公正取引委員会は22日、ニュースサイトを運営するプラットフォーム(PF)事業者に対し、記事を提供する複数の報道機関が契約に関するデータの開示などを共同で求める行為は「独占禁止法上、問題とならない」との見解を公表した。 記事の配信料などを含む取引の経済的な条件を集団的な交渉で決めることは、独禁法が禁じる不当な取引制限(カルテル)にあたるとされる。ただ、経済的な条件に直接関わらない部分について集団的な交渉がどこまで許されるのかは明確でなく、朝日新聞社が昨年、公取委に見解を求めていた。公取委がこの相談を同日公開した2021年度の事例集の中で取り上げた。 PF事業者によるニュース配信には主に、報道機関との契約に基づくもの(ヤフーニュースなど)と、契約なしで記事の見出しやリンクを掲載するもの(アップルのニュースウィジェットなど)の2種類がある。 公取委は①配信料が契約通りに支払われているかを検証できるデータの開示要請②契約を結ばずに記事の見出しなどを一方的に商用利用している事業者への契約の締結要請③記事や見出しの提供契約のひな型を作成――の3項目について、報道機関が共同で行う場合の適法性を検討した。 その結果、①データ開示の要… この記事は有料会員記事です。残り252文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
95歳の原口さん、じっと見つめた「不当判決」 大崎事件再審請求
「あたいは、やっちょらん」――。1979年に男性が死亡した「大崎事件」で、殺人などの罪で懲役10年の刑で服役しながらも、一貫してこう無実を訴え続けた原口アヤ子さん(95)。鹿児島地裁は22日、その第4次再審請求を棄却した。 原口さんはこの日、入院先を訪れた支援者のひとり武田佐俊さん(79)から、棄却のしらせを聞いた。 原口さんは現在、鹿児島県内の病院で入院生活を送っている。支援者や弁護団によると、脳梗塞(こうそく)を2度経験して歩いたりしゃべったりすることはできないが、意識はしっかりしているという。 「アヤ子さん、残念ながら再… この記事は有料会員記事です。残り863文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
活写する世界の現実 吉祥寺などでドキュメンタリー写真展
報道写真家たちによる合同展「トウキョウドキュメンタリーフォト」が吉祥寺など東京都内3カ所のギャラリーで21日始まった。国内外、テーマも多様なドキュメンタリー写真の発表の場として毎年開催され、今年で6回目。今回は写真家12人の102点が展示される。入場無料。26日まで。 白い煙が立ち上る岩盤を、オ… この記事は有料会員記事です。残り535文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
老舗電器店、メイドカフェのレジェンド……コロナ下の秋葉原を歩いた
アニメや漫画が好きな記者(27)にとって、秋葉原はたまらない街だ。東京出身で、学生時代には何度も足を運んだ。春まで東京を離れていたこともあり、最後に散策したのはコロナ禍前。その後を知りたくて、久々にぶらりとすることにした。 JR秋葉原駅を出て、街のメインストリート「中央通り」へと西に歩く。かつてあふれていた外国人観光客の姿はない。当然「爆買い」需要もなく、当時に比べれば、家電量販店も比較的静かに見える。 「街は変わるものだけど、秋葉原は特に新陳代謝が激しいね」。1941年創業の家電量販店「オノデン」の社長で、秋葉原電気街振興会長も務める小野一志さん(68)は言った。 同会や小野さんによると、秋葉原では終戦直後、近くの電機工業専門学校(現・東京電機大学)の学生が手製のラジオを販売。これが爆発的に売れて電器関係の露天商が集まり、高度経済成長の波にも乗って、「日本一の電気街」につながった。 しかし、「石丸電気」や「サ… この記事は有料会員記事です。残り1318文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ミス一覧表」を作成せよ パワハラと認めて賠償命じる 神戸地裁
兵庫県警機動隊でパワハラを受けたことが原因で、息子は自死した――。両親がそう訴え、県に約8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、神戸地裁であった。久保井恵子裁判長は「指導の域を超えたパワハラ行為」があったと認め、県に100万円の賠償を命じた。一方、自死との因果関係は認めなかった。 判決によると、機動隊の巡査だった木戸大地さん(当時24)は2015年に自死する数カ月前、機動隊の先輩巡査長(当時)から記載すべき内容や期間を明確にしないまま「ミス一覧表」の作成を命じられたり、「ボケ木戸」と書かれたふせんを書類に貼られたりした。また、技能試験で同僚に答えを教えたとして「カンニングしたやろ」などと問い詰められた。 判決は、こうした巡査長の行為について「暴言や嫌がらせと評価されるような不適切なもの」「ことさら木戸さんに厳しく対応していた」とし、パワハラ行為にあたると認めた。ただ、自死に追い込むほど強い精神的負荷を与えたとはいえないとし、巡査長は自死を予想できなかったと判断した。 別の上司がスクワットを指示したり、実家のタマネギの収穫を手伝わせたりした行為について、パワハラだとする原告側の主張を退けた。 県警の福田充宏・監察官室長は「判決内容を検討し、関係機関と協議のうえ今後の対応を決めたい」とのコメントを出した。(黒田早織、岩本修弥) 判決後、遺族は会見を開き、無念な気持ちを語りました。 ■遺族は控訴の方針… この記事は有料会員記事です。残り612文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元検事や元判事はどう見たのか 大崎事件第4次再審請求棄却
中山直樹、古畑航希2022年6月22日 19時36分 元検事の落合洋司弁護士 確定判決で認定された死因に疑問を投げかける、事故死の可能性を指摘する新鑑定が限られた資料に基づいているのは事実だが、決定は第3次請求審で再審開始決定を取り消した最高裁決定を踏襲し、「疑わしきは被告人の利益に」という観点での踏み込み不足との印象を受ける。 検察や裁判所は事件の「流れ」を重視する傾向にある。捜査機関によって作り上げられたストーリーに拘泥せず、事件を見直すことが無辜(むこ)の救済につながることを、裁判所は認識すべきだろう。一方で弁護側も「流れ」を否定するために、新たに提示する証拠によって「点をつなげて線にする」争い方が必要だ。 元東京高裁判事の門野博弁護士 事故死の可能性を指摘する新鑑定を「否定はできない」と認めるも、今回も新たな証拠には高いハードルが設定された。科学的に供述を分析した証拠が採用されなかったほか、事件の根幹となる共犯者の自白の変遷など、旧証拠の信用性を検討していないことは、再審判断のあり方全般にも影響を与えかねない。新証拠は各裁判所が証拠に基づいて判断すべきだ。同一事件であることから『有罪』との烙印(らくいん)が押され、最高裁の判断内に収めようとしてはいないか。(中山直樹、古畑航希) 鹿児島地裁の決定骨子 ◆救急救命医の鑑定は、頸椎(けいつい)損傷に陥って呼吸が停止した可能性があることは否定できない程度で証明力は認められるが、確定判決の頸部(けいぶ)圧迫による窒息死との認定に合理的疑いを生じさせるものとは言えない ◆男性宅に運ばれた時点ですでに死亡していたとする救急救命医の鑑定の存在を踏まえても、軽トラックの荷台に乗せて男性宅まで届け、生きている状態で土間に置いて立ち去ったという近隣住民2人の供述は十分に信用できる Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Adam Walker powers Giants to victory with tiebreaking home run
On a night of dueling home runs at Tokyo Dome, Adam Walker had the final say. Walker hit a solo homer to deep center to break a seventh-inning tie, and the Yomiuri Giants held on for a 5-4 win over the DeNA BayStars at the Big Egg on Wednesday night. […]
東大前刺傷、少年を逆送 家裁「猛勉強したが成績低迷し現実逃避」
東京大(東京都文京区)前で1月、大学入学共通テストの受験生ら3人が刺された事件で、名古屋家裁は22日、殺人未遂などの非行内容で送致されていた少年(18)について、「通り魔的に3人もの生命を脅かす重大な事案で犯情は相当に重い」として検察官送致(逆送)と決定した。名古屋地検が今後、起訴するかどうかを判断する。 決定などによると、少年は大学入学共通テスト初日の1月15日、地下鉄の車内や駅構内で着火剤に火をつけて投げたほか、東大前で通行人3人を殺傷しようとして背中をナイフで刺したなどとされる。 決定は「少年が高校入学後、最も偏差値の高い東大理科三類を志望していたが、成績の低迷により教諭や父から進路変更を勧められ、自身の存在意義がなくなったと考え、現実逃避のために自殺を試みたが実行できなかった」と指摘。その上で「安田講堂前で切腹自殺をし、通行人を殺傷するなどすれば、他者と差をつけられると共に罪悪感を抱いて自殺できる」と考えて犯行に及んだとした。 事件の要因となった少年の特… この記事は有料会員記事です。残り1869文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
介護助手の女性殺害の疑い、男女2人を逮捕 愛知県警
愛知県東浦町の畑で4月に介護助手の門田典子さん(発見当時40歳)=同県稲沢市=が遺体で見つかった事件で、県警は22日、いずれも住居不定無職の山下克己(54)と天池由佳理(37)の両容疑者=死体遺棄罪で起訴=を殺人の疑いで逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。 発表によると、2人は共謀して、3月中旬ごろ、愛知県内のいずれかの場所で門田さんを殺害した疑いがもたれている。捜査関係者によると、天池容疑者は「車内で殺害した」という趣旨の供述をしていたという。遺体には目立った外傷はなかったとされる。 県警によると、天池容疑者は… この記事は有料会員記事です。残り197文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北方領土・貝殻島のコンブ漁始まる 例年より3週間遅れ
北方領土の貝殻島周辺水域でのコンブ漁が、ウクライナ危機の余波から例年より3週間遅れて22日に始まった。漁期は9月30日まで。北海道根室市内の3漁協から220隻が出漁を予定している。 22日午前6時、根室市の納沙布岬沖に集まった発動機付きの小型漁船が、3・7キロ先の海上に立つ貝殻島の灯台に向けて一斉に発進。漁場で金属のかぎがついたさおを使ってコンブをからめ採った。操業は4時間続いた。 貝殻島周辺のコンブは柔らか… この記事は有料会員記事です。残り293文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル