藤原慎一2022年6月16日 4時30分 福岡県警は15日、女子高校生の胸を触ったとして、男を県迷惑行為防止条例違反(痴漢)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。被害に遭った高校生が携帯電話で警察に状況を伝えながら、男を追いかけたという。 逮捕されたのは、福岡県水巻町の警備員、肘井徹容疑者(56)。調べに「間違いありません」と容疑を認めているという。 県警によると、肘井容疑者は15日午後6時半ごろ、JR古賀駅(同県古賀市)で、向かいから階段を上ってきた高校生(15)の胸を、すれ違いざまに制服の上から触った疑いがある。 高校生はすぐに携帯電話で110番通報し、その場から離れる肘井容疑者を、一緒にいた友人2人と追跡。電話をつないだまま警察に場所を伝え続けた。肘井容疑者が駅から約500メートル先の工場に逃げ込んだところで、粕屋署員が駆けつけ現行犯逮捕したという。 警察は高校生に対して、電話越しに「男に近づきすぎないように」と注意を促しながら追跡をサポート。署の担当者は「無理に追いかければ反撃されるおそれもあるが、彼女の冷静な追跡のおかげで逮捕することができた」と話している。(藤原慎一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不合格続き「重圧あった」 昇任試験でカンニングの巡査長を処分
2022年6月16日 5時00分 福岡県警の警察署に勤務する30代の男性巡査長が4月、昇任試験でカンニングをしたとして、県警が本部長訓戒処分としていたことが、関係者への取材でわかった。処分は5月12日付。 関係者によると、巡査長は長年、昇任試験の不合格が続いていたといい、カンニングを認め「試験へのプレッシャーがあった」と、動機を説明しているという。 巡査長は4月26日、県内の警察施設内で行われた、巡査部長に昇任するための論文試験を受けた。その際、会場に答案を書いた自作のメモを服の中に隠して複数枚持ち込んでいた。この会場では当日、数十人が受験していた。 試験中、巡査長が服からメモを取り出し盗み見ているのを、監督役の担当者が見とがめて発覚した。巡査長は会場から即時退場となった。巡査長は「多大な迷惑をかけて深く反省している」と話しているという。 県警監察官室は「引き続き、部内試験を厳正に実施する」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「秋葉原を安心安全に」 メイド40人が駅前でちかん防止を呼びかけ
数多くのメイドカフェが立ち並ぶ東京・秋葉原で15日、カフェに勤務するメイド約40人が痴漢撲滅などを訴えるチラシやティッシュを配った。警視庁のキャンペーン最終日にあわせた企画で、約20店舗が協力した。 参加した「めいどりーみん」のえりぃさんは「老若男女が秋葉原を安心安全に楽しめるように、との思いを込めて配った」と振り返った。秋葉原観光親善大使を務める「あっとほぉーむカフェ」のhitomiさんは、「コロナが落ち着いたら、外国や地方から観光に来る方もまた増えると思う。そういう方に秋葉原を好きになってもらいたいので、街の安全、美化も意識していきたい」と話した。 万世橋署の椿原一徳署長は「… この記事は有料会員記事です。残り58文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2億超の現金、貸金庫に隠していたケースも 昨年度の大阪国税局査察
堀之内健史2022年6月15日 18時38分 大阪国税局は15日、2021年度に管内2府4県で査察部が調査を終えた事件が29件だったと発表した。新型コロナの影響で過去最少だった昨年度に続く少なさ。調査した29件の脱税総額は約17億円、悪質性が高いという理由で検察庁に告発した事件は21件だった。 税目別では法人税が11件と最多。消費税が7件、無申告と国際事案がいずれも4件だった。業種別では、不動産業の脱税が11件で最多だった。脱税した金は預金しているケースが目立ったが、高級腕時計の購入や、貸金庫に現金計2億4900万円を隠していた事件もあったという。(堀之内健史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「投資家だと言えば…」 給付金詐欺、多くの若者を誘った誘い文句
投資グループ主導の不正申請でコロナ給付金約2億円が給付された事件で、警視庁が摘発した17人は全員が当時20歳代以下の若者だった。申請名義人だった容疑者の中には、大学生や高校生も含まれていたとされる。若者を中心に広がった背景には、グループによる巧みな誘い文句があった。 2020年8月。東京都豊島区の目白署に、少年が父親に連れられてやってきた。「息子が給付金を虚偽申請していたようです」。父親は、自宅に届いた少年宛ての持続化給付金の給付通知書を見つけたという。コロナ禍で売り上げが前年から減少した事業者向けの制度なのに、大学1年生の息子が対象のはずがない、と考えたようだ。 この少年の自首を受け、少年犯罪を担当する同庁少年事件課が捜査を進めた。「同い年のバイト仲間に誘われた」という少年の話を元に、勧誘元の人物をたどっていくと、複数の若者が同じように虚偽申請をしていた疑いが芋づる式に発覚した。そしてその背後に「マイニングエクスプレス」と呼ばれる仮想通貨(暗号資産)の関連事業への投資グループの存在が浮かび上がった。 1人の少年の自首であらわになった巨額詐欺事件。なぜ大量の若者が加担したのか。記事の後半では、「若者が詐欺に乗ってしまう条件がそろっていた」と指摘する専門家の分析も紹介します。 グループはLINEを活用し… この記事は有料会員記事です。残り1146文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ給付金詐欺容疑者、20代以下68% SNSで「安易に加担」
新型コロナウイルス対策で国が事業者などに支給する「持続化給付金」を詐取する事件で、警察が摘発した容疑者のうち68%を20歳代以下の若者が占めていることが、警察庁のまとめでわかった。 全国の警察は2020年7月から今年5月末までに、3315件、3770人を摘発した(うち逮捕が1041人)。立件した詐取額は計約32億8500万円にのぼる。 警察庁は、最近、大規模な事件の摘発が相次ぎ、社会的関心も高まっているため、初めて容疑者を年代別で集計した。 それによると、3770人のうち、10代が6・0%(226人)、20代が62・0%(2337人)で、合わせて68・0%を占めた。30代が14・4%、40代が8・4%、50代が5・1%で、60代以上が4・1%。年代が高くなるほど低くなっていた。最年少は17歳で、平均年齢は29・7歳という。 警察庁幹部は、摘発された若い世代について「申請名義人として使われたケースが多いと思われる」と説明。「若者がSNSなどを通じて、安易に犯罪に加担している状況がうかがえる」と指摘する。 これまで摘発した事件からは… この記事は有料会員記事です。残り292文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神社にわら人形、プーチン大統領の写真付きで 器物損壊の疑いで逮捕
宮坂奈津2022年6月15日 19時55分 千葉県松戸市内の神社に正当な理由なく侵入し、境内のご神木にわら人形を釘で打ち付けたとして、千葉県警松戸東署は15日、松戸市五香西1丁目の自称無職、日野充信容疑者(72)を建造物侵入と器物損壊の疑いで逮捕し、発表した。日野容疑者は動機や認否について黙秘しているという。 署によると、日野容疑者は5月19日午後2時10分ごろ、松戸市三ケ月の三日月神社に侵入し、わら人形をご神木に釘で打ち付け、ご神木に穴をあけて損壊させた疑いがある。 神社近くの複数の防犯カメラに日野容疑者とみられる男が映り込んでいたことから特定したという。松戸市内の神社では5月中旬から同様の事例が少なくとも10件以上発生しており、署は関連を調べている。 わら人形は、各神社の樹木に五寸釘で打ち付けられ、ロシアのプーチン大統領とみられる人物の顔写真が貼られており、顔写真のおでこに当たる部分には「凶」の文字が書かれていたという。(宮坂奈津) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
池袋暴走事故の遺族を中傷 侮辱罪で異例の在宅起訴 東京地検
2022年6月15日 20時18分 東京・池袋で2019年に起きた車の暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(35)をSNSで中傷したとして、東京地検は15日、愛知県の飲食店アルバイトの男(22)を侮辱罪で在宅起訴し、発表した。 現行の侮辱罪の法定刑は「拘留(30日未満)か科料(1万円未満)」。検察は略式起訴して科料を求めるケースが大半で、正式裁判を請求するのは異例。 発表によると、男は今年3月、松永さんのツイッター投稿に対し、「金や反響目当て」などと匿名アカウントから返信し、松永さんを侮辱したとされる。警視庁が4月に書類送検していた。男は送検前の取材に「どうせ(投稿を)見ないだろうと思っていた」などと話していた。 侮辱罪の法定刑をめぐっては、「1年以下の懲役・禁錮か30万円以下の罰金」に引き上げる改正刑法が今月13日に成立した。施行は7月の見通しで、今回の事件には改正前の法定刑が適用される。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「児相、母不在を過小評価」 大津・妹暴行死、検証部会が報告書
茶井祐輝2022年6月15日 20時24分 大津市の小学1年の女児(当時6)が兄(18)から暴行を受けて死亡した事件で、滋賀県の児童虐待事例検証部会が15日、課題や対策などをまとめた報告書を発表した。兄が一時的に、大人の代わりに家族の介護や家事を担う「ヤングケアラー」の状態になっていたとし、大津・高島子ども家庭相談センター(児相)について「母不在のリスクを過小評価した」と指摘した。 妹は昨年8月、大津市内の公園のジャングルジムの下で倒れているところを救急搬送され、病院で死亡が確認された。大津家裁は9月、傷害致死の非行内容で送致された兄の少年院送致を決めた。決定によると、兄は同年7~8月、自宅で妹を多数回殴ったり蹴ったりして内臓破裂などのけがを負わせ、死亡させた。 報告書は、別々に暮らしていた母と兄妹の3人が昨春、大津市内で同居を始めた際、兄と妹が同居前に暮らしていた地域の各児相と十分に引き継ぎをしていなかったと指摘。母が不在になる可能性や兄の性格、行動傾向などを十分に把握できなかったとした。 また、家族が崩壊状態になっていることを把握していながら、支援方針を見直さないまま見守りを続けていた点を問題視。事件直前、未明にコンビニを訪れた兄妹について、警察官から通告を受けた際も迅速な一時保護ができず「兄の存在を母に代わる監護者ととらえていた」とし、想定とは異なる家族構成になった時点で、すみやかに支援方針を見直すべきだったと指摘した。(茶井祐輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3年ぶりの中島公園さっぽろまつり、大混雑で一時来場自粛要請
異例の“来場自粛” 初日の札幌まつりに=HTB提供 札幌市の中島公園(中央区)で14~16日、北海道神宮(同)の例大祭にあわせた「中島公園さっぽろまつり」が3年ぶりに開かれている。名物の屋台はコロナ対策で例年の半分以下の約140軒だが、14日は14万人(道警の推計)が来場。会場が大混雑し、公園を管理する札幌市は同日の来場自粛を呼びかけた。15日以降は自粛要請はしていない。 市は混雑時の入場制限を行う方針だが、周辺に待機場所を確保するなどして、これまでは実施していない。まつりは午前10時~午後7時。(松尾一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル