豊かな自然や風景など糸島の魅力を詰め込んだご当地映画「猫の記憶」の撮影が行われている。市内在住のマルチクリエーター濱洋一さん(59)が地域活性化の一助にと企画した。 監督・脚本・音楽なども担当する濱さんは、音楽プロデューサーや映像作家、写真家として活動。7年前、糸島市に移住した。「地元に何か貢献したい」と考え、映画づくりを通じて糸島の情報発信や地元の人材育成を図る。 主人公は女子高生の紫音。小さいころ猫と一緒にいるところを拾われて養親のもとで育った。交通事故に遭ったことで猫のことを思い出し、その行方を探し始めるといったストーリーだ。白糸の滝や立石山、芥屋の大門(おおと)周辺など市内の名勝地でロケを行う。 紫音役は、福岡のアイドルグ… この記事は有料会員記事です。残り150文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「知床旅情」に加わった新たな意味 加藤登紀子さんが語る観光船事故
知床の岬に はまなすの咲く頃――。加藤登紀子さんが歌い、大ヒットした「知床旅情」。1970年代、都会に出てきた若者たちの多くが、この曲を聴いては望郷の念に駆られた。 そんな曲の舞台となった知床の地で起きた観光船の事故。加藤さんが事故や知床への思い、そして「知床旅情」のこれからについて語ってくれた。 ◇ 事故を受けて、まず思い出したのは、1959年に80人を超える死者・行方不明者が出た知床半島・羅臼での漁船の遭難事故です。 当時は東西冷戦中で「鉄のカーテン」の時代。「風が吹いたらクナシリ(国後島)に逃げろ」と昔から言われていたのに、強烈な風が吹いて海が荒れる中、羅臼港に帰ろうとして事故に遭いました。船は、クナシリに逃げてソ連に拿捕(だほ)されることを恐れたのです。 この理不尽な悲劇を受け、森繁久彌さん(2009年、96歳で死去)が知床のために動きました。 真冬の知床半島で漁師が集まる「番屋」に暮らす老人を描いた映画「地の涯(はて)に生きるもの」を、私財をはたいて自主制作しました。地元民の惜しみない協力に感激した森繁さんが、そのロケの置き土産として「知床旅情」を作詞作曲したのです。 今回の観光船事故は、無謀な出航のすえにたくさんの方々が犠牲になりました。私は、厳しい自然と向き合って生き抜いてきた知床の人たちは、船を出すことにとても慎重だと感じてきました。だからこそ残念でなりません。 「君の声はあの風の冷たさを知っている声だね」 森繁久彌さんは言った 「知床旅情」との出会いは68年3月でした。後に夫となる藤本敏夫さん(02年、58歳で死去)と初めて一緒にお酒を飲んだ日。東京・千駄ケ谷のマンションまで送ってくれて、別れるのが寂しくなった2人は、屋上に行きました。彼が夜空の下で朗々と歌ってくれたのが、この曲でした。 その1年後、私が「ひとり寝の子守唄」を歌った弾き語りのステージを森繁さんが見てくれていました。 舞台袖で「僕と同じ心で歌う人を見つけたよ」と言って抱きしめて下さった。この出会いから、私が「知床旅情」を歌うことになります。 私は戦中、森繁さんがアナウ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
延長1.3キロ「リニア最長駅」 岐阜県駅が着工
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梅雨空に映えるアジサイ 巨大手水鉢を彩る 九州でようやく梅雨入り
気象庁は11日、九州地方の南部、北部(山口県を含む)がいずれも梅雨入りしたとみられると発表した。記録的に早い梅雨入りとなった昨年より、いずれも31日遅い。平年比でも南部で12日、北部で7日遅い。九州では今後1週間、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなるという。 同庁によると、昨年は梅雨前線の北上が早かったため、統計がある1951年以降、南部では2番目に早く、北部では最も早い梅雨入りとなった。 福岡県太宰府市の太宰府天満宮では、巨大な手水(てみず)鉢に色とりどりのアジサイが浮かべられ、訪れた参拝者の目を楽しませている。 鉢は縦4メートル、横6メー… この記事は有料会員記事です。残り88文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
維新・松井代表、長崎で演説「抑止力持たないと。タブーなき議論を」
日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は11日、長崎市を訪れ、街頭演説した。長崎への原爆投下に触れつつ、「抑止力を持たないといけない。タブーなき議論が必要だ」と発言した。維新は「維新八策」と銘打った参院選向けの政策提言で、「核共有を含む拡大抑止に関する議論を開始する」と掲げている。 松井氏は、参院選長崎選挙区で立候補する維新の新顔候補と演説。最後に「長崎の皆さんは戦争で苦労されたし、えらい目に遭われた。日本に落とされた二つの原爆の一つが長崎。だから核廃絶、あたり前のことです」と語った。 続けて「政治は現実も見ないとだめ。核を持っている大国が、ない国に侵略をしかけている」と指摘。「独立国として安心して住む国をつくっていくためには抑止力を持たなければならない。アメリカの『核の傘』の中で抑止力を持ってきたけど、ロシアの侵略を見ても、自分の国は自分で守る力が必要だと改めて感じた」と強調した。 その上で、「どういう防衛力… この記事は有料会員記事です。残り262文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 参院選2022 ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「子どもには権利がある」 荻野目洋子さんが新曲に込めた思い
【動画】児童労働について考える歌「宝石~愛のうた」を歌う、荻野目洋子さん=ILO駐日事務所提供 歌手の荻野目洋子さんが、児童労働をなくす願いを込めた曲「宝石~愛のうた」をつくり、10日に福岡市の中学校で披露した。歌詞の一節には「you have rights(あなたには権利がある)」。生徒たちに「ずっと覚えておいてほしい」と呼びかけた。 荻野目さんは10日、福岡市東区の市立和白中学校の体育館で、生徒らと児童労働について考える出前授業をした。ウクレレを弾きながら歌った「宝石~愛のうた」はこう始まる。 誕生日って 沢山(たくさん)の愛 キミが生きるために 集まった宝石 「誕生したときは、みんな宝石のように命の輝きをもっている」「いのちは宝物だから、宝石」と荻野目さん。 戦争や貧困、災害……。取り巻く環境や人生のつまずきなどから、笑顔が消えてしまうことがある。大人が全部正しいとは限らない。「何かおかしい」と思ったら、子どもでもだれでも声を上げる権利があることを知ってほしいとの思いから、こう作詞した。 you have rights ポジティブな気持ちになって希望を持てるよう願い、アップテンポの軽快な曲に仕上げたという。 荻野目洋子さん、児童労働問題と芸能活動を語る 荻野目さんが「宝石~愛のうた」を作ったのは、国際労働機関(ILO)の活動に賛同したからです。なぜ児童労働の問題に取り組むのでしょうか。10代から続ける芸能活動の近況とともに話してくれました。 荻野目さんは、この曲や代表… この記事は有料会員記事です。残り2567文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「わたあめみたい」皇后さまが初繭かき 愛子さまも初めての養蚕作業
皇后さまは11日、皇居内の紅葉山御養蚕所で、繭を初めて収穫する「初繭搔(か)き」を行った。皇后さまは「わたあめみたい」などと語りながら、「蔟(まぶし)」と呼ばれる器具から繭を丁寧に外した。順調に育ったことを喜んでいる様子で、作業にあたった主任らを「大変でしょう」とねぎらったという。 皇室の伝統行事「養蚕」は明治以降、歴代皇后が継承し、約150年続いてきた。皇后さまは2020年から取り組んでいる。 今年は5月11日に「御養蚕始(はじめ)の儀」に臨み、豊作を祈る神事のあと、孵化(ふか)したばかりの蚕に初めて桑を与える「掃立(はきた)て」の作業をした。同月19日には天皇陛下とともに蚕に桑の葉を与える「御給桑(きゅうそう)」を、今月1日には長女愛子さまも加わってご一家で、御給桑と、繭作り用の器具である蔟に蚕を移す「上蔟(じょうぞく)」も行った。 皇后さまは小学校時代に生物… この記事は有料会員記事です。残り574文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋篠宮ご夫妻、広島市の平和記念公園に 原爆死没者慰霊碑に供花
多田晃子2022年6月11日 21時00分 秋篠宮ご夫妻は11日、広島市の平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に供花した。秋篠宮さまがこの慰霊碑を訪れるのは、皇嗣になって初めてとなる。 ご夫妻は小雨が降る中、慰霊碑に白いユリの花束を供え、深々と拝礼した。その後、同市の松井一実市長から、慰霊碑には約32万8900人の名簿が奉納されていることなどについて説明を受け、真剣な表情で耳を傾けていた。市長によると、秋篠宮さまは「コロナで平和記念式典の規模がだいぶ縮小していますけども、どんな状況ですか」などと質問。「修学旅行生がずいぶん来ているのでしょうか」とも尋ねたという。 その後、ご夫妻は同市で開かれた「第70回全国ろうあ者大会inひろしま」の演劇祭典と作品展を鑑賞。12日に同市で開かれる同大会式典に出席し、同日帰京する。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
訪日客受け入れ再開も、漏れるため息 浅草の和服レンタル業者はいま
東京・浅草の雷門からほど近い、ビルの一室。照明を半分以下に落とした薄暗い部屋で、「Sakura Photo Studio」代表の寺内寛さん(43)はため息をついた。「限界です。あと2カ月もつかどうか」 浅草には和服のレンタル業者が多いが、同スタジオでは外国人観光客を専門的に受け入れてきた。だが、この2年あまり、2週間で客がゼロという時もある。 外国人観光客に日本を知ってもらう接点になりたい。そんな思いで12年前、ヘアメイクや着付けをする仲間とともに、和服のレンタルと写真撮影の仕事を立ち上げた。英語、韓国語、中国語など5カ国語に対応。60人もの外国人がやって来る日もあったという。 髪をセットし、和服を着付け、足袋と草履をはいてもらう。女性なら髪飾りをつけ、和装に合うバッグも貸し出した。オプションで、スタジオでの写真撮影がある。雷門など外に出ての撮影希望にも対応した。 独身時代にスタジオを訪れた外国人客が、数年後に出産した子と一緒にやって来た――。そんなリピーターもいた。「和服で浅草を散策したことが日本旅行のハイライトでした」。帰国後に届く喜びの声が、生きがいだったという。 浅草がある台東区の統計では、2018年に同区を訪れた観光客5583万人のうち、約2割の953万人が外国人だった。 それがコロナ禍で暗転した… この記事は有料会員記事です。残り706文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
差別とどう向き合う 映画「私のはなし 部落のはなし」関西で公開中
部落差別をテーマにしたドキュメンタリー映画「私のはなし 部落のはなし」(205分)が大阪と京都の映画館で上映されている。監督の満若勇咲(みつわかゆうさく)さん(36)は大阪芸術大の学生時代から取材を続けてきた。「映画を見て、自分が部落差別の問題とどう向き合うのかを考えてほしい」と話す。 映画には、被差別部落出身者だけでなく、差別をする側も含めた約20人が登場する。それぞれの立場、論理で自分と部落のかかわりを語る姿を通して、見えづらい差別の構造をあぶり出そうとしている。 満若さんが部落差別の問題と出会ったのは2007年、大学3年のとき。アルバイト先の牛丼屋でスライスされた牛肉を調理中に、ふと「牛が肉になる過程を見たことがないな」と思った。当時は食肉産業とゆかりのある部落があるという知識はなく、「知りたい」思いに駆られた。 ■過去作、撮影協力は得られた… この記事は有料会員記事です。残り1094文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル