育休を「育業(いくぎょう)」に――。東京都は29日、公募していた育児休暇の「愛称」を「育業」に決め、発表した。特に男性で進まない育休取得の心理的ハードルを下げようと、キャッチコピーを生み出した。かつて「クールビズ」を広めた小池百合子知事による新たな試みは、果たして定着するのか。 「育児は未来を担う子供を育てる大切で尊い仕事。『業』には『努力して成し遂げる業績』という意味があり、まさに『育業』と呼ぶのにふさわしい」 小池知事は同日、都主催の「育休取得応援サミット」で「育業」と書かれたフリップを掲げて愛称を紹介。育休の普及への期待を口にした。 コロナ禍でも「ステイホーム」などのキャッチコピーで人々に行動変容を促してきた小池知事。言葉の浸透に必要なことは何か。記事後段では、「さとり世代」「マイルドヤンキー」の生みの親、原田曜平さんに話を聞きました。 厚生労働省の調査(2020年度)によると、育休取得率は女性が81・6%、男性は12・65%にとどまる。都は4月、「育休」は「仕事を休む」という後ろめたさを醸し出し、取得の障壁になっているとして「イメージを一新する愛称」を公募すると発表。1カ月で約9千件の応募があり、タレントの杉浦太陽さんや元衆院議員の金子恵美さんらが選考委員となって新たな愛称を選んだ。他には「育児出向」「子育てワーク」「はぐくミッション」といった候補が挙がったという。 愛称決定に併せて、都は同日… この記事は有料会員記事です。残り583文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道内各地で大雨、北斗では1人死亡、旭川では河川決壊で避難
「家の中はわったわた…」旭川市で記録的大雨…ぺーパン川が氾濫し床上浸水の被害発生=HTB提供 北海道内では29日、前線が停滞し低気圧が通過したため各地で大雨となった。札幌管区気象台によると、24時間降水量は旭川で80・5ミリ、深川で80・5ミリなど、6月としては観測史上最大の地点が相次いだ。30日にかけても道内の一部では雨が降り続く見通しだ。30日午後6時までの24時間降水量は、日本海側南部と太平洋側西部の多いところで100ミリが予想されている。 各地では被害が相次いだ。北斗市峩朗(がろう)で29日午前10時20分ごろ、太平洋セメント峩朗鉱業所で同市谷好2丁目の会社員佐藤良彦さん(38)が側溝に流され、間もなく見つかったが死亡が確認された。市消防本部や同社によると、佐藤さんは、採掘した石灰石をトラックに積んだまま量る計量装置が冠水したため、同僚の作業員と2人で状況を確認していた。増水であふれた側溝の土を除去する作業中に流されたとみられるという。 また29日午前5時50分ご… この記事は有料会員記事です。残り397文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
集合住宅で2歳女児死亡 「息をしていない」との通報 大阪・富田林
2022年6月30日 4時00分 29日午後5時半ごろ、大阪府富田林市の集合住宅に住む男性(50)から「家族が息をしておらず、固くなっている」と119番通報があった。救急隊員が現場に駆けつけたところ、この家に住む女児(2)が室内で倒れており、現場で死亡が確認された。府警によると、女児に目立った外傷はなく、事件、事故の両面で調べている。 府警によると、女児は祖母(46)らと5人で住んでいたという。この日午後4時20分ごろ、同居する祖母の息子(15)が帰宅して倒れている女児を見つけ、祖母に連絡。祖母から連絡を受けた男性が通報したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学生をひき逃げの罪で懲役10カ月の判決 検察が当初起訴見送り
2022年6月29日 20時00分 鹿児島市で昨年2月、男子大学生が飲酒運転の車にはねられて死亡した事件で、道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた無職八木優斗被告(27)に対し、鹿児島地裁(中田幹人裁判官)は29日、懲役10カ月(求刑懲役1年)の実刑判決を言い渡した。確定すれば、危険運転致死罪の懲役9年と合わせて懲役9年10カ月になる。 判決によると、八木被告は昨年2月9日午前5時50分ごろ、鹿児島市の国道交差点で、横断歩道を自転車で渡っていた鹿児島大生の宮崎大喜さん(当時20)を車ではねながら救護など必要な対応をしなかった。 八木被告は飲酒運転で宮崎さんを死亡させたとして危険運転致死の罪に問われ、昨年、懲役9年の実刑判決が確定している。ひき逃げの罪について鹿児島地検は当初、起訴を見送ったが、宮崎さんの両親の申し立てを受けた鹿児島検察審査会が「起訴相当」と議決し、地検が再捜査して起訴した。 宮崎さんの両親は「懲役10カ月という結論は軽すぎる。これでは同じような行為の抑止に全くならない」とのコメントを出した。 八木被告は公判で「救護しなかったことを申し訳なく思っています。一生をかけて罪をつぐなっていきたい」と述べていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警視庁捜査2課の警部補、飲酒運転で車に追突、そのまま逃走か
警視庁捜査2課の男性警部補(54)が今月、帰宅中に飲酒運転で事故を起こし、2人にけがを負わせながらその場を立ち去っていたことがわかった。同庁は道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)の疑いがあるとして警部補から任意で事情を聴いている。 捜査関係者によると、警部補は1日午後10時15分ごろ、東京都日野市の路上で酒を飲んで乗用車を運転中、停車中の車に追突。乗車していた50代と20代の女性2人に2週間のけがを負わせながら、その場を立ち去った疑いがある。容疑を認めているという。 警部補は勤務を終えた後に同僚と飲酒し、自宅の最寄り駅から車で帰宅する途中だったという。負傷した女性からの110番通報を受けて駆けつけた警察官が、現場から約100メートル離れた場所に止めた車内でぼうぜんとしている警部補を見つけ、呼気を調べたところ、基準を超えるアルコールが検出された。 同庁は「捜査の結果を待ち、処分を検討する」としている。(中野浩至) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バイクで信号待ち中、追突され大学生2人死傷 運転手は逃走 別府
2022年6月30日 0時53分 29日午後7時45分ごろ、大分県別府市野口原の県道で、信号待ちをしていたバイク2台が軽乗用車に追突され、同市内の男子大学生2人が死傷した。軽乗用車の運転手は車を放置して逃走し、別府署が道路交通法違反(ひき逃げ)などの疑いで行方を追っている。 亡くなったのは、同市餅ケ浜町の大学生福谷郁登さん(19)。もう1台のバイクに乗っていた知人の男子大学生(20)は軽傷を負った。 署によると、福谷さんと知人男性のバイクが、交差点手前で並んで信号待ちをしていたところ、軽乗用車が追突。福谷さんは病院に運ばれたが、約4時間後に死亡が確認された。通行人からの110番通報で署員が駆けつけると、軽乗用車は交差点の先の信号柱に衝突して前部が大破していたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
居酒屋店員、店のサンダルはいて階段で転倒 運営会社に賠償命令
居酒屋が入るビルの外階段を店のサンダルで下りていたら転んでけがをしたとして、従業員が、居酒屋を運営する第一興商(東京、東証プライム上場)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。志田原信三裁判長は、請求を棄却した一審・横浜地裁判決を変更し、約322万円の支払いを同社に命じた。現場の階段では転倒が多発していたなどとして、「危険が予見できた」と述べた。 第一興商は取材に「現在判決を精査中」としてコメントできないとした。 高裁判決によると、現場は横浜市中区のビルの外階段で、2階と3階に同社の店舗が入る。 従業員は2018年8月、外履き用に用意されていたサンダルを履いて3階から2階に下りる際に転び、右手や腰にけがをした。2カ月間休職したが、指のしびれなどの後遺症が残った。 階段は食材やゴミを運ぶのに使い、当日は雨でぬれていたという。 21年11月の一審判決は「足元を十分注意しなかったのが原因だ」として原告の請求を棄却した。 高裁はなぜ一転して店の責任を認めたのか だが、この日の高裁判決は… この記事は有料会員記事です。残り284文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
93歳に必要量100倍のモルヒネ処方 容疑の医師と薬剤師書類送検
2022年6月29日 20時38分 必要量の100倍のモルヒネを高齢患者に処方して死亡させたなどとして、警視庁が、武蔵国分寺公園クリニック(東京都国分寺市)の40代女性医師と、クリニック近くにある調剤薬局の60代女性薬剤師の2人を業務上過失致死の疑いで書類送検したことが29日、捜査関係者への取材でわかった。ともに容疑を認めているという。 捜査関係者によると、患者は都内の男性(93)で、昨年2月に息苦しさを訴えてクリニックを受診。この医師から処方されたモルヒネの内服薬を服用したところ、約1週間後に死亡した。 警視庁が調べたところ、男性の死因はモルヒネ中毒で、医師が電子カルテの入力を誤って必要量の100倍のモルヒネを処方していた疑いが判明。薬剤師も処方箋(せん)が正しいかをよく確認せずに薬を調剤した疑いがあるという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
誤入金、住民を詐欺容疑で3回目の逮捕 カジノ消費の裏付け進める
山口県阿武町が誤入金した4630万円の一部を、住民の無職田口翔容疑者(24)=電子計算機使用詐欺容疑で逮捕、起訴=がオンラインカジノの決済代行業者2社の口座に振り替えたとされる事件で、山口県警は29日、別の決済代行業者の口座に約3590万円を振り替えたとして、田口容疑者を同容疑で再逮捕したと発表した。容疑を認め、「(オンライン)カジノで使った」と供述しているという。同容疑での逮捕は3回目。 県警は、田口容疑者が誤入金された金を元手に海外のオンラインカジノを利用した、としている点にも関心を寄せており、賭博容疑を視野に慎重に裏付けを進めている。 捜査2課によると、今回の再… この記事は有料会員記事です。残り837文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1万戸停電の原因はヘビ 変電所に侵入して設備に接触、体は丸焦げ
2022年6月29日 18時42分 29日午後2時10分ごろ、福島県郡山市で最大約9800戸が停電した。約1時間後に全て復旧した。 東北電力によると、郡山市片平町の大槻変電所の構内にヘビ1匹が侵入し、電気設備に接触。通常は電気が流れてはいけない部分にヘビを伝って電気が流れたため、機械が感知して電気を遮断した。ヘビは丸焦げだったという。煙もあがり、消防車6台が出動した。 この日の郡山市の最高気温は32・2度。SNSでは「エアコンつけられないのはきつい」「冷蔵庫の中身がダメになる」など悲鳴が上がった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル