5月末の平日午後2時ごろ。都心を走っていた地下鉄の車内は、少しずつ乗客が降りていった。 自然と、1席ずつ間をあけて乗客が座る状態になっていた。 すると乗客の女性が突然、口火を切った。 「もう少し、広く使いませんか」 女性は7人がけのシートの端に座っていたが、すぐ隣に、スマートフォンに集中する若い男性会社員が座っていた。 男性の反対側は、2席空いていた。女性は男性に対し、1席ずれて座ってほしい、と言いたいようだった。 男性はすぐには理解できなかったようで、戸惑った表情を浮かべる。 女性は、男性の隣の空席に視線を向け、たたみかけた。 「こういう時期ですし」 そこでようやく、男性は1席ずれた。 男性が言い放った言葉、車内にぴりっとした空気が… 突然話しかけられた男性は、降車の直前に女性に対して反論します。その現場に遭遇した記者が、電車内で「もやっ」としてしまう人との距離の考え方について、社会心理学の専門家に話を聞きました。 だが、次の駅に着いたとき… この記事は有料会員記事です。残り1817文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都で2160人の新型コロナ感染確認 1週間前より479人増
東京都は25日、新型コロナウイルスの感染者を新たに2160人確認したと発表した。1週間前の同じ曜日(18日)から479人増えた。前週を上回るのは8日連続。 25日までの1週間平均の感染状況をみると、1日あたりの感染者数は1963・4人で、前週(1592・1人)の123・3%だった。 病床使用率は14・5%。都… この記事は有料会員記事です。残り107文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ぬれタオルを首に「こんなに暑くなるとは…」 都内のバーベキュー場
西岡臣2022年6月25日 17時27分 東京都北区の荒川岩淵関緑地バーベキュー場では25日、多くの人が訪れ、炎天の下で肉を焼く姿が見られた。訪れた人たちはぬれたタオルを首に当てたり、水分を取ったりしながら、休日のひとときを楽しんでいた。 家族らと訪れた同区の会社員萩原彰二さん(39)は「子どもの体調が心配だけど、家にいるよりは全然いいです」と話した。コロナ禍で思うように外出できず、バーベキューは久しぶりという。父親が焼いた肉を子どもたちがテントの下でおいしそうに食べていた。「バーベキューの日は先に決めていたけど、こんなに暑くなるとは思わなかった」と驚く来場者もいた。 同バーベキュー場ではこの日、33組の予約枠が全て埋まった。担当者は「熱中症に気を付けて楽しんで欲しい」と話している。(西岡臣) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「国の監督強化を」観光船の安全対策、カズワン乗船者の家族が提案
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、国土交通省は25日、有識者検討会で議論している小型観光船の安全対策ルールづくりの検討状況について、乗船者の家族に説明した。家族からは、運航会社に対する国のチェック強化を求める意見や提案が出たといい、7月の中間とりまとめへの反映を検討する。 オンラインを含め、家族ら25人ほどが参加。航路で圏外となるおそれがある携帯電話の申請を認めた日本小型船舶検査機構に対する監督の徹底を求める声や、過去にどんな事故を起こした会社かウェブですぐにわかるよう工夫を求める意見が出たという。 運航会社の事業許可取り消し… この記事は有料会員記事です。残り140文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太平洋高気圧、吹き込む南風…各地で6月の最高気温 暑さは続く予想
吉沢英将2022年6月25日 20時54分 太平洋高気圧が列島付近まで張り出した影響で、25日は関東甲信を中心に記録的な猛暑となった。群馬県伊勢崎市で40・2度を観測。6月の気温としては、2011年に埼玉県熊谷市で観測した39・8度を上回って国内最高を更新し、初めて40度を超えた。 気象庁によると、東京都心でも35・4度を記録。1875年の統計開始以来、最も早く最高気温が35度以上の猛暑日になった。 全国914の観測点のうち474地点で、午後5時までに最高気温が30度以上の真夏日になった。このうち関東甲信を中心に64地点で猛暑日になっている。群馬県桐生市39・8度▽栃木県佐野市39・7度▽前橋市39・5度――などと、各観測点での6月の最高気温を相次ぎ更新した。 同庁によると、日本の南の太平洋高気圧が、この時期としては平年よりも北に張り出しているという。列島付近まで張り出した影響で東日本を中心に晴れて強い日差しを受け、気温が上昇した。とりわけ関東内陸部には暖かい南風が吹き込み、記録的な暑さをもたらしたとみられるという。 熱中症とみられる患者の搬送も相次いだ。東京消防庁によると、東京都内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く)では25日午後9時現在、126人が救急搬送され、このうち4人が重症。高齢者が搬送されるケースが目立っているという。茨城県でも午後6時半までに43人、群馬県でも午後3時までに26人が救急搬送された。横浜、川崎、相模原市で計18人、埼玉県熊谷市でも3人が救急搬送されたという。 三重県鳥羽市では90代男性が路上で倒れ、搬送後に死亡が確認された。熱中症が死因とみられるという。 この暑さは26日以降も続く見通し。気象庁は関東甲信と東北に「高温に関する情報」を発表し、熱中症への注意を呼びかけている。25日午後5時に同庁が発表した26日の予想最高気温は、前橋市、埼玉県熊谷市37度▽甲府市36度▽水戸市、宇都宮市、福島市、富山市35度▽東京都心34度――などとしている。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鳥取の弥生人「青谷上寺朗」 大阪でそっくりさんたちと「再会」へ
鳥取市の国史跡・青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡で出土した頭の骨から顔が復元された弥生人「青谷上寺朗(あおやかみじろう)」。この像が、大阪府和泉市の府立弥生文化博物館で展示されている。展示最終日の7月3日には、上寺朗の「そっくりさんコンテスト」のグランプリに輝いた大阪府柏原市の男性らが来館し、上寺朗と「再会」する。 鳥取県によると、今回は顔の像のほか、出土した土器、銅製のやじりなど主要出土品のレプリカなど計28点とパネルを展示。会場に置いてある上寺朗のお面や名刺、バッジは自由に持ち帰れる。お面をつけて上寺朗と記念撮影していた大阪府河内長野市から来た女性(59)は「隣の兄ちゃんみたい。とっつきやすい。そっくりさんがいてくれたら、なおよかった」と話していた。 青谷上寺地遺跡をPRするため、鳥取県が博物館側に企画を持ちかけた。愛媛県西予市にある県立歴史博物館などにも巡回する予定。 こだわりの復元で話題に 上寺朗の顔は、人骨のDNA分析をしてきた国立科学博物館(東京)の監修を受けながら、2000年に出土した人骨を元に鳥取県が復元した。リアルさにこだわり、DNA分析でわかった太い髪の毛などは人毛を植毛したという。 鳥取県が昨年10月に復元した顔を公表すると、SNSなどで「知っている人に似ている」などと反響を呼んだ。 これに目を付けたのが、「スタバ(スターバックスコーヒー)はないが、砂場(鳥取砂丘)はある」とのフレーズで「だじゃれ知事」とも呼ばれた、鳥取県の平井伸治知事だった。 2019年に文化財保護法が改正されたのに合わせ、教育委員会から知事部局に文化財保護の担当課を移管。その後、「とっとり弥生の王国推進課」を新設するなど、青谷上寺地遺跡をPRするタイミングをねらっていた。 当初は「抵抗された」というそっくりさん企画。思わぬ大きな反響もあり、大阪府立弥生文化博物館には平井伸治・鳥取県知事も訪れて、得意のだじゃれで鳥取のPRをしました。 ■応募が殺到したそっくりさん… この記事は有料会員記事です。残り815文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自殺社員への「侮辱賞状」、他の社員にも 社長「余興の域越え反省」
青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」に勤めていた40代の男性が自殺し、侮辱する内容の賞状を渡されるなどのパワーハラスメントが原因だったとして遺族が提訴した問題で、同社の橋本吉徳社長は「余興の域を越えていたと深く反省しております」との見解を示した。朝日新聞の取材にメールで回答した。 遺族が同社と橋本社長を訴えた訴訟の訴状などによると、男性は2018年1月、会社関係者が集まる新年会で「症状」と題した賞状のような文書を渡された。文書には「貴方は、今まで大した成績を残さず、あーあって感じ」などと、上司の考えた文言が書かれていた。男性は翌月に精神疾患を発症。その後自ら命を絶った。 この「症状」について橋本社長は、「10年ほど前から、年始行事の余興の一環として、営業成績上位の社員に渡していた。程度の差こそあれ、類似の内容だった」と説明した。 さらに橋本社長は、「社内においてパワハラが発生し、結果として、大切な従業員の命が犠牲となりました」とし、パワハラの結果、男性が自殺したとの認識を示した。 青森労働基準監督署は男性の… この記事は有料会員記事です。残り400文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
記録的な暑さで126人搬送 熱中症か、都内各地で6月最高気温記録
原田悠自2022年6月25日 21時44分 東京消防庁によると、東京都内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く)では25日午後9時現在、熱中症とみられる症状で4~94歳の計126人が救急搬送された。このうち80代男性2人と70代男性、50代女性の計4人が重症で、入院して治療が必要な状態だという。ほか35人が中等症、87人が軽症だった。 救急搬送された126人の年代別では、80代が最も多く33人。70代が22人と続いた。90代も8人が搬送されており、70代以上の高齢者が計63人で、全体の半数を占めた。 気象庁によると、都内では25日午後8時現在、9地点で今年最高気温を記録。うち青梅市(38・3度)や八王子市(38・1度)、練馬区(36・8度)、奥多摩町(35・3度)の4地点で6月の観測史上最高となった。(原田悠自) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自転車同士が衝突、70代女性が意識不明 ひき逃げ事件で捜査
2022年6月25日 23時19分 25日午前6時25分ごろ、大阪市北区天満1丁目の国道1号沿いの歩道で、同市都島区の女性(76)が乗る自転車が、反対方向から走ってきた自転車と衝突した。女性は病院に搬送されたが、頭の骨が折れており、意識不明の重体。衝突した自転車はそのまま逃げ、大阪府警はひき逃げ事件とみて調べている。 天満署によると、現場は造幣局北側にある歩道。目撃者の情報では、自転車に乗っていた男がそのまま東方向へ逃げたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
製鉄所で働く18歳 参院選、TikTokで流れてきてほしいもの
固められたばかりの鉄がローラー台の上を流れていく。ゴーン、ガーンと響く音。工場内を満たす熱気――。小学校の社会科見学で訪れた製鉄所のイメージが頭に焼き付いている。 北九州市で生まれ育った右門悠汰(うもんゆうた)さん(18)は今春、高校を卒業して就職した。地元の日本製鉄九州製鉄所八幡地区が職場だ。日本の近代化を支えた官営八幡製鉄所がルーツ。「地域をずっと支えてきた企業」が誇りだ。父も同じ会社で高炉を担当する。 10代の新成人 18歳からは大人である。民法改正で、4月からそうなった。職を得て社会に踏み出した若者たちは何を思うのか。7月10日の投開票日に向け、参院選で各候補者が支持を訴えて声をからすいま、10代の新成人の声を聞いた。 就職か進学か。高校3年になる前、「好きな道を選べ」と親は言ってくれた。悩んだが「大学でやりたいことが見つからなかった」。求人票で父の会社を見て、慣れ親しんだ地元で勤めたいと思った。「福利厚生もしっかりしてるし、いい人が多いよ」と父に背中を押してもらった。 入社後の研修では、10人1組の班で動く。鉄板を切るガス溶接や、荷をクレーンのフックでつる玉掛(たまかけ)の講習などを受ける。「絵とかテキストを見ながら、イメージを膨らませています」 6畳一間の寮で暮らす。初めての一人暮らしが新鮮だった最初の1カ月は、高校時代の同級生でもある同期たちとランニングや筋トレをして息抜きしたが、最近は帰りも遅く、翌日に疲れが残ると思うとおっくうになってきた。母任せだった洗濯や掃除は、自分でやってみると大変だった。 インスタグラムやTikTokでおしゃれを勉強中。今年の夏は、ちょっといいTシャツを買いたい。自分の車もいつかほしい。初任給を受け取ってから、同期とクレジットカードを作った。決済アプリで買ったのは、カップ麺や洗剤。「大きな買い物はまだ怖くて」。ナイキのシューズは現金で買った。Wi―Fiが部屋になく、中学時代からの友だちとのオンラインゲームに不都合なのが目下の悩みだ。 参院選は話題にもならない… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル