多田晃子2022年9月1日 20時30分 上皇ご夫妻は、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、長野県軽井沢町での夏の静養を見送る。宮内庁が1日、明らかにした。 同庁上皇職によると、今年は8月下旬から今月上旬にかけて10日間程度の同町での静養を検討していたが、コロナの感染状況などを考慮し、見送る判断をしたという。天皇ご一家も那須御用邸(栃木県那須町)での今夏の静養を見送っている。 診断後も普段と変わらない生活 上皇さまは7月、三尖弁(さんせんべん)閉鎖不全による右心不全と、上皇后美智子さまは8月、右ふくらはぎの静脈に血栓ができる「深部静脈血栓症(末梢〈まっしょう〉型)」とそれぞれ診断された。側近によると、ご夫妻はその後も普段と変わらない生活をしているという。 上皇さまは侍医が定めた量の水分摂取や軽めの運動などを続けており、今後は経過観察の観点から胸部のX線検査やCT検査を受ける見通し。一方、美智子さまは投薬はしておらず、十分に水分を摂取しているほか、適度にふくらはぎなどを動かしている。経過観察を続けながら必要に応じて、検査を受けるという。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小学生の子ども2人を殺害か 42歳父を再逮捕 愛知県警
2022年9月1日 20時55分 愛知県犬山市の山中で8月、停車中のワゴン車内から小学生の姉弟2人の遺体が見つかり、その後自宅で母親の遺体も発見された事件で、愛知県警は1日、父親で自営業、田中大介容疑者(42)=同県扶桑町=を子ども2人への殺人容疑で再逮捕し、発表した。 県警によると、田中容疑者は8月9日、犬山市付近で、長女で小学4年の千結(ちゆ)さん(当時9)の胸を刃物で刺し、長男で小学1年の十楽(とら)さん(同6)の首を絞めて殺害した疑いがある。「間違いありません」と話し、容疑を認めているという。 田中容疑者は8~9日に自宅で妻の智子さん(同42)の首を絞めて殺害したとして逮捕されていたが、名古屋地検はこの日処分保留とした。県警は妻を殺害した後に子ども2人も殺害したとみて、動機を調べている。 田中容疑者は13日午前に犬山署に出頭するまで行方が分からなくなっていたが、妻らを殺害後は「山中に身を潜めていた」と供述。出頭した際は首や腕に切り傷があり、「傷は自分で付けた」と話していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪の医療法人から5千万円詐取容疑 経営コンサル代表の女ら逮捕
2022年9月1日 21時00分 融資に必要な担保だと伝えて医療法人から5千万円をだまし取ったとして、大阪府警は8月31日、経営コンサルタント業「帝凰グループ」(東京都江東区)の代表取締役、佐藤留美容疑者(51)=静岡県長泉町東野=と同社の元取締役、吉倉幸基容疑者(53)=東京都港区西麻布3丁目=を詐欺などの疑いで逮捕し、発表した。府警は2人の認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、2人は共謀して昨年8月、同グループが買収することで合意していた医療法人(大阪市淀川区)の理事長に、「5千万円を預金担保にして1億円を調達する」とうそを言い、5千万円を振り込ませた疑いなどがある。 医療法人は経営改善を期待して買収に合意したが、効果がなかったことから同12月に契約を解除。現在は民事再生手続き中という。府警は2人が別の医療法人からも同様の手口で金を詐取したとみて調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「大混乱の東京」から託された写真 記者は泥まみれで大阪を目指した
「大混乱の東京」。1923年9月1日に関東大震災が起きてから3日後、大阪の朝日新聞が出した号外には、こんな見出しで写真が大きく掲載されている。 「日比谷公園松本楼の焼失」「初震より三時間後の中央気象台」「崩壊した京橋電話局」「芝浦の避難民」の4枚。 これらの写真は、東京の状況を広く伝えるため、3日がかりで大阪にたどり着いた記者が運んできたものだ。 2023年9月1日で関東大震災から100年。当時を振り返り、現代にも通じる教訓を探ります。 銀座にあった東京朝日新聞の社屋は揺れには耐えたものの、夕方に広がってきた火災により全焼。新聞の発行機能を失っていた。 まだラジオ放送もない時代。電話も不通になった。朝日新聞社史によると、電話が生きていた群馬県などの拠点に記者が向かい、東京の情報を大阪朝日新聞に伝えたという。さらに、複数の記者が別々のルートに分かれて大阪を目指した。 東京から最初に大阪に到着したのは、福馬謙造記者だった。 号外には「福馬特派員が決死の努力で最初に大阪にもたらした東京大震害の写真」との説明書きが添えられている。 SNSで瞬時に画像が得られる現代からは想像できない。しかし、当時はこれが最速だった。 福馬記者は1日夜、まず自動車で東京を出発した。東海道ルートは行く手を阻まれ、東京の西、八王子へと向かった。路上には畳やむしろが運び出され、なかなか進めなかった。 「道路の亀裂甚だしく」「橋という橋に完全なものはなく」という状況で、板を敷いたり、車をかついでもらったりもしたという。 道中、何度か自警団に止められた。東京中心部の様子を次々に尋ねられ、離してもらえない。このとき、福馬記者は「人間のニュースに対する渇望」を感じたという。 神奈川県内に入ると、相模川の橋が落ちていた。車はあきらめて泳いで渡り、徒歩で進んだ。再び車をつかまえても倒壊した建物に行く手を阻まれ、歩くしかなかった。 国府津駅(現・神奈川県小田原市)に停車中の列車で寝ようとすると、乗客や住民でいっぱいだった。豚を載せる貨車を見つけ、臭気のなか眠り込んだという。託された未現像の写真をぬらさないよう社旗で包み、雨の山道を静岡県方面へと進んだ。 当時の東海道線は、箱根の北側を回る今の御殿場線のルートを通っていた。その裾野駅(現・静岡県裾野市)から夜行の列車が動き、大阪に着いたのは4日朝。全身泥まみれの姿で、社の入り口では守衛に止められたという。 その後、続々と記者が到着した。5日夜には講演会も開かれ、会場があふれるほどの聴衆が集まった。 こうして大阪に運ばれた写真には、被災地の様子や当時の人々の表情が鮮明に写っている。 東京駅、有楽町、銀座、浅草、箱根……朝日新聞に残る数々の写真 記事の後半では、朝日新聞が撮影した関東大震災当時の写真をさらに13枚、記者のストーリーとともに紹介します。震災翌日の紙面、福馬記者が運んだ写真を載せた号外もご覧になれます。 号外に掲載された避難者の写… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トイレ修理「キャンセルできない」 うその説明か、男4人を逮捕
トイレ修理をめぐり「作業を始めるとキャンセルできない」とうそをつくなどしたとして、愛知県警は1日、自称自営業の高橋竜也容疑者(35)=名古屋市北区=ら男4人を特定商取引法違反(不実の告知など)の疑いで逮捕し、発表した。県警は4人の認否を明らかにしていない。4人は昨年7月からの約1年間で少なくとも計1億2500万円を売り上げたとみられる。 ほかに逮捕されたのは、いずれも同市北区に住む自称会社員山本涼平(30)、自称自営業永野邦敏(60)、同魚谷翔太(37)の3容疑者。 生活経済課によると、山本、永野両容疑者は1月8日、トイレ修理の勧誘で愛知県清須市の無職女性(26)宅を訪問した際、法的に義務づけられているクーリングオフ制度を説明する書類を交付しなかった疑いなどがある。 高橋容疑者は3月12日に名… この記事は有料記事です。残り862文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
留置場で自殺図った養子の男が死亡 取り調べ中に「逃走考えている」
大阪府高槻市で昨年7月、会社員の高井直子さん(当時54)が殺害された事件で、殺人容疑などで再逮捕された養子の高井凜容疑者(28)が1日、大阪府警福島署(大阪市福島区)の留置場で首をつっているのを署員が見つけた。病院に搬送されたが、同日夜、死亡が確認された。府警は自殺したとみている。専門家は留置管理に問題がなかったか検証すべきと指摘している。 留置管理課などによると、高井容疑者は福島署3階の留置場の居室(約5~6平方メートル)に1人で入っていた。1日午前6時44分に署員が確認したところ、高井容疑者は布団に横になっていた。18分後の7時2分に署員が再び巡回し、私物のTシャツ数枚の裾を裂き、束ねて作ったとみられる輪で首をつった高井容疑者を発見した。現場でAED(自動体外式除細動器)を使い処置し、心肺停止状態で救急搬送された。 高井容疑者は直子さんとの養子縁組届を偽造したとして、有印私文書偽造・同行使容疑で7月20日に逮捕され、同日から福島署に留置。8月25日に殺人容疑などで3度目の逮捕をされていた。捜査1課によると、高井容疑者は保険外交員時代、直子さんから2社約1億5千万円の生命保険契約を獲得。昨年2月に養子となり、同7月22日午後、直子さんを浴槽に沈めて水死させ、死亡保険金約5千万円を請求した疑いなどがある。府警の調べに黙秘していたという。 府警によると、高井容疑者が取り調べ時の雑談で逃走を示唆したため、8月19日に「特異被留置者」に指定し、夜間に巡回する回数を増やすなどしていた。 「逃走を考えている」 大阪府警によると、福島署に… この記事は有料記事です。残り2009文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「逃走を考えている」自殺図った養子の男 大阪府警はどう対応した
大阪府高槻市で昨年7月、会社員の高井直子さん(当時54)が殺害された事件で、殺人容疑などで再逮捕された養子の高井凜容疑者(28)が1日、大阪府警福島署(大阪市福島区)の留置場で首をつっているのを署員が見つけた。高井容疑者は意識不明の重体といい、府警は自殺を図ったとみている。専門家は留置管理に問題がなかったか検証すべきと指摘している。 留置管理課などによると、高井容疑者は福島署3階の留置場の居室(約5~6平方メートル)に1人で入っていた。1日午前6時44分に署員が確認したところ、高井容疑者は布団に横になっていた。18分後の7時2分に署員が再び巡回し、私物のTシャツ数枚の裾を裂き、束ねて作ったとみられる輪で首をつった高井容疑者を発見した。現場でAED(自動体外式除細動器)を使い処置し、心肺停止状態で救急搬送された。 高井容疑者は直子さんとの養子縁組届を偽造したとして、有印私文書偽造・同行使容疑で7月20日に逮捕され、同日から福島署に留置。8月25日に殺人容疑などで3度目の逮捕をされていた。捜査1課によると、高井容疑者は保険外交員時代、直子さんから2社約1億5千万円の生命保険契約を獲得。昨年2月に養子となり、同7月22日午後、直子さんを浴槽に沈めて水死させ、死亡保険金約5千万円を請求した疑いなどがある。府警の調べに黙秘していたという。 府警によると、高井容疑者が取り調べ時の雑談で逃走を示唆したため、8月19日に「特異被留置者」に指定し、夜間に巡回する回数を増やすなどしていた。 「逃走を考えている」 大阪府警によると、福島署に… この記事は有料記事です。残り2025文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スーパーの食料品棚がスカスカに…近づく猛烈台風、警戒強める沖縄
猛烈な台風11号の進路にある沖縄県では、住民の暮らしや産業から選挙まで、幅広く影響が出ている。 台風が3、4日に最接近する見通しの沖縄県の離島・宮古島。宮古島地方気象台によると、3日に予想される最大瞬間風速は55~70メートルに達する。 宮古島市内のスーパー「Aコープ下地店」には、台風の接近に備えて8月31日午後から次々と住民が来店。カップ麺や牛乳、ろうそくなどを買い求め、1日時点で商品の棚に残っている食料品は3分の1ほどという。次に商品が船で届くのは早くて6日といい、担当者は「それまで営業が持つかどうか」と気をもむ。 約110キロ西の石垣市でも、警戒を強める。石垣市観光交流協会は島内の旅行者に対して早めに台風情報を発信し、宿泊の延期や取り消しを促している。担当者によると、大きな混乱はないという。 石垣市防災危機管理課は台風についての情報を集め、住民に避難を呼びかける準備を進めた。「かなり大型の台風だが、市内の健康福祉センターなどに安全な避難場所を確保できる」 地元の食品店「知念商会」は、作りたての総菜やおにぎりを販売している。「賞味期限もあるので、手作り品の買い占めなどは起きていないが、レトルト食品などはすっかりなくなった」と経営者。停電になれば冷蔵庫内の在庫が傷むため、調理する分量が悩ましいという。 台風の接近に伴い、島をつなぐ交通も止まった。 空の便では、那覇や石垣、宮古島などを発着する便が1日午前から相次いで欠航。全日空と琉球エアーコミューターでそれぞれ9便が欠航したほか、ピーチ・アビエーションで6便、ソラシドエアで3便が欠航。日本航空でも那覇―羽田の1便が欠航した。2、3日についても日本航空など一部の航空会社がすでに欠航を決めている。 石垣島と隣の竹富島などを結ぶ八重山観光フェリー(石垣市)では、8月31日夕から4日まで、六つある航路の全便が欠航している。 影響は、8月25日に告示さ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
厚労省、最新ワクチンの接種検討 オミクロン系統の「BA.5」対応
有料記事 神宮司実玲、市野塊2022年9月1日 21時41分 新型コロナウイルスワクチンをめぐり、厚生労働省は、現在感染が広がっているオミクロン株の変異系統「BA.5」に対応する最新ワクチンを使った接種を検討していることがわかった。また、今月中にも接種が始まる「BA.1」対応型については、高齢者や医療従事者から優先的に接種する方針であることもわかった。 海外では、BA.5と、初期に流行した従来株どちらにも対応する「2価ワクチン」の開発が進む。米食品医薬品局(FDA)は8月31日、米ファイザー社と米モデルナ社のワクチンに対して緊急使用許可を出した。ファイザー社は9月1日、近く日本でも有効性と安全性について薬事審査の承認を申請すると発表した。厚労省幹部によると、申請の時期次第で、10月中にも承認できる可能性があるという。 BA.1対応型については… この記事は有料記事です。残り183文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
交通分析装置「接続」と偽装疑い 「会計検査院の指摘受けたくない」
会計検査院の指摘を免れようと公文書の一部を書き換えたとして、福岡県警は1日、交通規制課の男性警部補(42)を有印公文書変造・同行使の疑いで書類送検し、発表した。県警は同日付で警部補を停職1カ月の懲戒処分とし、監督責任として交通規制課長(53)ら5人を減給や戒告処分などにした。 監察官室によると、警部補は5月、検査院の検査に対応する担当となった際、交通管制センターで、交通量など道路情報を読み取って分析する装置の一部が未接続だったことに気づいた。警部補は接続しているかのように偽装し、つじつまを合わせるために関連文書を複数枚書き換え、検査院に提出した疑いがある。 検査院の検査が終わった翌日、警部補が書き換えた事実を上司に申告し、容疑が発覚。県警が検査院に報告した。 県警によると、装置の未接続… この記事は有料記事です。残り126文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル