2022年7月15日 9時00分 博多の夏の風物詩、博多祇園山笠が15日早朝、フィナーレを飾る「追い山」を迎えました。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催となった山笠を写真で振り返ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
近鉄の運賃値上げ、奈良県「NO!」 知事と社長、異例対決の決着は
近畿日本鉄道が運賃値上げを申請したのを受け、一般から広く意見を聴く公聴会が14日、大阪市で開かれた。利用者が多く住む奈良県の知事が自ら出席し、近鉄側の経営努力に疑問を投げかける異例の展開になった。コロナ禍で鉄道各社の運賃値上げの動きが相次ぐが、その妥当性は。 「単なる負担増なら県民の理解得られない」 「サービス水準の向上や地域に必要な投資についての約束が行われないまま、値上げによる負担だけを求めるのであれば、県民からの理解は得られない」。国の運輸審議会が14日に開いた公聴会で、奈良県の荒井正吾知事は公述人としてこう話し、近鉄の値上げ方針に疑問を投げかけた。 公聴会は国土交通相の諮問を受けて運賃値上げの妥当性を判断する運輸審議会が一般の意見を聴く手続き。国交省によると、知事の出席は極めて異例だ。 近鉄は今年4月、来年春から… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
笑顔の裏の涙と葛藤、8児の母らしくいたいけど… 選挙は地獄と四男
「がちゃ」。庭の扉が開く、小さな音が聞こえた。 「あ、お母さんだ!」。家で宿題をしたり、ユーチューブでアニメを見たりしていた3~10歳のきょうだいが、玄関に向かって走り出した。 参院選の公示2日前、午後8時前に支援者へのあいさつ回りや選挙対策会議を終えて帰宅した母・小畑仁子(きみこ)(44)に、子どもたちがまとわりついた。 スーパーの宅配サービスで玄関先に届いていた10人分の食材を母ときょうだいで手分けして運んだ。 「この時間だと夕飯は9時になっちゃうよー」。長男の使い古しの学校ジャージーに着替えた母は、手早く米をとぎ始めた。大きな土鍋で毎回炊くのは6合分だ。 8人きょうだいの母・小畑仁子さんが立候補した参院選が公示されたのは6月22日。炎天下のなかで毎日10時間以上遊説を続ける母はみるみる疲弊し、子どもたちの心配は頂点に達します。「子どもたちの前では涙を見せない」と誓う母。長男は選挙の過酷さを知り、改めてその意味を考えます。 この日のメニューはゴーヤチャンプルにサラダ、買い置きしていた総菜のコロッケなど。料理の最中も、三女の十ノ子(そのこ)(4)や四女の叶寿子(かずこ)(3)らが次々と「ねーねー」「お母さん」と話しかける。 「子どもたちも寂しくて、甘… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「おとなしかった」容疑者、重ねたトラブル 総菜店に怒鳴り込みか
「これ、あの男の人だよね」。安倍晋三元首相(67)が銃で撃たれて殺害されたテレビニュースを見て、奈良市内にあるフレンチ総菜店の経営者や店員は思わず声を上げた。そこには事件の10日ほど前に、駐車をめぐるトラブルがあった相手に似ている男が映し出されていた。 テロップには「山上徹也容疑者(41)」とあった。 安倍氏が銃で撃たれ殺害された事件から15日で1週間。逮捕、送検された山上容疑者の生い立ちから事件までを2回に分けて追う連載の初回です。職場で、自宅で、今春から山上容疑者の周辺で異変が起きていました。 6月下旬のことだった。この… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無意識の差別、見えていますか ジェンダーギャップ指数の陰で
今年、ジェンダーギャップ指数の日本の順位は116位だった。さまざまな分野の男女格差が可視化されたが、男女を比べることは実態を映し出すのか。見えていないものはないか。 「偶然じゃいけない」足りない権利の視点 染矢明日香さん(NPO法人ピルコン理事長) ジェンダーギャップ指数を見ると、日本では「健康」が「政治」「経済」に比べて高い順位になっています。ですが、「自分の身体のことを自分で決める」という女性の健康についての権利の面で、日本はあまりにも遅れている。こうした遅れは、男女を比較しても見えてきません。 4年前から緊急避妊薬の薬局販売を求める活動をしています。この薬は90を超える国では薬局で購入できて、価格は数百円から高くても5千円程度です。ところが日本は処方箋(せん)が必要で、価格も6千~2万円。特に地方では婦人科が近くになく、入手しづらいという声もあります。性交後できるだけ早い服用が効果的で、72時間以内に飲む必要があるのに、必要な時にすぐに手に入らないのです。 WHO(世界保健機関)は、緊急避妊薬へのアクセスを含めた「性と生殖に関する健康と権利」は生まれながらにして誰もが持つ権利としています。また、入手しやすくなってもリスクの高い性行動は増えないと結論づけています。ところがグローバルスタンダードを指摘すると、「日本には日本の事情がある」と言われることがあります。でも、そのために日本の女性たちが困難を抱えていいのでしょうか。日本に生まれたことで苦しい思いを強いられるのは不条理です。 男女格差を可視化したジェンダーギャップ指数とどう向き合うか。記事後半では、「働き方の男女不平等」などの著書がある山口一男・シカゴ大教授が「統計の使い方を誤ると新たな差別を生む」と指摘します。江藤祥平・一橋大准教授は、社会における「ささいな差別」と75年前にできた憲法24条の一部には共犯関係が見られると指摘、統計に表れない差別の構造について語ります。 以前、偶然が重なって緊急避… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ほぼワンオペの4人育児 夫から「一番うれしい言葉」を言われるまで
今から7年前、関東在住の30代主婦、さと・いもこさんは、ほぼワンオペで子ども4人を育てていた。 上から小学1年、幼稚園の年少、3歳、新生児で、いずれも元気な男の子。 常に誰かにつきっきりの生活で、どうやって過ごしていたかの記憶がほとんどない。 昔の写真を見返すたびに「こんなに可愛かったのか。もっと抱きしめておけばよかった」と思う。 寝顔を眺めながら、いとおしく思う暇もない日々だった。 30代後半だった夫は、長時間のシフト勤務で、繁忙期は家にも帰ってこられなかった。 彼の両親は共働きだったが、父親は育児も家事も何もしなかったそうだ。 母親の苦労を知っていたからか、夫は自宅にいる時は洗濯を除いて、掃除や料理、おむつ替えをしていた。 そんな夫から言われて「一番うれしかった言葉」がある。 さとさんが体調を崩したと聞… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「拳銃で撃たれ心肺停止状態と思われる」元首相銃撃事件時の消防記録
富岡万葉2022年7月14日 20時00分 安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され、殺害された事件をめぐり、市消防局が14日、救急車の出動命令から約50分間に及ぶ消防無線の交信記録を公表した。出動命令から3分後には「CPA(心肺停止)状態と思われます」「至急向かってください」と交信するなど、緊迫したやり取りが明らかになった。 交信記録は、銃撃直後の8日午前11時32分9秒の出動命令から始まる。3分後には、現場に向かう救急車に対して「高齢男性 拳銃で撃たれ現在CPA状態と思われます」「至急向かってください」と伝達。その5分後には、消防本部から「一方的に発報します。本件ドクターヘリ出動させます」と通信していた。 同48分35秒には「頸部(けいぶ)、頸部に銃創あり。CPA。心静止」と傷の状況などが伝えられ、ドクターヘリに乗せられ、奈良県立医大病院(橿原市)に向かったことを確認した後、救急隊が現場を引き揚げるまでの交信が記録されていた。 安倍元首相は午後5時3分に死亡した。死因は失血死とみられるという。 当時、安倍元首相の後ろで演説を聞いていた仲川げん・奈良市長は14日、記者会見で「本当に残念な思いで憤りを強く感じる。傷ついた市民の心をどう癒やせるか責任をもって対応したい。安倍元総理には申し訳ない、という思いがあふれかえっている」と話した。(富岡万葉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新名神高速の工事現場で鉄筋が落下 下敷きの19歳の作業員が死亡
2022年7月14日 20時30分 14日午後1時半ごろ、大津市大石東町の新名神高速道路の延伸工事現場で、作業員の池内力久(りく)さん(19)=愛知県岩倉市=が落下してきた鉄筋の下敷きになった。池内さんは救急搬送されたが、約2時間半後に死亡が確認された。 滋賀県警大津署によると、池内さんは橋脚の鉄筋を骨組みする作業をしていた。鉄筋の重さは1本約400キロで、10本ほどが落下したとみられるという。工事は西日本高速道路(NEXCO西日本)が実施しており、池内さんは下請け会社の作業員という。署が落下した原因を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
話し相手でも「大変な緊張感」 ヤングケアラーの実態を報告
家族の世話や家事を日常的に担う子ども「ヤングケアラー」について、大阪市や市教育委員会、大学教授らでつくるチームは14日、市立中学校の生徒を対象にした調査報告書をまとめた。ヤングケアラーと考えられる子どもは全体の1割近くで、ケアに携わった期間の平均は3年9カ月。ケア時間が長いほど自らを健康と感じる度合い(健康感)が低かったという。 調査は中学1~3年生に対して昨年11月~今年1月に実施。4万5268人から有効回答を得た。 報告書によると、ケアを要する家族の介護や家事手伝いを「している」と答え、ヤングケアラーと考えられる子どもは4133人(9・1%)。ケアする家族が母親の場合は精神疾患などがあるケース、父親の場合はアルコールに依存する傾向があるケースの割合が高かった。ケアの内容では「話し相手」が最も多かったが、精神的に不安定な家族のサポートは、話題や言葉、表情を選びながら行う必要から、「大変な緊張感を伴う」とした。 また、毎日ケアをしている子ども約1400人のうち、1割以上が「1学期に学校を10日以上欠席した」と回答した。1日あたりのケア時間が6時間以上となったケースで、健康感が顕著に低かった。 「酷な状態な子がいる」と指摘 大阪歯科大の浜島淑恵教授は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山上容疑者「集会に火炎瓶を」 過去に教会トップ狙ったと供述
安倍晋三元首相(67)が奈良市で8日、参院選の街頭演説中に銃で撃たれて殺害された事件で、奈良県警に逮捕された山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が宗教法人の名を挙げ、そのトップが2019年に韓国から来日した際、「襲おうと思い、愛知の会場に火炎瓶を持って行った」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。 山上容疑者はこの法人について「母親が献金して生活が苦しくなり、恨んでいた」と供述。県警は容疑者が数年にわたり法人を狙っていたとみて、対象を安倍氏に変えた経緯を調べる。 「安倍氏のビデオ見た」 宗教法人は「世界平和統一家… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル