三宅梨紗子2022年8月7日 17時30分 人気アニメやゲームの登場人物に扮したコスプレイヤーが7日、名古屋市中区の大須商店街でパレードをした。この日が最終日となった「世界コスプレサミット2022」のイベント。フランスやタイなど、10カ国以上から集まった約20人を先頭に、大須観音を出発して商店街を列をなして歩いた。 2003年に始まったサミットは今年で20回目。アニメのフィギュアやパソコン関連の販売店が集まり、「名古屋の秋葉原」とも呼ばれる大須商店街には、パレードを一目見ようとカメラを構える人らであふれかえった。 気象庁によると、日中の最高気温は名古屋市で33・9度。海外でも人気の「ONE PIECE」や「鬼滅の刃」のコスプレ姿の参加者は、汗を流しながら笑顔で手を振っていた。 米国出身で名古屋市在住のリニヤさん(27)は3回目の参加。衣装は手づくりで、人気ゲーム「東方Project」のキャラクター「博麗霊夢」に扮した。「コスプレ仲間に会えてうれしい。暑かったけど来てよかった」と話した。(三宅梨紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハンターから逃げてごみを拾え! 「清走中」を企画した大学生の野望
【動画】ゲーム感覚でごみを拾うイベント「清走中」が行われた=石平道典撮影 街全体をゲームエリアに見立てて、ミッションをクリアしながらごみ拾いを競うイベント「清走中(せいそうちゅう)」が各地で広がっている。企画・実施するのは学生ベンチャー。敷居を低くして身近な環境問題を考えてもらう狙いがある。目指すのは「ゲーム感覚で楽しく」だ。 街がゲームエリア、次々とミッション 「ミッションスタート! めちゃくちゃ、ごみを集めてください」 7月3日、東京都板橋区の高島平五丁目第二公園。トングやポリ袋を持った参加者が、かけ声とともに街へ繰り出した。 「清走中 板橋編」と題したイベントには、地元の親子連れら幅広い世代の約100人が参加。公園や学校、商店街など街全体がゲームエリアだ。100分間の制限時間内に拾ったごみの種類や重さに応じてポイントをもらえ、その合計点を競い合った。 空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻、ビニール傘――。「あった!」。路上や植え込みのごみを次々と拾い、ポリ袋に。たばこ30本で高ポイントの「金のトング」と交換できるなど、随所にゲームの要素があり、子どもたちはごみを笑顔で拾い集めていた。 途中、サングラスに黒いスー… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
球児に負けぬサルたちの熱戦「甲子猿」 11日に決勝
6日に甲子園で開幕した第104回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)に負けず劣らずの「熱戦」が、日本モンキーセンター(愛知県犬山市)で繰り広げられている。自身が担当するサルの魅力を飼育員がアピールする通称「甲子猿(こうしえん)」だ。11日に決勝がある。 2017年に始まり、今年で6回目。園内の飼育施設別にサルを7チームに分け、飼育員が「監督」に就任。監督は写真や動画を使ってチームの「選手」の特徴や面白さをPRし、来場者の投票などで勝負を決める。 センターで飼育されるサル約60種800頭の個性的な性格や愛らしい表情を知ることができるイベントとして人気を呼び、センターの「夏の風物詩」として定着している。7月に1回戦と準決勝があった。 11日午後1時から、センタ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
血の飛び散った教室を掃除した小2の夏 「なぜか怖くなかった」
77年前、千葉県市原市の国民学校(小学校)分校が米軍機の機銃掃射を受けた。校舎内にいた児童3人が死亡し、多くの人がケガを負った。地域の人が慰霊式を続けるなど語り継いできたが、生き残った女性が今年になって初めて体験を語った。今語らないともう伝えられなくなるという思いからだった。(重政紀元) 惨劇の数日後にあった葬儀は雨の中だった。ぬかるむ道で見た棺はとても小さかった。「かけられた鮮やかな赤い着物がいまだに頭に焼き付いています」 元中学美術教諭の神谷ゆきさん(84)=市原市=は7月末に同市内であった講演で、母校で77年前に起きたつらい記憶を語った。 通っていたのは同市にあった養老国民学校(現養老小)川在分校。当時2年生になったばかりだった。複式学級の教室には、疎開者もいて30人以上の児童がいた記憶がある。 惨劇は5月8日、お昼に弁当の準備をしていたときだった。担任の女性教員がお盆に急須などを載せて教室に入ると同時に、「ババーン、ババーン」とものすごい音が響いた。米軍機による機銃掃射だった。 赤い着物に込められたのは すぐに壁際に身を寄せ、校舎… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
将来、家を買うか、借りるか 家庭科の先生が生徒に教えられること
「一人暮らしの部屋を契約してみよう」 6月下旬、東京都立国際高校2年生の家庭科の授業。岩澤未奈先生が生徒に配ったのは、二つの1Kの間取りが書かれたワークシートだ。専有面積はほぼ同じだが、家賃や築年数など条件は異なる。生徒たちは、敷金や礼金などを読み取り、契約時に必要となる費用を計算し、比較した。 物件が決まれば、次に必要となるのは契約だ。「こういう契約書、みんなは見たことありますか?」。先生は、「賃貸住宅標準契約書」と書かれたプリントを見せながら問いかけるが、生徒たちはピンとこない。 身近な契約への気づきを促すことからスタートした岩澤先生の授業。記事後半では、「家を借りるか、買うか」をテーマに、生徒たちが将来のライフスタイルについて考えます。 「あるじゃない? 『同意』… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
初のダム一日管理所長は中学3年生 2年連続「受賞」の快挙うけ委嘱
岐阜県境にある矢作ダム管理所(愛知県豊田市)で初となる「一日管理所長」を4日、豊橋市立本郷中学校3年の中村光里(ひかり)さんが務めた。今年度の全日本中学生水の作文コンクールで環境大臣賞に輝いた中村さんは、ダムの点検やゲートの開閉などを体験した。 昨年度のコンクールでも優秀賞を受賞し、宇連ダム(新城市)などを見学した中村さん。今回は50周年を昨年迎えた矢作ダム初の一日管理所長として、水野徹管理所長の委嘱を受け、ダム本体内のトンネルに備えられた様々な観測機を使い、水漏れの量や本体のゆがみなどを点検した。 ダムの心臓部である「操作室」では放流開始を事前にマイクでアナウンスし、施設周辺に設置された広報無線で注意を促した。職員の指導でボタンを操作し、「常用洪水吐ゲート」(コンジットゲート)を開閉。大量の水が流れ落ちるのを確認しながら「施設が大きく迫力があります」。 作文で中村さんは、同居する… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飛び抜けた能力、なじめない学校 文科省「ギフテッド」の子を支援へ
「ギフテッド」と呼ばれる突出した才能を持つ子どもが円滑な学校生活を送れるよう、文部科学省は来年度から支援に乗り出す。周囲となじめず困難を抱える子のために、学習プログラムを展開するNPOなどの情報を提供。こうした子たちへの理解を深めるため教員の研修も充実させる。 文科省は事業化に向け、来年度の概算要求に関連予算を盛り込む。 ギフテッドの中には、記憶力や言語能力、数学力などが優れながら、こだわりの強さや注意力の偏りなどを併せ持つ子もいるとされる。いじめを受けたり、授業が退屈で不登校になったりする事例があり、こうした子が学校生活になじめるよう文科省は有識者による会議を昨年6月に立ち上げ、支援策を検討してきた。 有識者会議は7月、①特異な才能のある児童生徒の理解のための周知・研修の促進②多様な学習の場の充実③特性を把握する際のサポート④学校外の機関にアクセスできるようにするための情報集約・提供⑤実証研究を通じた実践事例の蓄積――などを支援策の柱とする提言素案をまとめた。 これを踏まえ、文科省は来年… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人生を変える3分間 米英ゴット・タレントシリーズで日本人が活躍中
歌手スーザン・ボイルさんを発掘したことで知られる英国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」で今年、日本人マジシャンが「MVP」にあたる「ゴールデンブザー」を獲得した。米国版「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」でも現在、4組の日本人が勝ち残っている。出場そのものが「人生を変える」とさえ言われる3分間に、人生を賭けている。 英国で今年5月に放送されたBGTに出場したのは、マジシャンの岩崎圭一さん(@keiichi_iwasaki)。1回戦にあたるオーディションで、「ドラゴンボール」のようなコミカルな動きと、親しみやすい英語のトークで観客を笑わせながら、一転、トランプを空中に浮かせて驚かせた。最後は指輪を空中にゆっくり浮遊させ、審査員女性の指にすっぽり収めると、会場は総立ちで拍手を送った。 BGTは、4人の審査員と司会者が一つのシーズンで1度ずつゴールデンブザーを押す権利がある。次のラウンドへ無条件で進めるほか、MVPのような価値もあり、岩崎さんは司会者からブザーをもらった。 岩崎さんは番組の冒頭で出演の動機を聞かれ、「優勝賞金で、大西洋を渡るための手こぎボートを買いたい」と大まじめで答えた。審査員は苦笑いしたが、実際に20年前から人力による世界一周を続けている。 移動は中国で購入したという… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会の献金トラブル、潜在化? 見えづらい背景に手法の変化
「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」をめぐるトラブルの相談件数は、過去と比べて減っている。だが専門家は、献金を集める手法やトラブル対応の変化によって問題が表面化しにくくなっていると指摘する。 今年1月、山口県の70代女性が、教団の問題に取り組む「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)に駆け込んだ。 年金とパートの収入で生活していたところ、知人に紹介された教団の信者から、こう言われたという。 「短命の先祖が多い。先祖が霊界の地獄で苦しみ続けている。あなたの息子が仕事や結婚に恵まれないのは、そのせいだ」 全国弁連が把握する教団の献金トラブルの件数は大きく減っています。その背景にあると指摘される「手法の変化」とは… 長男の将来が不安になった女… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宿場町・足助で謎の落書き 容疑のスキー選手「あれはアート」
文字でもなければ絵でもない――。そんな謎の落書きが宿場町の面影を残す愛知の山あいの街で相次いで見つかった。容疑者として7月に逮捕されたのは、国際的な若手スキー選手。調べに対し「あれはアートだ」と説明したという。 愛知県豊田市の足助地区。かつては尾張・三河と信州を結ぶ街道の中継地として栄え、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたエリアがある。紅葉の名所・香嵐渓もあり、東海地方を代表する観光地の一つだ。 足助地区内で落書きが目につくようになったのは昨秋ごろ。「落書きは一つあると、どんどん集まる。景観を損なう行為で、足助にとっては大きな損失になる」(捜査関係者)。グラウンドにあるベンチの屋根の柱、電力会社の変圧器、中学校近くのフェンス……。保存地区内を含め被害は続いた。 落書きは警察の取り締まりの対象だ。特定の個人への嫌がらせ目的のものや、外国人への差別的なメッセージが書かれたものでは、その内容から犯人像が絞り込まれるケースが少なくない。 一方で、足助地区内で見つかった落書きは「アルファベットを崩したようにも見えるが解読はできないもの」(捜査関係者)。手がかりが乏しいなか、昨秋から地道な捜査を続け、容疑者として浮かんだのは豊田市内に住む20代の男だった。 足助署は7月19日に男を逮… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル