安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件で、殺人容疑で送検された容疑者が、「母が入信し、献金で生活が苦しくなった」などと宗教への恨みを供述していると報じられたことから、親の信仰に伴って様々な悩みや困難を抱えた「宗教2世」の存在が改めて注目されています。当事者たちにどう向き合えばいいのか、2世の自助グループを主宰してきた京都府立大学の横道誠准教授に聞きました。 ――自助グループを開催するようになったきっかけは。 私自身も、宗教2世の当事者だからです。私の場合は、母がキリスト教を母体とした新興宗教を信仰していました。 幼いころ、母を喜ばせたくて、母の日にカーネーションを買ったことがありました。しかしその宗教ではお祝いごとがご法度だったので、母は逆上し、幼心に傷つきました。 また、その宗教は子どもは親に従順であるようにと教え、子どもが親の意向に沿わないならば、肉体的暴力によって矯正するべきだと主張していました。気に入らないことがあったり、集会の場でおとなしくできなかったりといった理由で、ホースのようなもので繰り返し殴られたこともあります。 事件をきっかけに、「宗教2世」の存在が改めて注目されています。自身も「宗教2世」であり、さまざまな生きづらさを感じていたという京都府立大の横道誠准教授に、社会で考えてほしいことや、2世たちの思いについて語ってもらいました。 私は、いまでもこの経験や記憶に苦しめられています。 そんな当事者の抱える課題や悩みを整理できないかという思いで、2年ほど前から、当事者の思いを語り合う自助グループをオンライン上で開催してきました。 ――どんな思いが語られるのですか。 この会には、特定の宗教に限らず、さまざまな宗教の2世たちが声を寄せてくれています。 外から見えない、「2世」の痛み 宗教を理由とした虐待のフラ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島・口永良部島の噴火警戒レベルを2の火口周辺規制に引き上げ
口永良部島。後方は屋久島=2019年11月29日午後、鹿児島県、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影 [PR] 気象庁は31日朝、鹿児島県・口永良部(くちのえらぶ)島の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)にから2(火口周辺規制)に引き上げた。 福岡管区気象台によると、新岳火口や古岳付近を震源とする火山性地震が30日から増加していて、火山活動が高まっている。今後噴火の可能性があるとして、火口から約1キロの範囲では噴火による噴石に警戒するよう呼びかけている。 口永良部島では2015年に爆発的噴火が発生し、全島民が島外に避難した。その後は火砕流や小規模な噴火が確認されている。(豊島鉄博) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
武田真一アナが思い出す小さな棺と止まった時計 声で救える命とは
直ちに身を守る行動を――。テレビやラジオでそんな呼びかけに接する機会は誰にでもありうる。今年も東北地方や石川県で、強い地震が起きた。これからの季節は台風や豪雨にも注意が必要だ。NHKで「災害時に的確な情報を届ける技術がトップクラス」と言われる、武田真一アナウンサーは、受け手にもある「前提」が必要だという。 たけた・しんいち 1967年生まれ。熊本県出身。1990年にアナウンサーとしてNHK入局。「ニュース7(セブン)」や「クローズアップ現代+」のメインキャスターを務め、昨年4月からは大阪放送局で「ニュース きん5時」を担当。 ――NHKが災害報道を強化する中、昨年から大阪放送局でキャスターをつとめていますね 首都直下地震時に放送を続けられるよう、NHKでは大阪放送局でも24時間アナウンサーが待機し、その日の最終ニュースを放送し終えた後に毎晩、緊急報道の訓練を続けています。 NHKアナウンサーなら誰でも、命を救う呼びかけができることが大切。毎年のように豪雨で犠牲者が出ていることはじくじたる思いです。一人も命を落とさないことが目標です。 ――特番でも防災や備えの重要性を訴えてきました 原点は入局5年目だった19… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
難病に負けるな! 保護猫とらさん 「助かる方法がない」と言われ
ぼくはとら。福岡県春日市にある猫雑貨店「オリオン」の看板猫。元々野良猫だったけど、拾われた。今ではずいぶんみんなにかわいがられている。 実は2月に、重い病気が見つかった。お医者さんからは「助かる方法がない。あと数カ月の命です」って言われた……。 この記事は、とらさんを取り巻く人たちへの取材をもとに、保護主の監修も経て「猫目線」で書いています 見たまんまとら猫だったから、とらって呼ばれるようになったぼく。 去年の7月末、気温が35度くらいまで上がった真夏の暑い日。太宰府市内で物陰に隠れているところを、保護猫活動をしている女性が助けてくれた。 大きなカラスが上からぼくのことを狙っていたし、なんだか息をするのがとてもつらくて、動くこともできなかった。 助けられたぼくのことを、近所に住む女性が「飼おうかな」って言ってくれた。 飼い主に名乗りを上げた女性は病名を聞いて… 検査のために病院に行った。 【病院で、「漏斗胸(ろうと… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「コロナで稽古できなかったからこそ」 裏方で総文祭支える演劇部員
新型コロナウイルスの影響で思うように部活動ができなかった。だからこそ同じ思いでがんばってきた高校生を支えたい。31日に開幕する第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文)で、裏方として演劇部門をまとめる東京都立府中高校3年の塩路悠旅(ゆたか)さん(17)はそんな一人だ。 大会では都内の高校生約690人でつくる「生徒実行委員会」が運営や企画を担う。そのうち約30人が演劇部門を担当する。 「誰かやってくれる人はいませんか」。千代田区の高校の教室で23日、演劇部門の打ち合わせがあり、塩路さんの仕切りで総文祭当日の役割分担を決めた。 塩路さんは中学ではバドミン… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「証言できる最後の館長」の重圧 無傷の私が覚悟を決めた日
「荷が重くて館長の仕事から逃げていた」 9代目として4年間、館長を務めた広島平和記念資料館前で、原田浩さん(83)はそう振り返った。 朝日新聞広島版で14年続く連載「聞きたかったこと」。 約400人が被爆体験とその後の人生を語ってくれました。被爆77年の今年、忘れられない「あの場所」で再び話を聞きました。 当時の記事も再録しています。 広島市職員だった1993年、館長就任を告げられたときは正直戸惑った。6歳の時、爆心地から約2キロの広島駅のホームで被爆。頑丈な駅舎に守られ直撃は免れた。歴代館長は自らの被爆体験を来館者に語り、服を脱いでやけどの痕を見せる館長さえいた。自分はほぼ無傷。被爆証言ができる最後の館長、そう言われるのが重圧だった。 だが就任5日目、米国立スミ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
三男も殺害の疑いで母親を再逮捕 次男窒息死事件で神奈川県警
神奈川県大和市で2019年に当時7歳の次男を窒息死させたとして、母親の上田綾乃容疑者(42)が殺人容疑で逮捕・起訴された事件で、県警は17年にも1歳5カ月の三男を殺害したとして、上田容疑者を殺人容疑で31日に再逮捕し、発表した。上田容疑者は「やっていません」と容疑を否認しているという。 捜査1課によると、上田容疑… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3・11後、生まれた防災の言葉 備えの転換「フェーズフリー」とは
2011年の東日本大震災後、繰り返される災害から命を守ろうと、育まれてきた言葉や考え方がある。その一つが、「フェーズフリー」。備えよ、と言われてもどうすれば……。そう考える人たちへの解決のヒントが、この言葉にある。 災害にうまく備えている家がある――。そんな話を聞き、埼玉県越谷市にある1級建築士の松山千晶さん(51)の自宅を訪れた。 物置にはコメや水などの日用品がずらり。保存食はカップスープなど普段から食べるものを選んで買い置きする。手軽に手に入る食材ばかりだ。「多めに保管し、食べたり使ったりしたら買い足している」と松山さん。「家にあるモノの要否を見直して整理すれば、物置がなくてもスペースの課題はクリアできる」。庭に面したウッドデッキでカセットコンロを使って調理し食事をとることもある。庭には災害時の生活水のための雨水タンクを置き、普段は植物の水やりに使う。 「災害時にも生かせる暮らし方です」。松山さんの自宅を紹介してくれた佐藤唯行さん(50)がそう説明する。カセットコンロでの調理は普段は気分転換に採り入れるが、災害時にそのまま応用できるという意味だ。 佐藤さんは、「フェーズフリー協会」(東京都)という一般社団法人の代表理事。フェーズフリー。協会に冠したこの言葉は、佐藤さんが2014年に提唱した。フェーズとは「段階」のこと。「日常時」と「災害時」という二つの間にある境目をなくし、災害への対応力を高めようという考え方だ。 佐藤さんは学生時代、災害軽減工学を学んだ。93年の北海道南西沖地震で津波に襲われた奥尻島などを研究で訪れた。その18年後。東日本大震災で被害を受けた東北沿岸の被災地でも、かつて見たのと同じ光景が広がっていた。 どうしたら備えられる? 自問の末に 相次ぎ災害に見舞われる国で… この記事は有料会員記事です。残り1339文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
帰らぬ夫、人生一変したあの日…だからこそ願う「一人で助けないで」
そこに立ったとき、岡真裕美さん(42)の頭の中に、あだち充さんの人気漫画「タッチ」の一場面が浮かんでいた。 子どもをかばって車にはねられ、亡くなった和也の姿をみて、双子の兄・達也は霊安室で言う。 「きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ」 岡さんが霊安室でみた顔は、漫画みたいに穏やかだった。 あの日から、もう10年になる。 大阪府茨木市。夫の隆司さんは、午後2時、日課のジョギングに出かけた。 2時間後には、長男を水泳教室に連れていく。 「それまでに帰るから」 そんな声を聞きながら、岡さんは睡魔に襲われていた。 日は傾いた。まだ夫はいない。携帯は自宅に起きっぱなし。電話の音が部屋で鳴っていた。 すっぽかす性格ではない。おかしい。 血圧が高めだった夫。どこかで倒れた? 不安に駆られ、消防署に電話した。 「177センチ80キロ、30代。そんな男性が運ばれていませんか?」 電話の窓口から、慌てふためく状況が伝わってきた。 「ちょっと待ってください」。何度も転送された。 何かが起きている。嫌な何か。 警察署から電話、2人の子どもに告げた言葉 そして突然、告げられた… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Lions solidify PL lead as Kaito Yoza shuts out Hawks
Fukuoka – Kaito Yoza scattered seven hits over the distance for his first career shutout as the Pacific League-leading Seibu Lions beat the Fukuoka SoftBank Hawks 6-0 on Saturday. The Lions’ second straight win at the Hawks’ home park, Fukuoka’s PayPay Dome, moved them 1½ games ahead of second-place SoftBank. […]