有料会員記事 古畑航希、鈴木優香、椎木慎太郎2022年6月14日 19時54分 福岡県篠栗町で2020年4月、三男の翔士郎ちゃん(当時5)を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の碇(いかり)利恵被告(40)の裁判員裁判。14日の法廷で碇被告は、3人の子どもたちへの謝罪と、共謀したとされる「ママ友」赤堀恵美子被告(49)=同罪などで起訴=との出会いについての後悔を口にした。 14日、白いハンカチとメモ用紙を握りしめて証言台に立った碇被告。裁判長から、最後に言いたいことがないかを問われ、「翔士郎は……」とつぶやくが、言葉が続かない。ハンカチで目元や口元をぬぐって20秒ほど沈黙し、再び口を開くと「翔士郎が亡くなったのは、私の責任です。それだけです」。声を震わせてこう述べた。 その後、被告人席に戻ると碇被告は、子どもらへの謝罪や赤堀被告との出会いを悔やむ言葉をつづったメモ用紙を読み上げた。内容の要旨は以下の通り。 ◇ 私は今回起こした事件を心から悔やみ、本当に反省しています。私の身勝手な行動により、いろんな方を巻き込み本当に反省しています。赤堀(被告)を信じ、「ボス」を恐れ、翔士郎を守ってあげることができませんでした。翔士郎には一生謝罪し続けます。 翔士郎を失ったことは、私に… この記事は有料会員記事です。残り530文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
発達障害の子も共に学ぶ 「通級指導」拡充へ 教員の専門性向上課題
発達障害のある児童生徒らが通常学級で学んでいくための支援策を議論する文部科学省の有識者会議の初会合が14日、開かれた。障害のない子と一緒に学ぶインクルーシブ(包容する)教育を進めるため、一部の指導だけを別室で受ける「通級指導」などを充実化させる提言を今年度中にまとめる。 文科省によると、通級指導を受ける公立の小中高生は約13万4200人(2019年度)で10年前の2・5倍に増えた。文科省の12年の小中学校への調査では、通常の学級で発達障害の可能性のある児童生徒の割合は6・5%。発達障害への認知が進み、この割合は今後も増えるとみられるという。文科省はインクルーシブ教育の観点から、通常学級とは別の特別支援学級に在籍させる対応ではなく、障害の程度に応じて通常学級に在籍する通級指導を拡充したい考えだ。 通級指導には児童生徒が在籍校で受ける「自校通級」、他校で受ける「他校通級」、他校の教員が訪問してくる「巡回指導」がある。17年度の小中学校への調査では、自校通級は5万8752人(全体の53・9%)、他校通級は4万3613人(40・0%)、巡回指導は6581人(6・0%)だった。 文科省は26年度にかけ小中… この記事は有料会員記事です。残り1464文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「コロナを5類相当に」、東京都医師会が類型見直し提案
東京都医師会は14日、感染症法上の新型コロナウイルスの扱いを「2類相当」から「5類相当」に引き下げ、入院や就業制限、健康観察の措置を不要とし、インフルエンザと同様の対処にすべきだという案をまとめ、公表した。 尾崎治夫会長らが同日の記者… この記事は有料会員記事です。残り245文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性格の違いも出てきたよ 双子パンダ、もうすぐ1歳 上野動物園
上野動物園(東京都台東区)で昨年6月に生まれた双子のジャイアントパンダ、オスのシャオシャオとメスのレイレイ。感情豊かなシャオシャオ、要領の良いレイレイと、2頭の個性もはっきりとしてきた。 23日で1歳となる2頭。園によると、シャオシャオは喜怒哀楽がはっきりしていて、ちょっとした物音に驚くような繊細な面もあるという。レイレイは要領が良く、マイペース。シャオシャオにちょっかいを出されても、サッとかわして、「お姉さん」のよう。 シンシンの母乳を飲む時にも行動の違いは見られるという。レイレイはシンシンが寝ている時を見計らって母乳を飲む一方、シャオシャオは自分が飲みたい時に突撃する。ただ、シンシンにはねのけられることも多いという。 2頭の体重は約27キロになった。5月中旬にリンゴを口にして以来、固形物は食べておらず、シンシンの母乳や人工乳を飲んでいる。シャオシャオは屋外にある木の上がお気に入りで、レイレイは最近、室内を好んで過ごしているという。 園の担当者は「ここまで大きくなって良かった。うれしいです」と話している。(本間ほのみ) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
20代女性の5割、男性の7割「配偶者・恋人いない」 22年版白書
もはや昭和ではない――。14日に閣議決定した22年版「男女共同参画白書」はこう指摘した。新型コロナウイルスが感染拡大した2020年以降、婚姻件数は戦後最も少なくなる一方で、離婚件数も婚姻の3分の1程度で推移している。家族の姿の変化や人生の多様化が進んでいる。 内閣府が政府の各種調査を分析した。白書によると、21年の婚姻件数は51・4万件(速報値)と、1970年の102・9万件から半減した。50歳時の未婚割合は70年には男性が1・7%、女性が3・3%だったが、20年には男性が28・3%、女性が17・8%まで増えた。 結婚を取り巻く意識が変化するなかで、20代の女性の約5割、男性の約7割が「配偶者、恋人はいない(未婚)」と回答した。今後の結婚願望については、「結婚意思なし」と回答したのは30代女性で25・4%、30代男性で26・5%と、それぞれ4分の1に達した。 積極的に結婚したいと思わな… この記事は有料会員記事です。残り563文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
祭りも徐々に復活…夏に向けて「渋うちわ」作りピーク 熊本・山鹿
夏の到来を前に、熊本県山鹿市の栗川商店では県伝統工芸品の「来民(くたみ)渋うちわ」作りが最盛期を迎えている。渋柿から5年かけて作った、抗菌作用のある液を仕上げに塗ったうちわは、竹の骨組み作りから和紙を貼り、仕上げるまで全て手作業だ。 2年前は新型コロナウイルス… この記事は有料会員記事です。残り173文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Passion, not paycheck, drives Japanese pitcher in independent league
Jumpei Akanuma is a 26-year-old Japanese pitcher chasing his pro baseball dreams in the Frontier League, far from the spotlight of the major leagues. He plays for the Schaumburg Boomers in the United States’ largest and longest-running independent league, having returned to the Illinois-based team after a 2½ year hiatus […]
東海道新幹線で刃物を持った不審者が…相次ぐ事件教訓、深夜に訓練
JR東海は13日深夜から14日未明にかけて、走行中の東海道新幹線の車両内で、刃物を持った不審者に対応する訓練を実施した。走行中の電車内で相次いだ刺傷事件の教訓をふまえ、ホームドアと車両ドアがずれた状態で停車した後の避難などを確認した。 訓練は営業終了後の品川―新横浜間で実施し、報道陣に公開された。 昨年10月に東京都内を走る京王線で起きた刺傷事件では、複数の非常通報装置が押されて乗務員が異変に気づき、緊急停車した。ホームドアと車両ドアの位置がずれて止まったため、ドアがすぐには開かず、多くの乗客が窓から避難した。 今回の訓練では、刃物をもっ… この記事は有料会員記事です。残り267文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「36番さん」は離婚、「1番さん」はがん 番号で訴えた原発避難者
東京電力福島第一原発事故で被害を受けた住民らが、国と東電に損害賠償を求めた4件の集団訴訟で、最高裁の小法廷(菅野博之裁判長)は17日に判決を言い渡す。東電の賠償責任は確定しており、争点は国の責任の有無。高裁段階では国の責任について判断が割れており、最高裁がどのような統一判断を示すかが注目される。 原発事故で人生一変 19歳の弟は自ら命を絶った 「全ての被害者の塗炭の苦しみに正面から向き合って」 福島県いわき市から前橋市に自主避難した「群馬訴訟」原告の丹治杉江さん(65)は、4月の最高裁弁論で訴えた。自身の苦労を述べるだけでなく、経済的に余裕がなく裁判に足を運べない原告、差別を恐れて実名で発信できない原告や家族らの窮状を代弁した。 同じくいわき市から避難した… この記事は有料会員記事です。残り2143文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性被害と困窮の先にあったAV出演 「つらい経験をお金に変えてる」
アダルトビデオ(AV)出演被害の背景には貧困や性犯罪、性暴力がある――。14日に内閣委員会で可決したAV出演被害防止・救済法は、問題の根本解決のために国と自治体は必要な支援をする、と盛り込まれた。ただ、性暴力の被害をへて、出演した女性からは「具体性を欠く」と実効性に疑問の声も上がる。 ギャラは1本100万円。撮影現場では「スター」になれた。 「わたし、認められてる」 かつて10本以上のAVに出たという女性は当時、「ここがわたしの居場所なんだ」と感じていた。 ただ、撮影を終えて帰宅すると寝込んだ。ストレスなのか、肌荒れがひどくなった。 この世界に飛び込んだのは、封印した性被害の記憶が関係していた。 「向こうに猫がいるよ」… この記事は有料会員記事です。残り1641文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル