栃木県那須烏山市は28日、ユネスコの無形文化遺産に登録されている夏祭り「山あげ祭(まつり)」で、関係者74人がPCR検査で新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。さらに簡易検査で13人が陽性と判明し、9人が体調不良を訴えているという。 祭は22~24日が本番で、今年は3年ぶりに観客を迎えて開かれた。運営は地元6町が輪番で担っており、25日朝、今年の当番町から関係者に発熱や体調不良があると報告があったという。(小野智美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「スポンサー契約」「公式商品の承認」が請託とみて捜査 五輪汚職
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事(78)の会社が、大会スポンサーの紳士服大手「AOKIホールディングス」(横浜市)側から多額の資金提供を受けたとされる事件で、東京地検特捜部が、AOKI側からの依頼(請託)はスポンサー契約と公式ライセンス商品の承認の2点とみて、受託収賄容疑で捜査していることがわかった。 特捜部は28日、AOKI本社を贈賄容疑で捜索した。捜索は、26日の高橋元理事の会社とスポンサーを募集した広告大手「電通」、27日の青木拡憲(ひろのり)AOKI前会長(83)宅などに続き、3日連続となった。 関係者によると、高橋元理事が代表のコンサルタント会社「コモンズ」は2017年にAOKIの子会社とコンサル契約を結び、21年までに少なくとも計約4500万円を受領したという。組織委は契約翌年の18年にAOKIをスポンサーに選定し、公式商品のスーツ販売などを承認した。 特捜部は、高橋元理事はスポンサー選定と公式商品の承認について青木前会長から依頼を受けて電通や組織委側に働きかけるなどし、コンサル料名目で賄賂を受け取ったとみている。 組織委元理事の反論は 高橋元理事は27日に特捜部… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熊本産、一夜にして中国産に アサリのインチキ「みんな知っていた」
【動画】アサリ偽装の闇 -黙認の果てに- 午前3時、競り開始のサイレンが鳴り響く。九州各地から新鮮な魚介類が集まる福岡市中央卸売市場鮮魚市場。「長浜ラーメン」発祥で知られる福岡市・長浜地区にあり、競りの見学もできる全国でも有数の公設市場だ。 この場所で5カ月前、熊本県産アサリが一斉に消えた。その直前、農林水産省が“熊本県産アサリのほとんどは偽物”というに等しい内容を発表したことが、きっかけだった。 「熊本県内の漁獲量をはるかに上回る『熊本県産』アサリが流通している」。2月1日、農水省が産地表示の実態調査結果を公表した。その2日後、記者が早朝の鮮魚市場に向かうと、未明の取引を終えた卸売業者2社の担当者が取材に応じた。 「アサリは昨日まですべて熊本県産だったが、きょうは中国産しか入らなかった」。買い付けに来た仲卸業者らには「中国産だが、よいか」と注意を呼びかけて取引したという。 この時期、鮮魚市場に持ち込まれるアサリは毎日500~700キロほど。卸売業者2社にアサリをおさめる集荷業者はあわせて8業者いる。ほとんど入れ替わりはなく、付き合いは長い。 なぜ、一斉に産地が変わったのか――。卸売業者の担当者に尋ねると、困惑しつつも淡々と答えた。 まかり通ってきた都合のよいルール 「私たちとしては、業者が持… この記事は有料会員記事です。残り2071文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
乳児暴行死、父親に懲役8年 「たたきつけていない」主張を否定
古源盛一2022年7月28日 20時48分 ひたちなか市で2020年7月、生後約1カ月の長女に暴行して死亡させたなどとして、傷害致死などの罪に問われた無職小沼勝被告(30)の裁判員裁判の判決が28日、水戸地裁であった。村山智英裁判長は懲役8年(求刑懲役9年)の実刑判決を言い渡した。 判決によると、小沼被告は20年7月中旬~23日、長女の舞香ちゃんの腹を拳で殴ったり、ふすまやドアにたたきつけたりして、重症腹部外傷や重症頭部外傷により死亡させた。 弁護側は「ふすまやドアに押しつけたが、たたきつけていない」と、手加減したことを主張。被告に中程度の知的障害があったことも影響したとして、懲役4年相当を求めていた。 判決は、解剖医の証言などから「強い衝撃が生じないよう配慮したとは考えがたい」と弁護側の主張を否定。知的障害の影響を考慮した上で、被告が仕事や育児のストレスを募らせたという背景を認めたが、「強度の暴行を加えることを正当化する理由にはならない」とした。(古源盛一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
赤字ローカル線「100年先を見据えた町を」 廃線回避の新たな形は
JR東日本が28日に公表した収支から、地方を走る路線の苦境が浮き彫りになった。鉄路をどのように維持するのか、将来の廃線は避けられないのか――。各地で議論が進む見通しだが、沿線の自治体側も切実な思いを抱える。 盛岡市内の住宅街にある山田線の山岸駅。今月下旬の平日夕方、1両編成の車両を降りた乗客は数人しかいなかった。駅近くに住み、通学で使う高校1年生の女子生徒は「朝の通学時間帯でも混雑しておらず、いつも座れる」と話す。 岩手県内を走る山田線は、内陸の盛岡市から沿岸の宮古市までの約100キロを結ぶ。ほとんどが山間部で、2020年度の1日1キロあたりの平均利用者数(輸送密度)は上米内―宮古間で80人。国鉄が民営化された1987年度の720人から89%減った。20年度の収支率は1・9%で、100円を稼ぐのに5168円かかった計算だ。 JR東日本盛岡支社は、乗客減の要因の一つに沿線人口の減少を挙げる。さらに、盛岡―宮古間には無料の復興支援道路が21年3月に開通した。山田線では早くても約2時間20分かかるが、車なら1時間半ほどで着く。 ただ、廃線を含めた見直しに… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国学力調査の中3理科、正答率17ポイント減 「探究学習」に課題
文部科学省は28日、小学6年生と中学3年生を対象にした今年度の全国学力調査の結果を公表した。4年ぶりに行われた理科で、中3の平均正答率が約17ポイント悪化。学習指導要領の改訂で重視された「探究学習」に関する問題の一部で正答率が低く、指導要領の求める内容に十分対応できていない状況がうかがえた。 今年度の調査は4月に行われ、約2万9千校の191万人が参加した。理科は小6、中3とも2018年度以来。中3は、昨年度に全面導入された新しい指導要領の内容を反映した初めての調査となった。 最も平均正答率が低かったの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行政文書を不適切に廃棄、29の基幹統計で判明 内閣府調査
内閣府は28日、国の基幹統計調査のうち半数超にあたる29の統計で、公文書管理法に基づく必要な手続きがないまま、不適切に文書が廃棄されていたことが分かったと発表した。国土交通省による基幹統計の不正問題を受け、内閣府が調べていた。今後、再発防止を進めるとしている。 公文書管理法は、保存期間を過ぎた文書を廃棄するには「内閣総理大臣に協議し、その同意を得なければならない」としている。だが内閣府によると、49の基幹統計調査のうち29で、480ファイルの文書が同意を得ないまま廃棄されていた。国交省と経済産業省、農林水産省、厚生労働省、文部科学省の計5省の統計で不適切な取り扱いがあったという。 内閣府によると、廃棄されて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「10年で雇い止めは違法」 60代男性研究者が理研を提訴
理化学研究所の研究者雇い止め問題で、来年3月末に雇い止めになると通達されている60代の研究チームリーダーの男性が「雇い止めは違法」として、理研に対し、地位確認や損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こし、28日、会見した。 男性は、2011年4月に理研に採用され、それ以降、1年の有期契約の更新を繰り返してきた。採用時は契約更新の上限は設定されていなかったが、理研は16年、「10年を超える契約はしない」と就業規則を変更。13年4月にさかのぼって適応するとしたため、男性は来年3月末の雇い止めの対象になっている。 就業規則変更の背景には、研究者の場合、有期雇用の期間が10年を超すと、無期雇用への切りかえを求められるというルールができたことがある。 男性側は、就業規則の変更は、不利益変更であり、無期転換を阻止するための脱法手段で法的な合理性をもたない、と主張。さらに、男性は研究所側から研究機材などを撤去するようにせかされており、研究室閉鎖に向けた手続きで、すでに研究どころではない状況になっているという。研究を妨害されたとして、110万円の損害賠償も求めている。 男性は会見で「研究力の低下につながる雇い止めをなんとか阻止したい」と訴えた。 理研は「訴状が届いていないため、コメントは差し控える」としている。 労組によると、来年3月末に10年を迎え、雇い止めの対象になる研究者が203人いると理研側は説明しているという。中には研究チームリーダーも含まれており、42の研究チームが廃止になることで技術職員など177人も行き場を失う。 なお、理研は26日、労働組合の雇い止め撤回要求に対し、「上限を10年とする現行の制度はプロジェクト期間との整合が難しいなどの意見があった」として「通算上限の制度は撤廃する」との回答書を送った。理研によると、規程の改正は来年4月施行を予定している。(藤波優) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
音楽教室の生徒の演奏、JASRACに著作権料払う? 最高裁が弁論
根岸拓朗2022年7月28日 22時19分 音楽教室でのレッスンで講師や生徒が曲を演奏する際、著作権料を日本音楽著作権協会(JASRAC)に払う必要があるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第一小法廷(深山卓也裁判長)は28日、音楽教室側とJASRACの双方から意見を聞く弁論を9月29日に開くことを決めた。 この訴訟は、音楽教室を運営する約250の事業者・団体がJASRACを相手取り、著作権料を徴収する権利がないことを確認するよう求めたもの。 一審・東京地裁判決は、講師と生徒の双方の演奏に著作権が及び、著作権料の徴収対象になると判断した。一方、二審・知財高裁判決は、生徒の演奏については徴収対象にならないとした。第一小法廷は、一、二審で結論が分かれた生徒の演奏について、改めて判断を示すとみられる。(根岸拓朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゴスペラーズが語る原宿RUIDOでの青春 「僕らは幸運だった」
ゴスペラーズが27日夜、ライブハウス「原宿RUIDO(ルイード)」(東京都渋谷区)でライブを開催した。原宿RUIDOは7月1日に15年ぶりに復活したばかり。デビュー前の学生時代からライブを行った思い出のステージに立つのは、実に23年ぶり。ゴスペラーズがその思いを語った。 ゴスペラーズ 村上てつや、黒沢薫、酒井雄二、北山陽一、安岡優からなるボーカルグループ。1991年、村上と黒沢がアカペラサークルで結成。メンバーチェンジを経て94年12月にシングル「Promise」でメジャーデビュー。以降、「永遠(とわ)に」「ひとり」など多数のヒット曲を送り出す。7月6日に初のセルフカバーアルバム「The Gospellers Works 2」をリリースした。 思い知らされた現実 「RUIDOに出たきっかけは、ラッツ&スターの佐藤善雄さんの後押しだった」 リーダーの村上てつやさんは28年前のスケジュール帳を見ながらこう振り返る。 初めて原宿RUIDOのステージに立ったのは、メジャーデビュー直前の1994年12月19日だった。ゴスペラーズは村上さんが高校時代から友人だった黒沢 薫さんらと結成した男性5人組のボーカルグループ。村上さん、黒沢さんらはインディーズ時代から東京・渋谷にあるライブハウス「クロコダイル」などに出演し、150~200人前後の小屋を満席にした実績もあり、自信はあった。 デビュー前からお世話になっている佐藤さんがメンバーのラッツ&スターは、原宿の前身である新宿RUIDOの常連。アーティストの登竜門と言われる名門ライブハウスで「サクセスストーリーを作れよ」と佐藤さんに声をかけられ、これでプロへの道が開けたと浮足立った。 ところが、集客できたのは70人前後。後にデビュー曲となる「Promise」など数曲を歌い、パフォーマンス次第で所属事務所が決まるはずだった。「ライブ後、結果的にどこも名乗りをあげてくれなかったと聞き、ガーンとなり、大丈夫か俺たちと不安になった」と黒沢さんはほろ苦い思い出を語る。村上さんも「まだ当時は学生でしたが、プロのハードル、簡単じゃない現実を思い知らされた」と振り返る。 ゴスペラーズを育てた出会い その後、ゴスペラーズは翌95年に5回、原宿RUIDOに出演し、試行錯誤を繰り返した。そして、数多くの出会いもあった。 試行錯誤を続けるゴスペラーズは原宿RUIDOで、俳優の堺雅人ら意外な人脈を育んでいきます。記事の後半で語られるほろ苦い青春の思い出とは? 「95年2月から僕らのサポ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル