岩田恵実2022年7月27日 12時47分 うそのテレビ番組企画で通行人をだまして現金を詐取したとして、警視庁は、千葉市若葉区の職業不詳の男(64)を詐欺容疑で逮捕し、27日発表した。黙秘しているという。 武蔵野署によると、男は6月9日夜、JR三鷹駅前(東京都武蔵野市)で、通行人の90代女性にテレビの企画だと偽り、「吉永小百合さんを見つけたら、吉永さんからポケットマネーがもらえる」などとうそをついて企画への参加費名目で現金2万円をだまし取った疑いがある。男はパスケースを首から下げ、番組の撮影スタッフを装っていたという。 女性は男から「吉永さんがいる」と指定された近くの商業施設で探し回ったが吉永さんが見つからず、近くの交番に相談し、事件が発覚したという。 男は今年1月にもJR吉祥寺駅(同市)付近でタレントの狩野英孝さんの名前を出して同様の偽企画を持ちかけ、別の女性から現金3万円をだまし取ったとして、今月逮捕された。ほかにもタレントの出川哲朗さんの名前が使われた被害相談もあり、同署が関連を調べている。(岩田恵実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
床に頭を打ち付ける発達障害の息子 母が福岡の監禁事件に抱く思い
中学生を脅して拘束したなどとして、福岡県で障害者施設を運営する法人の理事長らが逮捕された。子どもの困った行動を改善するというセミナーには、切実な悩みを抱える人たちが集まっていた。同じように悩む保護者らは「人ごとではない」と受け止め、発達障害の専門家はためらうことなく公的な窓口に相談するよう呼びかけている。 「子どもを施設に預けた保護者の気持ちが分かる気がする。人ごととは思えない」。発達障害の子を持つ愛知県の30代女性はそう話す。事件のニュースをみて、監禁されたとされる中学生の家庭の苦労を想像したという。 長男(3)は2歳になってすぐに「自閉症スペクトラム」と診断された。遊びを切り上げたり、風呂に入らせようとしたり、気に入らないことをさせると悲鳴のような声で泣き叫ぶ。ひどいときは、わざわざ硬い部分を選んで床に頭を打ち付け続ける。やめさせようと抱きかかえると体を反らせて暴れ、落としそうになる。騒ぎを聞いた近所から通報されないか、ひやひやしながら暮らす。 「孤立感あり、不安大きい」 一人親の苦悩 女性はシングルマザーで、実家で両親と暮らす。高齢の両親にいつまでも頼れない。「いまは小さいから何とか対処できているが、それでも孤立感がある。子どもが大きくなってから1人で向き合うと思うと不安が大きい」と話す。 逮捕された理事長らによる、子どもの困った行動を改善するというセミナーには、切実な悩みを抱える人たちが集まりました。保護者の思いとは、必要な支援とは。当事者や専門家に聞きました。 支援先の情報が限られている… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東大推薦入試、どんな生徒が合格? 7年連続で輩出 渋渋校長に聞く
大学入試の学校推薦型選抜と総合型選抜の出願が、秋から始まります。知識偏重ではない授業や入試への転換が叫ばれる中、高校時代の学びや活動の履歴で評価する入試の募集枠は年々広がってきています。こうしたなか、東京大学の推薦入試と京都大学の特色入試で合格者を続々と出している学校はどんな教育をしているのでしょうか。校長に聞く5回シリーズの初回は、渋谷教育学園渋谷中学校・高校です。 渋谷教育学園渋谷中学・高校 高際伊都子校長 本校は、2016年度入試から東京大学が導入した学校推薦型選抜で、毎年合格者を出しています。今年も3人合格しました。 東大の学校推薦型の特徴は、大学の教育の軸に基づいた、アドミッションオフィスによる選抜が機能していることでしょう。海外大と違って専門官ではなく、教授の方々が審査をされていますが、「学部や研究室を活性化させる人材」を求めていることは明確です。 毎年の募集要項に、各学部長のメッセージと各学部の求める学生像が載っていて、日本のトップ大学はこういう人間を求めているのかと、いつも興味深く読んでいます。学部ごとに、推薦要件も、求められる書類・資料も違う。講義を受けてグループで議論させるような学部もあります。 受験した生徒から聞くと、高校側が提出した推薦文もよく読み込んでくださっている印象です。 記事後半では、同校から東大の推薦入試に合格した生徒が取り組んでいたことを紹介します。ある生徒は、動物園のおりの前で……。 本校は毎年、海外大への進学… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「原子力ムラ」恐れた偽名はもう捨てた カメラ回した映画監督の覚悟
「反原発に関わると仕事が来なくなるよ」 テレビCMを中心に企業プロモーションなどの広告の世界でフリーの映像作家として生きてきた小原浩靖さん(58)はそう忠告された。自身も「何が起こるかわからない」と心配があった。 そこで考えついたのが、偽名を使うことだった。「拝身(おがみ)風太郎」。マンガやテレビ時代劇で一世を風靡(ふうび)した「子連れ狼(おおかみ)」の主人公「拝一刀」と好きな作家の「山田風太郎」からそれぞれ姓と名を拝借した。 問われる本気度、「僕にはできない」 それは、東日本大震災後の2012年夏のことだった。脱原発運動の先頭に立つ河合弘之弁護士(78)の映画づくりを手伝ってほしいと、知人から声を掛けられた。河合弁護士が製作費を出すという。 東京電力福島第一原発の事故を目の当たりにし、「原発はとんでもないものだ」という認識はもってはいたものの、そのときは全国で起きている原発の運転差し止めを求める訴訟のことなどは知らなかった。河合弁護士の著作などを読み、彼の本気度を感じた。 監督を依頼されたが、「映画を作るのは河合さんぐらい本気じゃないとできない。僕にはできない」。 しかし、その後、SOSが来… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Kotaro Kiyomiya walk-off homer lifts PL in NPB All-Star Game 1
Fukuoka – Kotaro Kiyomiya’s walk-off solo home run lifted the Pacific League to a 3-2 win over the Central League on Tuesday in the first of two Nippon Professional Baseball All-Star games. The Hokkaido Nippon Ham Fighters infielder connected on Hiroshima Carp ace Masato Morishita’s 1-2 fastball with two outs […]
寂聴さんの最期の日々 病室で締め切りまでに「書く」、それでも…
⑧瀬尾まなほさんに聞く 瀬戸内寂聴さんは昨年11月9日、京都市の病院で息を引き取った。秘書の瀬尾まなほさん(34)も、その病室でみとった。寂聴さんの最期の日々はどうだったのか、聞いた。 ――入院したのは、亡くなる2カ月前でしたよね? 2021年の秋に風邪をこじらせました。たんがからむせきが続いたんです。9月下旬に気管支肺炎と診断され、入院しました。最初は、なんてことのない入院だと誰もが思っていました。いつものように、すぐに元気になって、また書き始めようねと話していたんです。入院中もいたって元気で、食事制限もなし。今度のお正月はどうしようかと、お節料理の広告を見ていました。 10月初めに、いったん退院しました。5日間ほど寂庵(じゃくあん)に戻り、その間に朝日新聞の連載「寂聴 残された日々」を書き上げました。結果的に、これが人生、最後の原稿になりました。 寂庵のダイニングキッチンのテーブルで、いつものようにいすに座って庭を眺めていました。寂庵ができたとき、来てくれる人たちに1本ずつ木を植えてもらった庭です。その庭を見ながら「やっぱり寂庵がいいね。寂庵で死にたい」と言っていました。 ――再入院のときは、どんな様子でしたか。 退院してから5日ほどたった朝、息が苦しいと言い出しました。病院に行くと、肺に水がたまっていて心不全も起こしていました。そのまま再入院です。 週刊朝日で連載中だった横尾忠則さんとの往復書簡の締め切りがあったので、病室に原稿用紙を持っていきました。でも、「無理せずに休もうね」と話していました。病室でも「寂庵に帰りたい、早くお酒を飲みたい」と何度も言うんです。来週には退院できるということになり、リハビリも始めました。11月14日の得度記念日は寂庵でお祝いできると思っていました。 ――51歳のときに岩手・中尊寺で得度した日が73年11月14日でしたね。体調が急変したのですか。 記事の後半では、病室でも書くことへの衰えぬ意欲を見せる寂聴さんについて語られます。 10月末に退院するはずだっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
寂聴さんを病室から連れて帰るまで 「どうしたい?」の答えは
⑨瀬尾まなほさんに聞く 瀬戸内寂聴さんは昨年9月に気管支肺炎で入院したあと、いったん退院し、10月に再び入院した。脳梗塞(こうそく)を起こし、意識がもうろうとしていたという。「寂庵(じゃくあん)に帰りたい」と願った寂聴さん。秘書の瀬尾まなほさん(34)は、いつ寂庵に連れて帰ればいいのか、その判断の難しさに悩み続けた。 ――入院中に脳梗塞を起こし、意識がもうろうとしていた寂聴さんは、その後、どんな様子でしたか? 先生の娘さん、寂庵のスタッフ、お医者さん、看護師さん、ケアマネジャーの方、みんなで何度も何度も話し合いました。「寂庵に帰りたい」という先生の希望を何としてもかなえたい。でも、寂庵に連れて帰ることは、すべての治療をやめて、みとりに入ることで、あきらめになる。 寂庵に帰ってきた瞬間に亡くなってしまうかもしれない。そうでなくても、寂庵では息を引き取るのを見守るだけです。でも、先生には意識があって、私たちが言っていることがわかるのに、みとりに入ることが納得できなかったんです。医学で証明できないことってありますよね? 先生は普通の人じゃないから絶対に奇跡が起こる。あきらめたくなかった。 ――病室の寂聴さんに変化はみられましたか? 検査結果の数値がいいときもあったんです。「もうちょっとがんばれる」「意識が戻るかもしれない」とみんなですごく喜びました。逆に数値が悪くなると「もうだめか」と思ったり。一喜一憂でした。寂庵には専用のベッドを手配して、24時間態勢でみてくれる看護師さんもお願いしました。 お医者さんもあきらめたくないけれど、先生の希望をかなえてあげたいという気持ちが強かったんです。それには、いつ寂庵に連れて帰るか早く決めないと、その希望がかなえられなくなってしまう。「早めに決断を」と言われました。 ――最期を迎えるのは病院か自宅か。現代の日本が抱える難しい問題です。 記事の後半では、寂聴さんを連れて帰ると決断するまでのやりとりを振り返ります。 先生の娘さんと相談しました… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
寂聴さんとの別れ 「やり尽くした潔い人生。死ぬまで作家でした」
⑩瀬尾まなほさんに聞く 瀬戸内寂聴さんが昨年11月9日に亡くなった。秘書の瀬尾まなほさん(34)は悲しむ間もなく、マスコミ対応を考えなくてはならなかった。あれから8カ月余り、寂聴さんが多くの人に慕われたのはなぜだろう。瀬尾さんに聞いた。 ――新聞記者の私が聞くのもおかしいかもしれませんが、亡くなった直後からマスコミ対応に追われたと思います。 亡くなったあと、親しくしていた人たちに連絡しました。ごく限られた人だけです。それなのに亡くなった日の昼には、ある記者から電話がかかってきました。「亡くなったという話があるんですが、どうでしょうか」と。早すぎっ、と思いました。「今も生きていますよ」と言うしかなかった。うそをつき続けることが、ものすごく嫌で、ものすごくしんどかったです。 そっとしてほしかったんです。私たちスタッフだけでなく、親族も静かに見送りたいと思っていました。もちろん、先生が死んだら、新聞やテレビが大きく扱ってくれる。それはありがたいことです。公表しなければならないことも、わかっていました。でも、それは亡くなった日とか次の日ではなく、私たちが先生にきちんとお別れを言えて、心の整理がついてからにしたかったんです。 ――公表のタイミングは、いつを考えていたのですか? 記事の後半では、寂聴さんが亡くなったこと公表するまでの葛藤が語られます。 長年、親しくしていた信頼で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性の胸触った疑い、神戸地裁事務官を逮捕 「逮捕の話できない」
2022年7月26日 20時31分 電車内で女性の胸などを触ったとして、大阪府警は26日、神戸地裁豊岡支部事務官の西川幸佑容疑者(36)=兵庫県豊岡市戸牧=を強制わいせつの疑いで逮捕し、発表した。「逮捕されたことに関する話をすることはできません」と供述しているという。 茨木署によると、西川容疑者は7月中旬の午後1時ごろ、大阪府内を走る電車内で、20代女性の隣に座り、胸や下腹部を触るなどわいせつな行為をした疑いがある。女性が数日後に署に被害を申告し、防犯カメラの映像などから西川容疑者の関与が浮上したという。 神戸地裁の西川知一郎所長は「裁判所の職員が逮捕されたことは誠に遺憾。事実関係を調査した上で厳正に対処したい」とコメントした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
損保会社から「助かるはずなかった」 被害者遺族、是正求め意見書
交通事故の賠償金をめぐる民事裁判で損害保険会社側から心ない言葉をかけられる「二次被害」が横行しているとして、事故被害者の遺族らでつくる一般社団法人関東交通犯罪遺族の会(通称・あいの会)が26日、日本損害保険協会と業界を所管する金融庁に対し、指導の徹底などを求める意見書を提出した。 意見書で同会は、損保会社側が裁判で「荒唐無稽な主張」や「遺族等の尊厳を踏みにじる冒瀆(ぼうとく)的な言動」をしていると指摘。具体的には、「助かるはずがなかった」として医療費の支払いを拒否したり、提訴まで時間がかかったことを「遅延金目当て」と表現したりしているといい、「大変な苦痛を受ける」と訴えた。 その上で改善策として、金融… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル