福岡龍一郎2022年7月5日 19時08分 3月の福島県沖地震で損傷した「伊達政宗公騎馬像」(仙台市青葉区)を台座から切り離す作業が5日にあった。クレーン車で10メートル以上の高さにつり上げられ、たまたま居合わせた観光客は驚いた様子で眺めていた。 騎馬像(高さ約4・2メートルで、重さ約4・9トン)は地震で右後脚と左前脚の脚首に亀裂が入って傾いた。市はその後、地震前の写真を貼り付けたシートで囲い、東京都内の専門業者に修理を委託した。 この日朝から、作業員約10人が政宗や馬の頭部に緩衝材を巻き付け、像を固定する金属棒を切断。クレーン車でゆっくりつり上げると、シートから騎馬像が姿を現した。その後、運送用の台に移して鉄パイプで固定。8日に都内の修理工場に向かい、戻ってくるのは来年3月の予定だ。 観光で訪れた三重県の会社員、表(おもて)学さん(49)は「たまたま見られてラッキーでした。空に浮かぶ政宗はりりしい。今日は緩衝材に包まれていたので、修理を終えて仙台に戻ってきた時にまた見に来たいです」と話した。(福岡龍一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
選挙ポスターの「顔」に泥を塗った疑い 候補者写真に靴底押しつけか
高嶋将之2022年7月5日 19時14分 参議院選挙(10日投開票)の選挙ポスターに写った候補者の顔に泥を塗ったとして、警視庁は5日、自称東京都西東京市在住で職業不詳の男(64)を公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を認め、「(候補者が)嫌いだから」などと供述しているという。 選挙違反取締本部によると、男は5日正午ごろ、東京都練馬区南大泉3丁目の建物の外壁に貼られた比例候補のポスターの顔部分に泥を塗り、汚した疑いがある。持っていたペットボトルのお茶を地面にまき、泥が付いた状態になった靴底を手に持ってポスターに押しつけていたという。 現場近くに交番があり、勤務していた石神井署員が見つけて現行犯逮捕した。(高嶋将之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新型コロナ感染者、5月以来の3万人超 島根、愛媛、熊本は過去最多
新型コロナウイルスの国内感染者は5日午後7時半現在、新たに3万6189人が確認された。3万人を超えるのは5月26日以来、約1カ月ぶり。前週の同じ火曜日(6月28日)の約1・9倍にあたり、1万6808人多かった。感染力が強いとされるオミクロン株のひとつ「BA.5(ビーエーファイブ)」が広がっているとみられる。 新規感染者数が前週を上回るのは15日連続。島根、愛媛、熊本の3県は過去最多だった。死者は新たに20人が確認された。 新規感染者の都道府県別では東京都の5302人が最多だった。都内で5千人を上回るのは4月28日以来で約2カ月ぶり。前週の火曜日の約2・1倍で、18日連続で前週を上回った。 大阪府でも前週火曜日からほぼ倍増の4523人の感染を確認。愛知県も、15日連続で前週比で増加となる2481人を確認した。大村秀章知事は「明らかに第7波に入ったと言っていい」との認識を示した。 島根県は755人、愛媛県では582人、熊本県は1589人の感染を確認。それぞれの県で過去最多だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
創価学会施設への侵入容疑で再逮捕 コリア国際学園侵入罪で起訴の男
2022年7月5日 21時00分 創価学会の施設に侵入したとして、大阪府警は5日、無職の太刀川(たちかわ)誠容疑者(29)=同府箕面市小野原西1丁目=を建造物侵入と器物損壊の疑いで再逮捕した。茨木署への取材でわかった。太刀川容疑者は「何も答えたくない」と黙秘しているという。 署によると、逮捕容疑は5月4日午前2時20分ごろ、大阪市淀川区田川北1丁目の創価学会淀川文化会館の敷地内に侵入し、1階の窓ガラスをコンクリートブロックで割ったというもの。通報装置が作動し、建物内にまで入った形跡は確認されていないという。 太刀川容疑者は4月に同府茨木市のインターナショナルスクール「コリア国際学園中等部・高等部」の敷地に侵入し、段ボールに火を付けたとして建造物侵入などの罪で6月に起訴されていた。「名簿を盗み、韓国人を襲うつもりだった」と供述しているという。 太刀川容疑者は、大阪府高槻市にある立憲民主党の辻元清美・元副代表の事務所にも侵入したなどとして、建造物侵入と窃盗未遂の罪でも起訴されている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪雨直前に生まれた孫が5歳に 無邪気さに支えられて踏み出した一歩
「ばあば、カニがおるよ!」。夕暮れの田んぼに幼い兄弟の声が響く。 いまも復旧工事のダンプが行き交う福岡県朝倉市の松末(ますえ)地区。小川唯虎(ゆいと)君(8)、獅音(れおと)君(7)、そして豪雨直前に生まれた鳳斗(ほと)君(5)の3兄弟を祖母の幸子さん(65)が見守る。 「家も畑も失って裸一貫の状態。この子たちがおったけん支えになった」。住み慣れた集落を土砂が襲った悲しみを乗り越え、ようやく笑顔を取り戻したこの5年間をそう振り返る。 2017年7月5日まで、幸子さんは夫と3兄弟を育てる息子夫婦の3世代7人で、朝倉市の山あいの小河内(こごうち)集落に住んでいた。 生後2週間だった鳳斗君や息子の妻を気遣い、早めに車で避難。向かいに住む女性に声をかけたが「身内がもうすぐ帰るから」と言われ、「先に行っとくね」と別れた。 その直後、自宅は土砂に埋も… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州北部豪雨から5年、被害集中の福岡県朝倉市 台風警戒の中、黙祷
渡辺純子2022年7月5日 21時00分 福岡、大分両県で関連死を含めて40人が亡くなり、2人が不明となっている2017年の九州北部豪雨から5日で5年となった。台風4号接近による警戒態勢のなか、住民らが静かに犠牲者をしのんだ。 死者・不明者35人と被害が集中した福岡県朝倉市では午前10時、市役所で職員らが黙禱(もくとう)をささげた。前日に災害警戒本部を立ちあげ、鳴らす予定だったサイレンは中止した。3カ所の避難所には一時、住民6人が身を寄せた。 正午過ぎには雨脚が弱まり、避難所も閉鎖された。日が暮れたころ、原鶴温泉近くの筑後川に、亡くなった人の数と同じ40個の紙灯籠が浮かんだ。企画した一般社団法人Campの多田隈宏美代表(28)は「復興に向けて一生懸命歩んでいます、と亡くなられた方に伝えたい」と話した。 豪雨直前に生まれた孫が5歳に 無邪気さに支えられ踏み出した一歩 「ばあば、カニがおるよ!」。夕暮れの田んぼに幼い兄弟の声が響く。孫たちを見守る女性は「家も畑も失って裸一貫の状態。この子たちがおったけん支えになった」。住み慣れた集落を土砂が襲った悲しみを乗り越え、ようやく笑顔を取り戻したこの5年間をそう振り返る。 3人が亡くなった同県東峰村は2年ぶりに実施予定だった追悼式を中止し、サイレンを鳴らして黙禱を呼びかけた。 朝倉市によると、住宅に大きな被害を受けた1069世帯の99%がすでに住まいを定めた。寄せられた義援金は約48億円。国が5年間で約1670億円をかける緊急治水対策事業も完了に近づく。 ただ、農地や宅地の整備はこれからという地域も多い。被害の大きかった地区では人口が半減し、解散した集落もある。コミュニティーの存続、農業の担い手不足など課題は山積している。(渡辺純子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
捜査車両に「エアタグ」、犯罪組織が取り付けか 愛知県警が警戒強化
米アップルの「AirTag(エアタグ)」が愛知県警の捜査車両に取り付けられていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は暴力団を始めとする犯罪組織が警察の動向を把握するために取り付けたとみて捜査を始めた。 エアタグは2021年に販売開始された紛失防止グッズ。500円玉ほどの大きさで、鍵や財布、かばんにつけておけばiPhone(アイフォーン)などでその位置を確認できる。最低でも1年程度は電池の寿命があるとされる。 捜査関係者によると、問題となったエアタグは5月、豊田署の来庁者用駐車場に止めてあった捜査車両1台から見つかった。県警の捜査員が捜査車両に乗り込もうとした際、車の後部にあるマフラーに黒色のプラスチック製の箱が取り付けられているのを発見。確認したところ、中にエアタグが入っていたという。 現場の駐車場は誰でも出入りが出来るうえ、目立つ場所に取り付けるなどその稚拙さから、県警内には「いたずら目的では」との見立てもある。ただ、県警は暴力団などの組織的な犯罪グループが捜査状況を監視するために取り付けたとの見方を強めている。 過去には暴力団関係者が全国… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3800万円脱税容疑、産婦人科医を告発 中絶手術の所得隠した疑い
高額な費用がかかる人工妊娠中絶手術の手術代などを売り上げから除外して約1億2300万円の所得を隠したとして、名古屋国税局は5日、産婦人科「中谷レディースクリニック」(名古屋市天白区)の中谷剛彬院長(80)を所得税法違反(脱税)の疑いで名古屋地検に告発したと発表した。6月30日付。 関係者によると、中谷院長は同クリニックで手がけた中絶手術などで得た所得を税務申告時に除外する手口で、所得を過少に仮装。2020年までの4年間に所得税約3800万円の支払いを免れた疑いが持たれている。脱税した資金は医療機器などクリニックの備品の購入代や運転資金のほか、遊興費に充てていたという。 刑法の堕胎罪は中絶を禁じて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
犠牲者300人超、「西日本豪雨」から4年 被災各地で追悼式
2022年7月5日 22時00分 東海から九州までの14府県で300人以上(災害関連死を含む)が犠牲となった2018年の西日本豪雨から、6日で4年。多くの人が亡くなった岡山県倉敷市真備町や広島市では、6日午前に追悼式がある。 河川の氾濫(はんらん)や土砂崩れによって大きな被害を受けた岡山、広島、愛媛の3県でも住宅再建が進み、仮設住宅で暮らす人は昨年に比べて約9割減った。 西日本豪雨では、積乱雲が連なる「線状降水帯」が次々に発生。長い時間にわたって広い範囲に記録的な雨が降り、気象庁が東海から九州までの11府県に、数十年に一度の大雨が予想される「大雨特別警報」を発表した。 西日本豪雨による死者・行方不明者の9割は、岡山、広島、愛媛の3県に集中した。 岡山県倉敷市では河川が次々と氾濫。特に同市真備町で住宅が広く浸水し、市内で75人が亡くなった。広島県坂町や熊野町では土石流が発生、愛媛県西予市と大洲市ではダムの緊急放流で川があふれ、いずれも多くの人が亡くなっている。 3県では住宅の全半壊も計約1万7千戸にのぼった。 仮設住宅で暮らす人は、3県で計121人(6月末現在)いるが、昨年の同時期に比べると約900人減った。愛媛県内で計画されていた災害公営住宅5団地のうち、最後の団地が昨年9月に完成するなど、各地で住宅再建が進んでいる。 岡山県被災者生活支援室の担当者は「仮設住宅に残る方々も自宅を再建するめどはたっており、一日も早く仮住まいから移れるように支援を続けていく」と話している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高齢男女が死亡 エアコンない部屋で熱中症の疑いも 東京・東村山
比嘉展玖2022年7月5日 19時17分 5日午後2時40分ごろ、東京都東村山市多摩湖町3丁目の住宅の一室で、住人の夫婦を訪ねてきた娘が高齢の男女が倒れているのを見つけて110番通報した。男女はともに90代くらいで住人の夫婦とみられ、すでに死亡していた。部屋にエアコンは設置されていなかったといい、警視庁は2人が熱中症を発症した可能性もあるとみている。 東村山署によると、男女は2階寝室で倒れた状態で見つかった。夫とみられる男性は布団の上でうつぶせ状態で、妻とみられる女性は男性の足元に仰向けで倒れていたという。遺体に外傷はなく、男性は死後約5日、女性は死後約1日が経っているとみられるという。(比嘉展玖) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル