2022年8月4日 19時46分 教育に新聞を効果的に活用するNIE(教育に新聞を)の第27回全国大会(日本新聞協会主催)が4日、宮崎市で始まった。小中高校の教員や新聞関係者ら約1100人が集まり、5日までNIEの意義や最新の授業実践を学ぶ。 2020年、21年は新型コロナ禍でオンラインでの実施となり、3年ぶりに対面で開催。テーマは「いまを開き 未来を拓(ひら)く NIE」。これからの予測困難な時代を生きる力を、新聞を活用した教育で育むよう、NIE実践をさらに広げたいとの思いを込めた。 4日は、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェローによる講演があった。吉野さんはリチウムイオン電池の開発経緯を説明したうえで、これからの社会において、電気自動車(EV)の車載電池が電力供給の安定化に果たす役割を指摘。「カーボンニュートラル社会の実現に大きな貢献をすると期待している」と語った。 大会には地元の中学生や高校生も招待された。県立宮崎西高校付属中3年の日高洸城さん(14)は、吉野さんに「将来研究者を目指しているが、海外で研究した方がいいという記事を見た。どこで研究するのがよいか」と質問。吉野さんは「確かに日本は基礎研究がおろそかになっているという声もあるが、政府も予算を割こうとしている。情報化社会の今、日本でも海外でもリモートワークが可能だ」と励ました。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
流された住宅が避難所直撃、間一髪で高台へ 住民救った区長の判断
豪雨に見舞われた新潟県北部の村上市小岩内では、土石流により、住宅4軒が巻き込まれる被害があった。80代男性が足の骨を折る重傷を負ったものの、県によると、それ以外の人的被害は4日夕までに報告されていない。現地を取材すると、過去の災害を教訓に、非常時を想定した地元の備えがあったことが分かった。 4日に記者が現地に入ると、山の斜面が崩れ、そばの集落では家々の間に大量の木々が折り重なっていた。損壊した住宅も目立った。「嫁いできてからこんな雨が降ったことはなかった。雷も鳴っていて恐ろしかった」。住民の女性(70)は前夜の豪雨を振り返った。 女性ら集落の住民は3日午後9時ごろ、避難場所に指定された同じ地区内の公民館に移動を始めていた。強い雨が降り続いていた。その後さらに勢いを増した雨で、近くを流れる沢は水位が上がる一方だったという。 「まずい」と感じたというの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
氾濫から1時間超、水位は胸まで 水につかる住宅街で続いた救助活動
石川県では4日、降り続く大雨の影響で、県南部を流れる梯川(かけはしがわ)が氾濫(はんらん)した。増水した濁流は市街地にも到達し、消防隊などが民家に取り残された住民をゴムボートで救出した。 国土交通省は4日午後2時半、梯川が氾濫したと発表。その約1時間後、梯川から50メートル南の小松市中海町に朝日新聞記者が到着した。 流域の住宅街は多くが水につかっていた。ワゴン車は傾き、前の座席の窓とボンネットが水面上に見えていた。辺りには冷蔵庫や洗剤の容器、たまねぎなどが転がり、油の臭いが漂っていた。 午後4時前、水位は電柱にロ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大麻種子輸入情報もとに21人捜索 「栽培予備」容疑を適用 警視庁
警視庁は4日、東京都や神奈川県に住む20~50代の計21人を大麻取締法違反の栽培や所持などの容疑で摘発したと発表した。大麻種子を輸入しているとの情報があり、家宅捜索を行ったところ容疑を確認したという。 大麻取締法では大麻種子の所持を直接処罰する規定はないが、輸入することは同法が禁じる「栽培の予備」罪にあたると捉え、輸入したとの情報があった21人の自宅などを捜索。栽培や違法所持の容疑を確認するという手法を採った。 薬物銃器対策課によると、このうち10人については自宅の台所やクローゼットで栽培したり、栽培後に収穫した大麻を所持したりした疑いで摘発。別の5人は栽培以外の方法で入手した大麻や覚醒剤を所持した疑いで摘発した。残りの6人は輸入以外に違法行為が見つからなかったが、栽培予備容疑で書類送検した。 捜索対象とした21人のほと… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岩手・山形で2人安否不明 北陸などで5日朝にかけて激しい雨の所も
2022年8月4日 20時24分 前線や低気圧の影響で山形県や新潟県などでは3日から記録的な大雨に見舞われ、4日夜時点で、岩手県と山形県で計2人の安否がわからないままとなっている。4日は石川県で大雨が降り続き、県南部を流れる梯川(かけはしがわ)が氾濫(はんらん)した。 岩手県によると、雨がやんだ3日夕に様子を確認しようと外出した一戸町宇別の男性(78)が行方不明という。4日午後3時時点の山形県のまとめでは、飯豊(いいで)町で行方不明者が1人いるとしている。 新潟県村上市小岩内では住宅4軒が土砂崩れに巻き込まれ、80代男性が足の骨が折れるけがをした。同市では荒川地区全域が浸水。陸上自衛隊員らがボートなどで家屋から住民を救助した。 国土交通省によると4日午後1時時点で青森、秋田、山形、石川、福井の5県の計17河川で氾濫を確認。青森、岩手、福島、新潟の4県で計11件の土砂災害が発生した。 総務省消防庁によると、青森、山形、福島、新潟、石川、福井の6県で、約7万世帯約17万4千人に緊急安全確保、約15万3千世帯約36万6千人に避難指示が出た。 気象庁は山形県の6市町に加え、4日朝までに新潟県の関川村、村上市、胎内市に大雨特別警報(土砂災害、浸水害)を発表したが、昼前までに大雨警報に切り替えた。4日は石川県などで1時間に100ミリ以上の猛烈な雨を観測。福井県の嶺北では線状降水帯が確認された。 前線は5日には日本の南に南下する見込み。東日本から西日本にかけて大気の状態が不安定になり、北陸などでは5日朝にかけて激しい雨となる所がある。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福井のスキー場、宿泊客ら290人が足止め 有料道路の斜面崩落
2022年8月4日 22時00分 3日から4日にかけて降った大雨の影響で、福井県勝山市のスキー場「スキージャム勝山」に続く法恩寺山有料道路沿いの斜面が崩れて、道路が通行止めになった。 市や施設の運営会社によると、施設に併設するホテルの宿泊客と従業員らの計約290人が移動できなくなっている。ホテルでは4日夜、宿泊客らに無料で部屋を提供しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「被害者として警察に相談したのに」 寝屋川市議と決裂した男が供述
独立行政法人「福祉医療機構」(WAM)の新型コロナウイルス対応の融資制度をめぐる詐欺事件で、大阪府寝屋川市議の吉羽美華容疑者(42)らとともに詐欺容疑で逮捕された、自称無職の渡部秀規容疑者(48)が「心外極まりない」などと、容疑を否認していることが4日、関係者への取材でわかった。 関係者によると、渡部容疑者は容疑について、「吉羽容疑者のグループに利用されていた。逮捕されたのは青天のへきれきだ。福祉施設から現金は受け取っていない」などと説明。「(窃盗事件の)被害者として警察に相談したはずが、どうしてこんな(自分が逮捕される)ことになっているんだ」と憤っているという。 捜査関係者などによると、渡… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「またか…」住民は嘆いた 2年前に続く氾濫、堤防の整備間に合わず
気象庁の予想をはるかに上回る記録的豪雨に東北・北陸地方が見舞われた。新潟県では土砂崩れや冠水が相次ぎ、山形県では1級河川・最上川が氾濫(はんらん)、福島県では鉄道の橋が崩れた。住民は経験のない大雨と濁流におびえながら夜を明かし、命からがら避難した。何が起きていたのか。 山形県では最上川が氾濫(はんらん)し、住宅街や田畑に濁流が流れ込んだ。最上川は2020年7月の豪雨でも氾濫しており、治水対策が進むさなかに、また豪雨に見舞われた。 「滝のようなおそろしい雨で不安だった」。同県長井市の無職、遠藤幸次さん(67)は4日、最上川の堤防で濁った川面をみつめながら語った。3日夜、一緒に暮らす90代の母とともに市内の親戚宅に避難した。「また雨が降ると、避難しないといけないのかな」 同県大江町では、2年前に続… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大村知事が県公館で旧統一教会友好団体と面会 知事「知らなかった」
愛知県の大村秀章知事が2019年3月、県公館(名古屋市中区)で「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体「世界平和連合」の関係者と面会していたことがわかった。名古屋市議らとの面会に友好団体の関係者が同行しており、その際の写真が大村氏のツイッターに投稿されていた。大村氏は「どういう方か知らなかった」としている。 大村氏が4日の記者会見で明らかにした。大村氏によると、自民の丹羽宏・名古屋市議(名東区)が、同年4月の県議選直前に同党の立候補予定者を連れて、「激励してほしい」と県公館を訪問した。その際、世界平和連合の複数の関係者も同行していたという。大村氏は「何人か支援者を連れて来られたが、どういう方がおられたかは存じ上げない」と話した。 世界平和連合の関係者は、取… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮崎県が「BA.5対策強化地域」に指定 病床使用率50%超
宮崎県の河野(こうの)俊嗣知事は4日会見し、新型コロナウイルスのオミクロン株に関する「BA.5対策強化地域」の指定を受けたと発表した。期間は4日から今月31日まで。 宮崎県では、3日に過去最多となる3122人の新規感染者を確認。病床使用率も2日時点で過去最高の50・8%に達した。河野知事は「ピークアウトは見通せず、医療も小児科や救急では逼迫が起きている。対策強化地域にされ、『全国のなかで宮崎はきびしい状況にある』ということを県民に認識してほしい」と述べた。宮崎県の説明では、県は独自の警報「医療緊急警報」を発令しているため、熊本県や鹿児島県にように「強化地域宣言」は出していないという。(大畠正吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル