多田晃子2022年8月19日 19時00分 秋篠宮妃紀子さまは19日、東京・元赤坂の明治記念館で開かれた日本学術振興会主催の「特別研究員―RPD研究交流会」に出席した。紀子さまは日本学術振興会の名誉特別研究員を務めている。 同交流会には、出産や育児で研究を中断後に研究奨励金などの支援を受けた研究者らが参加。紀子さまは、参加者の研究発表や経験談を時折メモを取りながら聞いた。その後の懇談会では、研究と子育てを両立させている参加者に「いろいろと参考になり、学びもいろいろありました」「私も励まされるような思いです」などと話していたという。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
家族だんらんの絵、苦境つづった作文…仮放免の子どもたちの作品展
在留資格を失い、入管当局の拘束を解かれた「仮放免」の状態で日本で暮らす子どもたちの絵や作文の展示イベント「仮放免中の子どもたちが描く『家族の絆』」が19日、東京都千代田区の日比谷図書文化館であった。弁護士グループ「入管を変える!弁護士ネットワーク」が主催。トルコなどの少数民族クルド、フィリピンやナイジェリアなどにルーツがある子どもたちの絵29点、作文12点が展示された。 作品は作家の中島京子さんと哲学者の永野潤さんが審査。「絵画大賞」には、家族のだんらん風景を描いたバングラデシュ出身の男子中学生の絵。「作文大賞」には笑顔の家族と各国の国旗、富士山を描いた絵に込めた思いをつづったペルー出身の女子高校生の作文が、それぞれ選ばれた。 女子高校生は作文に自身の苦境を書いた。「私と兄、母はビザがなく、とつぜん家族が離ればなれになるかもしれません。兄は大学進学を諦めるしかありませんでした。兄も私も日本で生まれ、日本で育ちました。なのに在留カードがないだけで、こんなにも人生が変わるのです」 在留資格を失った外国人は退… この記事は有料会員記事です。残り172文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪組織委・元理事との面会、AOKI側が録音・記録 特捜部が押収
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス」側が、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で逮捕=と面会するなどした際、スポンサー選定や公式ライセンス商品の承認についてやり取りした内容を録音したり記録に残したりしていたことが、関係者への取材で分かった。 東京地検特捜部はこうした録音や記録を押収。理事の職務に関する依頼(請託)を裏づける重要な客観証拠と判断し、受託収賄罪を適用したとみられる。 特捜部は、高橋元理事が2017年1月~21年6月に、AOKI前会長・青木拡憲(ひろのり)容疑者(83)=贈賄容疑で逮捕=らから、スポンサー契約や公式商品の契約で有利な取り計らいを受けたいという請託を多数回受けたと認定。そのうえでコンサルタント料の名目で計5100万円の賄賂を受け取ったとして逮捕した。 関係者によると、両者は高橋元理事が経営する都内のステーキ店などで度々面会していた。AOKI側は前副会長・青木宝久(たかひさ、76)や専務・上田雄久(かつひさ、40)の両容疑者=同=が同席することもあった。 どんなやり取りがあったのか 請託の起点とされた17年1… この記事は有料会員記事です。残り391文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知事や議長の国葬参列「公金支出は違憲」 4道府県で住民監査請求
新谷千布美、原田達矢2022年8月19日 19時29分 9月27日に開かれる安倍晋三元首相の国葬に知事や議長が公金を出して参列するのは憲法に違反するとして、弁護士や有志の住民らが19日、北海道、京都、大阪、兵庫の4道府県の各監査委員に対し、公金を出さないよう求める住民監査請求をした。結果が出るまでの間、公金支出を暫定的に停止することも求めた。 政府は7月22日、銃撃されて亡くなった安倍元首相の「国葬」を行うことを閣議決定。憲政史上最長の8年8カ月にわたって首相を務めたことや、国内外から幅広い哀悼・追悼の意が寄せられていることなどを理由に挙げ、費用は政府が全額負担することになった。 住民側は請求書で、首相経験者の葬儀は内閣・自由民主党合同葬が慣例で、首相在任期間は国葬の理由にならないと主張。国葬は、追悼を国民に強いることにもつながるとし、「法の下の平等」を保障した憲法14条や「思想・良心の自由」を保障した憲法19条などに違反すると訴えている。 また、知事や議長の参列は「相当確実に予測される」が、根拠となる法令はなく、国葬に関連した地方公共団体の公金支出も違憲だと主張している。 大阪府の吉村洋文知事は「国葬をやる限りは公務として参加する。公費を使った出席になる。自治体の長として参加するのは当然だ」と話した。京都府の西脇隆俊知事は、国葬への参列について「まだ案内も来ていない段階のため、お答えできない」と語った。(新谷千布美、原田達矢) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
交通機関の「お盆らしさ」東海でも 行動制限ないお盆は3年ぶり
3年ぶりの行動制限のないお盆休みが終わった。新型コロナウイルス感染拡大前の水準には及ばないものの、旅行や帰省などで高速道路や鉄道、航空を利用した人は、昨年よりも軒並み増加した。 中日本高速道路(NEXCO… この記事は有料会員記事です。残り523文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
堺市立の共同浴場で職員がゲーム、誕生会、不正打刻 8人を処分
堺市立共同浴場(堺市堺区)の指定管理者である公益財団法人堺市就労支援協会(同区)の職員が勤務時間中にテレビゲームをしたり誕生日会を開いたりしていたとして、協会は19日、職員5人を停職5日などの懲戒処分、3人を文書厳重注意処分とし、発表した。 協会によると、処分されたのは30~60代の男女8人。事務局の1人を除く7人が浴場で働いていた。 3月に市議の指摘で浴場内での喫煙が発覚し、調査するうちに不適切な行為が次々に判明したという。 家庭用ゲーム機「NINTENDO64」をボイラー室の控室に持ち込み遊んでいたのは6人。長いときは2時間ほどテニスゲームなどを楽しんでいた。 このうち5人は誕生日会などの懇親会をピザを持ち込むなどして開催。アルコールの持ち込みはなかったという。元々は飲食店で懇親会をしていたが、コロナ禍で難しくなり、2020年春から10回ほど事務室や控室で開いたという。 食材を持ち込んでの昼食や夕食の下ごしらえなどは常態化していた。 また、7人はタイムカードを不正に打刻。他の職員が代わりに打刻して勤務を早めに切り上げるなどした分の賃金計約17万円の返還を求めているという。 喫煙していたのは6人。禁煙施設である浴場のボイラー室や事務室などで休憩時間以外に喫煙していた。 協会は再発防止策として控室を倉庫に変えたほか、調理器具も撤去。勤務が深夜に及ぶ職員の出退勤の正確な把握のために静脈認証システム(3万円程度)を導入した。(井石栄司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ全数把握 知事会「やめるべき」、専門家「維持」 代替策は?
加藤勝信厚生労働相が19日、新型コロナウイルスの感染者の全数把握について、早期に方法を見直す方針を明らかにした。厚労省が代替策を検討中だが、医療機関と保健所の負担を減らしつつ、全数把握が担ってきた二つの機能をどれだけ維持できるかが問われる。 機能の一つは、すべての感染者数の把握を通じ、感染状況の全体像や地域差を明らかにして対策につなげることだ。感染動向の予測にも活用されてきた。 厚労省が検討中の代替策は、季節性インフルエンザと同じ「定点把握」だ。患者数の報告は一部の医療機関に限られて多くが負担軽減となる一方、データが実測値ではなく推計値となるため、従来ほどの精度で感染状況を把握できなくなり、対策が遅れる懸念がある。地域ごとの細やかな対策も打ちにくくなる。 医療機関には患者数だけを報… この記事は有料会員記事です。残り891文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
建設業で延べ32業種、資金繰り支援の対象外に 国交省の統計不正
国土交通省による統計不正の影響で、2013~21年度に、建設業の延べ32業種の中小企業が政府の資金繰り支援の対象から漏れ、延べ59業種は誤って支援対象になっていたことがわかった。統計不正が実際の政策に影響したことが明確になったが、具体的な企業数などはわからないという。 中小企業庁が19日、発表した。影響があったのは、中小企業の借金返済を政府が実質的に保証する「セーフティネット保証制度」のうち、国が不況と認めた業種向けの支援策だ。経営が苦しい中小企業が金融機関からお金を借りやすくするために用意されている。 支援対象の業種は、各省庁が… この記事は有料会員記事です。残り393文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
三男への殺人罪で母を起訴 「家に2人きり」特定 2児殺害容疑事件
神奈川県大和市の自宅で2017年に1歳5カ月の三男を殺害したとして、横浜地検は19日、母親の上田綾乃容疑者(42)を殺人罪で起訴し、発表した。 起訴状によると、上田容疑者は17年4月5日、自宅で三男の康生ちゃんの鼻や口を何らかの方法でふさぎ、窒息死させたとされる。捜査関係者によると、「やっていません」と起訴内容を否認しているという。 神奈川県警によると、康生ちゃんには目立った外傷がなく、司法解剖の結果、死因は「不詳」とされた。捜査関係者によると、その後に鑑定を依頼した複数の医師が「低酸素脳症の疑い」を指摘したことから、死因を窒息死と特定した。康生ちゃんはのどにものを詰まらせた形跡がなく、突然死するような持病がなかったという。 上田容疑者は当時、内縁の夫と次男、康生ちゃんとの4人暮らし。捜査の結果、事件当日の午後1時台から、119番通報した同2時40分ごろまでの間、自宅には上田容疑者と康生ちゃんの2人きりだったことを特定。これが、逮捕に踏み切る決め手の一つになった。 県などによると、上田容疑者… この記事は有料会員記事です。残り376文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車内で業者側から現金100万円 東大阪市議を収賄罪で在宅起訴
2022年8月19日 19時49分 大阪府東大阪市の学校給食配送業務の入札情報を漏らし、見返りに現金を受け取ったとして大阪地検は19日、樽本丞史・同市議(54)を収賄罪で在宅起訴したことを明らかにした。同市の運送会社「御厨(みくりや)運送」の杉原幸太郎・元代表取締役(89)は贈賄罪で在宅起訴した。地検は2人の認否を明らかにしていない。 起訴は10日付。起訴状によると、樽本市議は、東大阪市が昨年12月27日に一般競争入札を実施した学校給食配送業務について、公表前の予算額を教えたことなどへの見返りと知りながら、同7日に東大阪市内に止めた自動車内で、杉原元代表側から現金100万円を受け取ったとされる。元代表の指示を受けた別の人物が樽本市議に現金を手渡したという。市によるとこの入札の予定価格は非公表で、予算額の9億5千万円と同額だったという。 2人は7月26日、大阪府警から大阪地検に書類送検されていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル