浪間新太2022年6月24日 18時56分 「犬の預け先を探す」と言われて譲り渡したのに、劣悪な環境で多頭飼育して死なせた――。元の所有者がそう訴え、譲渡相手に約145万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(本多久美子裁判長)は24日、一審・大阪地裁判決を変更し、約13万円の支払いを命じた。一審が5万円とした慰謝料を、10万円に増額した。 高裁判決によると、三重県の元所有者は2016年、京都府の動物保護ボランティアの女性から「譲渡先を探す。見つからない場合は自分で飼育する」と言われたため、犬に注射を受けさせるなど1万7760円の費用を負担した上で、雑種犬1匹を譲渡した。 女性は、引き取り手が見つかりづらい高齢や病気などを含め、多数の犬猫を多数引き取る「神様ボランティア」と称されていた。16年ごろには自宅で10匹超の犬猫を飼育する状態になっていたが、遅くとも17年ごろには、資金難などから動物病院で診察させず、自力で餌を食べない犬猫を衰弱死させるなどしていた。 一審判決は、「適切に飼育する意思や能力がなかった」とする元所有者側の訴えを認め、預け先を探すように装って犬をだまし取ったと認定。劣悪な環境下で衰弱死させたと推認できるとし、費用負担額に慰謝料5万円を加えた約6万7千円の支払いを命じた。 高裁判決は、元所有者の動物に対する愛情の深さなどを考慮し、慰謝料を10万円と算出したほか、弁護士費用のうち約1万円を賠償額に加えた。(浪間新太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京アニ放火、慰霊碑建立の検討委を設置 会社が遺族らと議論へ
36人が犠牲になった京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、京アニ側が、慰霊碑の建立を検討する委員会の設置を決めた。関係者への取材でわかった。犠牲者をどのように追悼するか、遺族にも参加してもらって議論する。 関係者によると、検討委は京アニ側の代表や遺族ら計17人で構成。慰霊碑の建立について月に1回程度、委員会を開き、議論の内容を、参加していない遺族らと共有するという。 地元町内会は2019年12月、「平穏が壊され、生活に支障が出る」として、跡地に不特定多数の人が訪れるような公園や慰霊碑、石碑などを造らないよう、京アニ側に求めていた。 京アニは昨年12月、慰霊碑… この記事は有料会員記事です。残り114文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不発弾発見のダム、1900発の回収終え取水再開へ 沖縄
沖縄県内のダムから大量の不発弾が見つかった問題で、県は24日、停止していたこのダムからの取水を4カ月ぶりに再開すると発表した。防衛省沖縄防衛局によると、見つかった不発弾は計1901発。米国製で、第2次世界大戦時のものとみられている。 不発弾は2月、水道水にも利用される倉敷ダム(うるま市など)でドラム缶などとともに見つかった。県や沖縄防衛局が調べ、5月末までに不発弾1901発、爆薬1キロ、鉄くず約2・3トンを回収した。水質の安全が確認されたため、25日から取水を開始するという。(国吉美香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「誰と歩んでいけば」 息子がゴールの下敷きに、賠償命令が出ても父は
「判決が校長の安全配慮義務違反を明確に認めたことは意義がある」。福岡県大川市の市立川口小学校の運動場で2017年、ゴールポストが倒れて4年生の男児(当時10)が亡くなった事故をめぐる損害賠償請求訴訟。市側に賠償を命じた判決後の記者会見で、原告である両親側の松浦恭子弁護士はこう強調した。 事故当時はサッカーの試合中だった。男児は自分のチームが得点したことを喜び、ゴールポストに垂れ下がったロープにぶら下がり、ゴールが倒れた。判決が、「男児にも一定の過失があった」とする市側の主張を否定したことについても「教育現場の安全性を確保する責任が誰にあるのかということを、きちんと踏まえた判決だ」と評価した。 続いて、男児の父親(42)が用意したコメントを、柏熊志薫弁護士が代読した。要旨は以下の通り。 「その日から、時間は止まっ… この記事は有料会員記事です。残り739文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道を花で彩る1カ月 恵庭などでガーデンフェスタ、25日開幕
2022年6月24日 16時00分 第39回全国都市緑化北海道フェア「ガーデンフェスタ北海道2022」が、25日から花の拠点「はなふる」(北海道恵庭市)をメイン会場に1カ月にわたって開かれる。報道向けの内覧会が23日に開かれ、「幸せの花飾り」をテーマにした公募コンテストの入選作品や、道内外自治体が出展した花壇などが披露された。 都市緑化フェアは1983年から始まり、全国持ち回りで開かれている国内最大級の花と緑の祭典。花壇のコンテストなどで市民の意識を啓発し、造園業者らが技術を競った庭園を展示する。最寄りのJR恵み野駅から会場までの沿道を、小中学生が装飾するなど、多くの市民が準備に協力。道内各地の国営公園や民間庭園など32カ所が協賛会場となり、カード配布やスタンプラリーを行う。 メイン会場には1100平方メートルに約2万5千株を植えた大花壇を設け、SNS投稿を想定した見栄えのする撮影スポット複数を用意した。7月24日までの会期中、公式テーマソング「花のふるさと」を作った半﨑美子さんのライブ、YOSAKOIソーランの演舞、札幌市の移動天文車「オリオン2世号」による天体観測会など様々なイベントが予定されている。 メイン会場は入場無料。イベント予定などは公式サイト(https://garden-festa2022.jp/)で確認できる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「夏本番? 早くも恋しいあの氷」 コンビニ氷の製造現場に並ぶのは
兵庫県太子町の本田冷蔵太子工場で、コンビニで販売される氷の製造が最盛期を迎えている。 工場内の井戸からくみ上げた天然水を使う。零下10度の貯氷庫には、加工を待つ氷柱約550本が並んでいた。 氷柱は1本約100キロ。24~48時間かけて凍らせ、一日約840本作られる。 機械で砕き、アイスコーヒー… この記事は有料会員記事です。残り191文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コラムニストの小田嶋隆さんが死去 65歳
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
兵庫・尼崎の46万人個人情報紛失、木原副長官「大変残念」
兵庫県尼崎市で全市民約46万人分の個人情報が入ったUSBメモリーを委託業者が紛失した問題をめぐり、木原誠二官房副長官は24日午前の記者会見で「地方公共団体が住民情報などの重要な情報を適切に管理するということは極めて重要なこと。大変残念に思う」と述べた。 また、木原氏は今回の問題を受けて、総務省から各地方公共団体に改めて委託事業者のセキュリティー対策の徹底や確認を行うよう技術的な助言を出したことも明らかにした。 尼崎市によると、紛失したのは「BIPROGY」関西支社(大阪市)の協力会社の社員。市や「BIPROGY」関西支社によると、この社員は21日、データの移管作業のためUSBメモリーを市の市政情報センターから持ち出した。作業を終えて3時間ほど飲酒し、帰宅する途中に酔って路上で寝込み、USBメモリーの入ったかばんごとなくしたことに気づいたという。市は、情報にはパスワード設定や暗号化処理をしていると説明している。(宮田裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
監視カメラ付き部屋収容は「人権侵害」 大阪弁護士会が拘置所に勧告
大阪弁護士会は、大阪拘置所(大阪市都島区)が2020~21年、正当な理由がないのに男性被告(当時40代)を監視カメラ付きの部屋で収容したのはプライバシー権の侵害にあたるとして、再発防止を求める勧告を出した。拘置所は取材に「違法・不当な対応ではない」との認識を示した。 勧告は21日付。勧告書によ… この記事は有料会員記事です。残り146文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
母の遺産、貯蓄より保険を 信じた「プロ」の教え、支払い月33万に
お金の管理は不安だらけだった。 関東の医療機関に勤める女性(32)は6年前、母親が亡くなり、多額の遺産を相続した。 近しい親族はもう89歳の祖母だけ。管理は自分がやるしかない。ネットで検索して見つけた「マネーセミナー」に参加した。 「無料でお金のことが勉強できるかな」 そう思って気軽に参加したのが大きな落とし穴だった。 資産形成に対する関心の高まりをうけて、最近盛んな「マネーセミナー」。無料をうたうが、思わぬワナも潜んでいます。そのカラクリに迫ります。 初回は、出てきた講師役の男… この記事は有料会員記事です。残り1839文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル