19日に震度6弱の地震があった石川県の能登地方では、数年前から地震が頻発。気象庁は今後も地震が続くとして注意を呼びかけている。周辺では謎の地殻変動も続いてきたが、原因はなお不明だ。石川県内では1人が亡くなった2007年3月の能登半島地震(震度6強)以来の揺れとなった。 「数年前から続いていた群発地震の活動の一つではないか」 東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)は今回の地震についてこう話す。 「群発地震は始まりも終わり… この記事は有料会員記事です。残り1040文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男児を助けようとした男性、ダム湖でおぼれ死亡 大阪・泉南
2022年6月19日 23時57分 19日午前11時55分ごろ、大阪府泉南市信達童子畑の堀河(ほりご)ダムで、おぼれている人がいる、と釣り人から119番通報があった。府警などによると、京都市東山区のダンス講師、河内正樹さん(39)が救助されたが、約2時間半後に搬送先の病院で死亡が確認された。 泉南署によると、ダム湖を訪れた河内さんら4人のグループのうち12歳の男児がおぼれそうになり、先に泳いでいた河内さんが助けようとしたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鳥居が倒壊、宮司「目を疑った。気持ち整理つかない」 能登震度6弱
震度6弱の強い揺れに驚きと不安が広がった。石川県の能登半島で19日午後にあった地震。震源地に近い珠洲市を中心に住民たちは片付け作業に追われた。 同市飯田町の春日神社では鳥居が倒壊し、こま犬の足が折れた。宮司の葛原秀史さん(54)は地震発生時は同県七尾市におり、知人から鳥居が倒れた写真がLINEで送られて「目を疑った」という。鳥居は過去の地震で一部が落ちたり、ひびが入ったりしたが、「全部倒れるのは初めて。気持ちの整理がつかない」と話した。 珠洲市野々江町のスーパー「ダイマル」では、地震で酒など瓶類が割れたため、客を店外に避難させ、一時的に営業を取りやめた。店員の女性は「早く片付けて営業を再開したい」と話した。 市多目的ホール「ラポルトす… この記事は有料会員記事です。残り400文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
多摩川で少年2人流され死亡 中州で水遊び中
2022年6月19日 21時06分 19日午後4時10分ごろ、東京都日野市日野の多摩川で、「子ども2人が川に潜ったまま上がってこない」と通行人の男性から110番通報があった。警視庁によると、14歳と13歳の少年2人が約40分後に救出され、いずれも心肺停止の状態で病院搬送後に死亡が確認された。 日野署などによると、亡くなった少年2人は親戚で、事故直前に別の親戚の9歳男児と川の中州部分で水遊びをしていた。川底に沈んでいるところを救助隊が午後4時50分ごろに引き揚げたが、意識不明だった。2人とも海水浴用パンツを身につけていたという。同署が当時の状況を詳しく調べている。 現場はJR立川駅の南約1・5キロで、近くには日野、立川両市を結ぶ日野橋がある。通報を受け、消防車や救急車など計約20台が出動した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石川県珠洲市で震度6弱 M5.4、一連の地震活動で最大
吉沢英将、山田健悟2022年6月19日 21時46分 19日午後3時8分、石川県能登地方を震源とする地震があり、同県珠洲(すず)市で最大震度6弱を観測した。気象庁によると震源の深さは13キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・4。津波は発生せず、北陸電力志賀原発(同県志賀町)に異常はなかった。県などによると、珠洲市と同県能登町で6人がけがをし、うち1人は手首を骨折し、5人は軽傷だという。 同県では他に能登町で震度5弱、輪島市で震度4を記録。新潟、富山、福井の3県でも震度3を観測した。 能登半島では、半島の先端部を震源とする地震が2018年ごろから増加傾向にあり、2020年12月から活発化。同年12月1日から今年6月19日午後3時までに、震度1以上を観測する地震が148回発生している。今回の地震は地殻内で発生したとみられる。 一連の活動では21年9月16日に起きた最大震度5弱(M5・1)の地震が規模、震度ともに最大だったが、それを上回った。石川県で震度6弱以上を観測したのは、07年3月25日の能登半島地震以来という。 19日夕、緊急の記者会見を開いた気象庁の鎌谷紀子・地震津波監視課長は一連の地震活動の一つとの認識を示した。この地域で活動が活発化している原因は「政府の地震調査委員会で検討が進められているが、確定していない。何か変わったことが起きたとは考えていない」と述べた。 同庁は、今後1週間程度は同程度の地震に注意を呼びかけるとともに、一連の活動が当面継続するとの見方を示して注意を促した。 県によると、珠洲市の市総合病院で断水が発生したが、夕方までに復旧した。県立飯田高校では窓ガラスが割れたり棚から物が落ちたりしたが、大きな被害は出ていないという。馳浩知事は「今後余震が予想される。県民の皆さんは引き続き警戒を」と注意を呼びかけた。(吉沢英将、山田健悟) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「数秒の強い縦揺れ」食器など散乱、歩道の隆起も 能登で震度6弱
19日午後3時8分ごろ、石川県能登地方であった地震で、震度6弱を観測した同県珠洲市では、強い揺れが数秒にわたって続き、食器が割れるなどの被害が各地で相次いでいる。 珠洲市役所の日直室にいた女性職員は「強い揺れでびっくりした。流しにあった洗剤が倒れた」と話した。同市高屋町の円龍寺の塚本詠子さんによると、台所で陶器の食器が落ちて割れ、散乱しているという。 同市野々江町の「道の駅 すずなり」では瓶の商品多数が床に落ちて割れた。地震の発生時に客数人がいたというが、女性職員は「店内は危険だと思って、外に避難してもらった」と話す。店舗に隣接した事務所では「棚が落ちた書類が散乱してひどい状態」という。 焼き物を販売している同市蛸島町の珠洲焼館でも、陳列しているつぼや花器が複数倒れ、破損している商品も出ている。同館で働く50代女性は、5秒ほどの強い縦揺れを感じたといい、「最近は地震が続いていたので、またか、と思ったが、今回の揺れは非常に強かった」と話していた。 珠洲市にある珠洲市総合病院に勤務する男性職員は地震当時、自宅にいたという。「突き上げがあって、横揺れが激しく、10秒ぐらい激しく揺れた」と語った。CDラックからCDなどが床に落ちたという。 その後、病院に車で駆けつけた。信号などは通常通り点灯していて、渋滞なども発生していなかったが、歩道で地面が隆起しているところを見たという。 病院に着いて事務室内に入る… この記事は有料会員記事です。残り408文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子ども助けようと、ダム湖で男性おぼれ死亡 大阪・泉南
2022年6月19日 18時21分 19日午前11時55分ごろ、大阪府泉南市信達童子畑の堀河(ほりご)ダムで、おぼれている人がいる、と釣り人から119番通報があった。府警などによると、30代とみられる男性が救助されたが、約2時間半後に搬送先の病院で死亡が確認された。 泉南署によると、ダム湖を訪れた男性ら4人のグループのうち10代の子どもがおぼれそうになり、男性が助けようとしたという。署が身元などを調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
多摩川で少年2人流され意識不明 東京・日野
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きれいに流れる安心な川、釣り人はなぜ不満? 災害復旧の川で考える
【動画】防災工事で様子が変わった阿武隈川=安田琢典、福地慶太郎撮影 豪雨の季節が近づいてきた。各地ではいまも、豪雨災害を防ごうと河川改修が進む。かつては渓流の環境を守ることと両立させようとする取り組みも目立ったが、災害の悲惨さに直面するなかでかすんでいるようにも見える。アユ釣り解禁を前に考える。(福地慶太郎、安田琢典、東野真和) 「これだけ水がサーッときれいに流れれば、誰もが水害は起きないと安心するかもしれない。でも、これではアユが休めるところがないのよ」 栃木県・那須と接する福島県西郷村。田畑が広がる中を阿武隈川が悠々と流れている。釣り人の人気スポットを見つめ、佐藤正喜さん(71)はぼやいた。防災工事で、川の姿が変わってしまったというのだ。30年以上前からアユ釣りを楽しんできた。いまは阿武隈川漁協の理事として、アユを放流して釣り場を守る立場でもある。 全長239キロの阿武隈川は、西郷村を源流に福島県内を北上し、宮城県から太平洋へと注ぐ。2019年の台風19号の豪雨で、福島県内7カ所で堤防が決壊した。その後の大雨も含め県内の死者は40人に上った。 国と福島、宮城両県は10年計1840億円の予算で護岸や堤防復旧などに取り組むことにした。この枠組みとは別に、福島県は県内河川の掘削に着手。土砂を除去して流量を確保し、豪雨に備える目的で、20年度から22年度までの3年間に約250億円を投入し、24年度まで続ける。 行政にとって、防災最優先は言うまでもない。だが佐藤さんは工事でアユが棲(す)みにくい環境になったのではないか、そこに目を向けないでいいのかと訴える。アユは石の陰など流れが緩やかな場所に居着く。工事で石がほとんどなくなったというのだ。 一方で県は、阿武隈川漁協の… この記事は有料会員記事です。残り1510文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
本州最北、ヤマメもアユも消えた渓流 釣り歴50年の目に映る異変
【動画】土砂災害で渓流魚の生育環境が激変している=安田琢典、福地慶太郎撮影 豪雨災害で土砂や倒木が川に流れ込めば、渓流は荒れてしまう。下北半島の大畑川も昨夏、大雨に見舞われた。それから10カ月。ヤマメやアユなどの渓流釣りのシーズンを迎え、現場に入ったところ、いまだ復旧せず、川底には土砂がたまっていた。なぜ原状回復していないのか。(福地慶太郎、安田琢典) 青森県の下北半島北部、むつ市を流れて津軽海峡にそそぐ大畑川。全長31・6キロ、ヤマメやイワナ、アユなどが生息し、全国から釣り人が訪れる人気の渓流だ。 昨年8月、局地的な大雨に見舞われ、大畑川の中流域では土砂崩れが相次いだ。今年4月に渓流釣りが解禁され、例年ならイワナやヤマメ釣りのピークを迎えている6月上旬、フライフィッシング歴50年近い地元カメラマンの川島明さん(68)とともに大畑川に向かった。 足を踏み入れたのは薬研(やげん)温泉の下流、薬研橋近く。ユスリカなどヤマメが好む昆虫が舞う絶好のコンディションに、川島さんは「30センチを超す大物が釣れそうな気配がする」とフライロッドを振った。だが、フライに反応するのは、春に放流された体長5センチ程度の稚魚ばかり。小さすぎてフライをくわえることすらできない。 漁協「戻るのに最低数年、回復しない沢も」 沢沿いの斜面が崩れ、倒木が土砂に埋まっている。堆積(たいせき)した土砂が流れをせき止め、沼のようにぬかるんだ場所もある。「川の形が変わってしまい、居着いていた大きな魚がいなくなっていた。川底の石につく、餌となる水生昆虫も極端に小さい」。川島さんは表情を曇らせた。 昨夏の大雨被害について、大畑川を管理する県下北地域県民局の本間康弘・河川砂防施設課総括主幹は「これだけ大量の土砂が流入した経験はない」と振り返る。 大畑川に漁業権を設定する大… この記事は有料会員記事です。残り862文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル