福岡市のJR博多駅前で8日から、島根県の商店街がPRイベントを開いている。しかしこの商店街、実際には存在しない。日本で初めて、インターネット上の仮想空間(メタバース)に誕生した「架空」の商店街だ。イベントは10日まで。 「しまね縁結び商店街」の12店舗がブースを並べ、出雲そばや島根の銘菓を買うことができる。 それぞれの店は実在するが、商店街を形成しているわけではない。IT企業の「ガイアリンク」(長野県茅野市)が提供する仮想空間「ガイアタウン」の中に軒を連ねている。 利用者は仮想空間の中でアバターと呼ばれる分身を操作し、気に入った商品を購入する。商店街には銀行や会計事務所も入っていて、ローンの相談やセミナーの受講もできるという。 商店街は今年5月、島根県内… この記事は有料会員記事です。残り172文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いじめ被害の子ども、道教委がネットで相談
北海道教育委員会は、いじめ被害に遭ったり、家族の面倒をみるヤングケアラーなどで生活の不安を抱えていたりする子どもを対象に、ネットの相談窓口「おなやみポスト」を5月30日に開設した。 深刻ないじめ事案が起きていることが分かった場合には、弁護士や医師のほか、スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)らでつくる「緊急支援チーム」を編成し、道教委の判断で学校へ派遣する。 子どもからの「SOS」を可… この記事は有料会員記事です。残り399文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「10万年の安全確保」 規制委、核のごみ処分場の考慮事項まとめる
原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物を地下深くに隔離する地層処分について、原子力規制委員会は8日、最終処分場の設置に向けて10万年にわたる安全を確保するために考慮すべきこと(考慮事項)をまとめた。断層、火山、侵食、鉱物資源の4項目で、外部の専門家にも意見を聞いた。30日間の意見募集(パブリックコメント)の後、正式決定する。 最終処分場選定では、2020年11月から北海道の2町村で最初の段階の文献調査が進み、今秋にも終わる見通し。政府の方針で、次の段階の概要調査の前に規制委が考慮事項を示すことになっていた。 考慮事項では、火山について、マグマで埋設地が壊れる可能性を低くするため、第四紀(現在から約258万年前まで)に活動した火山からおおむね15キロ以内を避ける。新たな火山ができる可能性がある場所も避ける。ただ、どこで新たな火山が発生するかを評価する方法は現時点で確立されていない。 また、土地の隆起や侵食があ… この記事は有料会員記事です。残り703文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
一橋大の留学生向け入試で問題画像流出 関与の疑いで中国籍の男逮捕
2022年6月8日 21時04分 今年1月に行われた一橋大学(東京都国立市)の外国人留学生向けの入学試験で、数学の問題用紙の画像が試験中にSNSを通じて外部流出していたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は8日、流出に関与したとして中国籍の20代の男を偽計業務妨害容疑で逮捕した。 捜査関係者によると、試験は同大への留学を希望する外国人数十人が受験。数学の試験前、ある受験生が外部の中国人に「問題を解いてほしい」と依頼し、試験開始後に今回逮捕された男を通じて問題用紙の画像をSNSで送っていた。画像を受け取った中国人は不審に思って解答せず、同大に相談したという。 同大の広報室は「現時点で何もお答えすることができません」とコメントしている。 大学入試をめぐっては、今年1月に行われた大学入学共通テストで、試験中に世界史の問題が外部に流出し、関与を認めた受験生と協力者とされる男が偽計業務妨害容疑で書類送検された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「子どもたちを失望させないで」元夫が明かした胸中 5歳児餓死事件
福岡県篠栗町で2020年4月、三男の翔士郎ちゃん(当時5)を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親の碇(いかり)利恵被告(40)の裁判員裁判の3日目が8日、福岡地裁であり、同被告の元夫らが証人として出廷した。 起訴状などによると、碇被告は「ママ友」の赤堀恵美子被告(49)=同罪などで起訴=から生活を支配されていたとされるが、元夫は、その実態を把握できていなかったことが法廷で明らかになった。 元夫が約1年ぶりに会った翔士郎ちゃんは、警察署の中で、冷たく横たわっていた。「やせ細っていて本人の面影は全くなかった」 08年に碇被告と結婚。一軒… この記事は有料会員記事です。残り1135文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
吉川元農水相、控訴断念 鶏卵汚職事件で有罪判決 「不満残るが」
2022年6月9日 0時02分 大臣在任中に鶏卵業者から計500万円の賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた元農林水産相・吉川貴盛被告(71)が8日、懲役2年6カ月執行猶予4年、追徴金500万円とした東京地裁判決について、控訴しないことを明らかにした。控訴期限は9日。 無罪を主張していた吉川元農水相は8日に出したコメントで、「判決が事実と異なる内容を認定したことには大いに不満が残る」と言及。そのうえで「私自身の体調も芳しくなく、これ以上、私の裁判のことで関係者に心配や迷惑をかけられない」として控訴断念を明らかにした。 5月26日の地裁判決によると、吉川元農水相は2018~19年、鶏卵大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表=贈賄罪などで有罪確定=から、3回で計500万円を大臣室などで受け取った。 判決は検察側の主張をほぼ認め、国際機関の飼育基準案への反対や日本政策金融公庫の融資条件の緩和を求める趣旨を含む賄賂だと、吉川元農水相が認識していたと認定。現金受領は認めつつも「政治献金」と主張して賄賂性を否定した供述は「信用できない」と退け、「農水行政の公正さに悪影響を及ぼす悪質な行為だ」と指摘した。 吉川元農水相は判決後、「主張が受け入れられなかったのは誠に残念。判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
盗難対策された最新の車、特殊な装置で窃盗か 容疑者グループ逮捕
「CAN(キャン)インベーダー」と呼ばれる新手の手口で自動車を盗んだなどとして、愛知県警は、職業不詳の大森美樹容疑者(50)=同県豊田市花園町=ら男10人を窃盗や盗品等保管の疑いで逮捕したと、8日に発表した。 メーカー側は窃盗対策として最新の車種にはコンピューターシステムで施錠を制御している例が多い。だが、「CANインベーダー」と呼ばれる手口は、特殊な装置でシステムにアクセスして解錠するもので、県内では数年前からこの手口とみられる被害が確認されている。県警は10人が昨年1月~今年4月に県内を中心に窃盗を重ねて被害は48台(未遂を含む)に及ぶとみている。 捜査3課によると、大森容疑者らは今年1月、愛知県内の駐車場から自動車2台(時価計約350万円相当)を盗むなどした疑いがある。 ほかに窃盗容疑で逮捕された… この記事は有料会員記事です。残り220文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名古屋市教育長に坪田氏 河村市長が6月議会に提案方針固める
議会で人事案が不同意となり、不在だった名古屋市教育長について、河村たかし市長は8日、記者団に対し、独立行政法人国立高等専門学校機構理事の坪田知広氏(53)を起用する考えを明らかにした。17日開会予定の市議会6月定例会に人事案を提出し、同意が得られれば、教育長不在の状況が解消する。 坪田氏は1992年、旧文部… この記事は有料会員記事です。残り257文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「子どもたちを失望させないでほしい」元夫が明かした胸中 篠栗5歳児餓死事件
福岡県篠栗町で2020年4月、三男の翔士郎ちゃん(当時5)を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親の碇(いかり)利恵被告(40)の裁判員裁判の3日目が8日、福岡地裁であり、同被告の元夫らが証人として出廷した。 起訴状などによると、碇被告は「ママ友」の赤堀恵美子被告(49)=同罪などで起訴=から生活を支配されていたとされるが、元夫は、その実態を把握できていなかったことが法廷で明らかになった。 元夫が約1年ぶりに会った翔士郎ちゃんは、警察署の中で、冷たく横たわっていた。「やせ細っていて本人の面影は全くなかった」 08年に碇被告と結婚。一軒… この記事は有料会員記事です。残り1135文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
はやぶさ2の砂に生命の源 「科学史に残る大発見」から何がわかるか
はやぶさ2が、カプセルを地球に落としたのは2020年12月6日。大気圏に再突入したカプセルは、夜空に火球のような光跡を残しながらオーストラリア南部の砂漠に落下し、すぐ回収された。 その9日後の15日、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所で、カプセルの本格的な開封作業が始まった。クリーンルームで作業にあたるのは分析チームの数人。砂は入っているのか。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の津田雄一・プロジェクトマネージャはその瞬間を別の部屋でモニターを見ながら待っていた。 急にガッツポーズや万歳をする姿が見えた。「砂があったのか?」。でも、カプセルの映像には何も映っていない。やきもきする時間が続いた。すると、手元の電話が鳴った。「ありました。いやー、感動です、言葉がないっすよ」 興奮からか、電話口の報告は多弁だった。「いいから早く画像を見せてくれよ」。津田さんは、思わずそう思ったという。 1時間後。真っ黒な砂が画面いっぱいに映し出された映像を見た津田さんは「ぞくぞくして、言葉もなかった」。採取できた砂の量は、目標としていた0・1グラムを大幅に上回る約5・4グラム。「誰が何と言おうとプロジェクトが大成功したと実感が湧いたのは、この時でした」 その後、砂を大きさや色、形ごとにカタログ化する作業が半年続き、21年6月には、分析を担当する研究機関に砂が配られた。分析するのは、日米など14カ国269人の研究者たち。人類が初めて手にした貴重なサンプルは、世界中の研究者たちの垂涎(すいぜん)の的だった。 6年50億キロという途方もない旅を経て、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から持ち帰ったカプセル。中に入っていたわずかな砂から、生命の源ともいえるアミノ酸が見つかった。地上の生命は宇宙を漂う物質から誕生したのだろうか――。 SFのような説が決定的に それから1年――。リュウグ… この記事は有料会員記事です。残り1855文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル