(やまと)Q会」の代表で元俳優の男(43)ら41~65歳の男女5人を、建造物侵入の疑いで再逮捕し、発表した。同庁は認否を明らかにしていない。 公安部によると、5人は3月29日午後1時ごろ、東京都新宿区の区立施設「元気館」に無断で侵入した疑いがある。この日、会場では5~11歳を対象としたワクチン接種が行われていたが、メンバーら20人ほどが押しかけた影響で、約1時間にわたり接種が中断した。メンバーらは「ワクチンを打つのは犯罪だ」「違法接種はただちにやめろ」などと声を上げていたという。 5人は、4月にも同様の目的で渋谷区内の小児クリニックに不法に侵入したとして同容疑で逮捕され、その後起訴されている。 元俳優の男はこれまで神真都Q会のリーダーを自称していたが、公安部は「代表」と認定した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
老朽化や「パイピング現象」を指摘 検討委初会合 明治用水漏水問題
愛知県豊田市の取水施設「明治用水頭首工(とうしゅこう)」で大規模な漏水が起きた問題で2日、専門家らが原因や復旧方法について話し合う検討委員会(委員長=石黒覚・三重大名誉教授)の初会合が開かれた。会合では堰(せき)の下に水の通り道ができる「パイピング現象」が起きた可能性が指摘された。 検討委は東海農政局(名古屋市)に設置され、大学教授や研究者ら6人で構成される。 石黒委員長は、会合後の会見… この記事は有料会員記事です。残り220文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル