「お客様は被害者ですよ」。窓口で粘ること1時間。外貨両替業の担当者による根気強い対応が、特殊詐欺の被害を防いだ。 4月21日、福岡市のJR博多駅筑紫口の外貨両替業トラベレックスジャパンの窓口に、50代男性が来店した。商品代金として「海外に送金をしたい」という。 送金先はスペイン。額は日本円で約27万円。窓口で対応した矢野明子さん(49)と男性とのやりとりはかみ合わず、送金相手を聞いても、「友だちに送る」としか答えない。だが、商品代金を送ることに必死な様子が伝わってきた。 「誰かに言わされているような感じ」と不審に思った矢野さんは、男性を落ち着かせようとした。 「この送金サービスは商品代金を送金するためには利用できません」と伝えると、男性は相手からのメールを見せ、懇願した。 それが決定打となった。メー… この記事は有料会員記事です。残り347文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中国海警の公船がいつも航行 「尖閣の海は以前と変わってしまった」
現場へ! 沖縄で安保を考える④ 1月31日未明、沖縄県石垣市の我喜屋(がきや)隆次市議は乗船した東海大学の調査船「望星丸」(2174トン)の甲板に出た。真っ暗な海面のかなたに、緑と赤のライトが浮かんでいた。 そばにいた仲間均市議が「赤は中国海警、緑は海上保安庁の船だよ」と教えてくれた。我喜屋市議は、尖閣諸島の近くまで来たことを実感した。 石垣市は翌2月1日、中山義隆市長らが前日朝に海上視察をしたと発表した。午前7時ごろから尖閣諸島の魚釣(うおつり)島、北小島、南小島の3島周辺を船から約2時間視察し、魚釣島には最短約1・8キロまで近づいた。現職市長が市の調査として尖閣周辺海域を訪れるのは初めてという。 我喜屋市議によれば、海保の巡視船4隻が、調査船の右舷と左舷にいて、その外側を海警が航行していた。海警が進行方向を遮るように接近し、日本の海保が防いでいた。「尖閣の海は以前と全く変わってしまった。中国の公船が常にいる状態。尖閣諸島が石垣市の行政区域であることを内外に発信すべきだ」と語る。 仲間市議の話では、海上視察の計画は昨年秋ごろから浮上していた。調査船を保護する必要がある防衛省・自衛隊と海上保安庁には事前に計画を伝えたほか、事前に情報が漏れないよう細心の注意を払ったという。2月4日に開幕する北京冬季五輪の直前に調査すれば、中国も五輪への影響を避けるため、極端な行動には出ないだろうという計算もあった。 仲間市議は1995年以降、何度も尖閣沖で漁をしてきた。尖閣諸島への上陸は国会議員との同行を含め、計16回を数える。 海上保安庁によれば、1千トン以上の船舶でみた場合、2012年の尖閣国有化当時に中国海警局の公船は40隻で、海保の51隻を下回っていた。ところが、19年末には海警の公船は130隻にも達した。同年度末の海保巡視船は66隻に過ぎない。 日本政府は過去、米国に対し… この記事は有料会員記事です。残り586文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「俺のうしろに捨てるな!」ゴルゴの鋭い視線 三鉄で海洋ごみ対策
西晃奈2022年6月9日 12時20分 【動画】「ポイ捨てをするな。海ごみは街から出ている」。ゴルゴ13の主人公デューク東郷が鋭い目線で私たちを見つめている。そんなラッピング列車が8日、三陸鉄道宮古駅から出発した=西晃奈撮影 ゴルゴ13の主人公デューク東郷が鋭い視線で私たちを見つめている。そんなラッピング列車が8日、三陸鉄道宮古駅から出発した。ポイ捨てをするな。海ごみは街から出ている――。 日本財団が主催する海と日本プロジェクトの一環で、海洋プラスチックごみ問題の対策として企画された。財団によると、海に流出するごみの約8割が陸地で出ており、原因にはポイ捨てなどが挙げられる。 その問題を広く知ってもらおうと、岩手ゆかりの漫画家さいとう・たかをさんの代表作ゴルゴ13とコラボした。さいとうさんは妻が県内出身で、花巻市に別邸を構えていた。 久慈―盛の全線を走る列車のほか、東郷の身長182センチと同じ大きさのパネルに「俺のうしろにごみを捨てるな!」という吹き出しをつけたごみ箱も登場。久慈、宮古、釜石、盛の各駅のホームに設置された。 ゴルゴファンという財団の海野(うんの)光行常務理事は「迫力がある。乗客やこの列車を見た人に海洋ごみ問題に関心をもってもらい、調べて行動するきっかけになってほしい」と話した。 列車運行とごみ箱設置は来年3月31日まで。列車は通常ダイヤに組み込まれるが、スナイパーの東郷のように、どこでお目にかかれるかは運次第だという。(西晃奈) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青森県の自殺死亡率、初の全国ワースト1位 自殺者数、2年連続増加
土肥修一2022年6月9日 12時48分 2021年の青森県内の自殺者は284人で、前年から46人増えた。人口10万人あたりの自殺死亡率は前年から4・1ポイント増の23・4と悪化し、前年の全国ワースト4位から、初めて1位となった。厚生労働省が発表した人口動態統計で明らかになった。 県内の自殺者は19年までは減少傾向だったが、新型コロナの感染が拡大した20、21年と2年連続で増えた。県はコロナ禍による経済的な困窮なども影響している可能性があると指摘。永田翔・県健康福祉部長は「重く受け止めている。市町村、民間団体と連携し、一丸となって対策に取り組みたい」と述べた。 県は対策として、6月補正予算案に自殺のサインに気づき、寄り添う「ゲートキーパー」の養成研修を中小企業向けに開くほか、SNSやテレビCMによる相談窓口の周知強化の費用を盛り込んだ。 NPO法人「あおもりいのちの電話」で研修委員長を務める弘前大学大学院保健学研究科の田中真助教によると、電話相談の2割をコロナ関係が占め、病院を受診できずに病気が悪化したり、リストラをされたりした人から相談が寄せられているという。田中さんは「コロナで人間関係が希薄になり、周りが異変に気づきにくくなっている」とし、ゲートキーパーの存在が重要と指摘する。 そのうえで、「悩みを抱えている人は様々な問題が複雑に絡み合い、自分で整理できない状況になっている。相談機関に相談して整理してもらうことが大事になる」と話した。(土肥修一) 悩み相談は「あおもりいのちの電話」0172・33・7830(正午~午後9時)、「いのちの電話」0570・783・556(午前10時~午後10時)などへ。青森こころの相談窓口のホームページ(https://aomori-soudan.jp/)では、県内の相談窓口や連絡先などを掲載している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サブスクおむつ、「両得」の利点とは 公立園に導入決めた市長の苦労
さまざまな分野で広がる定額サービス「サブスク」。乳幼児の紙おむつを提供するサービスも登場し、導入する保育園が急増している。保育士にとっても、保護者にとっても、負担軽減になると好評だ。 東京都清瀬市立第1保育園。1歳と3歳のきょうだいを迎えにきた会社員の男性(33)は言う。 「とにかく楽です」 園は4月から、紙おむつのサブスク「手ぶら登園」を導入。サービス事業者と契約した保護者は、おむつ持参が不要になった。 男性はそれまで毎日、朝7時半に家を出る前におむつ1枚1枚にマジックで子どもの名前を書いて、園に持参した。使用するのは1日5~6枚、1週間分だと30枚近くになる。共働きのため夫婦交代で取り組んだが、「それが無くなった。ありがたい」。 利用料は月額2508円(税込み)。枚数やサイズの制約は無く、おしりふきもつく。市が公立の全3園で導入を決めた。契約、支払いは利用者で、園から必要分を発注して直接配送される仕組みだ。 同園の諏佐緑園長(55)は「あの子はあといくつで足りなくなる、といった個別の管理や、保護者とのやりとりが不要になる」と園側の利点を説明する。子どもの成長に合わせて大きさを選べるうえ、おしりふきを必要なだけ使えるため、特に排泄(はいせつ)の多い0歳児でおしりを清潔に保てるのも助かるという。0~1歳は過半数がサービスを使い、トイレトレーニングが進む2歳以降は利用者が減っていく。 おむつにネームスタンプ、市長の思い出 導入を後押ししたのは、渋谷… この記事は有料会員記事です。残り540文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Yusei Kikuchi has shortest outing of MLB career in Blue Jays’ loss against Royals
The Kansas City Royals’ offense limited Yusei Kikuchi to the shortest outing of his four-year Major League Baseball career in an 8-4 victory over the Toronto Blue Jays on Wednesday. Kikuchi was knocked out after two-thirds of an inning in the series finale at Kauffman Stadium, allowing three runs on […]
Munetaka Murakami lifts Swallows to win over Buffaloes
Osaka – Munetaka Murakami made up for a base-running mistake by singling in the tie-breaking run in the Central League-leading Tokyo Yakult Swallows’ 6-3 interleague win over the Pacific League’s Orix Buffaloes on Wednesday. The Swallows came from two runs down to even their three-game series at Osaka Dome against […]
バブル期並みの花博再び 「自然との調和」掲げ、失われるものは
横浜市西部で大規模な再開発計画が進んでいる。2027年に「自然との調和」を掲げた国際園芸博覧会(花博)が開かれ、その後、テーマパークを核とした集客施設などを整備する予定だ。経済波及効果に期待が集まるなか、「地域の活性化」と引き換えに、そこに息づいていたものが失われるおそれもある。 瀬谷区と旭区にまたがる米軍の「上瀬谷通信施設跡地」。15年に返還され、広さは約242ヘクタールで、東京ドーム52個分。このうち、駐車場を含めて約100ヘクタールで花博が開かれる。 27年3月から6カ月間開催する計画で、今月中旬ごろに閣議決定を経て博覧会国際事務局(BIE)に認定申請する予定。跡地の区画整理事業を主体的に担う横浜市は、花博の規模として最高クラスの「A1」をめざしており、実現すれば国内では1990年に大阪で開かれた「国際花と緑の博覧会」以来となる。 人口約370万人の横浜市も、郊外を中心に高齢化と人口減少が進む。市は跡地を郊外部の活性化拠点として位置づけ、花博開催で交流人口を増やそうとしている。オンラインを含めた参加者を1500万人(うち有料来場者1千万人以上)、経済波及効果は9440億~9700億円と見込む。 跡地には水田や畑が広がり… この記事は有料会員記事です。残り1013文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
道路陥没、80代男性が自転車ごと落下し軽傷 下水道管の破損原因か
大西英正2022年6月9日 10時41分 8日午後2時ごろ、埼玉県川島町の国道254号の歩道で「道路に穴が開いている」と110番通報があった。東松山署によると、警察官が現場に駆けつけたところ、直径約1・5メートル、深さ約3メートルにわたって道路が陥没。自転車で走行中の80代の男性が自転車ごと落下し、軽傷を負ったという。 県下水道事業課によると、道路の陥没は、荒川右岸流域下水道の管の一部が破損したことによるとみられる。この下水道管は設置から約30年が過ぎているが、耐用年数は50年といい、県は破損した原因を調べている。(大西英正) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
受験生ら中国人2人を逮捕 一橋大の入試問題流出事件
増山祐史2022年6月9日 10時53分 今年1月に行われた一橋大学(東京都国立市)の外国人留学生向け入学試験で、数学の試験中に問題用紙の画像を外部に流出させたとして、警視庁はいずれも中国籍の男2人を偽計業務妨害容疑で逮捕し、9日発表した。同庁は2人の認否を明らかにしていない。 逮捕されたのは、大学生の王嘉璐容疑者(22)と大学院生の李歳寒容疑者(28)。国際犯罪対策課によると、王容疑者は1月31日、数学の試験を受験中に問題用紙の画像を李容疑者を通じてSNSで外部の中国人に送信し、流出させた疑いがある。(増山祐史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル