日浦統2022年9月6日 21時30分 2030年冬季五輪パラリンピックの招致を目指す札幌市の秋元克広市長は6日の定例会見で、「国際オリンピック委員会(IOC)は、東京五輪組織委員会の元理事の汚職事件と札幌五輪招致を別なものと考えている」と述べた。日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長から聞いた話として紹介した。 秋元、山下両氏は今月中旬のIOC訪問とバッハ会長との会談を目指していたが、IOC側と日程調整がつかなかったとして、5日に取りやめを発表した。 秋元市長は、東京五輪では招致段階からスポンサーを集めたのと違い、今回は招致が決まり組織委員会ができた時点で「初めてスポンサーを集める」仕組みである点を強調。東京地検特捜部の捜査で「事件の事実関係が明らかになれば、(札幌五輪の)対策も考えていける」と述べた。 バッハ会長は東京五輪パラリンピックの記念行事で年内に来日する計画もあることから、秋元市長は「今後もIOCとの対話の機会は模索していきたい」と述べた。(日浦統) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR只見線、全線再開前に試乗会 不通区間で11年ぶりに客乗せ走る
斎藤徹2022年9月6日 21時30分 【動画】JR只見線の不通区間で11年ぶりに乗客を乗せ、試運転列車が運行=斎藤徹撮影 10月1日に全線再開するJR只見線の会津川口(金山町)―只見(只見町)駅間の試乗会が6日、現地であった。11年前の豪雨災害以降、初めて乗客を乗せた列車が同区間を走った。 全線再開日に運行する臨時列車の試運転を兼ね、JR東日本が企画。DE10機関車が牽引(けんいん)する旧型客車3両に沿線の自治体関係者ら約30人や、報道関係者が乗り込み、会津川口駅を出発した。 乗客は、満々と水をたたえてゆったりと流れる只見川を車窓から眺めたり、沿線から手を振る地元住民や観光客に応えたりしながら、全長27・6キロの鉄道の旅を楽しんだ。 列車は途中駅には停車せず、約50分後に只見駅に到着。試乗した只見町商工会長の目黒長一郎さん(73)は「11年ぶりの乗車だったが、代行バスでは味わえない素晴らしい景色を堪能できた。只見線の魅力を再認識した」と話した。 只見線の同区間は2011年7月の新潟・福島豪雨で、三つの橋梁(きょうりょう)が流失するなど大きな被害を受け、不通となっていたが、今年7月から試運転が始まった。 10月の全線再開後は、同区間の線路や鉄道施設は福島県が保有し、JR東が車両運行を担う上下分離方式になる。県や会津地域の17市町村は、只見線を「日本一の地方創生路線」と称して、観光を軸とした地域振興に活用していく予定だ。(斎藤徹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「被害の顕在化を抑えたい魂胆明らか」 弁護士らセンター訪問を批判
2022年9月6日 21時30分 「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」を名乗る人物が8月下旬以降、各地の消費生活センターを訪れ、「被害相談があれば連絡してほしい」などと求めていることについて、全国霊感商法対策弁護士連絡会は6日の記者会見で、「被害を火消しするためのもの」だとして批判した。 事務局長の川井康雄弁護士は「相談があった方に対して直接連絡をとるのが狙いだと思う」と懸念を示した。 連絡会は、旧統一教会側との返金トラブルについてこれまでも、弁護士が介入する前に、実際の被害より抑えた額で合意書を交わさせる例があったと説明。山口広弁護士は、「早く安く片付けて、被害の顕在化を少しでも抑えたいという魂胆であることは明らかなので、注意していかないといけない」と語気を強めた。 阿部克臣弁護士は「過去にも、社会問題化したときに和解攻勢で鎮火をはかるというのは、旧統一教会がとってきた手法。返金に応じる姿勢をみせて火消しをはかった。そういう歴史があるので、今回も同じと思われる」と指摘した。 同連絡会は、全国の消費生活センターを束ねる国民生活センターに対して、相談者本人と旧統一教会関係者が直接会うことがないよう求めたことを明らかにした。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天皇陛下が皇居で稲刈り
多田晃子2022年9月6日 21時30分 天皇陛下は6日、皇居内の生物学研究所脇の水田で稲刈りをした。水色の長袖シャツに紺色のズボン、黒の長靴姿の陛下は、5月に自身が植えたニホンマサリ(うるち米)とマンゲツモチ(もち米)の計20株を鎌で小気味よく刈り取った。 宮内庁によると、今年は天候も良く、実りがいいという。収穫された米は祭祀(さいし)などに使われる。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
台風11号は日本海北上、温帯低気圧に 金沢は史上1位の猛暑
本山秀樹2022年9月6日 22時55分 大型の台風11号は6日、激しい風と雨を伴って九州北部に最接近した後、日本海を北上した。その後、同日午後9時に日本海北部で温帯低気圧に変わった。中心気圧は依然980ヘクトパスカル。7日にかけて大雨となる所があり、気象庁は土砂災害や浸水への注意を呼びかけている。 台風の通過に伴い九州・四国地方は6日、激しい風と雨に見舞われた。長崎県対馬市で最大瞬間風速44・7メートル、福岡市中央区でも33・2メートルを観測した。宮崎県延岡市では1時間に47・0ミリ、大分県佐伯市では46・0ミリの雨が降った。 大気の不安定な状態は7日も続く見通し。7日午後6時までの24時間予想雨量は、近畿で150ミリ、東海で100ミリとなっている。 台風11号が暖気を持ち込んだ影響で、北陸など日本海側では「フェーン現象」が発生し、猛暑となった。6日の最高気温は新潟県三条市で38・8度を記録。金沢市は38・5度で観測史上1位を更新した。(本山秀樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
指名手配の男、11時間超立てこもり 富山の集合住宅、警察が逮捕
2022年9月6日 23時45分 6日午前9時半ごろ、富山市晴海台の集合住宅で、窃盗未遂容疑で指名手配中の職業不詳の男(44)が、逮捕しに来た石川県警の捜査員を相手に自宅に立てこもった。石川、富山両県警の捜査員が説得を続け、同日午後8時45分ごろ、自宅に突入して男を逮捕した。室内には男の家族の30代女性と子どもがいたが、いずれもけがはなかった。 石川県警によると、逮捕容疑は、今年5月、石川県かほく市内の書店でCD1枚を盗もうとしたというもの。男は容疑を否認しているという。 両県警によると、男は6日朝、訪れた石川県警の捜査員らに包丁を示した後、集合住宅1階の自宅に鍵をかけて出てこなくなった。捜査員から「被疑者が逮捕に応じず、刃物を示してきた」との通報があり、富山県警の捜査員も現場にかけつけた。以降は窓越しに説得を続けていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空自談合、起訴内容認める 事件の発端は「使える男がいる」
有料記事 仲川明里、松島研人2022年9月6日 21時46分 航空自衛隊岐阜基地の施設工事を巡り、建設会社側に入札情報を漏らしたとして官製談合防止法違反などの罪に問われた防衛省近畿中部防衛局の元建築課長、稲垣正義被告(60)らの初公判が6日、名古屋地裁(山田耕司裁判長)であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は「退職後の再就職先を確保したいという身勝手な動機に酌量の余地はない」と述べ、懲役2年を求刑した。 入札情報を不正に入手したとして共犯の罪に問われた同省OBで建設会社「アイサワ工業」(岡山市)元顧問の村上泉(65)、同社元名古屋支店長・米田友亮(62)、共同企業体(JV)を組んだ「銭高組」(大阪市)元名古屋支店長・伊藤辰也(63)の3被告も起訴内容を認容。検察側は、3人も漏洩(ろうえい)を働きかけたなどとして、それぞれに懲役1年6カ月を求刑した。4被告の弁護側はいずれも執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は11月7日に言い渡される。 検察側は冒頭陳述で、稲垣被告が村上被告から「アイサワに自分の後任として推薦する」と持ちかけられ、再就職を期待するようになったと指摘。その後、村上被告に求められるまま、落札額の下限の目安となる「調査基準価格」を千円単位まで漏らしたと明らかにした。 起訴状などによると、稲垣被告は入札8日前の2020年11月12日に大阪市内の居酒屋で、調査基準価格とほぼ同額の数字を村上被告に教示。JVはその数字に近い約50億8千万円(税抜き)で落札し、公正な入札を妨害したとされる。(仲川明里、松島研人) ノルマを達成したい。会社に貢献したい。天下り先を見つけたい――。それぞれの思惑が入り交じり、官製談合事件に発展したことが4人の被告人質問などで明らかになった。 「うちには防衛省のOBがい… この記事は有料記事です。残り747文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
客の酒に睡眠薬入れ性的暴行の疑い 大阪の「一つ星」料理店主を逮捕
女性客に睡眠薬を入れた酒などを飲ませ、店内で性的暴行を加えたとして、大阪市浪速区の日本料理店主、榎本正哉容疑者(46)を準強制性交等の疑いで大阪府警が逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。大阪地検が8月までに2件の準強制性交等の罪で起訴している。 捜査関係者などによると、榎本容疑者は昨年12月下旬の夜、自身が経営する同区戎本町1丁目の店内で、睡眠薬を混ぜた酒などを女性客に飲ませて抵抗できない状態にし、店内で性的暴行をした疑いがある。これとは別に今年2月下旬の夜にも、別の女性客に同様の手口で性的暴行をした疑いがある。 被害の届け出があり、府警が… この記事は有料記事です。残り323文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪汚職3ルートの構図 AOKI、KADOKAWA、さらに大広
有料記事 川嶋かえ 植松敬2022年9月6日 22時00分 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件は、紳士服大手「AOKIホールディングス」から、同じく大会スポンサーだった出版大手「KADOKAWA」にも波及した。「賄賂」の総額は合計で約1億2700万円に。さらに第3のルートとして広告大手「大広」の家宅捜索も行われており、疑惑は底なしの様相を呈してきた。 二つの「コモンズ」に注目 東京地検特捜部が注目したのは二つの「コモンズ」だった。 一つは大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)が2011年に設立したコンサルタント会社「コモンズ」(東京都世田谷区)。名前の由来は「顧問」とされる。 広告大手「電通」の専務まで務め、「スポーツビジネスの第一人者」と言われる高橋元理事は退職後、人脈をいかして「顧問」企業の相談に乗るコンサル業をなりわいにしてきた。 もう一つは12年設立の「コモンズ2」(東京都中央区)。高橋元理事の6年後輩の電通マンで、雑誌局長などを務めた深見和政容疑者(73)が立ち上げた。先輩を慕い、社名も「コモンズ2」とした。 高橋元理事が深見代表に仕事… この記事は有料記事です。残り1156文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
轡田隆史さん死去 コメンテーターとして出演 元朝日新聞編集委員
2022年9月6日 19時16分 報道番組のコメンテーターなどを務めた、朝日新聞元編集委員の轡田隆史(くつわだ・たかふみ)さんが8月31日、多臓器不全で死去した。86歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男真幸(まさき)さん。 轡田さんは1959年に朝日新聞社に入社。盛岡や甲府、東京本社社会部などに勤務し、欧州や中東、南極などで特派員としても活躍した。 89年から8年間、論説委員として夕刊1面のコラム「素粒子」を執筆し、独特の切り口で世情を批評した。テレビ朝日系列の報道番組「いま世界は」「ニュースステーション」や「スーパーJチャンネル」などにも、キャスターやコメンテーターとして出演した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル