機能性と汎用(はんよう)性を備えた服作りで1970年代から活躍した、「イッセイミヤケ」の創始者でデザイナーの三宅一生(みやけ・いっせい、本名・一生=かずなる)さんが5日、肝細胞がんで死去した。84歳だった。葬儀は既に営み、告別式やお別れの会は行わない予定。世界的に著名な日本人の一人で、大きな影響力があった。 広島県出身。7歳の夏に被爆した。1963年に多摩美術大学を卒業後、パリで服作りを学んだ。修業中に一般市民が自由を求め声をあげる「パリ五月革命」に遭遇。多くの人が心地よく、自分らしくいられる服を作ろうと決意した。移りゆく「ファッション」とは一線を画した普遍的な衣服を追い求め、「ファッションデザイナー」と呼ばれることを嫌った。 布を切って服を作るのではな… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
三宅一生さん 「1枚の布」が生んだデザインの革新、原点に被爆体験
5日に亡くなった三宅一生さんは「ジーンズやTシャツのように多くの人が着られる服を作りたい」とよく口にしていた。しかし服作りは決して平凡でなく、素材作りや造形に革新的な技術を用い、稀有(けう)な美的感覚を発揮した。 服飾デザイナーを目指す多摩美大の学生だった1960年、東京で開かれた世界デザイン会議でファッションが除外されていたことに反発。事務局に抗議の手紙を投稿し、会報に掲載された。 「服とは、着た人がその人らしい生活をするためのもの」を持論に、デザインに服は欠かせない分野だと考えていたからだ。美と楽しさ、快適さを兼ね備えた「用の美」の追求であるべきだとの信念もあった。 パリの有名ブランドで修業中… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
外国産アサリを熊本産と偽装 福岡の2業者で6千トン 山口でも発覚
中国・韓国産のアサリを「熊本産」と偽り販売したとして、福岡市は9日、市内の2業者に対し、食品表示法に基づく表示の是正などを指示したと発表した。偽った量は昨年末までの1年8カ月の間、2業者で計6429トンに及ぶという。 市食品安全推進課によると、業者は西区の「ウエスギ」(上杉哲也代表)と、中央区の「魚聖」(田原一成代表)。ウエスギは2020年4月~21年8月に5204トン、魚聖は21年8月~同年12月に1225トン、輸入業者から仕入れた中国産または韓国産のアサリを、「熊本産」または「熊本県産」と偽り、中間流通業者に販売していた。2業者は知り合いで、ウエスギの後に魚聖が引き継いで続けていたという。 市の調査に、業者側は「知り… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大江戸線で変電所トラブル、10日は休日ダイヤに 朝は最大4割減便
2022年8月9日 20時32分 東京都交通局は9日、都営大江戸線の変電所1カ所でトラブルがあり、10日は終日土曜・休日ダイヤで運行すると発表した。朝のラッシュ時(午前7~9時ごろ)は平日に比べて3~4割ほど減便するという。 同局によると、トラブルは9日午前11時18分ごろに発生。何らかの原因で変電所から出力される電力量が減り、17分間運休した。 同局は9日の終電後に原因を調査するが、「平日の運行に必要な電力を確保できるかわからない」(担当者)として、土曜・休日ダイヤで運行することにしたという。午後5時半~7時半ごろの帰宅ラッシュ時には2割ほど減便する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【詳報】「世界中が仲良く過ごせたら」 灯籠に願い込めて万灯流し
9日、長崎は被爆77年の「原爆の日」を迎えます。ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせるなかで営まれる平和祈念式典や関連の催しなど、祈りの日を迎える長崎の動きを詳報します。 ■■■8月9日■■■ 19:30 爆心地近くの川で「万灯流し」 爆心地近くの浦上川沿いで、慰霊行事「万灯流し」があった。原爆の犠牲者らを追悼するため、平和の祈りを込めた灯籠(とうろう)約550個が川べりに並んだ。 灯籠に「みんなともだち」のメッセージを書いた西田晴花さん(7)は「世界中の人たちが仲良く過ごせたらいい」。父の和晃さん(40)は「親子で平和を考えるいい機会。ぜひ続いてほしい」と話した。 灯籠は例年、川に浮かべてきたが、コロナ禍で2020年は中止に。昨年からは川に流さず、川べりに並べている。 16:00 式典初参加の姉妹 父に捧げる思い 「名簿の前で手を合わせたら、『お父さん』ってなっちゃって。2人で泣いて、しばらく動けませんでした」。昨年9月に被爆者だった父を亡くした長崎市の藩美鈴さんと大阪府の古堅千春さん姉妹は、初めて平和祈念式典に参加した。 2人は爆心地公園の近くで育った。父は平和活動に熱心で、82歳で亡くなる前まで鶴を折っていた。そんな父の影響で、藩さんは今でも毎月9日に祈念を捧げるが「父が被爆者という意識は無かった」と話す。だが、式典で原爆死没者名簿が奉安されたとき、父が「『原爆で亡くなった方』になるんだ」と実感したという。「今日やっと事実が合致したというか、完結した気がします。参加して本当によかったです」 15:50 被爆者を運んだ列車のモニュメント除幕式 JR道ノ尾駅で、被爆者を医療施設へ搬送した「原爆救援列車」のモニュメント除幕式があった。原爆救援列車は、原爆投下直後に列車を蒸気機関車で動かし爆心地付近まで乗り入れ、被爆者を搬送した。町によると、当時道ノ尾駅前には臨時救護所が設けられ、重症者を降ろすか、医療機関に搬送するかを判断する本拠とされたという。 今回駅舎前に設置されたのは機関車の動輪部分。除幕式には長与町長や長崎原爆資料館長らが出席。吉田慎一町長は「原爆を知らない世代に遺構を見てもらい、後世に伝えていきたい」と話した。モニュメントは出発地であるJR長与駅と、列車の折り返し付近である長崎市西町にも設置されている。 13:30 岸田首相、被爆体験者の救済に言及 岸田文雄首相が長崎市内で記者会見を開いた。 記者団は、「黒い雨」をめぐる広島高裁判決を受けて被爆者の認定基準が新たに設定されたが、基準に入らなかった長崎の「被爆体験者」への救済と、被爆体験者が、広島と平等な適用を訴えていることへの考え方をたずねた。 これに対し、岸田首相は過去の裁判例との整合性や客観的な資料などを整理する必要があるとした上で、「被爆体験者の皆様の高齢化が進む中、現在の被爆体験者事業にがんの一部を追加することを至急検討したい」と答えた。来年の4月より医療費支給を開始できるよう、対象について速やかに厚生労働省に検討させる意向を示した。 12:30 被爆者団体代表らと首相が面会 被爆者代表の要望を岸田文雄首相らが聞く会が長崎市内であった。最重要課題として、長崎の「被爆体験者」も昨年7月の広島高裁「黒い雨」判決確定で被爆者と認められた人たちと同様に被爆者と認めるよう要望。被爆2世、3世にも被爆者援護法を適用し、原爆症認定のあり方を抜本的に改善するよう求めた。 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(82)や長崎県被爆者手帳友の会の朝長万左男会長(79)らが出席。岸田首相に要望書を提出した。後藤茂之厚生労働相は「引き続き長崎県、市の意見を聞きながら議論していきたい」と述べた。 12:00 「平和伝えたい」司会の高校生、式典を振り返る 平和祈念式典で司会を務めた海星高校3年の今道和奏さん(18)と山下咲子さん(18)。「緊張したけど、うまくできてホッとしています」。式典終了後、今道さんはこう振り返ってはにかんだ。 同校が、式典での司会の依頼を受けたのは今年春。2人はすぐに立候補した。「平和について深く考えてこなかったから」と山下さん。被爆した祖父の体験談を、父を通じて初めて聞いた。「戦争は町だけじゃなくて人も壊すと感じた。これからもできることで平和を伝えていきたい」 11:40 岸田首相挨拶 約8割が広島の平和記念式典と同じ 平和祈念式典での岸田文雄首相のあいさつでは、「核兵器のない世界」というキーワードが6回登場した。「我が国は、いかに細く、険しく、難しかろうとも、『核兵器のない世界』への道のりを歩んでまいります」とし、非核三原則の堅持などに言及した。 約1100字あまりのうち、約8割が広島で平和記念式典でのあいさつと同じだった。「被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓い」という表現は「総理大臣としての私の誓い」に変わった。 8段落のうち、7段落は広島とほぼ同じ内容だった。違ったのは、来年のG7サミットの広島開催に言及した段落が長崎のあいさつにはなかったこと。長崎のあいさつでは核兵器不拡散条約(NPT)への出席に関連し、「厳しい安全保障環境の中にあっても、核不使用の歴史を継続し、長崎を最後の被爆地とし続けなければなりません。透明性の確保、核兵器削減の継続、核不拡散も変わらず重要な取り組みです」という段落が加わった。 11:30 平和祈念式典で、岸田文雄首相は「77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは、唯一の戦争被爆国である我が国の責務」と述べた。 現在、米・ニューヨークで開かれている核不拡散条約(NPT)再検討会議に、日本の首相として初めて参加したことにも触れ、「長崎を最後の被爆地とし続けなければならない」と訴えた。広島の平和記念式典と同様、核兵器禁止条約には触れなかった。 11:10 被爆者「ウクライナ空襲警報は、ピカドンの恐怖そのもの」 5歳のときに被爆した宮田隆さん(82)が、被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた。「ウクライナに鳴り響く空襲警報のサイレンは、あのピカドンの恐怖そのものだった」と、自身の77年前の被爆体験と現在のウクライナ侵攻を重ねながら、核廃絶を訴えた。 また、核兵器を全面的に禁止する核兵器禁止条約を「被爆者と人類の宝」と表現。「条約を守り、行動することは唯一の被爆国である日本政府と国民一人ひとりの責務」と呼びかけた。 11:10 長崎市長「核兵器使われないは『幻想』」 長崎市の田上富久市長が平和宣言を読み上げた。ウクライナに侵攻したロシアが「核の脅し」をしていることを念頭に、「核兵器の使用は『杞憂(きゆう)』ではなく『今ここにある危機』である」と懸念を示した。その上で、「核兵器を持っていても使われないだろうというのは幻想。核兵器をなくすことが、未来を守るための唯一の現実的な道だ」と訴えた。 また、2021年1月に発効した、核兵器を全面的に禁止する核兵器禁止条約への署名・批准を日本政府に迫った。 11:02 長崎市民が街中で黙禱 長崎市中心部の鉄橋では、原爆投下時刻の午前11時2分に合わせ、市民らが立ち止まって黙禱(もくとう)を捧げた。 藤井継美さん(36)は、広島に原爆が投下された8月6日が誕生日。生後3カ月の長男を抱え、静かに手を合わせた。満州に出征経験がある祖父から戦争の体験を聞いて育ち、昨年5月、夫の転勤に伴って長崎に引っ越してきた。「平和や戦争に何か縁があるのかなと思って。子どもを抱っこして普通に生活できるのが幸せ」 11:02 海星高の野球部員らが黙禱 […]
住宅にビニールのようなものに包まれた2遺体 岐阜・関市
2022年8月9日 23時41分 9日午後6時35分ごろ、岐阜県関市の建築業、山田厚美さん(73)方で、この家に住む会社員の長男(47)から「帰宅したら家の様子がおかしい」と110番通報があった。駆けつけた県警関署員が、1階で全身をビニールのようなものに包まれた2人の遺体を見つけた。 同署によると、山田さん方は長男のほか妻(73)と長女(51)の4人暮らし。山田さん夫婦と連絡がついていないという。 同署の調べでは、長男は出勤していたといい、帰宅した際、長女が自宅にいたという。同署は遺体の身元などを調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同性婚訴訟「未来を照らす判決を」原告ら意見陳述 札幌高裁
平岡春人2022年8月9日 21時00分 同性どうしが結婚できないのは憲法に違反するとして、北海道内の同性カップル3組が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審の第2回口頭弁論が9日、札幌高裁(大竹優子裁判長)であった。 国側は、同性婚を認めない民法などの規定が法の下の平等を定めた憲法14条に違反すると認めた昨年3月の一審・札幌地裁判決を批判。「国の伝統や国民感情を含めた社会状況における種々の要因を踏まえて判断すべきだ」と主張した。 原告側は、社会的に承認されていない性的少数者が自殺を図る割合が異性愛者より高いとする学術調査結果を提出した。意見陳述で、原告弁護団の須田布美子弁護士が「夫のいる私はどこでも家族として扱われ、説明する必要もない。多くの同性カップルは様々な場面で説明を要する。この差が差別でなくて何なのか」と述べた。 原告の女性は「(民法などの規定を)合憲とした6月の大阪地裁判決を見て、私たちの存在はいつ認められるのかと思った。これ以上私たちを差別して排除せず、異性カップルと同じように結婚させてください」と訴えた。男性も「私たちは性犯罪者でも病気でもない。人権問題として、私たちの未来を照らす判決を出してほしい」と求めた。(平岡春人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】被爆者「ウクライナ空襲警報は、ピカドンの恐怖そのもの」
9日、長崎は被爆77年の「原爆の日」を迎えます。ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせるなかで営まれる平和祈念式典や関連の催しなど、祈りの日を迎える長崎の動きを詳報します。 ■■■8月9日■■■ 19:30 爆心地近くの川で「万灯流し」 爆心地近くの浦上川沿いで、慰霊行事「万灯流し」があった。原爆の犠牲者らを追悼するため、平和の祈りを込めた灯籠(とうろう)約550個が川べりに並んだ。 灯籠に「みんなともだち」のメッセージを書いた西田晴花さん(7)は「世界中の人たちが仲良く過ごせたらいい」。父の和晃さん(40)は「親子で平和を考えるいい機会。ぜひ続いてほしい」と話した。 灯籠は例年、川に浮かべてきたが、コロナ禍で2020年は中止に。昨年からは川に流さず、川べりに並べている。 16:00 式典初参加の姉妹 父に捧げる思い 「名簿の前で手を合わせたら、『お父さん』ってなっちゃって。2人で泣いて、しばらく動けませんでした」。昨年9月に被爆者だった父を亡くした長崎市の藩美鈴さんと大阪府の古堅千春さん姉妹は、初めて平和祈念式典に参加した。 2人は爆心地公園の近くで育った。父は平和活動に熱心で、82歳で亡くなる前まで鶴を折っていた。そんな父の影響で、藩さんは今でも毎月9日に祈念を捧げるが「父が被爆者という意識は無かった」と話す。だが、式典で原爆死没者名簿が奉安されたとき、父が「『原爆で亡くなった方』になるんだ」と実感したという。「今日やっと事実が合致したというか、完結した気がします。参加して本当によかったです」 15:50 被爆者を運んだ列車のモニュメント除幕式 JR道ノ尾駅で、被爆者を医療施設へ搬送した「原爆救援列車」のモニュメント除幕式があった。原爆救援列車は、原爆投下直後に列車を蒸気機関車で動かし爆心地付近まで乗り入れ、被爆者を搬送した。町によると、当時道ノ尾駅前には臨時救護所が設けられ、重症者を降ろすか、医療機関に搬送するかを判断する本拠とされたという。 今回駅舎前に設置されたのは機関車の動輪部分。除幕式には長与町長や長崎原爆資料館長らが出席。吉田慎一町長は「原爆を知らない世代に遺構を見てもらい、後世に伝えていきたい」と話した。モニュメントは出発地であるJR長与駅と、列車の折り返し付近である長崎市西町にも設置されている。 13:30 岸田首相、被爆体験者の救済に言及 岸田文雄首相が長崎市内で記者会見を開いた。 記者団は、「黒い雨」をめぐる広島高裁判決を受けて被爆者の認定基準が新たに設定されたが、基準に入らなかった長崎の「被爆体験者」への救済と、被爆体験者が、広島と平等な適用を訴えていることへの考え方をたずねた。 これに対し、岸田首相は過去の裁判例との整合性や客観的な資料などを整理する必要があるとした上で、「被爆体験者の皆様の高齢化が進む中、現在の被爆体験者事業にがんの一部を追加することを至急検討したい」と答えた。来年の4月より医療費支給を開始できるよう、対象について速やかに厚生労働省に検討させる意向を示した。 12:30 被爆者団体代表らと首相が面会 被爆者代表の要望を岸田文雄首相らが聞く会が長崎市内であった。最重要課題として、長崎の「被爆体験者」も昨年7月の広島高裁「黒い雨」判決確定で被爆者と認められた人たちと同様に被爆者と認めるよう要望。被爆2世、3世にも被爆者援護法を適用し、原爆症認定のあり方を抜本的に改善するよう求めた。 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(82)や長崎県被爆者手帳友の会の朝長万左男会長(79)らが出席。岸田首相に要望書を提出した。後藤茂之厚生労働相は「引き続き長崎県、市の意見を聞きながら議論していきたい」と述べた。 12:00 「平和伝えたい」司会の高校生、式典を振り返る 平和祈念式典で司会を務めた海星高校3年の今道和奏さん(18)と山下咲子さん(18)。「緊張したけど、うまくできてホッとしています」。式典終了後、今道さんはこう振り返ってはにかんだ。 同校が、式典での司会の依頼を受けたのは今年春。2人はすぐに立候補した。「平和について深く考えてこなかったから」と山下さん。被爆した祖父の体験談を、父を通じて初めて聞いた。「戦争は町だけじゃなくて人も壊すと感じた。これからもできることで平和を伝えていきたい」 11:40 岸田首相挨拶 約8割が広島の平和記念式典と同じ 平和祈念式典での岸田文雄首相のあいさつでは、「核兵器のない世界」というキーワードが6回登場した。「我が国は、いかに細く、険しく、難しかろうとも、『核兵器のない世界』への道のりを歩んでまいります」とし、非核三原則の堅持などに言及した。 約1100字あまりのうち、約8割が広島で平和記念式典でのあいさつと同じだった。「被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓い」という表現は「総理大臣としての私の誓い」に変わった。 8段落のうち、7段落は広島とほぼ同じ内容だった。違ったのは、来年のG7サミットの広島開催に言及した段落が長崎のあいさつにはなかったこと。長崎のあいさつでは核兵器不拡散条約(NPT)への出席に関連し、「厳しい安全保障環境の中にあっても、核不使用の歴史を継続し、長崎を最後の被爆地とし続けなければなりません。透明性の確保、核兵器削減の継続、核不拡散も変わらず重要な取り組みです」という段落が加わった。 11:30 平和祈念式典で、岸田文雄首相は「77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは、唯一の戦争被爆国である我が国の責務」と述べた。 現在、米・ニューヨークで開かれている核不拡散条約(NPT)再検討会議に、日本の首相として初めて参加したことにも触れ、「長崎を最後の被爆地とし続けなければならない」と訴えた。広島の平和記念式典と同様、核兵器禁止条約には触れなかった。 11:10 被爆者「ウクライナ空襲警報は、ピカドンの恐怖そのもの」 5歳のときに被爆した宮田隆さん(82)が、被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた。「ウクライナに鳴り響く空襲警報のサイレンは、あのピカドンの恐怖そのものだった」と、自身の77年前の被爆体験と現在のウクライナ侵攻を重ねながら、核廃絶を訴えた。 また、核兵器を全面的に禁止する核兵器禁止条約を「被爆者と人類の宝」と表現。「条約を守り、行動することは唯一の被爆国である日本政府と国民一人ひとりの責務」と呼びかけた。 11:10 長崎市長「核兵器使われないは『幻想』」 長崎市の田上富久市長が平和宣言を読み上げた。ウクライナに侵攻したロシアが「核の脅し」をしていることを念頭に、「核兵器の使用は『杞憂(きゆう)』ではなく『今ここにある危機』である」と懸念を示した。その上で、「核兵器を持っていても使われないだろうというのは幻想。核兵器をなくすことが、未来を守るための唯一の現実的な道だ」と訴えた。 また、2021年1月に発効した、核兵器を全面的に禁止する核兵器禁止条約への署名・批准を日本政府に迫った。 11:02 長崎市民が街中で黙禱 長崎市中心部の鉄橋では、原爆投下時刻の午前11時2分に合わせ、市民らが立ち止まって黙禱(もくとう)を捧げた。 藤井継美さん(36)は、広島に原爆が投下された8月6日が誕生日。生後3カ月の長男を抱え、静かに手を合わせた。満州に出征経験がある祖父から戦争の体験を聞いて育ち、昨年5月、夫の転勤に伴って長崎に引っ越してきた。「平和や戦争に何か縁があるのかなと思って。子どもを抱っこして普通に生活できるのが幸せ」 11:02 海星高の野球部員らが黙禱 […]
車内後部に男女の遺体、10代前半の子どもか 愛知・犬山
2022年8月9日 22時03分 9日午後4時50分ごろ、愛知県県犬山市八曽の市道で、「車両が崖から落下しそうになっている」と通りがかった男性から110番通報があった。県警犬山署員が駆けつけたところ、ワゴン車内で2人の遺体を発見。ともに10代前半の子どもとみられる男女だといい、県警は身元などを調べている。 同署によると、2人は後部座席の足元に並んだ状態で倒れており、車内には血痕があったという。車はエンジンがかかった状態のままだった。 現場は中央自動車道内津峠上りパーキングから西へ約500メートル。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青森県で記録的大雨、岩木川は氾濫のおそれ 北日本大雨
吉沢英将2022年8月9日 18時04分 北日本に停滞する前線の影響で9日、東北北部を中心に大雨となった。青森県では猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表。岩木川では氾濫(はんらん)の恐れが高まり、氾濫危険情報も出された。11日にかけて大雨となるといい、同庁は厳重な警戒を呼びかけている。 同庁によると、北日本にとどまる前線に暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、青森県では記録的な大雨となったところがあった。 同庁はこの日の朝と昼過ぎ、同県深浦町付近で約100ミリの猛烈の雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を2度発表した。同町では午後4時すぎまでの24時間では平年の8月1カ月の降水量を上回る246・5ミリを観測。観測史上最多を更新した。 降り続く大雨の影響で、青森県西部を流れる1級河川の岩木川では氾濫の危険性が高い氾濫危険水位を超え、氾濫危険情報も発表された。 大雨をもたらしている前線は1週間程度、北日本に停滞する見通し。10日午後6時までの24時間予想雨量は、いずれも多いところで東北200ミリ、北陸100ミリ。その後の24時間では、東北100~150ミリ、北陸50~100ミリと見込む。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル