小林圭、山下寛久2022年6月8日 13時00分 愛知県豊山町の下水道が流れなくなっていた問題で、県は8日、下水道が通常通り流れるようになったと発表した。下水道内のゲートが閉まっていたことが原因で、手動でゲートを開けた。汚水があふれる被害はなかった。 県によると、7日午後9時ごろ、バキューム車によるくみ上げ作業で下水道の水位が下がったため、潜水士が水の中に潜り、手動でゲートを開けた。午後10時半ごろゲートが完全に開き、午後11時50分ごろには正常な水位に戻ったという。 ゲートが閉まった理由は不明だが、ゲートを開閉するハンドルのロックが外れていたといい、県が原因を調べている。(小林圭、山下寛久) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
一橋大の留学生向け入試で数学の問題が流出か 警視庁が捜査
2022年6月8日 13時05分 今年1月に行われた一橋大学(東京都国立市)の外国人留学生向けの入学試験で、数学の問題用紙の画像が試験中にSNSを通じて外部流出していたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、不正が行われた可能性があるとして大学から被害届を受理し、偽計業務妨害容疑で調べている。 捜査関係者によると、試験には同大への留学を希望する外国人数十人が受験。数学の試験前に何者かが外部の中国人に「問題を解いてほしい」と依頼し、試験開始後に問題用紙の画像をSNSで送っていた。画像を受け取った中国人は不審に思って解答せず、同大に相談したという。 警視庁が画像を送信した人物の特定を進めている。 同大の広報室は「現時点で何もお答えすることができません」とコメントしている。 大学入試をめぐっては、今年1月に行われた大学入学共通テストで、試験中に世界史の問題が外部に流出し、関与を認めた受験生と協力者とされる男が偽計業務妨害容疑で書類送検された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
BayStars Shota Imanaga hurls no-hitter as Fighters lose five straight
Shota Imanaga became the 85th pitcher to throw a no-hitter in Nippon Professional Baseball on Tuesday as the DeNA BayStars won 2-0 to send the Nippon Ham Fighters to their fifth straight interleague defeat. Imanaga (3-0) issued only one walk in a 117-pitch outing at Sapporo Dome, striking out nine […]
漁協や漁師に戸惑い広がる 有明海産ノリめぐり独禁法違反容疑
全国随一の生産量を誇る有明海のノリに持ち上がった独占禁止法違反の疑い。7日に公正取引委員会が地元漁協などへ立ち入り検査を始め、漁師ら関係者からは戸惑いの声が上がった。 検査を受けているのは、佐賀県有明海漁業協同組合(佐賀市)と福岡有明海漁業協同組合連合会(福岡県柳川市)、熊本県漁業協同組合連合会(熊本市)。いずれも朝日新聞の取材に検査の事実を認め、「真摯(しんし)に対応する」「全面的に協力していく」とコメントした。 ノリの販売枚数・額ともに19季連続日本一の佐賀県。県有明海漁協の深川辰已・参事兼購買部長は「午前9時ごろ、いきなり公取委の職員が来た。どういう理由で立ち入り検査になったのか詳しいことは全然わからない」と困惑気味に話した。 漁協や漁連は、生産者に対して「全量出荷」するよう不当に求めていた疑いがもたれている。政府の規制改革推進会議の答申によると、全量出荷を前提とする誓約書が作られたケースがあったという。 ただ佐賀県有明海漁協側は、「全量出荷」については2年前に公取委から「独禁法に引っかかる」と指摘されたといい、誓約書から「全量出荷」の文言を外すなど、他県とも歩調を合わせて対応済み、との認識だ。 佐賀県で生産したノリは県有… この記事は有料会員記事です。残り449文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
漁協や漁師に戸惑い広がる 有明海産ノリめぐり独禁法違反容疑
全国随一の生産量を誇る有明海のノリに持ち上がった独占禁止法違反の疑い。7日に公正取引委員会が地元漁協などへ立ち入り検査を始め、漁師ら関係者からは戸惑いの声が上がった。 検査を受けているのは、佐賀県有明海漁業協同組合(佐賀市)と福岡有明海漁業協同組合連合会(福岡県柳川市)、熊本県漁業協同組合連合会(熊本市)。いずれも朝日新聞の取材に検査の事実を認め、「真摯(しんし)に対応する」「全面的に協力していく」とコメントした。 ノリの販売枚数・額ともに19季連続日本一の佐賀県。県有明海漁協の深川辰已・参事兼購買部長は「午前9時ごろ、いきなり公取委の職員が来た。どういう理由で立ち入り検査になったのか詳しいことは全然わからない」と困惑気味に話した。 漁協や漁連は、生産者に対して「全量出荷」するよう不当に求めていた疑いがもたれている。政府の規制改革推進会議の答申によると、全量出荷を前提とする誓約書が作られたケースがあったという。 ただ佐賀県有明海漁協側は、「全量出荷」については2年前に公取委から「独禁法に引っかかる」と指摘されたといい、誓約書から「全量出荷」の文言を外すなど、他県とも歩調を合わせて対応済み、との認識だ。 佐賀県で生産したノリは県有… この記事は有料会員記事です。残り449文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪・西成の93歳詩人が語る 私生児の過去、同性愛、老い
僕はなぜ、たった一人で生きてきたのか。なぜ89歳で引っ越したのか。家族も故郷も捨てて生きてきた長谷忠さん(93)が人生の最後にたどり着いたのは、大阪・釜ケ崎だった。ゲイとして、私生児として。「死に場所」で見つけた、人生の宿題とは。 長谷忠(はせ・ただし) 1929年香川県生まれ。私生児として生まれ、同性愛の当事者として生きる。長谷康雄のペンネームで詩作に打ち込み、1963年、第4回現代詩手帖賞を受賞。老後の死に場所を探していた80代、西成が拠点の紙芝居劇「むすび」と出会い、引っ越す。一人で暮らし、週1度仲間と会う。 生まれたのはややこしい家やった。事情ありやねん。 香川の村で、母は父のお妾(めかけ)。父の名字名乗らせてもらえんかってん。僕は1回しか父に会った記憶がなくて、顔もよう知らん。村の地主で医者やったことは知ってる。 母はマージャン屋や喫茶店やってた。結婚してない若い人が顔を合わせて縁ができるような店やな。僕は家ではお嫁さんごっこ。母の着物引っ張り出して。まあ、普通の家ではなかったわけや。 私生児として 中学(旧制)には行けんかった。 成績は良くて小学校では級長やってんけどな。昔は、私生児いうだけでけったいやと別扱いや。 先生に言われてん。 「お前は試験受けてもはねられるだけやで」 実際、そうやねん。だから学歴は高等小学校まで。 その後は、14歳でひとり満州に働きに出た。当時は戦争中。3年おって、敗戦後に帰ってきた。 戦後は大阪に働きに出たけど、学歴の壁があって。高等教育受けてないから、ええとこでは働かれへん。 正面きって「おかま」と言われへん時代でもあったしな。ばれたらええように言われへん。避けられる。 友人はこしらえんかった。(生い立ちや男性が好きだということを隠そうとすると本当のことを話せず)大体うそになってまうから。 恋人もおらんかった。ひそかに好きになっては、遠慮して、抑える。 セックスもしたことない。 その代わりが、詩を書くこと。節をつけて歌にもしたよ。 僕にとっては、詩や歌を作ることはセックスをすませることと同じような意味があってん。生きる柱みたいなもんやな。 「おかまでええやん」 東大阪で郵便配達の仕事とかして、合間にいっぱい詩を書いた。 退職後もそう。おかまに関する詩を三つ、曲もつけて歌にしてん。 「おかまは男になれへんし おかまは女になれへんし おかまはおかまでええやないか」「からだいっぱいぶっつけて 世間の壁に体当たり」ってね。 ただ、80歳過ぎると、新しいものが書けなくなって。 そろそろ人生しまいやなと思うようになった。 西成の「むすび」と会(お)うたんはそんなころ。住んでた東大阪で、紙芝居の公演があってん。 (西成から来た)じいさんらが4、5人で朗読するんやけど、楽しそうで。 「僕も入れますか」って聞いた。 今も、自分の体の衰えや性を題材に詩作をする長谷さん。西成に移り住んで気づいたことを語ります。 そしたら「ええよ~」て… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪・西成の93歳詩人が語る 私生児の過去、同性愛、老い
僕はなぜ、たった一人で生きてきたのか。なぜ89歳で引っ越したのか。家族も故郷も捨てて生きてきた長谷忠さん(93)が人生の最後にたどり着いたのは、大阪・釜ケ崎だった。ゲイとして、私生児として。「死に場所」で見つけた、人生の宿題とは。 長谷忠(はせ・ただし) 1929年香川県生まれ。私生児として生まれ、同性愛の当事者として生きる。長谷康雄のペンネームで詩作に打ち込み、1963年、第4回現代詩手帖賞を受賞。老後の死に場所を探していた80代、西成が拠点の紙芝居劇「むすび」と出会い、引っ越す。一人で暮らし、週1度仲間と会う。 生まれたのはややこしい家やった。事情ありやねん。 香川の村で、母は父のお妾(めかけ)。父の名字名乗らせてもらえんかってん。僕は1回しか父に会った記憶がなくて、顔もよう知らん。村の地主で医者やったことは知ってる。 母はマージャン屋や喫茶店やってた。結婚してない若い人が顔を合わせて縁ができるような店やな。僕は家ではお嫁さんごっこ。母の着物引っ張り出して。まあ、普通の家ではなかったわけや。 私生児として 中学(旧制)には行けんかった。 成績は良くて小学校では級長やってんけどな。昔は、私生児いうだけでけったいやと別扱いや。 先生に言われてん。 「お前は試験受けてもはねられるだけやで」 実際、そうやねん。だから学歴は高等小学校まで。 その後は、14歳でひとり満州に働きに出た。当時は戦争中。3年おって、敗戦後に帰ってきた。 戦後は大阪に働きに出たけど、学歴の壁があって。高等教育受けてないから、ええとこでは働かれへん。 正面きって「おかま」と言われへん時代でもあったしな。ばれたらええように言われへん。避けられる。 友人はこしらえんかった。(生い立ちや男性が好きだということを隠そうとすると本当のことを話せず)大体うそになってまうから。 恋人もおらんかった。ひそかに好きになっては、遠慮して、抑える。 セックスもしたことない。 その代わりが、詩を書くこと。節をつけて歌にもしたよ。 僕にとっては、詩や歌を作ることはセックスをすませることと同じような意味があってん。生きる柱みたいなもんやな。 「おかまでええやん」 東大阪で郵便配達の仕事とかして、合間にいっぱい詩を書いた。 退職後もそう。おかまに関する詩を三つ、曲もつけて歌にしてん。 「おかまは男になれへんし おかまは女になれへんし おかまはおかまでええやないか」「からだいっぱいぶっつけて 世間の壁に体当たり」ってね。 ただ、80歳過ぎると、新しいものが書けなくなって。 そろそろ人生しまいやなと思うようになった。 西成の「むすび」と会(お)うたんはそんなころ。住んでた東大阪で、紙芝居の公演があってん。 (西成から来た)じいさんらが4、5人で朗読するんやけど、楽しそうで。 「僕も入れますか」って聞いた。 今も、自分の体の衰えや性を題材に詩作をする長谷さん。西成に移り住んで気づいたことを語ります。 そしたら「ええよ~」て… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
私生児、同性愛…93歳の新天地は大阪・西成 「矛盾は値打ちや」
89歳の夏、引っ越した。荷物は全部捨てて。行き先は老人ホームじゃない。「あいりん」と呼ばれる大阪・釜ケ崎、7畳一間南向き。仲間ができたのだ。人生で初めて。 大阪・西成の93歳詩人が語る 私生児の過去、同性愛、老い 僕はなぜ、たった一人で生きてきたのか。なぜ89歳で引っ越したのか。家族も故郷も捨てて生きてきた長谷忠さん(93)が人生の最後にたどり着いたのは、大阪・釜ケ崎だった。ゲイとして、私生児として。「死に場所」で見つけた、人生の宿題とは。 「長いこと、誰とも縁結んでこんかった。結婚もセックスもなし」。 長谷忠さん(93)は、子どものころから男性が好き。 香川県の村で私生児として育った。 妾の子として 父は地主で医者、母は妾(めかけ)だった。 太平洋戦争のさなか、14歳で一人旧満州へ。そのまま終戦を迎えた。 戦後は大阪へ。郵便配達などの仕事をし、友人はつくらなかった。 生い立ちや恋の話になると、「どうしても噓(うそ)になってまう。家族も故郷も捨てた身やから」。 胸の内は詩にしてきた。 「おかまは男になれへんし おかまは女になれへんし おかまはおかまでええやないか」 40代の詩はかなしい。己に言い聞かせるよう言葉を吐いた。 けれど、今は違う。ええやないか、と受け入れてくれる人がいる。 過去にさよなら 4年前、釜ケ崎の単身高齢者らのグループの紙芝居を見た。 なんだか楽しそう。 元々野宿者ら多様な人が集まって始めた活動で、「むすび」と名乗っている。 「入れますか」と聞くと「ええよ~」とあっさり。 「だから僕もポーンと決めてん」 「こっから仕切り直しや」 過去のもやもやは引っ越しのごみと一緒にさよなら。 住んでみて驚く。 新天地での暮らしは、どうなったのか。老いを生きる支えとは――。思わぬことが明日を照らす命綱になっている、と語る長谷さんの「今」は、記事後半で。 野宿者が多く、道は寝床でも… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
私生児、同性愛…93歳の新天地は大阪・西成 「矛盾は値打ちや」
89歳の夏、引っ越した。荷物は全部捨てて。行き先は老人ホームじゃない。「あいりん」と呼ばれる大阪・釜ケ崎、7畳一間南向き。仲間ができたのだ。人生で初めて。 大阪・西成の93歳詩人が語る 私生児の過去、同性愛、老い 僕はなぜ、たった一人で生きてきたのか。なぜ89歳で引っ越したのか。家族も故郷も捨てて生きてきた長谷忠さん(93)が人生の最後にたどり着いたのは、大阪・釜ケ崎だった。ゲイとして、私生児として。「死に場所」で見つけた、人生の宿題とは。 「長いこと、誰とも縁結んでこんかった。結婚もセックスもなし」。 長谷忠さん(93)は、子どものころから男性が好き。 香川県の村で私生児として育った。 妾の子として 父は地主で医者、母は妾(めかけ)だった。 太平洋戦争のさなか、14歳で一人旧満州へ。そのまま終戦を迎えた。 戦後は大阪へ。郵便配達などの仕事をし、友人はつくらなかった。 生い立ちや恋の話になると、「どうしても噓(うそ)になってまう。家族も故郷も捨てた身やから」。 胸の内は詩にしてきた。 「おかまは男になれへんし おかまは女になれへんし おかまはおかまでええやないか」 40代の詩はかなしい。己に言い聞かせるよう言葉を吐いた。 けれど、今は違う。ええやないか、と受け入れてくれる人がいる。 過去にさよなら 4年前、釜ケ崎の単身高齢者らのグループの紙芝居を見た。 なんだか楽しそう。 元々野宿者ら多様な人が集まって始めた活動で、「むすび」と名乗っている。 「入れますか」と聞くと「ええよ~」とあっさり。 「だから僕もポーンと決めてん」 「こっから仕切り直しや」 過去のもやもやは引っ越しのごみと一緒にさよなら。 住んでみて驚く。 新天地での暮らしは、どうなったのか。老いを生きる支えとは――。思わぬことが明日を照らす命綱になっている、と語る長谷さんの「今」は、記事後半で。 野宿者が多く、道は寝床でも… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
7歳で亡くなった娘にしてやれる唯一のことを 母が語り続ける理由
21年前の6月8日、大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)で起きた殺傷事件。児童8人が犠牲になり、15人が重軽傷を負いました。遺族は、先生や先生を目指す学生らに体験を話し続けています。 長女麻希さん(当時7)を亡くした酒井肇さん(60)と智恵(ちえ)さん(61)は6月4日、同校を訪れた。事件後に建てられた「祈りと誓いの塔」には、亡くなった8人の名前が刻まれ、小さな八つの鐘がある。周囲の花壇にマリーゴールドなどを植えた。 麻希さんは当時の南校舎1階にあった2年西組の教室出入り口付近で襲われた。廊下を約50メートル、壁に何度もぶつかりながら移動し、児童用出入り口付近で力尽きた。 「最善を尽くした」説明に不信感 2人は毎年6月、改修された… この記事は有料会員記事です。残り1549文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル