発達障害があり、不登校も経験した――。国立の北陸先端科学技術大学院大学の修士課程2年、カズキさんは、そんな自分の経験を生かし、同じような子どもたちのために何かができないかと支援を続けている。 発達障害の特性から、様々な壁にぶつかりながら過ごしてきた大学生、大学院生に、これまでどう学んできたのか、どんな思いを抱いているのかを聞きました。 発達障害のある子どもたちにとって、つらい季節はまず春だ。新しい学校生活が始まる季節。あたり前のようだが、その壁がとても高く、自分でも気づかないうちに疲れてしまう子もいる。 「のべつ幕なしにいろんな課題が降りかかってきているようで、ぼくもすごく怖かった。ゆっくり考える時間が欲しかった……」。カズキさんは中学、高校の当時をそう振り返る。 読み書きが苦手で自閉スペクトラム症でもある。いまは、大学院で自信を持って学べているが、これまで何度も壁にぶつかった。 岐阜県で育った。幼い頃から落ち着きがなく、しゃべり続ける子だった。保育園を飛び出したり、友達をかんだりしたこともある。 困ったのは、読み書きだ。「小学校低学年では、国語の教科書を行の終わりまで読むとどこまで読んだかわからなくなり、同じ行を読んだこともあった」。音読はできるが、1文字ずつ順に音にするだけで、文意は頭に入らない。 記事後半では、進学校に進んだ後の不登校と昼夜逆転の生活、同じような特性をもつ子や保護者へのメッセージを紹介します。 漢字ドリルを破ったわけ 文字を書くことも苦手だ。向… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「幸福とはシンプルなもの」 産前産後の写真が伝えること
赤ちゃんが産まれる前、そして産まれた後の家族の姿を記録に残しませんか。写真家の藤代冥砂(めいさ)さん(54)がSNSでそう呼びかけ、62組の産前産後の家族を撮った写真集「NOW&THEN」(光文社)が今月、出版された。「幸福とはシンプルなもの」。藤代さんは自らのカメラがとらえた家族の様子をそう表す。 藤代さんが産前産後の写真を撮るきっかけになったのは約5年前。東日本大震災の直後に移住した沖縄で、友人夫婦が初めての子どもを授かった。なかなか子どもができず、不妊治療をしていた。お祝いに臨月の妻と夫を撮影し、出産後に沖縄の同じ場所で夫婦と赤ちゃんの3人を撮った。 藤代さん自身、長男を妊娠しているときの妻を撮影したが、夫婦で納まった写真はなかった。「私は、結婚して1から2になったときより、子どもが生まれて2から3になったときのほうが絆が強まり、責任も生まれた。その前後の姿を対比して写真に残すことで、家族の物語を記録したかった」 その後、もう1組、別の夫婦… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染最多の中の3連休 にぎわう空港、行楽地 もれる不安
コロナ禍3年目の夏。3連休の初日を迎えた16日、各地の空港や行楽地はにぎわいを見せた。政府は現時点で行動制限を呼びかけていないものの、この日は国内の新規感染者数が過去最多を更新する11万人を上回り、感染拡大のペースは勢いを増している。観光業に携わる人たちからは影響を心配する声が相次いだ。 羽田空港の出発ロビーではスーツケースを持った旅行客らがチェックインカウンターに列をなしていた。 横浜市の会社員東郷龍さん(36)は、祖母に会いに妻と1歳の娘と3人で山口市を訪れる。決めたのは感染が比較的落ち着いていた春ごろ。「ここまで急激に感染が拡大するとは思わなかった」という。 自身はすでにワクチンは3回接種済みで、マスク着用などの必要な対策は常に取るつもりだ。祖母は90代と高齢で、娘と会ったことがない。「感染の心配はあるが、早く会わせたい気持ちが強かった」と話した。 東京・浅草の仲見世通りでは小雨の降る中、傘をさした浴衣姿の女性や外国人らが観光を楽しんでいた。 第7波にため息 京都から観光に来た主婦の姫… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
懸命に訴えても「記憶力に問題が…」 障害ある子の性被害、立件に壁
関東地方に暮らす女性(48)が、重い知的障害のある次女(21)の様子がおかしいことに気づいたのは、次女が15歳、特別支援学校高等部1年のときだ。 精神状態が悪く、学校でパニックを起こすなどしていた。 そのころ、営んでいた飲食店に、目と鼻の先に住む60代の男性が毎日のように来ていた。 長年の常連客で、次女をかわいがってくれていた。 しかし、別の客から「2人が手をつないでいた」「おかしいよ」と耳打ちされた。 次女に「見た人がいる」とたずねてみた。 「子どもへの性暴力」第7部は障害のある子どもの被害について取り上げます。被害が発覚しても障害の特性から立件や立証が難しい現状があります。目を背けずに事実を知ることが予防や対策への第一歩と考え、被害の状況などを詳しく書いています。 半年間くり返されていた性暴力 当時の次女の精神年齢は5歳… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東・北日本、あすも大雨の見通し 線状降水帯なくても警戒を
吉沢英将2022年7月16日 19時55分 低気圧や前線の影響で、16日にかけて宮城県などで記録的な大雨となった。気象庁によると、同県大崎市(古川)では、昼前までの24時間に過去最多の239・0ミリの雨が降り、平年の7月1カ月分の降水量(169・9ミリ)を上回った。河川の氾濫(はんらん)や浸水被害が相次いだ。 東北以外の全国各地でも大雨となった。16日夕方には、島根県隠岐の島町、岡山県鏡野町付近で1時間に約100~110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表した。 同庁では奄美地方を除く九州・山口で集中豪雨をもたらす「線状降水帯」が15日夜から16日午前にかけて発生する可能性があると発表したが、同庁の基準を満たすような線状降水帯は発生しなかった。「暖かく湿った空気の流入が、想定よりも分散していたとみられる」と担当者。ただ、宮崎県えびの市で明け方までの24時間に301・0ミリを観測するなど大雨となった。 西日本では16日夜遅くにかけ、東、北日本では17日にかけ、引き続き大雨となる見通し。17日午後6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、東海、関東甲信、北海道150ミリ▽近畿、北陸、東北100ミリ▽中国80ミリ。同庁は土砂災害などに警戒を呼びかけている。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京アニと北新地、2つの放火が示す「退避区画」の重要性 命守るには
36人が死亡した京都アニメーションの放火殺人事件発生から18日で3年。昨年12月には大阪市北区の雑居ビルでも放火事件が起き、26人が犠牲になった。共に出入り口付近への放火とされ、出入り口からの避難は困難を極めた。総務省消防庁が検証する中、炎や煙から逃れ、脱出や救助にかかる時間を確保するための「退避区画」の重要性が指摘されている。 同庁や京都市によると、京アニ放火事件では、出入り口付近とは逆側の女子トイレに3人が逃げ込み、ドアを閉じた。そのため、煙などの侵入が遅れ、出火から約6分後に救出された。付近にいた作業員が建物の外から窓の面格子を外し、助け出したという。トイレが退避区画となった形だ。 一方、大阪ビル放火事件では、現場となった4階からの救助者はいなかった。亡くなった26人は、放火場所とされるクリニックの待合室より奥にある廊下や診察室の辺りに倒れていた。 同庁のシミュレーションでは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銃撃1発目は8メートル後ろから 2.7秒後に2発目、迷いない動き
安倍晋三元首相(67)が奈良市で銃で撃たれて殺害された事件で、逮捕された無職の山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が安倍氏の後ろ約8メートルから発砲し、さらに進んで5メートルの至近距離から2発目を放って命中させていたことが捜査関係者らへの取材で分かった。 山上容疑者の動きに迷いはみられず、奈良県警は強い殺意を持って事件を起こしたとみている。 山上容疑者は奈良市の近鉄大和西大寺駅北側で8日午前11時32分ごろ、参院選の街頭演説中だった安倍氏を銃で撃ったとして殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。 安倍氏は演説時、高さ約80… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3年ぶりに一般参拝者を入れて奉納 豊橋祇園祭の手筒花火 愛知
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海自舞鶴地方隊が8年ぶり展示訓練 公募の市民ら860人も見学
【動画】海自舞鶴地方隊、若狭湾で8年ぶり展示訓練 公募の市民らも分乗=林敏行撮影 海上自衛隊舞鶴地方隊(京都府舞鶴市)の艦船などが参加する展示訓練が16日、舞鶴沖の若狭湾であった。開催は8年ぶり。市民や招待者ら約860人が5隻に分乗し、訓練の様子を見学した。 隊の創設70周年を記念し、実施された。見学者400人の枠に約4千人が応募した。 海自の艦艇14隻と航空機3… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍元首相銃撃、容疑者宅を再捜索 ミキサーや電子はかりを押収
2022年7月16日 18時07分 安倍晋三元首相(67)が8日、奈良市で参院選の街頭演説中に銃で撃たれて殺害された事件で、奈良県警は16日、無職の山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の自宅を家宅捜索し、電子はかりや工具類のほか、ミキサーなど計十数点を押収した。 山上容疑者宅の捜索は事件当日の8日に続き2回目。県警によると、山上容疑者が「銃や実包を作るのにはかりや工具類などを使った」と供述し、その内容に基づいて再度捜索した。8日には手製とみられる拳銃を少なくとも5丁発見し、火薬類のほかパソコンなどを押収した。県警は、山上容疑者がこれらを使って銃の作製や試射を繰り返していたとみて調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル