北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁は1日朝、網走港の作業台船から、カズワンの船体を陸揚げする作業を始めた。今後、原因の解明に向けた船体の調査が本格化することになる。 カズワンの船体は、台船からクレーンでつりあげ、運搬用のトレーラーに載せて近くの保管場所に移動させた。午後には乗船者の家族に公開し、献花の機会を設ける予定という。 事故は4月23日に発生。同… この記事は有料会員記事です。残り260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島で住宅が全焼、焼け跡から2人の遺体 一人暮らしの住人と親族か
松尾葉奈、新屋絵理2022年6月1日 10時30分 1日午前3時5分ごろ、広島市安芸区中野東4丁目の住宅で「2階から火が出ている」と近くの住民から119番通報があった。火は約2時間半後に消し止められたが、木造2階建ての住宅が全焼し、焼け跡から2人の遺体が見つかった。周辺の4棟も一部が焼けた。 広島県警海田署などによると、全焼した家には80代の女性が1人で暮らし、近くには親族の車が止まっていたという。いずれも連絡が取れないことから、遺体はこの2人の可能性があるとみて身元を確認している。 現場はJR広島駅から東に約10キロの住宅街。近くに住む女性(74)は「ゴツンゴツンという大きな音が聞こえたので外に出たら、火が燃え上がっていてびっくりした」と話した。(松尾葉奈、新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「令和の虎」出演者ら賭けポーカー容疑 経営者など14人書類送検
土舘聡一2022年6月1日 10時39分 警視庁は1日、ユーチューブ番組「令和の虎 CHANNEL」の出演者を含む25~42歳の男14人を賭博容疑で書類送検した。保安課によると、14人は昨年10月と今年2月、東京都新宿区と台東区のマンションで賭けポーカーをした疑いがある。 賭博に参加していたとされる14人の職業は、会社経営者が9人、自営業と会社員が2人ずつ、自由業が1人だった。このほか、ディーラーとしてカードを配っていたとしてアルバイトの女(24)と会社員の男(28)も賭博幇助(ほうじょ)容疑で書類送検した。 「令和の虎」は登録者数約55万人。起業を希望する人たちの事業計画を聞いた投資家たちが、出資するかどうかを判断する企画で人気だった。(土舘聡一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「線状降水帯」予測情報、きょうから開始 精度向上へ集中観測も
吉沢英将2022年6月1日 7時00分 気象庁は1日から、短時間で集中的な豪雨をもたらす「線状降水帯」の予測情報の発表を始める。発生する可能性がある場合、半日ほど前に、全国を11地方に分けた広域での予測を伝える。予測精度はまだ十分ではないが、住民に早めに避難の準備をしてもらうことが期待される。 予測情報は、警報や注意報に先立って警戒を呼びかけるために同庁のホームページなどで発表する「気象情報」で示す。発生の半日前から6時間前、「日中」「夜」といった大まかな時間帯での発生可能性を伝える。報道機関のニュースでも伝える。 実際に線状降水帯が発生したことを伝える「顕著な大雨に関する情報」の発表基準を満たすような雨量や雨域ができる可能性が高まった場合に発表される。同庁が過去3年の事例で検証したところ、予測した地方で発生を的中できるのは4分の1程度。3回に2回は予測できず発生する。ただ、予測通り発生しなくても大雨となる可能性は高いといい、同庁は発表された際にはハザードマップや避難所の確認などを求めている。 また同庁は31日、予測精度の向上のため、6月から大学など14機関と連携して線状降水帯の集中観測に取り組むと発表した。複数の観測船を東シナ海へ派遣するなどして得られたデータを共有。線状降水帯の発生メカニズムや内部構造の研究を進めるという。データの一部は1日からの予測情報にも活用される。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
通天閣スライダー誕生の舞台裏 150回すべった仕事人の試行錯誤
通天閣(大阪市浪速区)に5月誕生した全長60メートルの滑り台「タワースライダー」。さっそく人気を集めているが、完成に至るまでにはかなりの試行錯誤が重ねられたという。製作に携わった仕事人たちの、汗と涙のドラマを追った。 タワースライダーは、通天閣3階から地下1階までを約10秒で滑り降りる体験型アトラクションだ。高低差は約27メートル。通天閣本塔に隣接するエレベーター塔に、チューブ型の滑り台がらせん状に巻き付く。利用客は長さ2メートルの専用の袋の上に寝転がり、時速約30キロの速さで滑り降りる。 5月12日午後、同僚と4人で訪れた大阪府八尾市の会社員、干場(ほしば)凜子さん(22)は会社帰りに悲鳴を上げながら滑った。「思ったより速い。入社したばかりで、仕事で慣れないことが多かったけど、ストレスを発散できた」と笑顔で話した。 コロナ禍で来場者数は激減 スライダーを作ったきっかけはコロナ禍だ。通天閣の入場者数は2019年度の約110万人から20年度で約8割減、21年度も約7割減にまで落ち込んだ。展望台には、多いときで1日5千人ほどが訪れていたが、100人を切る日が続いた。 「地域の起爆剤になるような、一歩、二歩踏み込んだ何かおもろいことできへんかな」。通天閣観光の高井隆光社長(47)は20年夏、竹中工務店(大阪市中央区)の担当者らと会議を重ねた。通天閣からのバンジージャンプや天空ブランコ……。様々な案は出たが、どれも「危なそう」と見送った。 そんなある日、担当者が遊び… この記事は有料会員記事です。残り1119文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄の子育て世帯「貧困」さらに増 コロナ禍での収入減も全国上回る
沖縄県は31日、県内の子どもがいる世帯の3割が貧困状態にあるとの調査結果を発表した。2018年の調査から約4ポイント上昇した。また貧困世帯のうち、新型コロナウイルスの感染拡大で収入が減った世帯は6割以上を占めた。 調査は県独自のもので、国による子どもの貧困調査とは手法が異なる。 対象は小学5年生と中学2年生の児童・生徒とその保護者で、昨年10月に実施。有効回答数は児童・生徒が4881人(回答率73・4%)、保護者が4882人(同)だった。 世帯の可処分所得(手取り)などから子どもを含めた1人当たりの可処分所得の額を試算し、順番に並べた際に真ん中になる額の半分(18年の厚生労働省調査で127万円)が「貧困線」とされる。 その基準に満たない人の割合… この記事は有料会員記事です。残り335文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル