宮野拓也2022年9月15日 20時16分 14日午前に小笠原諸島の近海で発生した大型で強い台風14号は、15日にかけて発達しながら日本の南を移動した。16日から17日にかけて、強い勢力で沖縄地方と九州南部・奄美地方に接近する見込み。気象庁が沖縄地方などは暴風や高波に厳重に警戒するよう呼びかけている。 同庁によると、15日午後9時時点で、台風14号は時速約15キロの速さで西へ進んでいる。中心気圧は970ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は35メートルで最大瞬間風速は50メートル。18日から19日ごろには強い勢力で九州に最も接近した後、20日ごろにかけて進路を次第に東に変え、西日本から北日本の広い範囲が影響を受ける可能性がある。 17日午後6時までの24時間に予想される降水量は多いところで、九州南部・奄美100ミリから200ミリ▽沖縄100ミリから150ミリ。(宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都、8825人の感染確認、10歳未満の女児ら14人死亡
東京都は15日、新型コロナウイルスの感染者を新たに8825人確認したと発表した。前週の同じ曜日(8日)より1815人少なかった。うち都外の検体の持ち込みや他県のセンター登録分167人を除くと8658人だった。10歳未満~90代の男女14人の死亡も発表された。 15日までの週平均の感染者は1日あたり8700・7人で、前週(1万799・9人)の80・6%だった。 15日の新規陽性者を年代別にみると、最多は30代の1584人、40代の1539人、20代の1278人、10歳未満1220人と続いた。65歳以上は826人だった。 病床使用率は34・1%。また、都が緊急事態宣言の要請を判断する指標を30~40%としている重症者用病床使用率は23・3%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用」とする都基準の重症者数は前日と同じ26人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元理事の事務所でスポンサー選定依頼 KADOKAWA会長も把握か
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、出版大手「KADOKAWA」の元五輪担当室長らが大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)らに大会スポンサーへの選定を2回にわたって依頼した場所が、元理事の会社事務所だったことが、関係者への取材で分かった。 東京地検特捜部は、KADOKAWA会長の角川歴彦(つぐひこ)容疑者(79)も、こうした状況を把握していたとみて捜査。スポンサー就任後に元理事の知人のコンサルタント会社に送金した資金が元理事への謝礼だと認識していたことを裏づける状況証拠とみて調べている。 一方、角川会長は逮捕後も「賄賂だとは思っていない」と容疑を否認していることも分かった。 角川会長は14日、元専務・芳原世幸(としゆき)容疑者(64)と元五輪担当室長・馬庭教二容疑者(63)の共犯として贈賄容疑で新たに逮捕された。発表などによると、3人は高橋元理事、知人でコンサル会社「コモンズ2」代表の深見和政容疑者(73)=いずれも受託収賄容疑で逮捕=にスポンサー選定を依頼し、2019年7月~21年1月にコンサル料名目でコモンズ2に計約7600万円の賄賂を送金した疑いがある。立件額は公訴時効(3年)を踏まえて約6900万円とされた。 関係者によると、依頼は16年4月と17年1月の2回で、馬庭元室長や芳原元専務が高橋元理事のコンサル会社「コモンズ」の東京・虎ノ門にある事務所を訪問。事務所はマンションの一室で、高橋元理事、深見代表と面会してスポンサーに選んでほしいなどと頼んだという。角川会長は同席していないが、特捜部は会長もこうした状況を把握していたとみており、受託収賄罪の成立に必要な依頼(請託)と認定した。 角川会長は反論 1回目の依頼があった16年… この記事は有料記事です。残り372文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強盗殺人罪で実名公表の19歳に無期懲役 専門家が抱く判決への懸念
有料記事 聞き手・酒本友紀子2022年9月15日 20時21分 福島県塙町の民家で今年2月、女性(当時75)が殺害された事件で、強盗殺人や窃盗などの罪に問われた孫で建築板金業の男(19)の判決公判が15日、福島地裁郡山支部であり、求刑通り無期懲役が言い渡された。 4月に少年法が改正され、犯行時に18、19歳だった場合は「特定少年」と位置づけられ、起訴されると実名報道が可能になった。実名公表された特定少年に対する判決は福島県内で初めて。専門家は特定少年の裁判審理や判決をどうみたのか。福島大の高橋有紀准教授(刑事法)に聞いた。 ――判決の印象は。 「量刑判断について、少年法の改正前は被告の成育環境や更生可能性を考慮したうえで、死刑や無期懲役はやむを得ないと導くのが一般的でしたが、今回はそうした点に触れていません。少年法の健全育成の理念のもとにある配慮が後退した印象です」 ――裁判の進行はどうみましたか。 「重い量刑を判断する少年事件ではこれまで、家庭裁判所の調査記録を証拠採用したり、心理や矯正の専門家に証言してもらったりという場面が多くありました。今回は争点だった殺意の有無を手厚く扱った一方、少年であることに起因する事情をそこまで検討しなかったのが特徴ではないでしょうか」 「少年が傍聴席から見えない… この記事は有料記事です。残り411文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
西九州の海めぐる 白く輝く観光列車「ふたつ星4047」お披露目
横川結香2022年9月15日 20時22分 【動画】お披露目された「ふたつ星4047」=藤脇正真撮影 JR九州は15日、佐賀、長崎両県を走る新たな観光列車「ふたつ星4047」(武雄温泉―長崎)の車両を報道陣に公開した。同じく武雄温泉と長崎間を結ぶ西九州新幹線が主に内陸部を走るのに対して、ふたつ星は海に面したルートが中心。新幹線開業に合わせて23日に運行を始め、周辺の観光促進を狙う。 ふたつ星は3両編成で、コンセプトは「西九州の海めぐり列車」。3月に運行を終えた特急「はやとの風」などを改造した車両の外観は、白に近い「パールメタリック」。所々に金色のラインや星形のマークをあしらった。 内装は、窓枠など各所に木材を使い、照明も暖色系で温かみのある雰囲気だ。2号車には乗客が自由に使える共用スペース「ラウンジ40(よんまる)」があり、ソファやカウンター席でくつろぎながら車窓の景色を楽しめる。床は、草木や花などの柄をあしらった色鮮やかな模様が目を引く。車両のデザインを担当した水戸岡鋭治さんは「古今東西のデザインを組み込んで多様性を表し、乗客みんなが楽しめるような空間にした」と話す。 主に金~月曜と祝日に、1日1往復で運行する。午前は武雄温泉から有明海沿いに長崎へ。午後は長崎から大村湾沿いに武雄温泉に向かう。乗車券と指定席特急券で乗車できる。(横川結香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車内テロップの停車駅、信じて降りたら、あれ?まだだった
JR鹿児島線を走行する区間快速で15日、停車駅などを知らせる車内のテロップ表示が誤っていたため、乗客が目的地より手前の駅で降りてしまうトラブルがあった。JR九州が同日発表した。 トラブルは、小倉発大牟田行きの区間快速で起きた。久留米駅で降車予定だった乗客5人が、「久留米駅」と表示された車内テロップを見て降車したところ、まだ一駅手前の肥前旭駅だったという。乗客から久留米駅に連絡があり、事態が発覚した。 JR九州によると、誤表示は、久留米の19駅手前の箱崎駅に臨時停車した後に発生していた。 区間快速は通常、箱崎駅には… この記事は有料記事です。残り381文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
販売目的で向精神薬所持の疑いで男を逮捕 10カ月で380回受診か
2022年9月15日 20時30分 販売目的で向精神薬を所持したとして、大阪府警は、大阪市西成区萩之茶屋3丁目の無職、水内雅士容疑者(51)を麻薬取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕し、15日に発表した。「自分で飲むために薬をもらった。知人にあげたことはあるが売ることはない」と否認しているという。 生活環境課によると、水内容疑者は8月18日、大阪市東住吉区の路上で、向精神薬120錠を販売目的で所持していた疑いがある。医薬品の錠剤を販売目的で許可なく陳列したとして、5月に現行犯逮捕された別の男(41)=同法違反罪で起訴=の捜査から、薬の入手先として水内容疑者が浮上したという。 同課によると、水内容疑者は、多い月で26病院を計58回受診するなど、今年6月までの約10カ月間に計約380回にわたって医療機関を受診。向精神薬など計約5万3千点の医薬品を処方されていたといい、府警は大半を販売する目的だったとみている。 水内容疑者は生活保護を受給していたという。大阪市によると、生活保護受給者の医療費は原則、公費で負担される。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4630万円誤入金、裁判官が和解案示す 「被告が解決金と謝罪を」
山口県阿武町が4630万円を誤入金した問題で、住民の田口翔被告(24)=電子計算機使用詐欺罪で起訴=に町が返還を求めた民事訴訟の弁論準備手続きが15日、山口地裁萩支部であった。田口被告側の解決金支払いや謝罪など、9項目の和解条項案が裁判所から示された。 田口被告側の代理人によると、田口被告が阿武町と町民に謝罪する▽解決金として約347万円を支払う▽解決金は誤入金された4630万円の返済の一部に充てられる、などの内容。 被告側代理人は「基本的合意に達したと認識している。和解案として公式に謝罪する場を頂くことは肯定的に評価している」と話した。 町は15日、16日の町議会に「和解を成立させることについて」とする議案を追加提案すると発表した。 町は誤入金した額に弁護士費… この記事は有料記事です。残り169文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「芭蕉布づくりは糸次第」平良敏子さん、衰退にあらがうように紡いだ
「平良敏子の芭蕉布(ばしょうふ)」という作品集を開く。その扉にあるちょっぴり武骨な直筆は私の名前。ちょうど10年前、沖縄復帰40年の取材で本島の北部、大宜味村喜如嘉(きじょか)を訪れたとき、笑いながら書いてくれた。その筆跡は彼女の人生のように、厳しくも優しい。 「芭蕉布づくりは糸次第」。南国やんばるの深く濃い緑のなか、小柄な体が自在に糸を操るスピーディーな手仕事に舌を巻いた。 90歳を過ぎても朝は複数の… この記事は有料記事です。残り430文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
争点は「犯人性」 大阪・パブ経営女性の殺害事件 16日に初公判
安井健悟2022年9月15日 19時00分 大阪市北区のカラオケパブで昨年6月、経営者の稲田真優子(まゆこ)さん(当時25)を殺害したとして、殺人罪に問われた兵庫県西宮市の会社員、宮本浩志(ひろし)被告(57)の裁判員裁判が16日、大阪地裁で始まる。宮本被告は起訴内容を否認するとみられ、被告が犯人かどうかという「犯人性」が争われる見通しだ。 稲田さんは昨年6月14日午前10時40分ごろ、大阪市北区天神橋4丁目のカラオケパブ「ごまちゃん」の店内で、血を流して死亡しているのが見つかった。首や胸に刃物で刺されたり切られたりした傷が十数カ所あり、死因は失血死だった。 店の常連客の一人だった宮本被告は同11日午後9~10時ごろ、店内で稲田さんを刃物で突き刺すなどして殺害したとして逮捕、起訴された。大阪府警が防犯カメラ映像を調べたところ、現場ビルに出入りする宮本被告の姿が映っていたという。一方、宮本被告は府警の調べに対し、「店には行ったけど、やっていない」と否認したという。 公判に向けて、裁判所と検察側、弁護側が争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きは、昨年8月から計14回行われた。公判は来月20日の判決までに計8回開かれ、計12人の証人が出廷する。稲田さんの母親と兄が被害者参加制度を利用して公判に参加する予定。(安井健悟) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル