「レディーババ」に「やせろ亜紀」、そして「小池はまゆり子」――。人口2400人余りの港町・岩手県普代村に、コスプレに命を懸ける女性がいる。勤め先の客のため、村のため、がんと闘う自分と仲間のためだ。 M―1グランプリの出ばやしに乗り、白いスーツを着た坊主頭の金子恵美子さん(52)が、マイクに向かって歩いてくる。 「コンブにちはー」 「こんにちはだろ」 「普代のコンブが大好きなんだよね」 「食べてたら、髪の毛もっと生えるだろ」 滑りがちなボケに、相方の商店主が突っ込む。 5月下旬、金子さんはお笑いタレント「錦鯉(にしきごい)」の長谷川雅紀さんのコスプレをして、働いている精肉店で動画撮影に臨んだ。 苦難の連続に「いい加減にしてくれ!」 普代村で生まれ育った金子さんの半生は、苦難の連続だった。 小学校の高学年のとき、突然吐き気が止まらなくなり、自律神経失調症と診断された。その後、入退院を何度も繰り返し、高校も雰囲気になじめないまま、1カ月で中退した。 健康を取り戻し、20代半ばで結婚。男の子が生まれたが重い障害があり、2歳の誕生日を迎えずに亡くなった。夫ともうまくいかなくなり、別れた。 人生が好転したのは30代の… この記事は有料会員記事です。残り1202文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「胃袋が骨盤まで」 大食い系ユーチューバー谷やんの苦労とこだわり
チャンネル登録者数176万人の「大食い系ユーチューバー」がいる。「谷やん」こと谷崎鷹人さん(29)。動画作りの苦労やこだわり、当初は想定していなかった大食い動画の楽しまれ方について語ってくれた。 谷やんは、自分でさばいたマグロの頭や、自分で揚げた大量の唐揚げをきれいに平らげる動画をユーチューブで発信している。 「トリチリ約4.5キロ」「蟹あんかけ炒飯総重量約6キロ」……。桁違いの量の大食い動画がチャンネル上には並ぶ。 一家の中では父と自分が結構食べる方だった。それでも、高校生のころは弁当を二つ食べる程度。 「大食いという自覚がないまま……」 「自分が大食いという自覚がないまま大学生になって、ひょんなことから自動車の運転免許合宿で一つ下の後輩とラーメンの替え玉対決をすることになった。その時に14玉食べて、周りから『めっちゃ食べるやん』と言われた」 自分が大食いだと気がついた谷やん。元々大食いにチャレンジする番組が好きだったこともあり、「自分の好きな選手に会える」と2014年に初めて出演した。しかし、上には上がいて、チャンピオンにはなれなかった。 「チャンピオンは胃袋の構造が違う。食べ方の研究もしていた。まわりが強すぎた」 大学卒業後、地元の不動産会社に就職したが、「大食いで食べていきたい」という思いが募った。 15年に会社を辞め、アルバイトをしながら大食いタレントの道を模索した。ただ、当時、男性の大食いタレントのニーズは少なく、たまにイベントの仕事がある程度だったという。 「空いた時間に自分で発信できる力を持ちたい」と思って17年1月に始めたのがユーチューブだった。 機械操作に疎く、最初は、レトルトカレーを10種類食べるなどの短い動画で手探りを続けた。 手応えを感じたのは、17年夏にアップした総重量6.5キロの巨大おにぎりを食べる動画。 巨大おにぎりで「パーンと跳ね上がった」 「一気に再生回数とコメント数がパーンと跳ね上がった」 アップから5年たった現在の再生回数は650万回超。コメント欄には「料理上手だし、食べ方もとても綺麗で惚れる」「最初から最後まで美味しく食べるし、こんなに食べるのは凄い!食レポ上手だなぁー」といったコメントが並ぶ。 「こういうことなのか」 ユーチューバーの自分に世間が求めているニーズがわかり、自信がついた。 「受けたからといって、ネタ作りに走りたくない」 そんな思いから、企画はあくまで「その時に食べたいもの」に徹している。自分が食べきれる量を計算して料理しているので基本は食べ残さない。 しかし、毎食、大食いをしているわけではない。 「胃袋が骨盤までいっちゃう」 「そんな食生活を続けていたら、間違いなく内臓壊れますよ」と笑う。 さすがに6キロもの量を食べると、「胃袋が骨盤までいっちゃう」という。 「よく妊婦さんが赤ちゃんが生まれる直前に骨盤が開く感覚があるって聞くんですけど、それと似たような感覚が僕らにもあるんですよね。骨盤が開いてきて、足が開いてくるような感覚なんですよ」 それだけの量を消化するには数日かかる。腹ごなしが終わらないと、次の動画撮影に入れない。 桁違いの量を食べてもスリムな体形を維持している。 「油ものをがっつり食べたからといって一気に太ることはなくて、ぼくの感覚では3万キロカロリーとか摂取しても、体がむくむなという感覚はあるが、体重が一気に5キロ増えたとかはないんですよ。効率がいい動物ではないので全部は吸収しないと思うんですよ」 動画でこだわっているのは清潔感。キッチンの天板の汚れ一つが気になる。アップになる手先は特に重視。爪をきれいにきりそろえるだけでなく、毛が映らないように腕や手の毛はそっている。食材がきれいに映るように気をつけている。 道具にもこだわる。最初はホームセンターで購入した2千円のステンレス包丁を使っていたが、魚をさばくと刃が曲がってしまう。いい包丁を探してネット検索をしていると、目にとまったのが堺市にある青木刃物製作所のブランド「堺孝行」。 かっこいいので使っていると、青木刃物製作所の青木俊和専務からお礼のメッセージが届いた。以来、「堺孝行」を愛用し、40本を超す包丁の8割以上を占める。 料理は好きだったので本などで学びながら作っている。今は和食の技など、新たな調理技法の習得に挑戦している。 視聴されるにつれ、妥協したくないという思いが募り、結果、ボツ動画も多くなった。 歯の治療直後に撮影した際は歯茎から血が出てしまい、撮影を打ち切ったこともある。自分の話し方が知識を押しつけているように感じてボツにしたこともある。 「自分が納得できないものはアップしたくない。その結果、お待たせして『谷崎不足』というコメントを頂き、申し訳ない」 チャンネル登録者数が176万人を超え、色々な人が見ていると感じる。お酒が好きな人、ご飯が好きな人、料理が好きな人、きれい好きな人……。 「代わりに食べてもらっている感覚」 当初は想定していなかった見られ方をされていることにも気がついた。 「食べられない自分の代わりに食べてもらっている感覚になる」 そんな風に最初に声をかけてくれたのは柔道選手。大会前の減量時期に動画を見て満足してくれていた。 食事制限のため、点滴で命をつないでいた白血病の男の子は病床で大食い動画を見続けてくれた。 「自分の動画は小さな子が見ても面白くないと思っていたので、本当にありがたいです」 当面の目標はチャンネル登録者数200万人を達成し、ファンとの交流イベントを開くことだ。 「今のスタンスは変えたくないが、ずっと同じことを続けていてもしゃーないなとも思う。今後は公開収録して、『みなさん、遊びに来て』といった感じのものもやってみたい」(井石栄司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
« Golden Kamui », le manga à succès interrogeant le rapport des Japonais à la culture aïnou
La couverture du premier volume du manga « Golden Kamui », de Satoru Nada, aux éditions Shueisha. SHUEISHA LETTRE D’HOKKAIDO « Je leur dis de le faire elles-mêmes. Ce n’est pas si difficile et ça leur coûtera moins cher. » Kayoko Nishida est la référence de la broderie de ruunpe, le kimono de coton […]
コロナ給付金、約7千件が未返還 国の被害回復進まず
新型コロナウイルス対策の持続化給付金をめぐり、国に自主返還の申し出があった約7千件が未返還となっている。詐欺事件の摘発が相次いでいるが、国の被害回復は進んでいない。 中小企業庁によると、16日現在で持続化給付金の自主返還を申し出た約2万2500件のうち、返還済みは1万5400件。その差の約7千件はまだ返還されておらず、その原因について、税務に詳しい中央大法科大学院の酒井克彦教授は「申請を代行してもらう際に手数料を払ったり、給付金を使ってしまったりして返還に困るケースは一定数あるだろう」と分析する。 中小企業庁は自主返還されれば刑事告訴などをしない立場だが、「申し出だけでは直ちに免責されるわけではない。悪質性が高いと判断すれば、警察に相談するなどの対応もありうる」としている。 国民生活センターによると、今年5月末までの2年間で不正受給の相談が約1千件あった。このうち実際に「不正受給してしまった」というものは半数を超える約590件に上り、返還できずに困っているとの相談も含まれていた。 センターによると、給付金の… この記事は有料会員記事です。残り379文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪雨災害、一番適切な行動とは 全員無事だった集落から見えた教訓
豪雨災害が迫るなかでの適切な避難行動とは――。2017年の九州北部豪雨で、大きな被害を受けながら全員無事だった集落がある。「過去の教訓を生かした」と報じられたが、研究者が集落ほぼ全員の行動を丁寧にたどると、別の教訓が浮かびあがった。 福岡県朝倉市の山間部にある平榎(ひらえのき)集落。17年7月5日午後からの豪雨で住宅数軒が濁流に流されたが、12年の大雨時の状況を踏まえて避難し、集落全員が無事だった成功事例と報道された。 このエピソードに引っかかりを感じた近藤誠司・関西大教授(災害情報論)は「わかりやすい美談にまとめると、大事なことが抜け落ちる。実態を虚心坦懐(たんかい)にみなければ」と考えた。 18年に学生と4回集落を訪れた。災害が起きた7月5日昼間の行動について、住民37世帯85人のうち10人に直接話を聞き、計57人の行動を個別に特定。残りの人の状況も推定した。 その結果、①集落にいなかった(約30人)②帰宅中に立ち往生した(1人)③自宅にとどまった(約10人)④集落内の公民館に身を寄せた(約30人)⑤上流部に避難(11人)の5グループに分類。それぞれの危険性を検討した。 ②は土砂崩れに阻まれ、車中… この記事は有料会員記事です。残り493文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋篠宮ご夫妻、コロンビア大使夫妻と面会 皇室6月20日~26日
2022年6月20日 7時00分 天皇、皇后両陛下や皇族方の予定を毎週更新します。皇室の方々は様々な行事や式典、宮中祭祀(さいし)などで多忙な日々を送っています。紙面では掲載しきれない公務も紹介します。 宮内庁は6月20~26日の予定を発表した。秋篠宮ご夫妻は20日、東京・元赤坂の赤坂東邸で離任コロンビア大使夫妻と面会する(表記は宮内庁発表に準じます。予定は変更されることがあります)。 皇嗣家(秋篠宮ご一家) 6/20(月) 秋篠宮ご夫妻 赤坂東邸(離任コロンビア大使夫妻と面会) 6/23(木) 秋篠宮さま 宮邸(山階鳥類研究所「所員会議」にオンライン出席) 秋篠宮ご夫妻 赤坂東邸(外務省国際法局長から進講) 6/24(金) 佳子さま 赤坂東邸(重要無形文化財「蒔絵」保持者から説明) 常陸宮家 6/20(月) 常陸宮ご夫妻 常陸宮邸(発明協会新旧会長との面会) 三笠宮家 6/21(火) 彬子さま 静岡県(アートオリンピア2022 開会式・最終審査会) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
電気代で賠償、「おかしい」と裁判 国の責任、検討された首相の謝罪
福岡地裁で一番広い101号法廷に5月16日、生協の組合員ら約30人が詰めかけた。初めて参加した幼い子連れの母親もいた。 「原発事故の賠償負担金を経済産業省の省令によって電気代に上乗せしたのはおかしい」。電力小売事業者「グリーンコープでんき」(福岡市)が、国を相手に起こした訴訟の7回目の口頭弁論だった。 「難しくて頭に入らなかった」「裁判官の理解も深まっているのでは」「なかなか進まない」。報告集会で思い思いに感想を述べあった。 「でんき」の母体は、九州など16府県で食料品の購買事業などを営むグリーンコープ生協(組合員約42万人)。東京電力福島第一原発事故の翌年、原発に頼らない電気を届けるため設立された。2016年から電力小売りにも参入した。 自分たちが使う電気がどんな電気なのか知りたい。それが出発点だった。 2.4兆円、薄く広く回収 野菜の産地や肥料、農薬を調… この記事は有料会員記事です。残り1462文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仕事の裏側紹介で人気、現役CAユーチューバー なぜ異国のCAに?
関西ゆかりのインフルエンサーはどんな人? どんなことを考えて投稿しているの? 最近、思っていることは? そんな、こんなを、関西弁の客室乗務員(CA)のユーチューバー、Ryucrew(リュークルー)さんにお聞きしました。 カナダの航空会社で働く現役の客室乗務員(CA)で、仕事の裏話を紹介し、人気を集めている。 大阪の下町生まれ。小さい頃、グアム旅行のために訪れた関西空港は日常と切り離された特別な空間に感じ、胸が高鳴った。 「全然違う世界。ここで働けたら、ほんまにかっこいいなあ」 漠然とした航空業界へのあこ… この記事は有料会員記事です。残り688文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「おとなしそうな人が」 女性行方不明事件、容疑者の関係者に驚き
5日から行方がわからなくなっていた東京都文京区の新野(あらの)りなさん(23)の遺体が、茨城県常陸太田市内の山中で見つかった。警視庁は19日に死体遺棄事件として捜査本部を設置し、新野さんを同市内の別荘で監禁したとして逮捕した男から経緯を詳しく聴いている。2人に何があったのか、周囲からは驚きの声が上がった。 逮捕監禁容疑で逮捕された男は会社員の三瓶博幸容疑者(33)。三瓶容疑者の別荘の近隣住民によると、1週間ほど前、別荘に警視庁の捜査員が集まり、物々しい雰囲気に包まれた。 近所の男性(79)はその際… この記事は有料会員記事です。残り442文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
消し炭のような遺体、「言い尽くせん」悲劇の記憶 福岡大空襲77年
1945年6月19日夜、米軍機が福岡市中心部に焼夷(しょうい)弾を投下し、1千人以上が死亡・行方不明になった福岡大空襲から77年を迎えた。18日には「平和のための福岡女性のつどい」が福岡市南区であり、空襲を体験した男性が当時のことを語った。 「空からどんどん焼夷弾が落ちてきて、逃げ道がない。その中を母と走り回った」 石橋義廣さん(82)=糸島市=は国民学校(現在の小学校)に入学したばかりで、現在の博多区冷泉町に暮らしていた。父や姉たちが仕事や疎開で不在の夜、空襲が始まった。炎が迫り、母に手を引かれて街に飛び出した。 あちこちで火柱が上がり、2… この記事は有料会員記事です。残り362文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル