2020年7月の熊本豪雨で被災し、一部区間の運休が続く第三セクターのくま川鉄道(本社・熊本県人吉市)が、25年度に全線再開する見通しになった。大半が流失した球磨川第四橋梁(きょうりょう)の架け替え工事のスケジュールが固まったためで、23日に開かれた、県と沿線自治体でつくるくま川鉄道再生協議会で報告された。 くま川鉄道は、JR肥薩線と接続する人吉温泉駅(人吉市)から湯前(ゆのまえ)駅(同県湯前町)までの24・8キロ。肥後西村(同県錦町)―湯前間の18・9キロが21年に部分再開したが、国登録有形文化財の第四橋梁が流された人吉温泉―肥後西村間は見通しが立っていなかった。 第四橋梁は豪雨の際に流木が引っかかり、被害を拡大させたとの指摘がある。同社などによると、今回、橋の構造を変えることで橋脚の数が13から4に減るほか、河川敷の盛り土も撤去するため橋の長さも約70メートル長くなるという。 復旧の総事業費は50億円で… この記事は有料会員記事です。残り248文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新年会で「大した成績残さず」の賞状 「パワハラで自殺」と妻が提訴
青森県八戸市の住宅会社に勤めていた40代の男性が4年前、自ら命を絶った。遺品を整理していた妻は、「症状」と題した賞状のような文書を見つけた。 「貴方は、今まで大した成績を残さず、あーあって感じ」「一発屋にならない様に日々努力して下さい」 文面を考えたのは男性の上司だったと、後に労災認定の書類で知った。男性は亡くなる1カ月前、会社関係者が集まる新年会でこの「症状」を受け取っていた。 妻ら遺族3人は、上司のパワーハラスメントや過重労働が自殺の原因だとして、会社側に約8千万円の損害賠償を求める訴訟を青森地裁に起こした。会社側は「本件を重く受けとめ、最大限誠意ある対応をとる所存でございます」とする社長名のコメントをホームページに掲載した。 提訴は20日付。訴状や原告の代理人弁護士によると、男性は2011年に住宅会社「ハシモトホーム」に中途入社。青森支店で注文住宅の販売営業をしていた。 職場でパワハラにさらされながら、男性が仕事を続けたのはどうしてだったのでしょうか。生前の男性の仕事ぶりについて、妻がコメントしました。 遺品のスマートフォンには… この記事は有料会員記事です。残り1762文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
父さん、母さん今どこに 77年経っても恋しくて 沖縄、各地で祈り
沖縄戦で旧日本軍の組織的戦闘が終わったとされる日から23日で77年。「慰霊の日」の沖縄には、各地でそれぞれの祈りがあった。 日が昇り、青空が広がりはじめた午前5時半過ぎ、沖縄市の中村光子さん(77)はいつもの場所を訪れた。沖縄本島南部・糸満市にある慰霊碑「魂魄(こんぱく)之塔」。終戦の翌1946年、住人らが散らばる遺骨を拾い集めて作った沖縄最初の慰霊碑といわれている。 父は日本軍に召集され、亡くなった。遺骨はない。「この塔に納められているかも」。もう50年ほど、この場所がこの日の弔いの場。コロナ禍で訪れることができなかった2年間は、碑の方角に手を合わせていた。「今年は来られてよかった」。父の写真を胸に、菊の花を手向けた。 ウクライナの映像 よみがえる沖縄戦「本当は思い出したくない」 そこから東に3・5キロ。等… この記事は有料会員記事です。残り1957文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
事件当日、金づち・ライター購入 「放火する」メモ 老人ホーム殺人
大阪市平野区の老人ホームで昨年11月、1人で当直勤務中だった女性職員(当時68)を殺害したとして、大阪府警は23日、入居者で直後に自殺した石川誠治容疑者(当時72)を容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検し、発表した。 府警によると、容疑者のノートには職員を殺害後、ホームに放火して他の入居者を殺害し、自殺する計画が書かれていた。事件当日に凶器の金づちやライターを購入していたという。 平野署によると、送検容疑は昨年11月16日午後10時半ごろ、大阪市平野区長吉川辺3丁目の住宅型有料老人ホーム1階の事務室で、職員の榊(さかき)真希子さんを金づちで複数回殴って殺害したというもの。石川容疑者はホーム敷地内で遺体で発見され、府警は7階の自室から飛び降りたとみている。 署によると、容疑者の部屋か… この記事は有料会員記事です。残り331文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡市内のマンションに妻の遺体を遺棄か 逮捕の夫は容疑を否認
板倉大地、鈴木優香2022年6月23日 23時13分 福岡市内のマンションに妻の遺体を遺棄したとして、福岡県警は23日、松江市下東川津町の自称自営業、藤永誠容疑者(50)を死体遺棄容疑で逮捕したと発表した。容疑を否認しているという。 捜査1課によると、藤永容疑者は2月4日、福岡市中央区春吉2丁目の自宅マンションに妻の菜美さん(当時38)の遺体を遺棄した疑いがある。同月10日午後1時15分ごろ、「しばらく家を空けていて、帰ったら妻が息をしていない」と、藤永容疑者が119番通報していた。 司法解剖の結果、菜美さんの遺体に目立った外傷はなく、死因は急性硬膜下血腫だった。同月4日に死亡したとみられるという。 その後の捜査で、マンション周辺の防犯カメラの映像などから、藤永容疑者がこの日に菜美さんと自宅にいたことが判明。同課は藤永容疑者が菜美さんが亡くなった経緯を知っているものとみて、藤永容疑者の行方を捜していた。 夫婦は8年前からマンションで暮らしていたが、藤永容疑者は、菜美さんが死亡したとみられる日から通報するまでの間、福岡市内のホテルを転々とした後に、松江市に移り住んでいたという。 現場のマンション近くに住む70代の女性は「まさかこんなところで事件があるとは。驚いた」と話した。(板倉大地、鈴木優香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性監禁容疑で逮捕の男を再逮捕へ 茨城山中に死体遺棄容疑で
2022年6月24日 0時00分 茨城県常陸太田市の山中で東京都文京区の女性(23)の遺体が見つかった事件で、警視庁は、女性を監禁した疑いで逮捕していた三瓶博幸容疑者(33)=神奈川県南足柄市=を24日に死体遺棄容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 女性の遺体は常陸太田市内にある三瓶容疑者の別荘から約1キロ離れた山中で見つかった。三瓶容疑者の車のドライブレコーダーには5日午後2時ごろに遺棄現場に通じる林道を走る映像が残っており、同庁は三瓶容疑者が遺棄に関与した疑いが強まったと判断したとみられる。 三瓶容疑者は、同日昼ごろに女性を別荘内に監禁したとする逮捕監禁容疑で14日に逮捕された。これまでの調べに監禁した容疑を否認した上で、「別荘で会った後に女性と別れた」と死体遺棄事件への関与も否定しているという。 警視庁は、女性が監禁されている間に亡くなった可能性もあるとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
家出の少女に「働かないなら下関に捨てる」 性風俗店勤務強要の疑い
板倉大地2022年6月23日 21時27分 家出中の15~18歳の少女3人をアパートに住まわせ、性風俗店で働くように強要したなどとして、福岡県警は建設作業員、松嶋秀昌容疑者(24)=北九州市小倉北区大手町=を営利略取と監禁、職業安定法違反の疑いで逮捕し、23日発表した。「脅していない」などと容疑を一部否認する供述をしているという。 少年課によると、松嶋容疑者は15人ほどの「半グレ」グループのリーダー格。小倉北区の繁華街で家出中の少女に住まいや食事の面倒をみると持ちかけ、自分たちで用意したアパートに連れて行き、その後脅して、性風俗店で働くよう強要していたという。同課は、ほかにも同様の被害に遭った少女が複数いるとみている。 松嶋容疑者はグループの男女5人と共謀して昨年6~11月、福岡県内の18歳の少女2人を従業員として性風俗店にあっせんし、うちひとりには金属バットで脅して働くことを強要。このほか、勤務を拒否した15歳の少女を取り囲んで連れ去り、小倉南区のアパートの一室に監禁した疑いがある。グループは同区にあるアパートの3室を拠点にし、被害者3人を住まわせて1カ月ほど過ぎると、それぞれ性風俗店で働くように脅していたという。 3人のうち、15歳の少女はアパートから逃げ出したが松嶋容疑者に取り上げられた携帯電話の返却を頼んだところ公園に呼び出され、連れ戻された。もうひとりは拒否した際に、「調子に乗るなよ。働かないなら半殺しにして下関に捨てる」と金属バットを持った松嶋容疑者に脅され、性風俗店で勤務していた。松嶋容疑者は、少女らが性風俗店で得た10万~35万円の給料のうち、半分から全額を徴収していたという。 また、グループのメンバーらも建設現場で働いた収入を同容疑者に手渡しており、逃げようとして暴行されることもあったという。グループは北九州市内でアパートを借りては家賃を踏み倒し、拠点を頻繁に変えていたという。(板倉大地) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ給付金詐取容疑、弁護士ら2人逮捕 弁護士検挙は初 広島県警
2022年6月23日 21時56分 新型コロナ対策の持続化給付金や家賃支援給付金をだまし取ったとして、広島県警は23日、弁護士の加島康介(47)=同県東広島市西条町田口=、会社役員の熊本俊二(56)=広島市南区東雲2丁目=の両容疑者を詐欺容疑で逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。 県警によると、弁護士が新型コロナ対策の給付金詐欺で検挙されたのは全国で初めて。 捜査2課によると、両容疑者は共謀して2020年10月~12月ごろ、加島容疑者がホテル経営のために設立した会社の事業収入が減ったとする虚偽の内容で給付金を申請。会社の口座に両給付金を計約592万円振り込ませた疑いがある。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・あきる野市長が市議会を解散 不信任決議受け その理由とは
介護老人福祉施設の誘致を巡る対応が「議会軽視だ」として、東京都あきる野市議会から不信任決議を受けた村木英幸市長(65)は23日、市議会を解散した。村木氏は記者会見で、「市長の執行権を侵害する危険性が高い」と議会を批判した。失職した議員らは「市長は問題の本質を理解していない」と反発した。 市議会(定数21)は昨年6月に選挙があり、任期は25年6月末まで残っていた。市選挙管理委員会はこの日、市議選の日程を7月17日告示、24日投開票と決めた。 村木氏は23日の本会議終了後、中嶋博幸議長らを訪ね、市議会を解散する通知を読み上げ、手渡した。地方自治法では不信任決議を受けた市長は10日以内に議会を解散でき、解散しなければ失職すると定める。中嶋氏は「たいへん残念だ。市議の95%が不信任を突きつけた。市長は自らの市政運営について市民の審判を仰ぐ選択をすべきだった」と述べた。 施設誘致を巡って、村木氏は… この記事は有料会員記事です。残り877文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
出前館で他人名義の不正注文 ワインやシャンパン600万円分転売か
転売目的で不正に宅配代行サイトを使い、ワインなど計約600万円相当を配達させたとして、警視庁は、兵庫県西宮市の職業不詳の男(22)ら3人を窃盗や私電磁的記録不正作出・同供用などの疑いで逮捕し、23日発表した。同庁は認否を明らかにしていない。捜査関係者によると、不正に使われたのは「出前館」。 犯罪収益対策課によると、3人は今年1月、いずれも他人名義の4人分のクレジットカード情報をひもづけた架空人物のIDから、宅配代行サイトにログイン。サイトに出店している東京都内の酒類販売会社に約5万~10万円相当のワインやシャンパンなど計86本(計約610万円相当)を注文し、サイト側に東京都港区と中央区の二つのホテルに配達させて盗んだ疑いがある。大半の酒は質屋に転売されていたという。 大量の酒が注文されているこ… この記事は有料会員記事です。残り99文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル