3年ぶりに観客を入れて開く第76回福島県合唱コンクール(県合唱連盟、朝日新聞社など主催)に出場する小中高校、一般など計98団体のなかで唯一、他校との合同合唱団として出場する高校がある。喜多方(喜多方市)、会津西陵(会津美里町)、会津若松ザベリオ学園(会津若松市)の3高校だ。コロナ禍で部員の確保に苦労するなか、熱意と工夫で練習を重ね、大会に臨む。 24日、ザベリオ学園であった合同練習。「隣の人との声の響き合いを感じて」「恐れずに思いっきり(声を)出しちゃって」。同校合唱部顧問の伊藤まき子講師(33)が、3校から集まった生徒を指導していた。 各校の合唱部員は喜多方1人… この記事は有料記事です。残り1177文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性と3歳娘に10カ所以上の刺し傷、夫は行方不明 堺の母子殺害
2022年8月25日 20時59分 堺市東区日置荘西町7丁のマンション2階の一室で24日、この部屋に住む荒牧愛美さん(29)と娘のリリィさん(3)が死亡しているのが見つかった事件で、遺体にそれぞれ10カ所以上の刺し傷があったことが捜査関係者への取材でわかった。傷は上半身に集中していたという。大阪府警が殺人事件とみて調べている。 黒山署によると、荒牧さんはブラジル国籍の夫(33)とリリィさんとの3人暮らし。夫と連絡が取れておらず、府警は何らかの事情を知っているとみて行方を調べている。 署によると、荒牧さんの父親から24日未明、「娘夫婦と22日夕方から連絡が取れない」と110番通報があった。署員がマンションを訪ねたが応答がなく、施錠されていたという。24日午前9時ごろに消防隊員らがガラスを割って室内に入り、ベランダに接する洋室で2人の遺体を発見した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1分8秒間、誰も後方を見ていない 銃撃時の警護は「明らかな不備」
安倍晋三元首相の銃撃事件から約1カ月半を経て、警察庁が警護警備の検証結果と再発防止のための対策を公表した。警護対象者を守れなかった警察のどこに問題があり、どう変わるべきなのか。再発させないための課題も見えてきた。 「後方警戒の空白」が本件結果を阻止することができなかった主因だ――。警察庁の報告書は、今回の警護警備の最大の問題点をそう指摘した。 7月8日の安倍氏の演説会場は奈良市の近鉄大和西大寺駅北側のガードレールに囲まれたエリアだった。後方(南側)には道路があり、当時交通規制はされていなかった。その先にはバス・タクシーのロータリーが広がる。 安倍氏のそばには、奈良県警本部所属の警護員3人と警視庁から派遣されたSP1人の4人がいた。そのうち県警の1人(巡査部長)はガードレールの外側にいて主に後方を警戒していたが、上司である別の警護員(警部補)の指示で安倍氏の演説直前にガードレール内側に移動し、主な警戒方向も斜め前(北東側)や横(東側)に変わった。これにより、主に後方を警戒する要員はいなくなった。 不十分な指揮で生まれた「空白」 検証の結果、演説を聞いていた山上徹也容疑者(41)が動き始めて2発目を発砲するまでは1分8秒。歩道を出て1発目を発砲するまでの10秒間を含め、どの警護員の警戒方向からも山上容疑者が外れていた。 警察庁は、現場の上司が警戒方向の変更を指示したことは、前方や側方に聴衆が多く集まったことなどから「相当の理由がある」と判断。だが、後方の警戒を補強する配置を現場指揮官である県警本部警備課長(警視)に要請しなかったことや、変更を視認していた現場指揮官の指揮が不十分だったことなどから「空白」が生まれたとした。 防弾のついたてなどの配備も 現場での指揮が機能しなかっ… この記事は有料記事です。残り2705文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
メール返信なし、フリーズで使えぬ学校 デジタル教科書に課題山積
「デジタル教科書」について議論している中央教育審議会(文科相の諮問機関)の作業部会が25日に開かれ、デジタル教科書が2024年度、まずは小5~中3の英語から導入される見通しとなった。だが、通信環境の差など、まだ多くの課題が残る。 「日本語の読み書きでつまずく外国籍の児童や(障害の有無にかかわらずともに学ぶ)インクルーシブ教育の視点から、国語や社会も入れて欲しかった」。英語からの導入について東京学芸大付属小金井小学校の鈴木秀樹教諭はそう話す。 今年7月、同校でデジタル教科書の研究授業が開かれた。子どもたちは端末画面の背景色を変えたり、文字を拡大したり、マーカーで色分けしたりと各自で使い方を工夫。音声読み上げ機能で聞く子もいる。デジタルならではの利点だ。 だが、デジタル教科書は教科書会社によってまだ機能の差が大きい。英語も、英文をクリックすれば音声で読み上げる教科書がある一方、別ページに飛ばないとできない教科書もあるという。鈴木教諭は「デジタル教科書は機能やコンテンツの充実がカギ。アニメーションや動画など様々な教材が支障なく使えるインフラを整え、紙でもデジタルでも使いやすい方法を子ども自身が選べるようにしてほしい」と語る。 デジタル教科書が導入されようとするなか、アナログな学校現場が「壁」として立ちはだかる。 文部科学省では21年度に全… この記事は有料記事です。残り673文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高知・四万十の予土線で列車が落石と接触、脱線 乗客1人けが
2022年8月25日 21時11分 25日午後6時半過ぎ、高知県四万十市のJR予土線江川崎―半家間を走っていた、窪川発宇和島行き普通列車(1両編成)が落石と接触し、脱線した。 JR四国や国土交通省によると、運転士と乗客計6人のうち、乗客1人が軽いけがをして救急車で病院に運ばれた。 石は40~50センチの大きさで、車両の右前部に当たったとみられる。江川崎―窪川間で終日運転を見合わせ、復旧の見通しは立っていないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「カステラは売っていません」 夜空に浮かぶネオン文字、店の正体は
蜷川大介2022年8月25日 18時30分 高知市内に風変わりな看板がある。目に入るのは夜。赤字のネオンが「カステラは」と照らすと、続いて1文字ずつ点灯されていく。「売」「っ」「て」「い」「ま」「せ」「ん」。真相を確かめようと、看板が立つ店を訪ねた。 店の会長である長﨑慧郎(けいろう)さん(75)は「うちの屋号が『長﨑屋』。どうしてもカステラが頭に思い浮かぶでしょ? だから、ジョークを看板にしたんです」。お店は中古車屋だった。 看板は高さ約12メートル、幅約6メートルで設置に1千万円かかったという。 95年、店の敷地の一部が区画整理区域となったのを機に、大看板を新設することにした。知り合いにも後押しされ、ジョークを「採用」することにした。 「カステラの看板の店」として有名になった。長﨑さんは10年ほど前から、店で車検をした客にカステラを無料で配っている。(蜷川大介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「旧統一教会と関連」指摘の団体トップ 厚労政務官の後援会顧問も
2022年8月25日 18時40分 「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」とのつながりが指摘される「日韓トンネル」構想の熊本県での推進団体の議長を、岸田文雄首相の同県の後援会長が務めていたと週刊文春が報じた問題で、厚生労働政務官の本田顕子参院議員(自民)が25日、この議長が自身の地元後援会の筆頭最高顧問でもあると公表した。 本田政務官の事務所が同日、文書を配布して明らかにした。「『旧統一教会』とは、支援したり支援されたりという関係はない」と、教団との関係を否定。この議長とも「当該団体(旧統一教会)に関連するようなお話などをしたことはない」としている。 本田氏は同日、厚労省内で記者団の取材に応じ、「週刊文春の報道を受けて、私も初めて知った。当該団体から支援を受けたりしたことは、一切ない」と述べた。 この議長は、崇城(そうじょう)大学(熊本市)の中山峰男学長。中山氏は24日に記者会見を開き、「旧統一教会との関連は全く認識がなかった」と説明。23日付で団体の議長を辞任したと明らかにした。 岸田首相は24日、記者団の取材に、「私自身は知る限り、旧統一教会との関係はない」とした上で、自身の熊本後援会長も、「日韓トンネル」構想の団体が旧統一教会に関連しているとの認識はなかった、と説明した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ全数把握、東京都は当面見直さず 茨城県は簡略化へ
東京都の小池百合子知事は25日、新型コロナ感染者の全数把握を当面、従来通りの方法で続ける方針を明らかにした。感染者の急増で増した保健所や医療機関の負担を軽減する策として、政府が全数把握の簡略化を認める方針を24日に発表し、採否を自治体の判断に委ねるとしていた。 小池氏は25日、都内の感染状況などを確認する都モニタリング会議で述べた。政府は、高齢者ら重症化の危険性が比較的高い人を除き、保健所への届け出情報を人数や年代に絞ることを認めた。しかし小池氏は、従来の方法は、都全体の感染動向や患者の状態を把握して医療につなげる機能があるとし、「一人ひとりの患者を大事にする」と述べた。 一方、茨城県の大井川和彦知事は25日の記者会見で、「大幅に現場の負担を抑えることができる」と述べ、準備ができ次第、方法を見直して簡略化する方針を示した。軽症者の容体急変時の対応などの課題を挙げ、国の方針を確認するとも述べた。(関口佳代子、久保田一道) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「平和のため踊る」 ロシアとウクライナから講師招くダンサーの願い
この夏、ロシア人とウクライナ人のバレエ講師が来日し、宮崎や横浜、京都、愛知などでレッスンをした。企画したのはロシアで活動するバレエダンサーの近藤雅代さん(28)。戦禍が続く中、両国関係者を招いた思いとは――。 7月下旬の宮崎市内のバレエ教室。レッスンを終え、日本人の子どもたちがにこやかに記念撮影をしていた。教えていたのは、ロシア・サンクトペテルブルク在住のタチアナ・リンニクさん。ロシアのバレエ学校で講師を務め、近藤さんと同じバレエ団で芸術監督もしている。 もう1人はエリザベータ・サービナさん。ウクライナ南部の港湾都市オデーサ(オデッサ)在住で、近藤さんと一緒のバレエ団で活動する。 レッスンは京都市、名古屋市、兵庫県芦屋市、鹿児島市、宮崎市、横浜市のバレエ教室で7月中旬から下旬まで開かれた。 「人のつながりまでは壊せない」 2人を日本に招いた近藤さん… この記事は有料記事です。残り1315文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良県警・鬼塚本部長に減給の処分、近く辞職の見通し 警備部長らも
安倍晋三元首相が奈良市で銃撃され死亡した事件で、国家公安委員会と奈良県警は25日、鬼塚友章本部長ら6人を減給、戒告の懲戒処分に、3人を内規に基づく処分とした。鬼塚本部長と松浦克仁警備部長、警備部参事官の3人は辞職の意思を示しており、近く辞職する見通しという。 警察庁によると、国家公安委員会は鬼塚本部長を減給100分の10(3カ月)、松浦警備部長を減給100分の10(1カ月)の処分とした。県警は、今回の警護を統括する立場だった警備部参事官と現場指揮官だった本部警備課長を減給、ほかの2人を戒告としたほか、管轄の奈良西署の署長と警備課長ら3人を本部長訓戒、同注意の処分とした。 鬼塚本部長については警護計画を最終的に決裁する立場で、適切な計画を作成する義務がありながら、作成の徹底を欠いて警護の措置に不備を生じさせ、安倍氏の安全を確保できなかったことが処分理由とされた。 警察庁と、安倍氏を警護するSP(セキュリティー・ポリス)を派遣していた警視庁の関係幹部らについても処分を検討したが、警護に具体的に関わっておらず、規律違反などが認められないとして処分の対象にしなかった。(編集委員・吉田伸八) ・1995年11月 捜査員が暴力団から拳銃を購入するなどした事件で、愛媛県警の佐々木俊男・前本部長と松原洋本部長を減給100分の10(1カ月)に ・1997年6月 警視庁城… この記事は有料記事です。残り369文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル